7 インポート/エクスポート、バックアップ/リストア
7.1 留意事項
7.1.1Hyper-V ホスト上から Windows Server バックアップを使用して仮想マシンをバック
アップしても、リストア時に「アプリケーション」項目を選択できません 対象
ホストOS
WS2008, WS2008R2
現象 Windows Serverバックアップを使用してオンライン状態の仮想マシンをバックアップしても、リス
トア時に「アプリケーション」項目を選択できません。
対策 Windows Server バックアップを使用してボリューム単位で仮想マシン(オンライン状態)のバック
アップを実行する場合、バックアップ実行前にホストのレジストリキーを追加して下さい。追加 後、ホストを再起動してください。
「HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\ WindowsServerBackup\ Application
Support\ {66841CD4-6DED-4F4B-8F17-FD23F8DDC3DE} “Application Identifier”=”Hyper-V”」
詳細は以下のKBを参照してください。
“How to back up Hyper-V virtual machines from the parent partition on a Windows Server 2008-based computer by using Windows Server Backup”
7.1.2 仮想マシンの動作中に、ホストOSのWindows Server バックアップでリストアを実行 すると一部ファイルのリストアに失敗します
対象 ホストOS
WS2008, WS2008R2
現象 ホストOS上からWindows Server バックアップで採取したバックアップを仮想マシンの動作中に
リストアすると、下記の例のように、一部ファイルのリストアに失敗し、仮想マシンが異常状態に なります。
<失敗したファイルの一覧の内容例>
・書き込み中に (vhdパス) の復元でエラーが発生しました: エラー [0x80070020] プロセスは ファイルにアクセスできません。別のプロセスが使用中です。
・書き込み中に (メモリ情報保存ファイルパス)の復元でエラーが発生しました: エラー
[0x80070020] プロセスはファイルにアクセスできません。別のプロセスが使用中です。
例)vhdパス
C:\Users\Public\Documents\Hyper-V\Virtual hard disks\Vistax86-1.vhd 例) メモリ情報ファイルパス
C:\Users\Public\Documents\Hyper-V\Virtual hard disks\Vistax86-1\Virtual
Machines\EA411BB7-7E64-41E1-8734-DD92EC3CD672\EA411BB7-7E64-41E1-8734-DD92 EC3CD672.bin
また、WS2008 では、リストアに失敗していてもエラーメッセージが記録されない場合がありま す。
エラーメッセージが記録されていない件については、以下のKBを参照してください。
“You do not receive an error message after you restore a Windows Server 2008 Hyper-V virtual machine”
http://support.microsoft.com/kb/958665/en-us
対策 リストア対象の仮想マシンをオフ状態にしてからリストアを実行してください。
7.1.3 仮想マシンのリストアのために、ファイルコピーでVHD/VHDXを上書き後、仮想マシ ンが起動しません
対象 ホストOS
WS2008, WS2008R2, WS2012, WS2012R2
現象 仮想マシンのリストア等を実施するために、Hyper-Vマネージャー上でその仮想マシンが存在し ている状態で、別途バックアップしたVHD/VHDXファイルを、現在のVHD/VHDXファイルに上 書きコピーした場合、その後仮想マシンを起動しようとすると、以下のダイアログ画面が表示さ れ仮想マシンが起動しません。
対策 この状態になった場合は、次のいずれかの対処を実施してください。
<対処方法1.> 仮想マシンの設定画面で、仮想ハードディスクファイルの再割り当てを行う方法
1.障害が発生したVHD/VHDXを、仮想マシンから取り外し接続情報を解除します。
詳細は以下のKBを参照してください。
“Hyper-V virtual machine may not start, and you receive a “‘General access denied error’
(0x80070005)” error message”
https://support.microsoft.com/kb/2249906/en-us
7.1.4ホストOS上でWindows ServerバックアップまたはVSSを実行すると、ダイナミック ボリュームを使用している仮想マシンが「保存中」になります
対象 ホストOS
WS2008, WS2008R2, WS2012, WS2012R2
現象 a) WS2008, WS2008R2, WS2012 で起きる現象
仮想マシン上のダイナミックボリュームをオンライン状態にして使用している状態で、ホストOS
上でWindows ServerバックアップまたはVSSを実行した場合、仮想マシンが一時的に停止し、
「保存中」の状態となります。
バックアップが完了すると元の「実行中」の状態に戻ります。
b) WS2008, WS2008R2で起きる現象
ホストのローカルディスク(同一ドライブ)上に「ベーシックボリュームのみの仮想マシンA」と、
「ベーシックボリュームとダイナミックボリュームを併用している仮想マシンB」が混在している環 境で、仮想マシンAに対してWindows Server バックアップのオンラインバックアップを実行した にも関わらず仮想マシンBが一時的に「保存中」の状態となります。
対策 仮想マシンをシャットダウンするか、ダイナミックボリュームをオフラインにしてから、バックアップ またはVSSを実行してください。
ダイナミックボリュームによる運用が必須でなければ、ベーシックボリュームにして Windows
ServerバックアップのオンラインバックアップまたはVSSを実行してください。
7.1.5 Hyper-V V1で「仮想マシンの構成のみをエクスポートする」にチェックを入れてエク
スポートした仮想マシンをHyper-V V2にインポートすることができません 対象
ホストOS
WS2008, WS2008R2
現象 Hyper-V V1で「仮想マシンの構成のみをエクスポートする」にチェックを入れてエクスポートした
仮想マシンをHyper-V V2にインポートすることができません。
対策 下記の手順で設定を変更し、インポートしてください
1. エクスポートしたフォルダーのルートフォルダーにあるconfig.xmlの内容を変更します。
変更前: <VmStateCopied type="bool">false</VmStateCopied>
変更後: <VmStateCopied type="bool">true</VmStateCopied>
2. ルートフォルダーにフォルダー名”Virtual Hard Disks”のフォルダーを作成してください。
3. 2で作成したフォルダーの中に、エクスポート元のVHDファイルをコピーしてください。
4. インポートを実行してください。
7.1.6 インポート時にイベントログ(ID:12634)が出力される場合があります 対象
ホストOS
WS2008, WS2008R2
現象 インポート時に以下のイベントログが出力される場合があります。
「‘仮想マシン名’: ファイル名 “は無効です。LPTn、COMn、PRN、AUX、NUL、CONはWindows 用に予約されているため使用できません。(仮想マシンID 仮想マシンID)」
対策 Hyper-Vマネージャーから仮想マシンのインポートを行った場合は、ISOファイルや仮想フロッ
ピーディスクファイルなど、リムーバブルメディアドライブに指定されたメディアの復元に対応して いないことが原因です。
仮想マシンにアタッチしたリムーバブルメディアを一旦解除してからエクスポートを行い、仮想マ シンをインポート後に、再設定してください。
詳細は以下のKBを参照してください。
“Windows Server 2008 R2 の Hyper-V で 仮想的なリムーバブル メディア デバイスにイメー
ジ ファイルや物理ドライブを指定した状態で仮想マシンをエクスポートして Hyper-V 管理の GUI からインポートすると警告メッセージが表示される”
http://support.microsoft.com/kb/977905/ja
7.1.7 ホストOSからVSSを使用して仮想マシンパススルー接続したディスクのバックアッ プが採取できません
対象 ホストOS
WS2008, WS2008R2, WS2012, WS2012R2
現象 ホストOSからVSSを使用したバックアップを実行しても、仮想マシンでパススルー接続したディ スクや、仮想マシンでiSCSIイニシエータを使用して接続したディスク、仮想ホストバスアダプ ターで仮想マシンに接続したディスクのバックアップが採取できません。
対策 仮想マシン上でバックアップを実行してください。
詳細は以下のマイクロソフト社Technet Library 「Hyper-V Release Notes」- 「Backup」を参照し てください。
“Hyper-V Release Notes”
http://technet.microsoft.com/en-us/library/cc754747.aspx
7.1.8Windows ServerバックアップまたはASR(Ntbackup)を使用して、ゲストOSの仮想SCSI コントローラーに接続したハードディスクからシステム回復ができません
対象 ホストOS
WS2008, WS2008R2, WS2012, WS2012R2
現象 ゲストOS上からOS標準機能であるWindows ServerバックアップまたはASR(Ntbackup)を使 用して、ゲストOSのシステムデータを、仮想SCSI接続した仮想ハードディスクにバックアップし た場合、システム回復時に「有効なバックアップの場所が見つかりませんでした。」というエラー が表示され、バックアップセットが使用できず、システム回復ができません。
本現象は、WS2012 以降のゲスト OS では発生しません。また、WS2012R2 Hyper-V 上の
WS2008R2 でも発生しません。
対策 本現象は仕様です。
対象となるバージョンでは、Windows Server バックアップまたは ASR(Ntbackup)を使用した場 合、仮想SCSIコントローラーに接続したVHD/VHDXからシステムデータのリストアはできませ ん。
サードパーティー製のバックアップソフトウェアによるシステムデータのバックアップを検討してく ださい。
7.1.9 新しいバージョンの Hyper-V からエクスポートした仮想マシンを、旧バージョンの
Hyper-Vにインポートすることはできません
対象 ホストOS
WS2008, WS2008R2, WS2012, WS2012R2
現象 新しいバージョンのHyper-V からエクスポートした仮想マシンを、旧バージョンのHyper-Vにイ ンポートすることはできません。
例えば、WS2012 R2 Hyper-Vでエクスポートした仮想マシンをWS2012 Hyper-Vにインポートで きません。
対策 本現象は仕様です。
旧バージョンへ仮想マシンを移動したい場合は、仮想ハードディスクファイルから仮想マシンを 再作成してください。
7.1.10 Windows Server 2012より古いバージョンのホストで、Windows Server 2012 仮想マシ ンをオンラインバックアップしようとすると失敗します
対象 ホストOS
WS2008, WS2008R2
現象 WS2008R2 Hyper-V上のWS2012仮想マシンを、Windows Server バックアップ を用いて、ホス
トレベルでオンラインバックアップすると、バックアップに失敗します。
また、ゲストOSで以下のイベントが出力されます。
対策 Windows Server 2012 より古いバージョンでは、範囲指定したスナップショット(Scope Snapshot)
機能に対応していないことが原因です。
ゲストOSで次のレジストリ値を作成して、範囲指定したスナップショットを無効にしてください。
パス:HKLM\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\SystemRestore\
DWORD:ScopeSnapshots 値:0