3 統合サービス
5.1 留意事項
5.1.1「ハイパーバイザーが実行されていない」エラーが表示され仮想マシンが起動できな
い場合があります 対象
ホストOS
WS2008, WS2008R2, WS2012, WS2012R2
現象 仮想マシン起動時に以下のダイアログ画面が表示され、仮想マシンを起動できない場合があり ます。
対策 ホストのBIOS設定から以下2点の機能が有効であるか確認してください。
・DEPの機能が有効になっているか。
・仮想化支援機構が有効になっているか。
(ご参考)
一部のサーバー機種では BIOS の設定を変更しただけでは、BIOS の設定が反映されずに、
サーバーの電源を物理的に切断しないとBIOSの設定が反映されないマシンがあります。BIOS の設定を変更したにも関わらず上記のエラーが出る場合は、サーバーの電源を切ってからコン セントの抜き差しを行い、サーバーを再起動して下さい。
サーバー機種によって、仮想化機能の設定は「物理マシン起動直後」にしか変更ができない場 合があります。この場合は再起動ではなく、物理マシンを一度シャットダウンしてから起動し直し てください。
5.1.2 フルインストールしたWS2008R2でCLIからHyper-Vの役割を追加してもHyper-Vマ ネージャーが実行できません
対象 ホストOS
WS2008R2
現象 フルインストールで構築したWS2008R2上で、CLI(Command Line Interface)からHyper-Vの役 割を有効にしても正しく反映されません。また、正常に有効にできていないためHyper-Vマネー ジャーなどが実行できません。
更に上記状態で、サーバーマネージャーから Hyper-V の役割の追加をしようとすると以下のエ ラーが発生します。
<CLIによるHyper-Vの役割追加コマンド>
start /w ocsetup Microsoft-Hyper-V
CLIによるインストール後、Hyper-VマネージャーがインストールされずHyper-Vを使用できま せん。サーバーマネージャー画面から「役割の追加」で確認するとHyper-Vの役割はチェック ボックスが外れている状態です。チェックボックスにチェックを入れると以下のエラーが表示され インストールできません。
対策 フルインストールで構築したWS2008R2では、GUIでHyper-Vの役割を追加してください。
また、CLIからHyper-Vの役割を有効にした場合、以下のCLIコマンドで削除してください。
<CLIによるHyper-Vの役割削除コマンド>
ocsetup Microsoft-Hyper-V /uninstall
再起動でCLIによるHyper-Vの役割は削除されます。その後、サーバーマネージャーから役割
5.1.3 Hyper-Vマネージャーから仮想マシンを削除してもVHD/VHDXファイルが削除されて いません
対象 ホストOS
WS2008, WS2008R2, WS2012, WS2012R2
現象 Hyper-V マネージャーから仮想マシンを削除しても VHD/VHDX ファイルが削除されていませ
ん。
対策 Hyper-Vマネージャーから仮想マシンを削除してもVHDは削除されません。
Hyper-V マネージャーから削除する仮想マシンを選択し、[操作]–[設定]から、仮想マシンの
ハードディスクの格納先を確認の上、VHD/VHDXファイルを削除してください。
(ご参考)
System Center Virtual Machine Manager (SCVMM)上から、仮想マシンの削除を行う場合、VHD ファイルが削除されます。SCVMMとの動作の違いにご注意ください。
5.1.4Hyper-V マネージャーからスナップショットを削除しても、ディスクの空き容量が増
えていません 対象
ホストOS
WS2008, WS2008R2
現象 Hyper-V マネージャーからスナップショットを削除しても、スナップショットファイル(.avhd)が削除
されず、ディスクの空き容量も増えていません。
対策 仮想マシンをシャットダウンまたは、保存した後、スナップショットファイル(.avhd)のマージが完 了するまでお待ちください。
(ご参考)
・ マージはスナップショットの削除後に仮想マシンを停止状態または保存状態にすることで自 動的に実行されます。仮想マシンが起動中、一時停止状態にはマージが実行されません。ま たスナップショットの削除前に再起動すると、マージ処理がキャンセルされます。
・ WS2012では、スナップショットを削除すると、仮想マシンが起動中でも、マージ処理が自動的 に実行されます。
・ スナップショットの削除後のマージ処理については、ディスクの空き容量が必要になります。
容量不足によりマージ処理が行えない場合は、仮想マシンをディスク容量が十分に確保され た別のボリューム上に移動させてください。詳細は以下を参照してください。
“スナップショットを削除しようとしましたが、ディスクに十分な領域がなかったために、マージ に失敗しました (エラー 0x80070070)。どうすればよいですか。”
https://technet.microsoft.com/ja-jp/library/dd560637(v=ws.10).aspx
5.1.5 スナップショットを作成した後、仮想マシンのディスクI/O性能が劣化します 対象
ホストOS
WS2008, WS2008R2, WS2012, WS2012R2
現象 固定ディスクで作成した仮想マシンのスナップショットを取ると、仮想マシンのディスクI/O性能 が劣化します。
対策 本現象は、スナップショット(※)機能の仕様です。
スナップショット機能を利用すると、固定ディスクで作成した仮想ハードディスクイメージは読み 取り専用となり、スナップショット作成前との差分をもったAVHD/AVHDXファイルが作成されま す。このファイルは差分ディスクと同等の性能であり、スナップショット機能利用前と比較すると ディスクI/O性能が落ちます。
性能を求められる環境ではスナップショット機能の利用を推奨しません。
また、AVHD/AVHDXファイルは、仮想マシンの更新量に応じて増加していくため、予期せぬディ スクの枯渇を引き起こす場合があります。
※ WS2012R2 Hyper-V では、「スナップショット」から「チェックポイント」に、名称が変更されて
います。
5.1.6 Hyper-V V1環境でWS2008R2のゲストOSを使用すると4つのイベントログ(ID:23012,
2,5,26)が出力されます 対象
ホストOS
WS2008
現象 Hyper-V V1の環境でWS2008R2のゲストOSを使用すると、ホスト上で次の4つのイベントロ
グが出力されます。
イベントID:23012
ソース:Microsoft-Windows-Hyper-V-Worker/Admin
「W2K8R2 のデバイス 'VMBus' は、仮想スタックと互換性がないため読み込めません。サー バー バージョン 13、クライアント バージョン 65537(仮想マシン 仮想マシンID)」
イベントID:2 ソース:vmbus
「親パーティションで、異なるバージョンの VMBus が使用されています。このゲスト インストー ルで、対応するバージョンの VMBus をインストールする必要があります。」
イベントID:5 ソース:storvsp
「'W2K8R2' の記憶装置は、サーバーの仮想化スタックと互換性がないため読み込むことができ ません。サーバーのバージョン 2.0、クライアントのバージョン 4.2(VMID VMID)」
イベントID:26 ソース:VMSMP
「'W2k8R2' の NIC ドライバは、サーバー仮想化スタックと互換性がないため読み込めません。
サーバー バージョン 2、クライアント バージョン 196610(VMID VMID)」
対策 これらのイベントはホストOSに含まれる統合コンポーネント(IC)が、ゲストOSに含まれるICよ り古い場合に記録されるものです。
Hyper-V V1 環境で WS2008R2 のゲスト OS を使用することはサポート対象となっており、
Hyper-Vの動作にも影響がないため無視して構いません。
詳細は以下を参照してください。
“vmbus compatibility error with 2008 R2 guest on 2008 server host”
http://social.technet.microsoft.com/Forums/en/windowsserver2008r2virtualization/thread/85 4df497-3039-4de4-af49-626633803f4b
5.1.7 Hyper-V V2環境でホストOSを再起動するたびにイベントログ(ID:12)が出力され ます
対象 ホストOS
WS2008R2
現象 WS2008R2 ホストにKB2345316 およびKB981836 のインストール後、再起動を行うと2回目以
降の再起動時に以下のイベントログが多数出力されます。
イベントID:12 ソース:VMSMP
「スイッチ '<スイッチ番号>' のポート '<ポート番号>' の構成を更新できませんでした。状態 = C0000034。」
対策 本イベントログは、KBを適用することでホストOSの対応していないレジストリキーが登録される ことが原因です。
本イベントログの出力を回避するにはホストOSにSP1を適用してください。
SP1 未適用の場合、本イベントログが出力されますが不具合に繋がるイベントログではないた め無視してしまって問題ありません。
本件に関する情報はマイクロソフト社よりKBとして公開されています。
詳細は以下を参照してください。
“Windows Server 2008 R2 の Hyper-V ホストの 2 回目の起動時以降、再起動毎に VMSMP
ID:12 エラー イベントが出力される”
http://support.microsoft.com/kb/2578311/ja
5.1.8 VMQ が有効な仮想スイッチを設定した環境で、イベントログ (ID: 113) が出力されま す
対象 ホストOS
WS2012, WS2012R2 現象 ・ケース1
物理NICにて定義されているVMQ最大数を超えて 仮想NICを接続した場合、以下イベントロ グが出力されます。
ソース : Microsoft-Windows-Hyper-V-VmSwtich イベントID : 113
レベル : エラー
「Failed to allocate VMQ for NIC xxxx-xxxx (Friendly Name: xxxx) on switch xxxx (Friendly Name:
xxxx). Reason - Maximum number of VMQs supported on the Protocol is exceeded. Status = シ ステム リソースが不足するため、APIを終了できません。」
・ケース2
WS2012R2ホストかつOS標準NICチーミング機能(LBFO)を使用したNICを仮想スイッチに設
定した環境において、仮想マシン起動時または LM 実行時に以下のイベントログが出力される 場合があります。
また、LM実施中にホストOSにてSTOPエラー0xD1が発生する場合があります。
ソース : Microsoft-Windows-Hyper-V-VmSwtich イベントID : 113
レベル : エラー
「Failed to allocate VMQ for NIC xxxx-xxxx (Friendly Name: xxxx) on switch xxxx (Friendly Name:
xxxx). Reason - The OID failed. Status = 無効なパラメーターをサービスまたは関数に渡しまし
た。」
対策 イベントログ内容「Reason」により対処が異なります。
・ケース1
「Reason - Maximum number of VMQs supported on the Protocol is exceeded.」の場合
<問題例> VMQ使用可能数8の物理NICを使用し仮想スイッチを作成した場合、VMQ使用可
能な仮想NIC数は8となり、9台目接続にてイベントログが出力されます。
下記いずれかの対処を行います。
物理NICをVMQ数の多いものに変更する (VMQ数は物理NICにより変わります)
VMQを有効にする仮想NICを減らす
VMQを無効化する (VMQ無効化手順についての詳細は、TIPS 「13.2.2 VMQを無効にす る方法」を参照)
・ケース2
「Reason - The OID failed.」の場合
以下の修正プログラムを適用してください。
“Hyper-V host crashes and has errors when you perform a VM live migration in Windows 8.1 and Windows Server 2012 R2”
https://support.microsoft.com/en-us/kb/3031598