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ある看取りの場⾯の記録

「痰が詰まって時々息が早くなったり⽌まりそうになる。⽬を覚まさせて痰を出させたほ うがいいかなと声をかけるけど、全然起きません。吸引をしていただけませんか」と奥様 より電話がありました。訪問すると、既に甥の看護師さんが来て下さり、吸引をしてくだ さっていましたが、喘鳴は続いていました。SpO2は96%、体温38.8度、脈120回/

分、⾎圧99/60でした。苦痛な表情はあまりなく、既に意識レベルが低下している状 態と思われ、セレネースの使⽤は保留としてロピオンのみ使⽤しました。

村上マネージャーより、喘鳴について、お迎えの時期が近づくと起こる現象で、ご本

⼈はしんどさを感じていないだろうこと、よって今の状態であれば吸引をする必要性は 低いことの説明がなされました。これまで⼀⽣懸命に介護してきた次男さんの⽬から 涙が溢れていました。

別室で康介先⽣からご家族全員に残された時間が時間単位になっていることが説 明されました。そして奥様に「Power of Love」の歌のプレゼントがありました。DVD を⾒てご家族は体を寄せ合い、⼿を重ね合って涙を流しながら聞かれていましたが、

次第に穏やかな笑顔に変わっていかれたのがとても印象的でした。奥様からは「もっと 苦痛をとってあげたほうがいいのか悩みましたが、あと数時間であれば最後まで闘わせ てあげたいと思います。主⼈も本望だと思います。私たちも悔いはありません。きっと来 世でも必ず会えると思うので・・・来世でも⽖を噛む男性を探します(笑)」と。

そして、「今⽇はオールでいくぜ」と三男さんが場を盛り上げ、皆さんが正座して康介先

⽣に「ありがとうございました」と頭を深々と下げられました。

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よく⾒られる⾝体症状の変化

■主要な⾝体症状の出現からの⽣存期間

臨死期の患者へのアプローチ

1.苦痛緩和のためのあらゆる⼿段を⽤いて安楽を図る 痛みに対するケア 倦怠感に対するケア

⾷欲不振・経⼝摂取量の低下に対するケア 輸液の問題 バイタルサインの測定 セデーション

*⽇本緩和医療学会 終末期がん患者に対する輸液治療のガイドライン 2.死が差し迫ってきた患者の⼼理状態に配慮する

家族の協⼒ 声掛け タッチング 安全への配慮 最後まで苦痛を緩和し、共にいることの保証 死について語り合う

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