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環境に配慮した製品・サービス

ドキュメント内 CSR 44 CSR CSR (ページ 72-81)

 人口の増加や経済発展に伴う都市化の進展などを背景に、製品・サービスに対する需要が 拡大する一方、地球温暖化、資源の枯渇、生態系の破壊などの環境課題が深刻化しています。

日立は、持続可能な社会を構築していくためには、提供する製品・サービスへの環境配慮が 重要であると考えています。そのため、環境配慮の基準を満たした「環境適合製品」の開発と 拡大、製品の資源循環や含有化学物質管理を通じて、製品・サービスのライフサイクル全般 にわたる環境負荷の低減を図っています。

 特に、環境適合製品売上高比率、環境適合製品セレクト数、製品によるCO2排出抑制貢献 量を主要指標(KPI)として設定し取り組んでいます。

2014年度の活動総括・主な成果

2014

年度も引き続き、製品・サービスのライフサイクル全般にわたり、環境負荷の低減 に取り組みました。海外での設計開発においても環境適合製品の計画的な拡大を推進して います。

環境適合製品売上高比率

93

環境適合製品セレクト機種数は前年度より

133

機種増え累計

343

機種

製品による年間CO2排出抑制貢献量の目標2,800万トンに対して、3,219万トンの実績見込み 使用済家電製品約6万8千トンを回収し、約6万トンを再資源化。また、使用済みIT製品および産 業機器などは約1万3千トンを回収し、約1万2千トンを再資源化

日立のアプローチ

環境適合製品の取り組み

 日立は、製品・サービスによる環境への負荷を低減するために、環境に配慮した「環境適合製 品」の開発に取り組んでいます。

 「環境適合製品」とは、開発・設計時に環境面への配慮を評価し、基準を満たした製品のことで す。環境適合製品の開発を推進するために、売上高に占める環境適合製品の比率である「環境適 合製品売上高比率」を高めることを目標に掲げています。

 また、環境適合製品の中で、特に高いレベルの基準を満たした製品を「環境適合製品セレクト」

と認定し、その拡大を図っています。

環境適合製品の開発と拡大 方針/体制

0 100 200 300 400

2012 2013 2014

129

210

343

0 25 50 75 100

2012 2013 2014

84 89 93

日立の環境に配慮した製品体系

環境適合設計アセスメントで基準を 満たした製品

以下の条件を1つ以上満たした製品 温暖化防止ファクターまたは資源 ファクターのいずれかが10以上  省エネ基準達成率など環境性能が

業界トップクラス 

環境優位性を評価され社外表彰を 受賞、あるいは公的認定を取得  2005年度製品比CO2排出削減率

が50%以上

環境適合製品 環境適合製品

セレクト

環境適合製品セレクトの認定 製品 環境適合製品の認定

2014

年度の環境適合製品売上高比率は

93

%に達し、環境適合製品セレクト機種数は前年度よ り

133

機種増え累計

343

機種になりました。

 新たに開発・設計機能を設けた海外事業所では、設計者の環境配慮設計力の育成にも力を入 れて環境適合製品の計画的な拡大を推進しました。

活動と実績 実績

主要指標

環境適合製品売上高比率1

*1 環境適合製品売上高比率:特許料など、日立が環境配慮をコ ントロールしたり影響を及ぼしたりできないものを除いた 全売上高に占める、環境適合製品の売上高の割合

(%)

(年度)

環境適合製品セレクト数

(機種数)

(年度)

2014年度環境適合製品の事業分野別内訳(売上高比)

情報・通信システム

19%

金融サービス、その他

9%

電力システム

6%

生活・エコシステム

7%

社会・産業システム

16%

オートモティブシステム

11%

建設機械

9%

電子装置・システム

7%

高機能材料

16%

環境に配慮した製品・サービス

 日立は、開発・設計時に製品・サービスの環境面への配慮を「環境適合設計アセスメント」によ り評価し、基準を満たした製品を「環境適合製品」と認定しています。

 「環境適合設計アセスメント」は、素材の調達から生産、流通、使用、回収分解、適正処理または 再利用に至る製品・サービスの全ライフサイクルで生じる環境負荷を、環境保全性や省エネル ギー性など

8

項目について

5

段階(レベル

1

5

)で評価します。

8

項目すべての評価結果が 、大 きな仕様変更を加える前の機種と同等であるレベル

2

以上で、かつ

8

項目の評価平均点が基準点 であるレベル

3

以上の製品を「環境適合製品」と認定しています。

環境適合製品の認定 主な取り組み

環境適合製品認定の仕組み

環境適合設計 環境適合設計アセスメントの実施

(評価) 環境適合製品

製品のライフサイクル

製品のライフサイクルの各段階における環境負荷を8項目で定量的に評価 素材調達 生産

アセスメント8項目(例)

アセスメント項目(例) ライフサイクル(例) アセスメントのポイント(例)

1 減量化 素材調達・生産 製品の小型・軽量化/部品・材料の歩留り/製品の減量化評価

2 長期使用性 使用 グレードアップ性/保守および修理の容易性/耐久性・信頼性

3 再生資源化 再使用・再利用 再利用、再生資源化が可能な材料、部品の選択/再生資源などの利

用/リサイクル可能率

4 分解/処理容易性 生産・回収分解 解体・分離が容易な構造/分別の容易性/分解時間の低減/製品な

どの回収、運搬の容易性/処理時の安全性/粉砕処理の容易性

5 環境保全性 素材調達・生産・回収分解・

適正処理 部品・ユニットの環境保全性の評価/保守用機材などの安全性/製造 工程での環境保全性評価/設備の環境保全性評価

6 省エネルギー性 生産・使用・回収分解・

適正処理 製品設計/生産工程/流通

7 情報提供 使用・回収分解 提供先(要求元)への適切な情報の提供/情報提供の仕組みの構築

8 包装材 流通 減量化/再資源化/収集・運搬容易性/処理容易性/処理および最 終処分における環境保全性

流通 使用 回収 分解 適正

処理 再使用・再利用

基準点未満

基準点以上

1 減量化

2 長期使用性 3 再生資源化 4 分解/

処理容易性 6 省エネルギー性

7 情報提供

8包装材

5 環境保全性

環境に配慮した製品・サービス

 「環境適合製品」の中で、特に高いレベルの基準を満たした製品を「環境適合製品セレクト」と認 定しています。認定にあたっては、1 温暖化防止ファクターまたは資源ファクターのいずれか が

10

以上であること、2 省エネ基準達成率1などの環境性能が業界トップクラスであること、

3 環境優位性を評価され社外表彰あるいは公的認定を受けていること、4

2005

年度製品と比 べて

CO

2排出削減率が

50

%以上であること、のうちの

1

項目以上に該当することを条件として います。ファクター

10

以上とは、

2005

年度販売製品を原則とする基準製品に対する環境効率の 改善度が

10

倍以上であることを意味します。

*1 省エネ基準達成率:「省エネ法(エネルギーの使用の合理化等に関する法律)」に基づいて、家電製品などを対象に設定された目標基準 値に対する達成度を表す。基準値設定時に最もエネルギー消費効率のよい製品の値が目標基準値となる

環境適合製品セレクトの認定 主な取り組み

温暖化防止ファクターの計算方法

 温暖化防止ファクター は、温暖化防止効率の基準製品に対する改善度を示す指標です。温暖 化防止効率は、生活の質の向上と環境への影響低減の両立を図る環境効率の考えに基づき、生 活の質の向上を「製品の機能と寿命」で評価し、環境への影響低減を「ライフサイクルでの温室効 果ガス排出量」で評価して算出します。

資源ファクターの計算方法

 資源ファクター は、資源効率の基準製品に対する改善度を示す指標です。資源効率は温暖化 防止効率と同じ考えに基づき、生活の質の向上を「製品の機能と寿命」で評価し、環境への影響低 減を「ライフサイクルにおける資源量」1で評価して算出します。

*1 ライフサイクルにおける資源量:新規に使用される資源量+廃棄される資源量 温暖化防止ファクターの定義

温暖化防止ファクター

基準製品の温暖化防止効率 評価製品の温暖化防止効率 温暖化防止効率の定義

温暖化防止効率

ライフサイクルでの温室効果ガス排出量

製品機能 製品寿命

資源ファクターの定義 資源ファクター

基準製品の資源効率 評価製品の資源効率 資源効率の定義

資源効率 Σ(ライフサイクルにおける資源量×各資源価値係数)

製品機能 製品寿命

環境に配慮した製品・サービス

情報・通信システム

製品名:ブレードサーバ「BladeSymphony BS2500」(日立製作所情報・通信システム社)

環境配慮のポイントと効果

 高効率電源モジュール、パワーキャッピング機能、電源効率最適化機能など、多彩な節電技術に より省電力化を実現。また、サーバの消費電力量の履歴を

24

時間分表示でき、節電計画の立案や 節電対策後の効果確認に利用することで、節電効果の向上に役立てることが可能です。

社会・産業システム

製品名:パッケージオイルフリーベビコンNEXTseries(日立産機システム)

環境配慮のポイントと効果

 圧縮機の負荷率を常に監視し、最適な作動圧力を算出して自動で変更する新たな制御方式

ECOMODE

」により、必要以上の昇圧運転をカットし、省エネルギー運転を可能にしました。従来 機種と比較して約

16

%の省エネ効果1を達成しました。

*1 従来機種POD-7.5MBと新型機種POD-7.5MNとの比較で、立型空気タンク230Lを接続し、使用空気量比が50%時

電子装置・システム

製品名:移動型X線装置「Sirius Starmobile tiara」(日立メディコ)

環境配慮のポイントと効果

 ワイヤレス・フラットパネル

X

線検出器を搭載した

DR

方式1を採用することで、画像記録用の専 用カートリッジを交換することなく追加撮影や複数枚撮影が可能です。また、独自のモノタンク式

X

線発生装置によりコンパクトなボディーを実現、従来品(

2010

年度製品)と比較して製品重量を 約

20

%削減、省資源化しました。

*1 Digital Radiographyの略。被写体を透過して照射されるX線エネルギーを電気信号に変換し、X線透過画像として再構成する方式

高機能材料

製品名:制御弁式据置鉛蓄電池電力貯蔵用「LLシリーズ」(日立化成、新神戸電機)

環境配慮のポイントと効果

 腐食に対する耐久性を向上させる技術などにより、再生可能エネルギー(風力・太陽光発電な ど)の出力変動緩和システム用の蓄電池における充放電サイクル数を約

100

1に長寿命化しま した。これにより、鉛蓄電池の交換が不要2となり、省資源化と蓄電池併設の風力発電のランニ ングコスト低減が可能になります。

*1 従来品(2005年当時製品)との比較

*2 推奨の使用条件下での期待寿命において

生活・エコシステム

製品名:ルームエアコン「ステンレス・クリーン白くまくん」(日立アプライアンス)

環境配慮のポイントと効果

 エアコンのファン入力低減と送風安定性向上を両立させた大口径波形貫流ファンや、室外機の プロペラファンの形状の改良など独自の省エネ技術を採用。冷房能力が

4.0kW

の機種で、業界 トップ1の通年エネルギー消費効率(

APF

7.3

2を達成しています。

*1 2015年1月19日現在

*2 JIS C 9612:2013に規定する通年エネルギー消費効率を示す

社外表彰

 平成

26

年度省エネ大賞「製品・ビジネスモデル部門」経済産業大臣賞(

RAS-X40E2

他全

15

機種)

環境適合製品セレクト事例 主な取り組み

ブレードサーバ

「BladeSymphony BS2500」

パッケージオイルフリーベビコン NEXTseries

移動型X線装置

「Sirius Starmobile tiara

制御弁式据置鉛蓄電池 電力貯蔵用「LL1500-W

環境に配慮した製品・サービス

ルームエアコン

「ステンレス・クリーン 白くまくん」

ドキュメント内 CSR 44 CSR CSR (ページ 72-81)