【 解説】
1 通 算 法 人 の 各 事 業 年 度 の 申 告 に 係 る 法 人 税 の 納 税 義 務 者 は 各 通 算 法 人 と さ れ ( 法 4 ① )、
そ の申告及 び納税は 各通算 法人が行 うことと されて いる(法 74、77)。
一 方で、通算法人 は、他の 通算法人 の各事業 年度の 所得に対 する法人 税でそ の通算法 人と 他 の 通 算 法 人 と の 間 に 通 算 完 全 支 配 関 係 が あ る 期 間 内 に 納 税 義 務 が 成 立 し た も の に つ い て は、連 帯して 納付する 責任(以 下「連帯 納付責任」とい う。)を負うこ とと されてい る(法 152① )。したがっ て、通算 グループ 内の一の 通算法 人が当該 期間内に 納税義 務が成立 した法 人 税 の 額 に つ い て 滞 納 し た 場 合 に は 、 他 の 通 算 法 人 は 自 己 の 申 告 に 係 る 法 人 税 の 額 だ け で な く 、 そ の 滞 納 し た 通 算 法 人 が 納 付 す べ き 法 人 税 の 額 に つ い て 連 帯 納 付 責 任 を 負 う こ と と な る。
2 グ ル ー プ 通 算 制 度 を 適 用 し て い る 場 合 、 過 去 に 生 じ た 自 ら の 欠 損 金 が 通 算 グ ル ー プ 内 の 他 の通算法 人の所得 と通算 される等 により 、その後 の所得事 業年度(法 64 の5① )にお い て は、欠損金 の繰越控 除が できず、ま た、引当財産 も十分で はないこ とから、そ の法人 税に つ い て 、 グ ル ー プ 通 算 制 度 を 適 用 し な い 場 合 と 比 べ て 滞 納 と な っ て し ま う 蓋 然 性 が 高 い と 考 えられる 。
ま た 、 グ ル ー プ 通 算 制 度 が 通 算 グ ル ー プ 内 で の 損 益 通 算 及 び 欠 損 金 の 通 算 と い う 恩 典 を 受 ける制度 であると いう点 を踏まえ ると、この連帯 納付責任 が課され ている のは、その恩典 を 受けた法 人は、恩典を授 けた法人 が納付す べき法 人税が納 付されな い場合 には、その納付 責 任 を 負 う こ と が 適 当 と 考 え ら れ る た め 、 通 算 グ ル ー プ に 属 し て い た 期 間 内 に 納 税 義 務 が 成 立 し た 法 人 税 に 係 る 引 当 財 産 は 、 そ の 通 算 グ ル ー プ に 属 す る 各 通 算 法 人 が 所 有 す る 全 て の 財産とす べきであ ると考 えられる ことによ るもの であり 、このこ とからす れば、仮に一の 通 算 法 人 が そ の 通 算 グ ル ー プ か ら 離 脱 し た と し て も こ れ が 消 滅 す る も の で は な い と 考 え る の が適当で ある。
し た が っ て 、 通 算 グ ル ー プ か ら 離 脱 し た 法 人 が 通 算 グ ル ー プ に 属 し て い た 期 間 に 係 る 通 算 グ ル ー プ 内 の 他 の 通 算 法 人 の 所 得 に 対 す る 法 人 税 の 納 付 が 履 行 さ れ る ま で の 間 は 、 そ の 連 帯納付責 任は、な お存続 すること となる。
3 上記1 及び2を 踏まえ 、本通達 におい ては、通 算法人が 、通算 承認の取 りやめの 承認を受 け (法 64 の 10① )、又は 青色申告 の承認の 取消し の通知を 受け( 法 64 の 10⑤)若 しくは 通 算グルー プからの 離脱等 により通 算承認の 効力を 失った( 法 64 の 10⑥ )場合で あって
【 新設】(通算 離脱法人の 連帯納付 責任)
2 -75 通 算法人が 、法第 64 条 の 10 第1項《通算 制度の取 りやめ等 》の規 定による 承認 を 受け、又は 同条第5 項若 しくは第 6項の規 定の適 用を受け たことに より通 算承認の 効 力 を失った 場合であ っても、当 該通算 承認の効 力を 失う日前 に終了し た他の 通算法人 の 各 事業年度 の所得に 対する 法人税(当 該通算法 人が 当該他の 通算法人 との間 に通算完 全 支 配関係が ある期間 内に納 税義務が 成立した ものに 限る。)につ いては、法第 152 条第 1 項 《連帯納 付の責任 》の規 定の適用 があるこ とに留 意する。
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つ いての連 帯納付責 任は、 なお存続 する旨を 留意的 に明らか にしてい る。
4 なお、本通達 は、グル ープ通算 制度にお ける連 帯納付責 任につい て、連 結納税制 度におけ る 連結子法 人の連帯 納付の 責任(旧法 81 の 28①)と同 様の規 定振りで 定め られて同 様の取 扱 いとされ たことか ら、旧 法人税法第 81 条の 28《連 結子法人 の連帯納 付の 責任》に係 る取 扱 いとして 定めてい る連結 納税基本 通達1- 1-2《連結離 脱法人 の連帯納 付責任》を、基 本 的 な 取 扱 い を 維 持 し つ つ グ ル ー プ 通 算 制 度 向 け に 改 組 し た 上 で グ ル ー プ 通 算 通 達 に 移 設 し たもので ある。
【 解説】
1 法人は、定款に定 める 解散事由 の発生、破 産、株主 総会の 決議等に より 解散する が、解散 し た か ら と い っ て 直 ち に 法 人 格 を 失 っ て 消 滅 し て し ま う わ け で は な く 、 清 算 の 目 的 の 範 囲 内 でなお存 続するも のとみ なされ 、その清 算が結了 するまで は、清 算中の法 人として なお法 人 格が存続 する。
他 方、会社 は、清算 が結了 した場合 には、株 主総会 等による 決算報告 等の承 認があっ た後 、 本 店 所 在 地 に お い て 2 週 間 、 支 店 所 在 地 に お い て は 3 週 間 以 内 に 清 算 結 了 の 登 記 を し な け れ ばならな いことと されて いる( 会社法 929、932)。し たがっ て、清 算結了 の登記が されれ ば 、外形的 には清 算事務が 終了し、会社が 消滅した ものとの 一応の推 定を受 ける。し かし、
清 算事務が 残存して いる場 合には 、清算結 了の登記 があった 後におい ても、なお会 社は存続 す るという のが、会 社法制 定前から の商法上 の学説 ・判例の 考え方で ある。
す なわち 、たとえ 清算結了 の登記が されたと しても 、法人 税の納税 義務が完 全に履行 され る までは 、その限 りにおい てその法 人は清算 が結了 せず、なお法人 格が存続 すること になる の であり 、単体納 税制度適 用法人が この取扱 いとな ることに ついて 、法人税 基本通達 1-1
- 7《清算 結了の登 記をし た法人の 納税義務 等》の 前段で定 めている 。
ま た、連 結納税制 度におい ては、連結親法 人であっ た法人で 各連結事 業年度 の連結所 得に 対 する法人 税を納め る義務 がある場 合(旧 法 81 の 22①、81 の 26、81 の 27)及び 連結子法 人 で あ っ た 法 人 で 連 結 親 法 人 の 各 連 結 事 業 年 度 の 連 結 所 得 に 対 す る 法 人 税 に つ き 連 帯 し て 納 付する責 任(以下 「連結 子法人の 連帯納付 の責任 」という 。) を有する場 合(旧法 81 の 28①)に ついても 上記の取 扱いと同 様となる のであ り、こ のことを 同通達の 後段で定 めてい る 。
2 グ ル ー プ 通 算 制 度 に お い て は 、 上 記 1 の 連 結 納 税 制 度 に お け る 連 結 子 法 人 の 連 帯 納 付 の 責 任(旧法 81 の 28① )と 同様、通算法人 は、他の 通算法人 の各事業 年度の 所得に対 する法 人 税 で 当 該 通 算 法 人 と 当 該 他 の 通 算 法 人 と の 間 に 通 算 完 全 支 配 関 係 が あ る 期 間 内 に 納 税 義 務 が成立し たものに ついて は、連 帯して 納付する責 任(以 下「 連帯納 付責任 」とい う。)を 負 うことと されてい る(法 152① )。し たがって、 通算グル ープ内の 一の通 算法人が 当該期 間 内 に 納 税 義 務 が 成 立 し た 法 人 税 の 額 に つ い て 滞 納 し た 場 合 に は 、 他 の 通 算 法 人 は 自 己 の 申 告 に 係 る 法 人 税 の 額 だ け で な く 、 そ の 滞 納 し た 通 算 法 人 が 納 付 す べ き 法 人 税 の 額 に つ い て 連帯納付 責任を負 うこと となる。
こ の 連 帯 納 付 責 任 が 課 さ れ て い る の は 、 グ ル ー プ 通 算 制 度 が 通 算 グ ル ー プ 内 で の 損 益 通 算 及 び 欠 損 金 の 通 算 と い う 恩 典 を 受 け る 制 度 で あ る と い う 点 を 踏 ま え て 、 そ の 恩 典 を 受 け た 法人は 、恩典を 授けた法 人が納付 すべき法 人税が 納付され ない場合 には、その納 付責任を
【 新設】(連帯 納付責任を 有する通 算法人が 清算結 了の登記 をした場 合の納 税義務等 ) 2 -76 通 算法人は 、法第 152 条第 1項《 連帯納付 の責任 》の規定 により他 の通算法 人の
同 項に規定 する法人 税につ いて連帯 納付の責 任を有 するので あるから、当該 通算法人 が 清 算結了の 登記をし た場合 において も、当該 通算法 人は、当該 通算法 人及び 他の通算 法 人 が当該法 人税を納 める義 務を履行 するまで はなお 存続する ものとす る。
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た 法 人 税 に 係 る 引 当 財 産 は 、 そ の 通 算 グ ル ー プ に 属 す る 各 通 算 法 人 が 所 有 す る 全 て の 財 産 と すべきで あると考 えられ ることに よるもの である 。
3 以 上 の こ と か ら 、 上 記 1 で 述 べ た 連 結 納 税 制 度 に お け る 連 結 法 人 に つ い て の 法 人 税 基 本 通 達 1 - 1 - 7 の 後 段 の 取 扱 い は 、 グ ル ー プ 通 算 制 度 に お け る 通 算 法 人 に つ い て も 同 様 に 当 てはまる のであり 、すな わち、仮 にある 通算法人 が清算結 了の登記 をした としても 、当該 通 算 法 人 が 通 算 グ ル ー プ に 属 し て い た 期 間 内 に 納 税 義 務 が 成 立 し た 他 の 通 算 法 人 の 法 人 税 が 完 納 さ れ る ま で は 、 そ の 限 り に お い て 当 該 通 算 法 人 は 残 余 財 産 の 分 配 額 の 確 定 ( 清 算 結 了 )がされ ず、そ の法人格 はなお存 続するこ とにな る。本通 達でこ のことを 明らかに してい る 。
また、当該通 算法人の 法人税が 完納され ない場 合には、当該通 算法人は 、上記1 の法人 税 基 本通達1 -1-7 の前段 により、その法 人税が完 納される までは 、その限 りにおい て、そ の 法人格は なお存続 するこ ととなる ことにつ いても 併せて留 意が必要 である 。
4 なお、本通達 は、グル ープ通算 制度にお ける連 帯納付責 任につい て、上 記2のと おり連結 納 税制度に おける連 結子法 人の連帯 納付の責 任(旧法 81 の 28①)と 同様の 規定振り で定め ら れ て こ れ と 同 様 の 取 扱 い と さ れ た こ と を 踏 ま え 、 上 記 1 の 法 人 税 基 本 通 達 1 - 1 - 7 の 後 段 に お い て 定 め て い る 連 結 納 税 制 度 適 用 法 人 に 係 る 取 扱 い を 、 同 通 達 の 前 段 に お い て 定 め て い る 単 体 納 税 制 度 適 用 法 人 に 係 る 取 扱 い と の 整 合 性 を 取 り つ つ 、 グ ル ー プ 通 算 制 度 適 用 法人向け に改組し た上で グループ 通算通達 に移設 したもの である。