(3)住宅環境の整備
現状と課題のまとめ
障害者が身近な地域の中で生活するためには、まず「住まい」が確保・保障さ れねばなりません。また、障害者ができるだけ自立した生活を送るためには、障 害の種類や程度に対応した住宅の「質」が求められます。
本市では住宅改造費用や住み替え家賃等の助成制度を設けています。
しかし、制度の周知が必ずしも十分でない可能性がありますので、周知の徹底 に取り組む必要があります。
また、市営住宅の整備にあたっては、車椅子対応の部屋を確保するなど、障害 者に配慮した住宅を整備しているほか、市営住宅の募集の際には、障害者世帯の 入居に対し優遇措置を行っています。また、障害者団体が生活ホーム、グループ ホーム等を開設する際には、できる限りの支援を行う予定です。
具体的な施策
① 住宅関係助成制度の充実
○ 住宅改造費用の助成制度の充実を図るとともに、ニーズに沿った住宅の改修 ができるよう、必要に応じて各専門スタッフとの連携を図ります。
災害時に手助けをしてくれる人の有無 身体 知的 精神
いる 455 99 39
いない 208 13 19
自分で避難できるので必要ない 212 17 18
無回答 60 7 2
合計(人数) 935 136 78
(4)防災・防犯体制の整備
現状と課題のまとめ
緊急時や災害時に、要援護者といわれる障害者や高齢者などが安全に行動でき るよう日頃から準備しておくことは、重要な課題の1つです。より具体的に言う と、緊急時の連絡体制、避難所の確保、避難時及び避難所での介助支援の確保等 が大切な課題であるということになります。
本市では、自治会が中心になって「自主防災組織」をつくっており、いざとい うときには地域の中での近隣助け合いが機能するよう考えています。
ア ン ケ ー ト 調 査 の 結 果 の 中 か ら 防 災 に 関 連 の あ る も の を 取 り だ し て み る と 、
「災害時に手助けをしてくれる人の有無」の質問で、「いない」と回答した人が 少なくないことがわかります。
避難誘導者が「いない」という人は身体障害者と精神障害者で比較的多く、避 難訓練への参加等の経験を通じてそうした人たちに「防災」意識を高めてもらう ことも、有効な解決策の1つであると考えます。
具体的な施策
① 「自主防災組織」の拡充
○ 「自主防災組織」の設置の促進を支援します。
○ 防災ボランティアの育成及び「自主防災組織」との連携を図ります。
○ 障害者も参加しての防災・避難訓練等の活性化を図ります。
② 避難・誘導体制の整備
○ 要援護者が避難生活を送るために必要となる資機材等を、あらかじめ避難施 設等へ配備するよう努めます。
○ 災害時における要援護者に対する情報伝達体制や避難体制等について構築して いきます。また、パンフレット等の配布などを視野に入れ、要援護者自身の防 災意識を高めていけるよう検討を行います。
③ 緊急通報電話の充実
○ 24 時間応答が可能な「緊急通報電話」の貸与事業の充実を図ります。
障害や病気のために差別をうけたり、嫌な 思いをしたことがあるか
身体 知的 精神
よくある 4.8 8.8 14.1
時々ある 16.8 38.2 26.9
ほとんどない 42.5 37.5 35.9
まったくない 27.8 5.9 14.1
無回答 8.1 9.6 9.0
合計 100.0 100.0 100.0