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研修員報告 〈自転車競技/ MTB 小田島梨絵〉

ドキュメント内 スポーツ指導者海外研修事業_27年度帰国者 (ページ 72-92)

②特別研修

期間 場所 内容

平成25年10月24日

~平成27年1月5日 VeloClubMonteTamaro 若手マウンテンバイク選手のト レーニング・レース帯同

 平成25年

期間 帯同・個人 場所 内容

8月3日 クラブ帯同 Davos(スイス) 大会:BMCRacingCupDavos

9月22日 クラブ帯同 Huttwil(スイス) 視察:Motorictestスイスナショナルチー ムU15、U17、U19タレントセレクション 10月18日~ 20日 クラブ帯同 (スイス) 研修:SwissNational開催のコーチ研修 11月29日~

12月2日 個人 Tenero(スイス) 合宿:スイスナショナルエリートチー ム合宿

平成26年

期間 帯同・個人 場所 内容

1月6日 個人 Granichen (スイス) 視察:RacingClubGranichen 3月2日~8日 クラブ帯同 Montechineri(スイス) 合宿:VeloClubMonteTamaro

U19・U17トレーニングキャンプ 3月14日~ 31日 個人 Tenero(スイス) 合 宿:CentroSportivoTeneroに て 日 本

人(U23・U19)選手3名の遠征 3月15日~ 16日 クラブ帯同 Rivera(スイス) 大会:GPAperturaRivera 3月22日~ 23日 クラブ帯同 Buchs(スイス) 大会:BMCRacingCupBuchs 3月29日~ 30日 クラブ帯同 Montichiari(イタリア) 大会:CoppaEUMontichiari 4月5日~6日 クラブ帯同 Tesserete(スイス) 大会:BMCRacingCupTasserete 5月2日~4日 クラブ帯同 Haiming

(オーストリア)

大会:ÖtztalerMountainbike Festival

5月9日~ 10日 クラブ帯同 Solothurn(スイス) 大会:BMCRacingCupSolothurn 5月11日 個人 Singen(ドイツ) 大会:UCIMTBMARATHON

SERIES

5月13日~ 18日 個人 Bari他(イタリア) 大会:Girod'Italia

5月24日 クラブ帯同 Ma1vaglia(スイス) 大会:TicinoCyclingKidsTour 5月25日~ 31日 個人 Tenero(スイス) 合宿:CentroSportivoTeneroにてスイス

オリンピックのT3合宿(U17)

6月1日 個人 Albstadt(ドイツ) 大会:UCIWorldCupXCO 6月6日~8日 クラブ帯同 St.Wendel(ドイツ) 大会:EuropeanContinental

Championships-XCO

6月14日~ 15日 クラブ帯同 Granichen (スイス) 大会:BMCRacingCupGranichen 7月1日~4日 個人 Leeds(イギリス) 学会:CycleScience

7月5日~7日 個人 Leeds,London

(イギリス) 大会:TourdeFrance

7月19日~ 20日 クラブ帯同 Lostorf(スイス) 大会:スイスナショナル選手権 MTB

7月21日~ 28日 日本連盟 Rotterdam(オランダ) 大会:BMX世界選手権 8月16日~ 17日 クラブ帯同 Basel(スイス) 大会:BMCRacingCupBasel

BikeFestival

平成   25 年度・長期派遣(自転車/MTB)

9月19日~ 29日 WCC帯同 Ponferrada(スペイン) 大会:世界選手権ロード

10月3日~5日 クラブ帯同 Tenero(スイス) 大会:GianettiDay(研修先チーム主催 のレース・MTB体験イベント)

12月4日~7日 日本連盟 London(イギリス) 視察:トラックワールドカップロンド ン大会

12月8日 個人 London(イギリス)

視察:2012五輪MTBコースの視察、大 戸研修員のローイングクラブトレーニ ング

 平成27年

期間 帯同・個人 場所 内容

1月11日 個人 Aigle(スイス) 視察:スイス選手権シクロクロス 1月17日 クラブ帯同 MonteChiari(イタリア) 練習:メンタル講義、トラック練習 1月23日~ 24日 WCC帯同 Aigle(スイス) 講 習:WCCエ キ ス パ ー ト コ ー チ セ ミ

ナー

1月31日 WCC帯同 Geneve(スイス) 大会:UCIクラス2トラックレース 2月26日~ 27日 個人 Varese(イタリア) 視察:AIS・ETC施設(JSC)

3月14日~ 15日 個人 Paris(フランス) 視察:INSEP施設見学、SFT柔道イベ ントサポート

3月22日 WCC帯同 Rennaz(スイス) 大会:L'EnferduChablais(ロードレー ス)

3月29日 WCC帯同 Annemasse(フランス) 大会:Annemasse-Bellegarde(ロード レース)

4月2日~5日 WCC帯同 Zolder(ベルギー) 大会:EuropianCup#1&#2(BMXレー ス)

4月12日 WCC帯同 Fully(スイス) 大会:PrixVallonton(ロードレース)

4月26日 WCC帯同 Pney-le-Jorat(スイス) 大会:CLMJort-Menthue(ロードレー ス)

5月3日 WCC帯同 Montbenoit(フランス) 大会:PrixdeSaugeais(ロードレース)

5月9日 WCC帯同 Lyss(スイス) 大会:TourdeBerne(ロードレース)

5月17日 WCC帯同 Dijon(フランス) 大会:GPPontVaux(ロードレース)

5月23日~ 24日 個人 NoveMesto(チェコ) 大会:MTBワールドカップ第1戦 5月27日 WCC帯同 St.Triphon (スイス) 大会:GironduRhoae(ロードレース)

5月28日~ 31日 日本連盟 Lausanne(スイス) 大会:UCICoupedesNarionsJunior・

TourduPaysdeVaud(ロードレース)

6月31日~

7月2日 WCC帯同 Fiorenzuola(イタリア) 大会:6giornidellerose(トラックレー ス)

7月5日 WCC帯同 Vuillecin(フランス) 大会:PrixdeVuillecin(ロードレース)

7月14日 WCC帯同 Pontarlier(フランス) 大会:PrixdelaVilledePontarlier(ロー ドレース)

7月19日 個人 Langendorf(スイス) 大会:MTBスイスナショナル選手権 7月26日 WCC帯同 Martigny(スイス) 大会:Martigny-Mauvoisin(ロードレ

ース)

Ⅳ.研修概要

(1)研修題目の細目

①UCIワールドサイクリングセンターについて

②UCIワールドサイクリングセンターの各コーチから学んだこと

③UCIワールドサイクリングセンタートラックチームの具体的な練習内容について

④UCIワールドサイクリングセンター・コーチ研修について

⑤VeloClubMonteTamaroについて

⑥VeloClubMonteTamaroのトレーニングについて

⑦スイスのマウンテンバイク・ナショナルシリーズBMCracingCUPについて

⑧スイスのナショナルトレーニング施設(CST)について

 ⑧-a:日本人選手3名を招聘した実践レース参戦を含んだトレーニング合宿  ⑧-b:スイスサイクリングの冬季トレーニングキャンプ

 ⑧-c:スイス・オリンピック主催の多種目合同トレーニングキャンプ

⑨RacingClubGranichenについて

⑩スイス・サイクリング実施のスキルテストについて

(2)研修方法

 マウンテンバイク競技は1990年に初の公認世界選手権大会開催、1991年からワール ドカップ開催、1996年アトランタオリンピックより正式種目になった歴史の浅い競技 である。日本は今まで開催された5度のオリンピックすべてに男女1名ずつの出場枠 を獲得し出場してきたが、入賞経験はなく世界とのレベル差は大きいと言わざるを得 ない。私自身が現役選手である間、ヨーロッパ・北米・オセアニア・アジアのレース を転戦した経験から、ワールドカップやUCI公認大会の多くはヨーロッパで開催され、

ヨーロッパでのレースコースやレース展開がオリンピック競技の流れを作っていると 感じていた。研修地を決めた2012年の段階でUCI個人ランキング男子20位以内に7人、

女子10位以内に2人の選手が入っている強豪国スイス。そこまで層が厚く選手が育つ スイスのレースに対する考え方や、ジュニア以下の育成システムを学ぶため、スイス のマウンテンバイク・クラブチームを研修先に選ぶこととした。また、地理的にヨー ロッパの中心に位置することもヨーロッパのマウンテンバイク競技のあらゆるシーン を見るのに役立つであろうということも考慮した。

 研修に先立ち、私は研修前まで現役選手でありコーチ資格や経験がなかったことを カバーするため、UCIワールドサイクリングセンターにて2か月半のコーチ研修に参 加した。

 その後クラブの研修中に受け入れコーチの紹介でスイスサイクリングの合宿を見学 し、そこで種目を超えて若手選手を共同で育成していることを知った(ロードとマ ウンテンバイクの選手は同じグループとして育成)。また、日本のマウンテンバイク 競技人口が極端に少なく、強化するよりも発掘・普及が必須であることを再考し、幅 広い種目のコーチングスキルを磨くためにワールドサイクリングセンターでのトラッ ク、ロード、BMXを含んだ研修を追加した。

平成   25 年度・長期派遣(自転車/MTB)

(3)研修報告

①UCIワールドサイクリングセンターについて

 スイス・Aigleにあるトレーニングセンター。IFであるUCIのオフィスも同じビ ルにある。

 施設内には200mの室内板バンク、国際基準のBMXコース、トレーニングジム、

プライオメトリクストレーニングのできる各種機材、メカニックルーム、ミーティ ングルーム、食堂(昼食・夕食)、シャワールーム、洗車場など自転車選手に必要 な設備はすべてそろっている。周辺にはマウンテンバイクトレイルや、ロードトレー ニングに適した平地・山岳コース共に豊富にあり、美味しい水と空気に囲まれた理 想郷である。宿泊施設はセンターから自転車で10分程度のAigle駅のそばにある市 の宿泊施設(MonSejour)を利用し、選手たちはセンターから貸し出されるシティ バイクを使って往復している。マッサージャーはセンターに常駐しておらず、多く の選手はセルフケアのみでトレーニングを継続している。ロード(ステージレース のみ)とBMXの大会遠征時にはマッサージャーが帯同し、施術を受けることがで きる。その他の期間で特にマッサージが必要な選手は各自で週末の自由時間などを 利用してケアを受けに行く。なお、痛みを訴えている場合などは最寄りのフィジオ セラピストを受診できる(保険が適応される)。また、サプリメントの使用も厳し く制限されている。

 現在センター常任コーチはBMX 1名、ロード2名、トラック1名おり、インター ンやアシスタントのコーチも必要に応じて受け入れている。なお、各グループの選 手は以下のようになっている。

BMXチーム(15名程度)

 主にパフォーマンスを出すことをミッションとしている。コーチが選抜、もしく は各国連盟から育成を依頼され、認められた選手が世界最高峰クラスのレースで成 績を残すことを目標に活動している。2015年の世界選手権ではこのチームから女子 エリートチャンピオンが誕生した。日本人もエリート男子の選手が1名在籍してお り、リオ・東京オリンピックでの活躍を期待したい。選手層はジュニアからエリー トまで幅広い。

ロードチーム(20名程度)

 自転車競技を世界中に広めるというミッションを強く感じるグループ。アフリカ、

アジア、南米、そしてヨーロッパでも連盟の体勢が整っていない国から選手を選抜 し、選手としてのノウハウを教育する。ジュニア・U23の選手を受け入れており(女 子は例外あり)、エリートになる前にプロチームとの契約まで持っていくことを目 標としている。

トラックチーム(10名程度)

 数名の選抜された選手と、ブラジルナショナルチーム、韓国ナショナルチームが 共同でトレーニングを行っている(2015年)。ジュニアからエリートの選手が混在

している。基本的に連盟の目標(大陸大会での成績や五輪への選抜)を助けるため にトレーニングやレーススケジュールを組み活動している。

 マウンテンバイクに関しては2014年8月に世界選手権直前の2週間合宿を行った のみで、常駐コーチ・チームは存在していない。

②UCIワールドサイクリングセンターの各コーチから学んだこと BMXコーチThomasAllier

 元世界チャンピオンでオリンピアンと言うバックグラウンドを持つ。スター性が 高く、自分が中心となってチームをまとめていけるコーチ。常に新しいこと、勝つ ためにはどうすればよいのかを考えており、柔軟な発想でバリエーションに富んだ トレーニングを提供できるエンターテイナー。トレーニングの中に遊びを取り入れ て選手を夢中にさせ、潜在能力を引き出すのがうまい。一方で、最も重要なスター トゲートのトレーニングはシンプルに、基本に忠実に根気よく繰り返している。自 分の人間性を包み隠さず出すところもバランスよく持ち合わせていて、選手たちが トーマスを補うような形で自主的にトレーニングを進めることも多々ある。集団の リーダーとなって見本となる行動を示せる。一方で、選手と接する時以外、例えば 外部のストレングス&コンディショニングコーチとの会議の際は選手に見せる顔と は少し異なり、高い交渉力も垣間見ることができた。外部協力者と良い関係を築

ワールドサイクリングセンターの選手たち ロードチームのトレーニング

難易度の高いBMXコース ワットバイクのパフォーマンステスト

ドキュメント内 スポーツ指導者海外研修事業_27年度帰国者 (ページ 72-92)