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真理の探究

ドキュメント内 歴代大管長の教え (ページ 140-152)

「主が明らかにしておられる事柄に精通して,惑わされ ることがないようにすることは,会員としてわたしたち に課せられた義務です。……真理を知らなければど うして真理の中を歩むことができるでしょうか。」

ジョセフ・フィールディング・スミスの生涯から

ョセフ・フィールディング・スミスは 8 歳のときに父親からモルモン書をも らい,読むように言われた。スミス大管長は後に次のように回想している。「わ たしはこのニーファイ人の記録を感謝して受け取り,与えられた課題にこつこ つと取り組みました。」この書物を愛してやまなかったジョセフは,家の仕事を 早く終わらせ,時には野球の試合さえも早めに抜け出して,静かな場所を見つ けて読んだ。父親から贈られて 2 年足らずで,ジョセフはその本を 2 度通読 した。この幼いころの聖文研究について,スミス大管長は後に次のように述 べている。「心に刻み込まれた聖句が幾つかあります。それらの聖句は決し て忘れたことがありません。」1 また,ジョセフ・フィールディング・スミスはほ かの書物も読んだ。「子供のころ,初等協会や日曜学校の子供たちのために 用意された本をよく読んだものです」と,スミス大管長は述べている。「家に いるときはたいてい本を手にしていました。……後に,『ミレニアル・スター』

Millennial Star

)に掲載された『教会歴史』( History of the Church)を読 みました。さらに聖書やモルモン書,高価な真珠,教義と聖約,そのほかの手 に入れることのできた出版物を読みました。」2

福音について知りたいというこの強い思いを,スミス大管長は生涯にわたっ て抱き続けた。福音の真理を学ぶと同時に,それらを分かち合い,必要なとき には擁護した。使徒に聖任されて 3 年後に受けた神権の祝福の中で,スミス 大管長は次のような勧告を受けている。「あなたは多くの同僚たち以上に,真 理の原則を理解し,分析し,擁護する能力に恵まれてきました。預言者ジョセ フが神から使命を受けていたことの根拠を突き崩そうとする人がいますし,そ のような人はこれからも出てきますが,あなたの集めてきた証拠が,そのような 人を阻はばむ防御壁となる時が来るでしょう。あなたは真理を擁護するときに決し て打ち破られることがなく,御たまの光が天から下る露のようにそっとあなたの

第 10 章

十二使徒定員会のジョセフ・フィールディング・スミス長老と ジョセフ・F・スミス大管長( 1914 年)

心に注がれて,この業に関する多くの真理があなたに明らかにされるでしょう。」3 スミス大管長はこれらの預言の言葉どおりの生涯を送った。福音の研究者,教 師,著述者として,救いの教義を熱心に説明し,擁護した。ヒーバー・J・グラ ント大管長はかつてスミス大管長のことを,すべての中央幹部の中で「最も聖 文に精通している人物」と呼んでいる。4

晩年,スミス大管長は福音の研究を通して受けてきた祝福を度々振り返って いる。

「生涯を通じてわたしは福音の原則を学び,それについて深く考え,主の律法 に従って生きようと努めてきました。その結果,わたしの心には主に対して,主 の業に対して,またこの地上にあって主の目的をさらに進めようと努めるすべて の人々に対して,大きな愛が生まれてきました。」5

「わたしは生涯にわたって聖文を研究し,その真の意味を理解できるように 主の御霊の導きを求めてきました。主はわたしにとてもよくしてくださり,わた しは主から知識を授かってきたことと,主の救いの原則を教える特権にこれま であずかってきたこと,今もその特権にあずかっていることに喜びを感じていま す。」6

ジョセフ・フィールディング・スミスの教え

1

わたしたちは様々な分野で真理を求めるべきだが,

最も重要な知識は福音の知識である

わたしたちは教育の価値を信じています。一つの民として,わたしたちは常 にあらゆる分野において学問を得ようと努めてきました。また教会として,教会 員に教育の機会を提供するために多額の資金を投じ,大きな犠牲を払ってきま した。この科学的な研究と開発の時代においては特にそうです。若い人々は 賢明な判断のもと,必要に応じて十分な教育と専門的な訓練を受けるべきだと 思います。

しかし,この世の知識を探究するとともに,霊的な事柄も理解できるように 努めなければならないと思います。この世の知識を得られるかぎり得ることよ りも,神とその律法の知識を得て,救われるために必要なことができるようにな ることの方が大切です。こちらの方が 1,000 倍も重要なのです。7

だれでも,毎日何かしら新しいことを学んでいるはずです。皆さんは一人残 らず探究心を持っていて,多くの分野で真理を探究しています。わたしは皆さ んに,霊的な事柄の探究にいちばん力を注いでほしいと心から願っています。

第 10 章

なぜなら,霊的な事柄を学んでこそ,わたしたちは救われて,御父の王国で永 遠の命を受けられるようになるからです。

この世で最も重要な知識は福音の知識です。それは神とその律法について の知識であり,人が主の前に恐れおののいて自分の救いを達成するために行わ なければならない事柄についての知識です〔ピリピ 2:12;モルモン 9:27〕。8 すべての真理に同じ価値があり,すべてが等しく重要であるというわけでは ありません。ほかの真理よりも重要な真理があるのです。最も重要な真理は,

イエス・キリストの福音の基本原則に見いだすことができます。まず,イエス・

キリストが神の御子,世の贖あがない主であって,人に命を得させるためにこの世に来 て亡くなられたということです。この真理をわたしたちは知らなければなりませ ん。イエス・キリストがわたしたちの贖い主であり,永遠の命の原則を授けてく ださったことを知るのは,この世の教育で得られる知識をすべて得るよりもは るかに重要なのです。9

世の哲学と知識に関するかぎり,啓示されている神の言葉に添うものでなけ れば,それは何の意味もありません。宗教,科学,哲学,そのほか何の教えで あろうと,啓示されている主の言葉と矛盾しているならば,役に立たなくなるで しょう。もっともらしく思えるかもしれません。説得力のある言葉で述べられ,

何の返答もできないかもしれません。反論の余地がないほど実証されているよ うに思われるかもしれませんが,必要なのは時を待つことです。時がすべてを 解決してくれるでしょう。主の僕しもべに告げられた主の神聖な言葉に添わない教義 や原則はすべて,どんなに広く信じられていようとも,将来必ず姿を消すことで しょう。また,主の言葉を不自然に解釈して,これらの理論や教えに一致させ ようとむなしい努力をする必要もありません。主の言葉は必ず成就します。し かし,これらの偽りの教義や理論はすべて無に帰するでしょう。ほかのすべて のものが滅びる中で,真理が,ただ真理だけが存続するのです。10

2

主はわたしたちに聖文を調べるよう命じておられる

主は今の時代の教会員に,祈りによって,また研究と信仰によって主を求める ように命じておられます。わたしたちは教義と聖約やモルモン書,そのほかの すべての聖典の中で主が与えてくださっている戒めを研究するよう命じられて きました。そして,それには次の約束が伴います。「わたしたちがこの世にお いて得る英知の一切は,復活の時にわたしたちとともによみがえる。そこで,も しある人が精励と従順によって,この世でほかの人よりも多くの知識と英知を 得るならば,来るべき世でそれだけ有利になる。」〔教義と聖約 130:18 -19〕

……救い主はユダヤ人に言われました。「聖文を調べなさい。あなたがたは,

聖文の中に永遠の命があると思っているが,この聖文は,わたしについてあか しをするものである。」〔ヨハネ 5:39 参照〕同じように

思って

いながら,研究と 信仰によって自分自身を備えていない教会員が何と大勢いることでしょうか。11

この教会の会員は,研究と信仰によって教会の標準聖典についての知識を得 ずには,安らかに心地よく休むことも澄んだ良心を持つこともできないと,わた しには思えます。これらの記録はかけがえのないものです。世の人々はこれら の記録をあざけりますが,その教えを通して,わたしたちは神に近づき,天の御 父とイエス・キリストについての理解を深め,御二方をよりよく知り,御二方がわ たしたちと世の人々に与えてくださっているすばらしい救いの計画についてさら に詳しく知ることが許されているのです。12

わたしたちの時代を見た昔の預言者たちは,当時の人々のためだけではな く,預言の中で述べられている時代に生を受ける人々のためにも語りました。13

兄弟姉妹に申し上げます。皆さんは主の戒めが何であるかを知らなければ,

それを守って義のうちに歩むことはできません。主はわたしたちに聖文を調べ るように命じておられます。そこに載っている事柄は真実であって,成就するか らです〔教義と聖約 1:37 参照〕。……聖文を調べてください。皆さんの救い と,皆さんの家族と世の人々の救いのために主が明らかにしてくださっている 事柄に精通してください。14

3

わたしたちには,主が今御自分の僕しもべに明らかにしておられる 真理のメッセージに耳を傾ける大きな責任がある

もし主の言葉に耳を傾け,モルモン書や聖書,教義と聖約,高価な真珠,そし て教会の権能ある人々によって折に触れて与えられる教えを自分で調べ,知識 を得,主の前に祈りと聖約を忘れず,主の御こころ心を行うように努めるならば,わた したちは道を踏み外すことはないでしょう。15

信仰箇条の第 9 条で,わたしたちは次のように宣言しています。「わたしたち は,神がこれまでに啓示されたすべてのこと,神が今啓示されるすべてのこと を信じる。またわたしたちは,神がこの後も,神の王国に関する多くの偉大で 重要なことを啓示されると信じる。」これが真実であるならば,わたしたちは神 がこれまでに啓示されたことと,神が今啓示しておられることをすべて理解す る必要があります。そうでなければ,わたしたちは主の業にかかわっておらず,

自分たちについて主の御心を知ることができません。それが理解できないから です。16

末日聖徒は自分たちの指導者に信頼を寄せ,教会の権能ある人々の教えに 従わなければなりません。彼らは預言と霊感の声で聖徒たちに語るからです。

ドキュメント内 歴代大管長の教え (ページ 140-152)