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【 解説】

1 グ ル ー プ 通 算 制 度 の 適 用 に つ い て は 、 企 業 グ ル ー プ が い っ た ん こ れ を 選 択 し た 以 上 は 原 則 と し て 継 続 し て 適 用 さ れ る べ き も の で あ る こ と と さ れ て い る 。 そ の 一 方 で 、 通 算 法 人 は

「 やむを得 ない事情 」があ るときは 、国税 庁長官の 承認を受 けてグル ープ通 算制度の 適用の 取 りやめが できるこ ととさ れている (法 64 の 10① )。

2 上 記 1 冒 頭 で 述 べ た グ ル ー プ 通 算 制 度 の 趣 旨 を 踏 ま え れ ば 、 こ の 取 り や め の 規 定 の 適 用 に ついては 限定的に 解する のが適当 であると 考えら れるとこ ろ、本 通達にお いては 、このグ ル ープ通算 制度の取 りやめ の承認が 認められ る「や むを得な い事情 」につい て例示に より明 ら かにして いる。

こ の「やむ を得な い事情」の具体例 として 、グルー プ通算制 度を適用 した申 告と適用 しな い 申 告 と を 比 較 し て 単 に 後 者 の 方 が 税 負 担 の 軽 減 が 見 込 ま れ る こ と の み を 理 由 と し て そ の 適 用 を 取 り や め る こ と は 認 め ら れ な い と す る 一 方 で 、 グ ル ー プ 通 算 制 度 の 適 用 開 始 時 に は 予 見し得な い後発的 な事情(例 えば、通算 法人数の 急増等)に より、グルー プ通算制 度の適 用 を 継 続 し て い く こ と が 著 し く 事 務 負 担 が 過 重 と な る に 至 っ た 結 果 、 そ の 適 用 が 困 難 と 認 め られる場 合などを 挙げて いる。

3 なお 、本通達 は、連結 納税制度 における 取りや めの承認 と同様の 規定が グループ 通算制度 に おいても 定められ たこと から、旧 法人税 法第4条 の3《連 結納税 の承認の 申請》に 係る取 扱 いとして 定めてい る連結 納税基本 通達1- 3-6《連結 納税の取 りやめの 承認事由 》を、

基 本 的 な 取 扱 い を 維 持 し つ つ グ ル ー プ 通 算 制 度 向 け に 改 組 し た 上 で グ ル ー プ 通 算 通 達 に 移 設 したもの である。

【 新設】(通算 制度の取り やめの承 認事由)

2 -35 法第 64 条の 10 第 1項《 通算制度 の取りや め等》に規定す る「やむ を得ない 事情 が あるとき 」とは 、例えば 、通算 制度の適 用を継続 すること により事 務負担 が著しく 過 重 になると 認められ る場合 をいうの であるか ら、単 に税負担 が軽減さ れるこ とのみを 理 由 として通 算制度を 適用し ないこと とする場 合は、 これに該 当しない ことに 留意する。

【 解説】

1 法人税 法第 64 条の 10 第6項 各号《通 算制度 の取りや め等》の 規定で は、通算 法人に係 る 通算承認 がその効 力を失 うことと なる事実 が列挙 されてい る。この うち同 項第6号 では 、 通 算 子 法 人 が 同 項 第 1 号 か ら 第 5 号 ま で に 規 定 す る 事 実 以 外 の 事 実 に 基 因 し て 通 算 完 全 支 配 関係を有 しないこ ととな り通算承 認の効力 を失う こととな る事実に ついて 、「通 算完全 支 配 関係を有 しなくな ったこ と(前各号 に掲げ る事実 に基因す るものを 除く。)」(法 64 の 10⑥ 六 )と、包 括的な文 言によ り定めら れている 。

2 こ の 同 項 第 6 号 の 規 定 に よ り 通 算 承 認 の 効 力 を 失 う こ と と な る の は 具 体 的 に ど の よ う な 事 実が生じ た場合を いうの か、といっ た疑問が 生ず るが、本通 達では、この 点につい て、例 示 により明 らかにし ている 。

まず、本通達の ⑴では、通算子 法人の発 行済株 式又は出 資(以下「発行済 株式等」という 。)

の 全 部 又 は 一 部 が 当 該 通 算 子 法 人 と の 間 に 通 算 完 全 支 配 関 係 が な い 者 に 保 有 さ れ る こ と と な ったこと を掲げて いる。

次に 、本通達 の⑵では 、当該 通算子法 人の発行 済株式等 の全部又 は一部 を直接又 は間接に 保 有する他 の通算子 法人( 以下「株 式等保有 通算子 法人」と いう 。)につい て一定の 事実が 生 じたこと を掲げて おり、この一 定の事実 について イからホ までに列 挙して いる。このイか

【 新設】(通算 完全支配関 係を有し なくなる 事実)

2 -36 法第 64 条の 10 第 6項第6 号《通 算制度の 取りやめ 等》に 規定する「通算 完全支 配 関係を有 しなくな つたこ と」には 、例えば 、次に 掲げる事 実がこれ に該当 する。

⑴ 通算子 法人の発 行済株 式又は出 資(以下2 -39 ま でにおい て「発行済株 式等」とい う 。) の 全 部 又 は 一 部 が 当 該 通 算 子 法 人 と の 間 に 通 算 完 全 支 配 関 係 が な い 者 に 保 有 さ れ ることと なったこ と

⑵ 通 算 子 法 人 の 発 行 済 株 式 等 の 全 部 又 は 一 部 を 直 接 又 は 間 接 に 保 有 す る 他 の 通 算 子 法 人(以下 2- 39 までに おいて「 株式等保 有通算 子法人」 という 。)に次 に掲げる 事 実 が生じた ことに基 因して 通算完全 支配関係 を有し なくなっ たこと

イ 株 式 等 保 有 通 算 子 法 人 の 発 行 済 株 式 等 の 全 部 又 は 一 部 が 当 該 株 式 等 保 有 通 算 子 法 人との間 に通算完 全支配 関係がな い者に保 有され ることと なったこ と

ロ 破産手 続開始の 決定に よる解散

ハ 合併に よる解散( 当該 株式等保 有通算子 法人と の間に通 算完全支 配関係 がある通 算 法人との 合併によ る解散 を除く 。)

ニ 法第 127 条第2 項《青 色申告の 承認の取 消し》の 規定によ る通知 を受け たことに よ り通算承 認の効力 を失っ たこと

ホ 令第 131 条の 11 第2 項《通算 法人の範 囲》の 規定によ り読み替 えられ た令第4 条 の2第2 項《 支配関係及 び完全支 配関係 》に規定 する「割合 」が5 %以上 となっ た こと

⑶ 通算親 法人に⑵ ニに掲 げる事実 が生じた こと

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と なる事実 であり 、株式等 保有通算 子法人に これら の事実が 生じたこ とに伴 い、当 該通算子 法 人も、通 算親法 人との間 に通算完 全支配関 係を有 しないこ ととなり 、その 結果、通 算承認 の 効力を失 うことと なる。

最後に 、本通 達の⑶で は、通算 親法人 が法人税 法第 127 条第2項《青色 申告の承 認の取消 し 》 の 規 定 に よ る 通 知 を 受 け た こ と に よ り 当 該 通 算 親 法 人 の 通 算 承 認 の 効 力 が 失 わ れ る こ と となった 結果、その通算 グループ に属する 通算子 法人も 、当該通 算親法人 との間に 通算完 全 支 配 関 係 を 有 し な い こ と と な り そ の 通 算 承 認 の 効 力 を 失 う こ と と な る こ と を 、 念 の た め 明 らかにし ている。

3 なお 、本通達 は、連結 納税制度 における 承認の みなし取 消事由と 同様の 規定がグ ループ通 算 制度にお いても定 められ た(注)ことか ら、旧法 人税法第 4条の5《 連結 納税の承 認の取 消 し等》に係る取 扱いとし て定めて いる連結 納税基 本通達1 -2-7《連結 完全支配 関係を 有 しなくな る事実 》を、基 本的な取 扱いを維 持しつ つグルー プ通算制 度向け に改組し た上で グ ループ通 算通達に 移設し たもので ある。

(注) グルー プ通算制 度にあっ ては、承認 の取 消しに代 えて承認 の失効 とされた ため、通 算 承認の失 効事由の 規定と して定め られてい る。

【 解説】

1 通算承 認の申請 を行っ た法人税 法第 64 条の9 第1項《通算 承認》に規 定する親 法人(以 下「親法人 」という 。)に 対して通 算承認の 処分が あった場 合には、同条第 2項に規 定する 他 の内国法 人(子 法人)の 全てにつ き、そ の通算承 認があっ たものと みなす こととさ れてい る (法 64 の9 ④)。

こ の 通 算 承 認 が あ っ た も の と み な さ れ る 子 法 人 が 、 そ の 通 算 承 認 が あ っ た も の と み な さ れ る日( =親法人 に通算承 認があっ た日)からグル ープ通算 制度の適 用を受 ける最初 の事業 年 度(以下「最初通 算事業 年度」と いう 。)開始の 日の前日 までの間 に親法 人との間 に完全 支 配関係(同条 第1項に規 定する政 令で定め る関係 に限る 。以下 同じ。)を 有しなく なった 場 合には、当該子 法人は、いわゆる グルー プ通算制 度への再 加入制限 がある 法人(令 131 の 11③一)に 該当する のか、 といった 疑問が生 ずる。

2 この点 について、この「再 加入制 限」を受ける のは、法人 税法第 64 条の 10 第6項 第6号

《 通算制度 の取りや め等》の規定に より通算 承認の 効力を失 った法人 とされ ていると ころ 、 上 記1後段 のような 子法人 は、通 算承認を 受けては いるもの の、そ の通算承 認の効力 はその 最 初通算事 業年度開 始の日 に生ずる こととさ れてい る(法 64 の9⑥ )こと から、当該子 法 人 について は、そ もそも未 だその通 算承認の 効力は 生じてお らず、この通算 承認の効 力を失 っ た法人(す なわち、この 再加入制 限がある 法人)には 該当し ないと解 され る。本通達 の本 文 では、こ のことを 留意的 に明らか にしてい る。

3 他方 、いわ ゆる設立事 業年度等 の申請期 限の特 例(法 64 の9⑦ )の適 用により 通算承認 の 申請を行 った親法 人に係 る子法人 でその申 請特例 年度(法 人税法第 64 条 の9第9 項に規 定 する申請 特例年度 をいう 。以下同 じ。)開始の日 からグル ープ通算 制度の 適用を受 けるも

【 新 設 】( 最 初 通 算 事 業 年 度 開 始 の 日 の 前 日 ま で の 間 に 完 全 支 配 関 係 を 有 し な く な っ た 法 人 の通算制 度の適用 制限)

2 -37 法第 64 条の9第 2項《通 算承認》に規定 する他の 内国法人 が、既 に通算承 認を受 け た同条第 1項に規 定する 親法人( 以下2- 37 に おいて「 親法人」 という 。)に ついて 当 該 通 算 承 認 の 効 力 が 生 ず る 前 に 当 該 親 法 人 と の 間 に 当 該 親 法 人 に よ る 完 全 支 配 関 係 を 有しなく なったこ とは、法第 64 条の 10 第6項第 6号《 通算制度 の取りや め等》に掲 げ る事実に 該当しな いので あるから 、当該他 の内国 法人は令第 131 条の 11 第3項第 1 号 《通算法 人の範囲 》に掲 げる法人 に該当し ないこ とに留意 する。

(注) 法第 64 条の 9第 10 項第 2号及び第 12 項第2号 に規定す る「前 号に掲げ る法人以 外 の 法人 」が 通算子 法人 とな った 場合 は、た とえ 同条 第7 項の 規定の 適用 を受 けて親法 人 の最 初通 算事業 年度 の終 了の 日ま での間 に当 該親 法人 との 間に通 算完 全支 配関係を 有 しな いこ ととな った とき (株 式等 保有通 算子 法人 が破 産手 続開始 の決 定に よる解散 に 基因して 当該親法 人によ る通算完 全支配関 係を有 しなくな った場合 を除く 。)で あっ て も、当該「前号 に掲げる 法人以外 の法人」は 令第 131 条の 11 第3項第1 号に掲げ る 法 人に該当 すること に留意 する。