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モルモン書の証人

ドキュメント内 歴代大管長の教え (ページ 130-140)

「この教会の会員はだれでも,何度も繰り返してモルモン書を 読み,十分に深く考え,それが実際に全能者の霊感によって

書かれた記録であると証

あかし

できるまでにならなければ,

決して満足を得られないでしょう。」

ジョセフ・フィールディング・スミスの生涯から

ョセフ・フィールディング・スミス大管長は,1921 年 3 月から 1970 年 2 月 まで教会歴史家兼記録者を務めた。在任中,教会にとって歴史上重要な文書 の原本の入手に尽力している。その文書の一つが,モルモン書の 3 人の特別 な証人の一人であるデビッド・ホイットマーの署名が付された手書きの証言で あった。またスミス大管長は,モルモン書の三人の証人のうちのもう一人,オリ バー・カウドリの手書きの証言も取り扱う特権を得た。この二つの文書を書き 写した後,スミス大管長は,少なくとも 2 度,1939 年 3 月と 1956 年 10 月の教 会総大会における公の説教でこれらを読み上げている。

スミス大管長はこれらの文書化された証言を紹介することが重要であると 感じていたが,モルモン書についてのもう一つの証,すなわち彼自身の証につ いてもっと頻繁に語っている。教会歴史家事務局で働くずっと前に得た証で あった。こう語っている。「わたしは執事の年齢になる前にモルモン書を読み 始め,それ以来,読み続けています。わたしはモルモン書が真実であることを 知っています。」1 また,末日聖徒に対して次のように述べている。「わたしはモ ルモン書を何度も何度も読みました。しかしまだ十分読んだとは言えません。

まだ探して見つけることのできる真理がそれに含まれています。わたしはま だ精通していないからです。しかし,わたしはモルモン書が真実であることを 知っています。」2

モルモン書に関するこれらの証を分かち合うスミス大管長の目的は,人々に 自分の証を得るように促すことであった。こう述べている。「わたしは皆さん に証します。主は啓示によってこのことをはっきりと示してくださいました。こ こにいる皆さんの多くが,これらのことが真実であると,同じように証すること ができます。それは,祈りの精神とこの書物が真実であるかどうかを知りたい という望みをもって読む努力をする誠実な人に与えられる特権です。彼らはモ

第 9 章

ロナイが述べた約束に従って,その証を得るでしょう。モロナイは時満ちる神 権時代に出て来ることを願ってその記録を封じました。」3

ジョセフ・フィールディング・スミスの教え

1

モルモン書は神聖な記録であり,ここには永遠の福音が含まれており,

イエス・キリストについての証あかしが記されている

モルモン書はアメリカ大陸の古代住民についての神聖な歴史であり,ここに は,預言者の預言,彼らに対する主の戒め,また古代の民の歴史と行く末が記 されています。これはアメリカの聖典であり,東半球におけるヘブライ人の神聖 な記録が記されている聖書と同様に神聖であって,霊感により記録されたもの です。4

ニーファイ人の預言者たちは,彼らの記録が保存され,将来世に出されて,神 が完全な福音を明らかにされたことを死者が語るように語り,リーハイの残りの 者に,またユダヤ人と異邦人に証するようにと,熱心に祈り求めました。また,

終わりの時の人々が何世紀も前に自分たちニーファイ人の預言者に与えられた 証によって悔い改めと神を信じる信仰に導かれるよう,切に願いました。事実,

モルモン書の多くの箇所で述べられているように,これがこの書の主要な目的 であるということを,わたしたちはモルモン書から学んでいます。……

……主はニーファイ人の預言者たちに,彼らの歴史と預言が保存されて,終 わりの時にイエス・キリストの証として世に出され,人々の間に主の福音が確立 されることをはっきりと示されました。ニーファイは現代の異邦人とユダヤ人に 向かって預言し,彼らのために非常に力強くはっきりと自分の証を残していま す( 2 ニーファイ 33 章)。モロナイも同様のことをしました(モロナイ 10:24 - 34)。5

イスラエルの移民団の最初の預言者の一人であるニーファイは,キリストの時 代に先立つおよそ 600 年前に,彼の民の歴史が記されている記録が地の中か ら出される日に人々は「イスラエルの聖者である神の力を否定し」,そして「わ たしたちに耳を傾け,わたしたちの訓戒を聞きなさい。見よ,今こんにち,神は存在し ないからである。主なる贖あがない主はすでに御自分の業を終え,御自分の力を人に 与えられた」と言うであろうと預言しました〔 2 ニーファイ 28:5〕。さらに,西 半球の民の歴史が記されている新しい聖文を示されるときに,多くの者が,「聖 書か,聖書か。我々はすでに聖書を持っている。これ以外に聖書があるはず がない」と言うとも預言しました〔 2 ニーファイ 29:3〕。

……この新しい聖典は,キリストのことと,また永遠の福音が収められてい ることについて証するだけでなく,ユダヤ人の聖典,すなわち聖書についても証 することになっていました。そして,ニーファイ,ニーファイの父,ならびにイス ラエルの息子ヨセフの預言によれば,これら二つの記録は一つになって永遠の 福音について証することになっていました〔 2 ニーファイ 3:11-13;29:10 - 14 参照〕。そのような証の書として,これらの記録は今日,彼らの教えを拒むす べての人に罪の宣告が下されることを証しています。6

ジョセフ・スミスが神の賜たまものと力によってモルモン書を翻訳したこと,また,

それが「ユダヤ人と異邦人に,イエスがキリストであり,永遠の神であり,すべ ての国民に御自身を現されることを確信させるものである」ことを知っています

〔モルモン書タイトルページ〕。7

2

主は証人の律法に従って,モルモン書について あかし

する特別な証人たちを召された

証と証人の任命に関して一つの律法が聖典の中にはっきりと述べられていま す。人々に新しい啓示を与えるとき,主はいつもこの律法に従ってこられまし た。8

いつの時代にも,この律法〔証人の律法〕は不変であり,明確な律法でし た。すべての時代の完全な記録が存在していれば,主が神権時代を確立され たときはいつも主について証する証人が複数いたことが分かるでしょう。パウ ロはコリント人にあてた手紙の中で次のように述べています。「すべての事がら は,ふたりか三人の証人の証言によって確定する。」〔 2 コリント13:1〕9

モルモン書の出現に関して,主は証人を選ぶと言われました。世の人々に証 を述べる 3 人の特別な証人がいなければなりませんでした。主はこう言われま した。

「このほかにそれを見る者は,ただ神の御こころ心に従って人の子らに神の言葉に ついて証を述べる少数の者だけで,だれもほかにいない。主なる神は,忠実な 者の言葉はあたかも死者から出るかのように語る,と言われた。

それゆえ,主なる神はその書物の言葉をもたらし,また適切であると見なさ れる人数の証人の口を通して,御自分の言葉を確かなものとされる。したがっ て,神の言葉を拒む者は災いである。」( 2 ニーファイ 27:13 -14)10

モルモン書が神の力によって世に出されたことを証する特別な証人として召 された 3 人は,オリバー・カウドリ,デビッド・ホイットマー,それにマーティン・

第 9 章

ハリスでした。彼らはジョセフ・スミスとともにこの神権時代にこの驚くべき業 を確立しました。……

彼らは,主のもとから遣わされた天使の訪れを受けたことについて証を述べ ました。その天使はモルモン書の翻訳の基となった金版を彼らの前に置いて,

指示を与えました。彼らは,版を目の前で 1 枚 1 枚をめくって刻まれた文字を 見せられ,また天から神の声が聞こえて,神の賜たまものと力によって翻訳されたこと を宣言され,全世界にそのことを証するようにと命じられたのです。この 3 人 の証人は,逆境,迫害,人生のあらゆる浮き沈みを経験したにもかかわらず,天 使の前で金版を見たことと,天から語る神の声を聞いたことについての証にい つも忠実でした。

ほかに 8 人の証人がいました。ジョセフ・スミスから金版を示されて,彼ら も金版を目にし,手で触れ,刻まれた文字を入念に調べました。彼らの証も世 に発表され,モルモン書に記されています。この 8 人は一人残らず死ぬまでこ の証に忠実でした。

天使に会い,天の示現を見た 4 人と,ジョセフ・スミスから記録を示されて目 にした 8 人の計 12 人〔ジョセフ・スミスを含む〕の証人はいずれも,モルモン 書の真実性を確立するために主が必要とされた人々でした。主がニーファイを 通して約束されたとおりです。「神の言葉を拒む者は災いである。」これらの人 の証は十分に律法の要求を満たしています。11

ジョセフ・スミスは……最初の示現を受けたときに独りであり,モロナイが メッセージを携えて来たときも,金版を受け取ったときも独りでした。しかし,

その後は独りではありませんでした。主はほかの証人たちを召されました。曾 祖母スミス〔ジョセフ・スミスの母ルーシー・マック・スミス〕は,彼女が書い た歴史の中で,神の天使の指示の下に証人が版を見た日,預言者は喜びのあま り泣きながら家に帰って来ると,「重荷は取り除かれました。もう独りではあり ません」と言ったと書いています。12

3

三人の証人はモルモン書の証あかしを守り続けた

3 人の〔特別な〕証人は全員教会から気持ちが離れ,去って行きました。オ リバー・カウドリとマーティン・ハリスは,へりくだって教会に復帰することを求 め,二人とも教会員として生涯を閉じました。デビッド・ホイットマーは終生教 会に戻りませんでした。しかし,3 人とも,モルモン書に掲載された世に対する 証に忠実であり続けました。13

ドキュメント内 歴代大管長の教え (ページ 130-140)