8 クラスター
8.1 留意事項
8.1.1クラスターリソースとして登録されている仮想マシンをシャットダウンすると自動的
に再起動やフェールオーバーが発生します 対象
ホストOS
WS2008, WS2008R2, WS2012, WS2012R2
現象 クラスターリソースとして登録されている仮想マシンのプロパティ設定「仮想マシン停止操作」で
「リソースの失敗マークを付ける」が選択されている場合、仮想マシン上(ゲストOS内部)や
Hyper-Vマネージャーからの操作でシャットダウンを実行するとシャットダウンした後に再起動
やフェールオーバーが発生します。
対策 以下の2つのどちらかの方法で操作をしてください。
・クラスターリソースとして登録されている仮想マシンをシャットダウンする場合には、仮想マシン 上(ゲスト OS 内部)や Hyper-V マネージャーからの操作でシャットダウンを実行するのではな く、フェールオーバークラスターマネージャーからシャットダウンを実行してください。
・仮想マシン上からシャットダウンを実行する場合は「仮想マシンが再起動するまでリソースをオ フラインにする」を選択してください。(初期値は「仮想マシンが再起動するまでリソースをオフラ インにする」となっています)
8.1.2 「自動開始アクション」を変更しても、変更した設定が反映されません 対象
ホストOS
WS2008, WS2008R2, WS2012, WS2012R2
現象 フェールオーバークラスターのリソースとして登録されている仮想マシンについて Hyper-V マ ネージャーから「自動開始アクション」を変更しても、変更した設定が反映されず意図しない動作 をする場合があります。
対策 フェールオーバークラスターのリソースとして登録された仮想マシンの場合、ホストの起動時の 制御は、Hyper-Vマネージャーの「自動開始アクション」ではなく、フェールオーバークラスターマ ネージャーの設定に依存します。
<WS2008R2フェールオーバークラスターにおける仮想マシンの自動開始>
詳細を富士通ウェブサイトでご紹介しています。 以下をご参照ください。
http://jp.fujitsu.com/platform/server/primergy/software/windows/technical/tips/w2008r2/01 -08.html
<WS2012フェールオーバークラスターにおける仮想マシンの自動開始>
フェールオーバークラスターから、仮想マシンの「優先順位」パラメーターが反映されます。
「優先順位」パラメーターには、『高』、『中』、『低』、『自動開始しない』 の 4 つの設定があり、
『高』、『中』、『低』を設定した場合、ホスト起動時に仮想マシンが自動的に起動します。
『高』、『中』、『低』は仮想マシンの起動優先順位を示しており、『高』に設定された仮想マシンほ ど、先に起動します。
8.1.3スナップショットを作成したノードと異なるノードでスナップショットを適用すると
仮想マシンが起動しません 対象
ホストOS
WS2008, WS2008R2
現象 クラスター上の仮想マシンスナップショットを作成したノードと適用したノードが異なる場合、仮想 マシンが停止状態となりステータスが「保存完了」となる場合があります。停止状態となった仮 想マシンを起動してもエラーとなり起動できません。
対策 起動に失敗する場合でも、スナップショットを作成したノードへ仮想マシンを移動させることで起 動できます。スナップショットの作成と適用は同一のノード上で実行してください。
8.1.4 Windows Serverバックアップを使用してCSV上の仮想マシンバックアップを採取する ことができません
対象 ホストOS
WS2008R2
現象 CSV上の仮想マシンに対してホストOS上のWindows Serverバックアップを実行すると、以下の エラーメッセージが表示されてバックアップすることができません。
また、VSSを使用してCSV上の仮想マシンのバックアップしようとすると、以下のエラーメッセー ジ(VSS_E_BAD_STATE)が出力されバックアップできません。
<エラーメッセージ>
選択されたライター 'Microsoft Hyper-V VSS Writer' はエラー状態です。
直前の操作が失敗しました。
- ホストに返されたHRESULT: 80042301 - エラーテキスト: VSS_E_BAD_STATE
対策 CSVに対応した、サードパーティー製のバックアップソフトウェア等の利用を検討してください。
Windows ServerバックアップはCSVに対応していないため、この動作は仕様となります。
ご参考) WS2012のWindows Server バックアップでは、CSVボリュームのバックアップに対応し ています。
8.1.5 CSVがリダイレクトアクセス状態のとき、リダイレクトアクセスに使用しているネッ トワークが切り替わると仮想マシンでブルースクリーンが発生する場合があります 対象
ホストOS
WS2008R2
現象 CSV をリダイレクトアクセス状態で使用している際に、リダイレクトアクセスで使用しているネット ワークが異常となりネットワークの切り替えが発生すると、仮想マシンのディスクアクセスエラー が起こり、ブルースクリーンが発生する場合があります。
CSV=クラスター共有ボリューム(Cluster Shared Volumes)
対策 CSV へリダイレクトアクセスしているネットワークに異常が発生した場合、他に使用可能なネット ワークを使用して引き続きアクセスが可能です。しかし、切り替えのタイミングやディスクアクセ
CSV 仮想マシン
×
リダイレクトアクセス
CSV 仮想マシン
×
リダイレクトアクセス
クラスターノード1 クラスターノード2
×
リダイレクトアクセスで使用しているネットワーク切り替え
エラー発生
クラスターノード1 クラスターノード2
8.1.6 リダイレクトアクセス時のディスクアクセス性能が劣化します 対象
ホストOS
WS2008, WS2008R2, WS2012, WS2012R2
現象 CSVをリダイレクトアクセスで使用するとディスクアクセス性能が劣化します。
対策 本現象は仕様です。
I/Oをマルチパス構成にして、リダイレクトアクセスが発生しない構成を検討してください。マル チパス構成の詳細につきましては、「ETERNUSマルチパスドライバ」
(http://storage-system.fujitsu.com/jp/products/software/)を参照してください。
またはリダイレクトアクセスする場合、ノード間のネットワークに高速なネットワークを使用してく ださい。リダイレクトアクセス時には別ノードを経由してディスクアクセスを行うため、ディスクアク セス性能は使用するノード間のネットワーク速度に左右されます。
8.1.7 フェールオーバー発生後にクラスターで使用している共有ディスクがオンラインにな らない場合があります
対象 ホストOS
WS2008, WS2008R2
現象 クラスターノード間ネットワークが使用不能になると、フェールオーバー後にクラスターで使用し ている共有ディスクがオンラインにならない場合があります。
対策 クラスターノード間のネットワークは2系統用意するなど、冗長化してください。ノード間通信がで きない状態になると本現象が発生する場合があります。
8.1.8 リダイレクトアクセスからの回復後、再度ホストとストレージ間の接続に異常が発生 してもリダイレクトアクセスにならない場合があります
対象 ホストOS
WS2008R2
現象 ネットワーク異常などにより、ホストとストレージ間の接続が切れて、リダイレクトアクセス発生し た後、異常がいったん回復し、ダイレクトアクセスに戻った直後、短時間の内に再度ホストとスト レージ間の接続に異常が発生すると、リダイレクトアクセスにならない場合があります。
対策 本現象は仕様です。
リダイレクトアクセスを発生させないため、I/Oのマルチパス構成を検討してください。
マルチパス構成の詳細は、「ETERNUSマルチパスドライバ」
(http://storage-system.fujitsu.com/jp/products/software/)を参照してください。
ネットワーク異常の回復から10分以内に、再度ネットワーク異常が発生する場合、リダイレクト アクセスへ切り替わらずフェールオーバーすることができません。
8.1.9 フェールオーバークラスターマネージャー上から仮想マシンの設定を変更しようとす ると、エラーが発生し設定変更できない場合があります
対象 ホストOS
WS2008, WS2008R2
現象 フェールオーバークラスターマネージャー上から仮想マシンの「設定」を選択すると、仮想マシン の構成がオンライン状態であるにもかかわらず、以下のダイアログ画面が表示され、設定でき ない場合があります。
停止状態の仮想マシンを別ノードに移動すると、本現象が発生する場合があります。
対策 フェールオーバークラスターマネージャーの左ペインで「サービスとアプリケーション」または当 該仮想マシンが登録されているサービスを選択し、右クリックメニューから「最新の情報に更新」
を実行し、画面表示を最新の状態に更新してください。
8.1.10 ゲスト間クラスターのシステム起動時、仮想マシンでイベントID 1034、1069が出力 される場合があります
対象 ホストOS
WS2008, WS2008R2, WS2012, WS2012R2
現象 Hyper-V のゲスト間クラスターのシステム起動時に、仮想マシンで以下のイベントログが記録さ
れる場合があります。
ソース: Microsoft-Windows-FailoverClustering イベント ID:1034
ソース: Microsoft-Windows-FailoverClustering イベント ID:1069
対策 ノード間の起動時間差を現状よりも大きい間隔に調整してください。
Hyper-V のゲスト間クラスターのシステム起動時、ノード間の起動時間差が十分な間隔でない
と、本イベントログが出力される場合があります。