2 簡易な屋内平面図を利用した3次元地理空間情報データベースの構築
2.1 空間参照系データベース構築概要
2.1.6 空間参照系データベースの構築について
(1) 空間参照系モデルの変更
以上の検討から、空間参照系データベースのモデル化について、昨年度作成した モデルを基に、新たな要素の追加を行った。
【新たに追加した要素】
・ アンカーポイント
・ 吹き抜け空間
・ 構造物
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図 2-18 空間参照系モデル
(2) 世界測地系座標変換ツール、ネットワーク付与ツールの改修について これまでの検討結果から、昨年度開発した空間参照系データベース構築ツール
(世界測地系座標変換ツール、ネットワーク付与ツール)の改修を行った。改修項目は 以下の通りである。
新たな要素 新たな要素
新たな要素
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表 2-5 空間参照系データベース構築ツールの改修内容
項番 名称 追加した機能
世 界 測 地 系 座 標 変 換 ツール
ネット ワーク 付与ツ ール
(1) 簡易な屋内平面図 についての対応
①フロアマップ取得機能 ○ ○
②フロアマップ実寸補正機能 ○ ×
③フロア原点の設定ガイド機能 ○ ×
④フロア全体図とフロア詳細図 の関連付け機能(入れ子構造)
○ ×
(2) 構造物の表現につ いての対応
⑤構造物の表現作成機能 ○ ○
(3) 吹き抜け空間の表 現についての対応
⑥吹き抜け空間作成機能 ○ ○
(4) アンカーポイント への対応
⑦アンカーポイント作成機能 ○ ×
(5) 流通フォーマット への対応
⑧流通フォーマット読込機能、流 通フォーマット出力機能
○ ○
(3) 簡易な屋内平面図についての対応
①フロアマップ取得機能
ラスタファイル(bmp、jpeg、png 等)で提供されるフロアマップをフロア平面図とし て管理ツールに取り込む機能を追加した。ラスタファイルの取り込み手順は、DXF 平 面図の取り込みフローに沿った方式とし、一旦、SVG 化を行う機能操作を介した操作 フローとした(DXF変換→SVG/ラスタ埋め込み→SVG)。
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図 2-19 フロアマップの取り込みイメージ
②フロアマップ実寸補正機能
フロアマップは通路を分かり易く表現するため、広くなるようデフォルメされており、
店舗の区画がその分だけ小さく表現されている。つまり、フロアの実寸サイズ及び正確 な縦横比を有していない為、可能な限り実寸に近い値に補正する機能が必要である ため、ツール機能(Inkscape)にて、取得したフロアマップの縦横実寸補正を行う機能 を追加した。
SVG
※ラスターファイルが 選択可能
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図 2-20 実寸補正イメージ
② 1点目 ② 2点目
2点間の距離が指示した実長と なるようにイラストマップ全体が 拡大される
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<拡縮の縦横比を固定>
「拡縮の縦横比を固定」がチェックされている場合には、現在のイラストマップの縦横 比を変更せずに縦横等倍で拡大/縮小される。2点を「水平」または「垂直」で指示し、
「拡縮の縦横比を固定」のチェックを外した状態で実行すると、指示した2点のベクトル 方向(水平方向または垂直方向)にのみ拡大/縮小をかけることができる。
図 2-21 縦横比の拡縮イメージ
③フロア原点の設定ガイド機能
フロアマップには建築図面に存在する「通り芯」など、各フロア間の位置関係を明確 に特定するための情報が付与されていない為、フロア原点の設定に際しては、フロア 間の位置関係を判断するためのガイド機能が必要であるため、ツール機能(Inkscape) にて、フロア間の位置関係を把握するための機能(原点ガイド機能)を新たに設けた。
また、複数のフロア平面図に対して、フロア原点を基準として重ね合わせるために、簡 易な屋内平面図の方位補正は、世界測地系座標変換ツールの標準機能を使用して、
マウスポインタのドラッギングにより回転を行えるようにした。
+
2点が水平 チェックOFF 水平方向のみに拡縮
+
垂直方向のみに拡縮
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図 2-22 フロア原点の設定ガイド機能イメージ
図 2-23 簡易平面図の移動・回転イメージ
④フロア全体図とフロア詳細図の関連付け機能(入れ子構造)
対象フロア図に全体図と詳細図(部分図)の区別がある場合には全体図、詳細図の 区分を管理チェックボックスで指定を行う機能を追加した。
<移動操作> <回転操作>
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図 2-24 フロア全体図とフロア詳細図の関連付けイメージ
(4) 構造物の表現についての対応
⑤構造物の表現作成機能
昨年度の実証実験では、「階段、エスカレータ、エレベータ等の構造物の場合は、
アイコンや文字のみでは、認識できない/困難である」との意見が多く寄せられた。これ は、位置的な正確性とともに、ランドマークとしても重要であるとの観点から、構造物の 表現の正確性が、利用者にとって非常に重要であるとのことである。
そこで、CADや簡易な屋内平面図で表現されている構造物を表現するための機能 を作成した。この対応によって、位置的、表現的にも正確性が担保された。
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図 2-25 構造物の表現作成イメージ
(5) 吹き抜け空間の表現についての対応
⑥吹き抜け空間作成機能
今年度の事業では、吹き抜け構造がある複雑な空間を基に実証実験を行った。そ のため、昨年度のツールには対応していなかった吹き抜け空間の対応を行った。
①ロケート入力
②構造物の表現
階段などの 構造物を描 く
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図 2-26 吹き抜け空間の作成イメージ
②吹き抜けポリゴン 吹き抜け空間をポリゴ ンで描く。
①ロケート入力
ラバーバンド
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(6) アンカーポイントへの対応
⑦アンカーポイント作成機能
建物の位置を世界測地系座標(WGS84)に対応づけるため、基準階のフロア平面 図に対して、出入口等にアンカーポイントを設定し、緯度経度座標を入力する。
図 2-27 アンカーポイントの作成イメージ
アンカーポイント
(座標変換基準点)
座 標変換基 準点と して使 用す る 場合には 「座標 変換基 準点 と して使用 」にチ ェック を入 れる。
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(7) 流通フォーマットへの対応
⑧流通フォーマット読込機能、流通フォーマット出力機能
「流通フォーマット読込機能」及び「流通フォーマット出力機能」について、改定した 流通フォーマットに対応した。改定した流通フォーマットの詳細は「流通フォーマット」
の章を参照のこと。