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環境経営の戦略と取り組み

ドキュメント内 CSR 44 CSR CSR (ページ 62-72)

 2011年に70億人を超えたといわれる世界の人口は、2050年までには95億人を超える1 と見込まれ、世界全体のGDPも拡大を続けています。新興国をはじめとする経済の発展に 伴って、エネルギー消費の増大に起因するCO2の排出増による地球温暖化、エネルギー、水、

鉱物など各種資源の需要増加による資源の枯渇、生態系の破壊など、さまざまな環境問題が 深刻化しています。

 日立は、こうした課題を解決し、地球上で人類が豊かに生活し続けていける社会を実現し ていくためには、環境への負荷をできる限り低減すべきだと考えています。このため、「環 境」を経営上の重点項目の一つに位置づけ、事業活動による環境負荷の低減を推進するとと もに、日立グループ全従業員の環境に対する意識の向上を図っています。

 日立の環境経営は、持続可能な社会をめざす「日立の環境ビジョン」のもと、長期計画「環 境ビジョン2025」および「環境行動計画」の目標達成に向けた取り組みを進めています。

*1 国連「World Population Prospects: The 2012 Revision」による

2014年度の活動総括・主な成果

 「環境行動計画

2013-2015

」の

2

年目となる

2014

年度は、製品による

CO

2排出量抑制へ の貢献、環境適合製品の拡大、エネルギー使用量原単位の改善など、すべての項目におい て、目標を達成しました。

環境適合製品売上高比率は、2014年度目標88%に対して、実績は

93

%へ向上

製品による

CO

2排出抑制貢献量は2014年度目標2,800万tに対して、実績は

3,219

万tの見込み エコファクトリー&オフィスの指標の一つである、エネルギー使用量原単位改善率は、2014年度目 標13%に対して、実績は

16%

へ向上

2016年度からの中期経営計画の策定にあわせ、2016年度から2018年度までの2018環境行動 計画の策定に着手

日立のアプローチ

日立の環境ビジョン

長期計画「環境ビジョン2025」を推進

2014

11

月に発表された「気候変動に関する政府間パネル(

IPCC

Intergovernmental Panel on Climate Change

)」第

5

次評価報告書統合報告書では「地球の温暖化については疑う 余地がない、そして人間活動がその主な要因であった可能性は極めて高い」としています。かね てからの指摘を補強するもので、地球温暖化の防止には、

CO

2に代表される温室効果ガスの排 出抑制が必須であることが再確認されたといえます。

 日立の長期計画「環境ビジョン

2025

」では、世界の重要課題である地球温暖化の防止に フォーカスして、「

2025

年度までに製品を通じて年間

1

億トンの

CO

2排出抑制に貢献する」ことを 目標として掲げています。低炭素エネルギーを供給するための製品や省エネルギーの製品をお 客様に使っていただくことで大幅な

CO

2排出抑制に貢献することをめざしています。この目標 を達成するために、負荷を低減した環境適合製品の比率を高め、グローバル市場においてパート ナーと連携して事業機会を拡大していきます。

環境保全行動指針を策定

 日立は環境ビジョンの実現にあたって、事業経営における環境保全への取り組み方針を示した 環境保全行動指針を定めています。

 日立は、事業を通じて環境負荷を低減していくために、「持続可能な社会」を環境経営のめざす べき将来像とする環境ビジョンを掲げています。

 日立は、「地球温暖化の防止」「資源の循環的な利用」「生態系の保全」を重要な

3

つの柱として、

製品の全ライフサイクルにおける環境負荷低減をめざしたグローバルなモノづくりを推進し、持 続可能な社会の実現をめざします。

日立の環境ビジョン 方針

環境マネジメント

環境経営の戦略と取り組み

環境保全行動指針

1 地球環境保全は人類共通の重要課題であり、環境と調和した持続可能な社会の実現を経営の 最優先課題の一つとして取り組み、社会的責任を果たす。

2 地球温暖化の防止、資源の循環的な利用、生態系の保全への配慮に関するニーズを的確に把 握し、これに対応する高度で信頼性の高い技術および製品を開発することにより社会に貢献 するよう努める。

3 環境保全を担当する役員は、環境保全活動を適切に推進する責任を持つ。環境保全を担当する 部署は、環境関連規定の整備、環境負荷削減目標の設定などにより環境保全活動の推進・徹底 を図るとともに、環境保全活動が適切に行われていることを確認し、その維持向上に努める。

4 製品の研究開発・設計の段階から生産、流通、販売、使用、廃棄などの各段階における、環境 負荷の把握と低減をめざしたグローバルなモノづくりを推進する。

5 モノづくりによって生じる環境への影響を調査・検討し、環境負荷を低減するために省エネル ギー、省資源、リサイクル、化学物質管理、生態系への配慮等、環境保全性に優れた技術、資 材の導入を図る。

6 国際的環境規制並びに国、地方自治体などの環境規制を遵守するにとどまらず 、必要に応じ て自主基準を策定して環境保全に努める。

7 グローバルなモノづくりに際しては、当該地域の環境に与える影響に配慮し、地域社会の要請 に応えられる対策を実施するよう努める。

8 社員の環境に関する法律遵守、環境への意識向上、広く社会に目を向け、幅広い観点からの地 球環境保全について教育し、活動する。

9 環境問題の可能性を評価し、発生の防止に努める。万一、環境問題が生じた場合には、環境負 荷を最小化するよう適切な措置を講ずる。

10 環境保全活動についてステークホルダーへの情報開示と積極的なコミュニケーションに努め、

相互理解と協力関係の強化に努める。

 環境保全行動指針に沿った活動を進めるために、活動項目と目標を設定した環境行動計画を 定め、その実行と継続的な改善により、環境活動を着実に進めています。環境行動計画は、環境 戦略を経営戦略へ組み込んでいくために、日立グループ「

2015

中期経営計画」にあわせて、

3

年 計画で推進しています。

 また、

2016

年度からの中期経営計画の策定にあわせ、

2016

年度から

2018

年度までの

2018

環境行動計画の策定に着手しています。

環境行動計画を推進 方針

環境経営の戦略と取り組み

日立グループ環境行動計画2013-2015:実績と目標

 「環境行動計画

2013-2015

」の

2

年目となる

2014

年度は、すべての項目において、目標を 達成しました。最終年度

2015

年度の目標達成に向けてさらなる活動を推進していきます。

 ここに取り上げている指標は日立の環境活動における主要指標です。この主要指標に対応す る取り組み内容は、次ページ以降の項目で紹介しています。

環境管理システムの構築

エコプロダクツの推進

業界最先端のファクトリー&オフィスの構築

地球温暖化の防止

資源の有効活用

行動目標 指標 2014年度目標 2014年度実績 達成状況 最終年度(2015年度)目標

環境活動レベルの向上

(GP:グリーンポイント)

環境活動の評価制度

「GREEN 21」のGP 576GP 602GP ◆◆◆ 640GP 生態系(生物多様性)の保全 生態系の保全に関する評価

の実施

生態系保全アセ スメントの実施

アセスメントを 実施

◆◆◆ 生態系保全アセスメント完了

行動目標 指標 2014年度目標 2014年度実績 達成状況 最終年度(2015年度)目標

環境適合製品の拡大 環境適合製品売上高比率 88% 93% ◆◆◆ 90%

環境適合製品セレクト機種数 220機種 343機種 ◆◆◆ 340機種 製品によるCO2排出量

1億トン抑制への貢献 製品によるCO2排出抑制貢

献量 2,800万t 3,219万t ◆◆◆ 3,500万t

[2025年までに1億tを抑制]

行動目標 指標 2014年度目標 2014年度実績 達成状況 最終年度(2015年度)目標

エコファクトリー&オフィス

セレクト 認定の推進 エコファクトリー&オフィス セレクトの認定

認定拡大 新規認定:14 継続認定:54 合計:68

◆◆◆ 各カンパニー/グループ会 社で平均1以上認定

行動目標 指標 2014年度目標 2014年度実績 達成状況 最終年度(2015年度)目標

エネルギー使用量原単位 改善

エネルギー使用量原単位 改善率

[グローバル](基準年度 2005年)

13% 16% ◆◆◆ 15%

行動目標 指標 2014年度目標 2014年度実績 達成状況 最終年度(2015年度)目標

廃棄物有価物発生量原単

位改善 廃棄物有価物発生量原単

位改善率

[グローバル](基準年度 2005年)

21% 25% ◆◆◆ 23%

水使用量原単位改善 水使用量原単位改善率

[日本以外](基準年度 2005年)

28% 43% ◆◆◆ 30%

環境経営の戦略と取り組み

化学物質の管理

地球市民活動

行動目標 指標 2014年度目標 2014年度実績 達成状況 最終年度(2015年度)目標 VOC*1大気排出量原単位

改善

VOC大気排出量原単位改 善率

[グローバル](基準年度 2006年)

39% 43% ◆◆◆ 40%

*1 VOC : Volatile Organic Compounds(揮発性有機化合物)の略称

行動目標 指標 2014年度目標 2014年度実績 達成状況 最終年度(2015年度)目標 環境社会貢献活動の推進 社内カンパニー/グループ

会社ごとの、フラグシップと なる環境コミュニケーション 活動の推進

活動の拡大 活動の拡大 ◆◆◆ 社内カンパニー/グループ 会社ごとにフラグシップ活動 1以上

◆◆◆ 達成

◆◆ 一部達成

 日立は、環境経営に関する意思決定とその実行を支える仕組みとして、日立製作所と連結子会社合 計

996

社、持分法適用関連会社

261

社を対象とするグローバルな環境管理体制を構築しています。

 日立全体の環境経営は、

CSR

・環境戦略本部が推進しています。環境活動に関する重要事項は、

日立製作所社長が議長を務める「経営会議」で審議されます。また、日立製作所環境管掌役員が承 認した日立グループ環境行動計画は、日立製作所の社内カンパニーや主要グループ会社で構成す る「環境戦略責任者会議」を通じてグループ全体に徹底されます。「環境委員会」や活動分野ごとの 実務者からなる「部会」では、目標の設定、目標達成のための施策などを検討して、日立全体で活動 を推進しています。さらに、海外に地域担当者を配置し、環境行動計画の進捗と最新の環境規制に 関する情報の共有化を図るとともに、各地域が抱える環境課題に関して意見交換を行っています。

環境管理の体制 体制

日立グループ環境管理体制・マネジメントシステム(20154月現在)

日立製作所社長

日立製作所環境管掌役員

CSR・環境戦略本部

環境委員会 エコマネジメント部会

エコプロダクツ部会 エコファクトリー部会

地域担当者(欧州・米州・中国・アジア)

日立製作所および連結子会社合計996社、持分法適用関連会社261 経営会議

日立製作所社内カンパニー 環境戦略責任者

環境推進部門

主要グループ会社 環境戦略責任者

環境推進部門

地域別 環境会議 事業所

事業所長 環境管理責任者

グループ会社 社長 環境管理責任者

事業所 事業所長 環境管理責任者

グループ会社 社長 環境管理責任者 環境戦略責任者会議

環境経営の戦略と取り組み

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