神奈川県では、砂浜と砂丘植生が縮小しており、ゾーンⅢ湘南での縮小が著しい。一方、
海岸林は拡大しており、同じくゾーンⅢ湘南での拡大が著しい。その他は拡大しており主に 中小漁港の埋立てによるものである。
1970年代 面積(ha)
0 50 100 150 200
ゾーンⅠ ゾーンⅡ ゾーンⅢ ゾーンⅣ
1:砂浜 2:砂丘植生 3:海岸林 4:その他
2000年代 面積(ha)
0 50 100 150 200
ゾーンⅠ ゾーンⅡ ゾーンⅢ ゾーンⅣ
1:砂浜 2:砂丘植生 3:海岸林 4:その他
面積変化量(ha) 合計
-50 0 50 100
1:砂浜 2:砂丘植生 3:海岸林 4:その他
10) 静岡県
静岡県では、砂浜が大きく縮小しており、ゾーンⅢ富士・静岡、ゾーンⅤ浜岡・福田、ゾ ーンⅥ浜松での縮小が著しい。一方、砂丘植生・海岸林・その他は拡大しており、砂丘植生 ではゾーンⅣ駿河・御前崎、海岸林はゾーンⅤとⅥでの拡大が著しい。その他は拡大してお り主に中小漁港の埋立てによるものである。
1970年代 面積(ha)
0 250 500 750 1,000
ゾーンⅠ ゾーンⅡ ゾーンⅢ ゾーンⅣ ゾーンⅤ ゾーンⅥ 1:砂浜 2:砂丘植生 3:海岸林 4:その他
2000年代 面積(ha)
0 250 500 750 1,000
ゾーンⅠ ゾーンⅡ ゾーンⅢ ゾーンⅣ ゾーンⅤ ゾーンⅥ 1:砂浜 2:砂丘植生 3:海岸林 4:その他
面積変化量(ha) 合計
-400 -200 0 200
1:砂浜 2:砂丘植生 3:海岸林 4:その他
11) 愛知県
愛知県では、砂浜・砂丘植生・海岸林はいずれもやや拡大しており、ゾーンⅠ田原・豊橋 での拡大が著しい。一方、その他は著しく拡大しており主に三河湾内の大規模な埋立てによ るものである。
1970年代 面積(ha)
0 100 200 300 400 500
ゾーンⅠ ゾーンⅡ ゾーンⅢ ゾーンⅣ
1:砂浜 2:砂丘植生 3:海岸林 4:その他
2000年代 面積(ha)
0 100 200 300 400 500
ゾーンⅠ ゾーンⅡ ゾーンⅢ ゾーンⅣ
1:砂浜 2:砂丘植生 3:海岸林 4:その他
面積変化量(ha) 合計
-50 0 50 100 150 200
1:砂浜 2:砂丘植生 3:海岸林 4:その他
12) 三重県
三重県では、砂浜が大きく減少しており、ゾーンⅡ西南海岸、ゾーンⅤ七里御浜ではやや 縮小が著しい。一方、砂丘植生・海岸林は僅かに縮小している。また、その他は著しく拡大 しており主に中小漁港の埋立てによるものである。
1970年代 面積(ha)
0 200 400 600 800
ゾーンⅠ ゾーンⅡ ゾーンⅢ ゾーンⅣ ゾーンⅤ
1:砂浜 2:砂丘植生 3:海岸林 4:その他
2000年代 面積(ha)
0 200 400 600 800
ゾーンⅠ ゾーンⅡ ゾーンⅢ ゾーンⅣ ゾーンⅤ
1:砂浜 2:砂丘植生 3:海岸林 4:その他
面積変化量(ha) 合計
-200 -100 0 100 200
1:砂浜 2:砂丘植生 3:海岸林 4:その他
13) 広島県
広島県では、砂浜と海岸林が拡大しており、ゾーンⅢ呉・倉橋島、ゾーンⅣ江田島・宮島 では拡大が著しい。また、その他は全般にやや縮小している。
1970年代 面積(ha)
0 100 200 300
ゾーンⅠ ゾーンⅡ ゾーンⅢ ゾーンⅣ
1:砂浜 2:砂丘植生 3:海岸林 4:その他
2000年代 面積(ha)
0 100 200 300
ゾーンⅠ ゾーンⅡ ゾーンⅢ ゾーンⅣ
1:砂浜 2:砂丘植生 3:海岸林 4:その他
面積変化量(ha) 合計
-50 0 50 100
1:砂浜 2:砂丘植生 3:海岸林 4:その他
(4) 確認された砂丘植生・海岸林
表 3.6.3は都道県(地区)毎に確認された1970年代と2000年代の砂丘植生、および海岸林の 群落面積である。
砂丘植生、海岸林を併せ、計23群落が確認された。小分類で区分が困難であった砂丘植生以 外の群落については、1970年代と2000年代ともに、ハマナス群落、ハマニンニク-コウボウム ギ群落、ハマグルマ-コウボウムギ群落、ヤマハタザオ-エゾスカシユリ群落などが見られた。
また、海岸林ではクロマツ植林、ニセアカシヤ植林、カシワ群落などが見られ、更に北海道で はトドマツ植林、アカエゾマツ植林、カラマツ植林などが見られた。
表 3.6.3(1) 都道県(地区)毎の群落面積集計結果(1970年代)(単位:ha)
番 号
北 海 道 オ ホー ツ ク 海 側
北 海 道 太 平 洋 側
秋 田
山 形
新 潟
佐 渡
富 山
千 葉
東 京 伊 豆 諸 島
東 京 小 笠 原
神 奈 川
静 岡
愛 知
三 重
広 島
計
1 110401 カシワ群落(IV) 674315 49112 3667 156118 883213
2 110402 ヤマカモジグサ-カシワ群集 285737 285737
3 120103 エゾイタヤ-ミズナラ群落 466044 466044
4 220200 カシワ群落(V) 512 512
5 220901 ササ-シラカンバ群落 225426 225426
6 290200 クロマツ群落 5217 5217
7 420100 アカマツ群落(VII) 2523564 2523564
8 420200 クロマツ群落(VII) 1758848 1758848
9 420300 リュウキュウマツ群落(VII) 49747 49747
10 470400 ヨシクラス 16325 16325
11 480000 塩沼地植生 13113 13113
12 490000 砂丘植生 285737 1934899 4363308 240490 117642 2012852 121736 284281 354593 3076311 650634 1512042 14954523
13 490100 ハマナス群落 2000849 117814 319889 2438553
14 490501 ハマニンニク-コウボウムギ群集 7400960 137464 23436 7561860
15 490502 ハマグルマ-コウボウムギ群集 56573 56573
16 490901 ハマハタザオ-エゾノスカシユリ群落 11962 11962
17 540200 アカマツ植林 6419 6419
18 540300 クロマツ植林 11149180 2435701 5902189 148479 713007 6573993 278653 498218 8893410 4431495 2152587 43176912
19 540500 トドマツ植林 93974 3171 97145
20 540600 アカエゾマツ植林 227550 5015 232565
21 540700 カラマツ植林 167956 9330 177286
22 540902 ニセアカシア群落 5754 401765 407519
23 541200 その他植林(落葉広葉樹) 184109 12072 196180
11441184 362779 11720653 4696242 10677348 545088 830649 8679967 400389 334028 852811 11969721 6840977 3669846 2523564
凡例コードと凡例名
計
表 3.6.3(2) 都道県(地区)毎の群落面積集計結果(2000年代)(単位:ha)
番 号
北 海 道 オ ホー ツ ク 海 側
北 海 道 太 平 洋 側
秋 田
山 形
新 潟
佐 渡
富 山
千 葉
東 京 伊 豆 諸 島
東 京 小 笠 原
神 奈 川
静 岡
愛 知
三 重
広 島
計
1 110401 カシワ群落(IV) 559325 34280 3667 135446 732718
2 110402 ヤマカモジグサ-カシワ群集 185485 185485
3 120103 エゾイタヤ-ミズナラ群落 606063 606063
4 220901 ササ-シラカンバ群落 291027 291027
5 420100 アカマツ群落(VII) 2978531 2978531
6 420200 クロマツ群落(VII) 1911948 1911948
7 420300 リュウキュウマツ群落(VII) 25215 25215
8 470400 ヨシクラス 19946 19946
9 480000 塩沼地植生 21797 2153 46164 70114
10 490000 砂丘植生 3047869 2225743 4363308 189697 150948 1875348 131202 270099 233850 4126675 737458 1217766 18569963
11 490100 ハマナス群落 1551357 93914 119021 1764292
12 490501 ハマニンニク-コウボウムギ群集 8522419 174808 38084 8735311
13 490502 ハマグルマ-コウボウムギ群集 159758 159758
14 490901ハマハタザオ-エゾノスカシユリ群落 18374 18374
15 540200 アカマツ植林 6419 6419
16 540300 クロマツ植林 10174448 2203983 5902189 92222 850444 6884237 219991 762499 10569962 4535139 2028025 44223138
17 540500 トドマツ植林 213069 12145 225214
18 540600 アカエゾマツ植林 308386 3318 311705
19 540700 カラマツ植林 106598 5890 112488
20 540902 ニセアカシア群落 52409 255140 401765 709314
21 541200 その他植林(落葉広葉樹) 216410 15906 232317
12396452 380735 13460211 4803887 10677348 417365 1001393 9003590 351193 295314 996349 14696637 7184544 3245790 2978531
凡例コードと凡例名
計
(5) 項目別
・ 砂浜面積変化は、拡大が487地区(43%)、縮小が634地区(57%)である。
・ 砂丘植生面積変化は、拡大が180地区(43%)、縮小が238地区(57%)である。
・ 海岸林面積変化は、拡大が280地区(53%)、縮小が247地区(47%)である。
・ その他面積変化は、拡大が672地区(60%)、縮小が439地区(40%)である。
砂浜面積の変化(地区数)
487 , 43%
634 , 57%
拡大 縮小
砂丘植生面積の変化
(地区数)
238 , 57%
180 , 43%
拡大 縮小
海岸林面積の変化(地区数)
247 , 47%
280 , 53%
拡大 縮小
その他面積の変化(地区数)
439 , 40%
672 , 60%
拡大 縮小
砂浜面積の変化 砂丘植生面積の変化 海岸林面積の変化 その他面積の変化
拡大 487 180 280 672
縮小 634 238 247 439
単位:地区数
(6) 変化要因別
・ タイプ1の割合が多い地区は、北海道・秋田県・新潟県・千葉県である。
・ タイプ2の割合が多い地区は、山形県である。
・ タイプ 3 の割合が多い地区は、新潟県・新潟佐渡・富山県・東京都・神奈川県・静岡 県である。
・ タイプ4の割合が多い地区は、山形県・富山県・千葉県である。
・ タイプ5の割合が多い地区は、東京都・愛知県・三重県・広島県である。
・ なお、新潟県や静岡県ではタイプ2と3の複合した要因が多い。
6 3
8 1
12 1
3 4
1
5 1 3 2 1
1
8
1 2 2
3
24 12
1
6 5
4 14
17
1 1
1
2
1
7
6
28 10
7 23 41
8 41 57
43 45 50 284 280
1
3 12
3 7
4 15 0% 20% 40% 60% 80% 100%
北海道 秋田県 山形県 新潟県 新潟佐渡 富山県 千葉県 東京都 神奈川県 静岡県 愛知県 三重県 広島県
割合
1 2 3 4 5 1・3 2・3 タイプ
数値:地区数
タイプ1:防波堤などの波の遮蔽域形成に伴って遮蔽域外から遮蔽域内へと砂が運 ばれて周辺域で侵食が生じる。
タイプ2:一方向の沿岸漂砂の流れが防波堤などの構造物によって阻止され下手側 で侵食、上手側で堆積が進む。
タイプ3:河川や海食崖からの供給土砂の減少により侵食が進む。
タイプ4:港湾・漁港などの建設による埋立て。
タイプ5:安定(概ね変化なしを含む)。
3.7 海岸変化要因の考察 -解析結果:北海道及び日本海北区-
(1) 北海道
本調査で対象とした海岸は北海道日本海北区の延長約214kmの北オホーツク及び紋別地方の 砂浜海岸と北海道太平洋北区の延長約64kmの釧路地方の砂浜海岸である。
海岸にはハマナス、ハマヒルガオなどの砂丘植生が繁茂する原生花園が多く点在し、また砂 丘が発達してその背後は原野となっている。
沿岸部は、サロマ湖から能取湖の周辺は網走国定公園に、枝幸町から猿払村は北オホーツク 海岸道立自然公園に指定されているなど、海岸部には環境関連の法規制も多い。
対象海岸を図 3.7.1に示すゾーンにそれぞれ区分し、北オホーツク地方は雄武、枝幸、紋別地 方は渚滑、紋別・湧別、常呂、釧路地方では釧路、音別、厚内とした。各ゾーンの海岸特性を 以下に述べる。
図 3.7.1 北海道海岸ゾーン区分(1)
Ⅰ
Ⅱ
北海道
雄武 枝幸
北オホーツク地方
グラフ解説地区 沙流漁港 猿払川
音標岬 枝幸港
上沢木 浜頓別
図 3.7.2 北海道海岸ゾーン区分(2)
Ⅰ
Ⅱ
北海道
Ⅰ
Ⅱ
Ⅲ
渚滑
紋別・湧別
常呂
釧路 音別
Ⅲ
厚内 紋別地方
釧路地方
グラフ解説地区 小向
サロマ湖東岸
釧白
浦幌
0