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環境に配慮したモノづくり

ドキュメント内 CSR 44 CSR CSR (ページ 81-100)

 新興国の経済発展が急速に進む中、エネルギー消費の拡大や廃棄物・化学物質の排出増加 などによる環境負荷の増大が懸念されています。

 日立は、事業活動による環境負荷を低減するため、高いレベルで環境に配慮し、成果を上 げている事業所を「エコファクトリー&オフィスセレクト」と認定し、エネルギーの効率的な利 用による製品・サービスの供給拠点として環境に配慮したモノづくりを推進しています。

 特に、エネルギー使用量やCO2排出量、廃棄物発生量、水使用量、揮発性有機化合物

(VOC:Volatile Organic Compounds)の大気排出量を主要指標(KPI)として設定し取 り組んでいます。

2014年度の活動総括・主な成果

2014

年度も環境に配慮したモノづくりを行うため、効率的なエネルギー利用、バリューチェーン 全体を通じた温室効果ガス排出量の効率的な削減、廃棄物・水使用量・

VOC

大気排出量の削 減などに積極的に取り組みました。

2014年度の「エコファクトリー&オフィスセレクト」には、新規

14

件、継続

54

件を認定

2014年度のエネルギー使用量は

168

万kL(原油換算)、エネルギー使用量原単位は基準年度 比

16

%改善

2014年度のSCOPE1(直接排出)は

81

万t-CO2e、SCOPE2(エネルギー起源の間接排出)は

300

万t-CO2e

2014年度の廃棄物有価物発生量は692ktとなり、廃棄物有価物発生量原単位は基準年度比25%

改善

日立のアプローチ

エコファクトリー&オフィスセレクト

2011

年度から高いレベルで環境に配慮した製造部門(ファクトリー )、業務部門(オフィス)を「エ コファクトリー

&

オフィスセレクト」として認定しています。認定基準は、製造部門、業務部門それ ぞれの特性を考慮して設定しています。また、「エコファクトリー

&

オフィスセレクト」の活動レベ ルを維持・向上させるため、前年度の実績が認定基準を満たすことを認定の条件として、一度認 定した事業所も毎年度再評価します。

2014

年度は、新規

14

件、継続

54

件を認定しました。

エコファクトリー&オフィスセレクトの創出 方針/体制

エコファクトリー&オフィスセレクト認定基準

環境活動評価「GREEN 21」で年度ごと の目標を達成した事業所

以下の条件を1つ以上満たした工場 もしくはオフィス

エコファクトリーセレクト エネルギー利用の効率化 再生可能エネルギーの活用 高効率照明の導入 廃棄物などの循環利用 水循環の効率的な利用 VOCの排出削減 エコオフィスセレクト

高効率照明の導入 再生可能エネルギーの活用 省エネルギーの推進 オフィスビルの環境性能向上 エコファクトリー&オフィス

エコファクトリー&

オフィスセレクト 

工場・オフィス

 日立国際電気東京事業所は、東京都小平市に位置し、通信・情報、放送・映像システム製品の 開発、設計、生産を行っています。当事業所では、廃棄物処理の流れを明確にするために電子マ ニフェストを導入し、

2013

年度に登録率

100%

を達成しました。事業所から排出される廃棄物の 削減と循環利用を進め、

2008

年度よりゼロエミッション1を継続しています。また、

2013

年度 に環境に配慮したエコファクトリーとして建設した新生産棟は、すべての照明に省エネ効果の高 い

LED

を採用。屋上には

100kW

の太陽光発電システムを設置し、稼働状況を構内

3

カ所に設置 した大型モニターにリアルタイムで表示しています。来社したお客様や従業員がいつでも見え る仕組みを採用して、環境意識の向上につなげています。

*1 ゼロエミッション:日立グループでは、当該年度最終処分率(埋め立て処分量/廃棄物有価物発生量)0.5%未満と定義

 カーオーディオやナビゲーションシステムなどを欧州向けに生産しているクラリオン・ハンガ リー・エレクトロニクスは、クラリオングループの欧州における製造拠点です。当事業所は、

2013

年に生産棟自動機エリアの照明をすべて高効率タイプに交換し、以前と比べて年間約

450MWh

の節電を実現。新たにエコファクトリーとして認定されました。省エネルギー以外にも資源の有 効活用に取り組んでおり、はんだ付け工程で発生するドロス(はんだカス)の手動分離装置を導 入。はんだ材料の使用量を約

60%

減らし、エネルギーとコストの削減につなげています。

2014

年から洗浄工程の排水を水と汚泥に分離して、排水は再生し、汚泥は焼却処理を行っています。

また、環境活動の一環として、事務所の窓にグリーンカーテンを設置しました。

日立国際電気東京事業所における取り組み

クラリオン・ハンガリー・エレクトロニクス(Clarion Hungary Electronics Kft.)における取り組み 主な取り組み

主な取り組み 日立国際電気 東京事業所

クラリオン・ハンガリー・エレクトロニクス

エコファクトリー&オフィス

環境に配慮したモノづくり

 日立のファクトリー・オフィスにおける効率的なエネルギー利用や廃棄物の循環利用などを推 進してエコファクトリー&オフィスセレクトの拡大を図り、事業活動による環境負荷を低減します。

2015

年度までに各社内カンパニー・グループ会社が

1

カ所以上の認定事業所を育成すること を目標に推進していきます。

今後の取り組み 方針

地球温暖化対策

 日立は、地球温暖化の防止に貢献するため、製造部門や業務部門での生産活動や輸送におけ る効率的なエネルギー利用により温室効果ガスの削減を進めています。

 エネルギーの効率的な利用の指標としてエネルギー使用量原単位の改善に取り組み、

2014

年 度は、エネルギー使用量原単位改善率

13

%(基準年度

2005

年)の目標に対して

16

%を達成しまし た。改善活動として

LED

照明やインバータ空調などの高効率機器の導入を計画的に進め、生産工 程の改善によるエネルギー使用の効率化に継続的に取り組んでいます。また、各社内カンパニー・

グループ会社のエネルギーデータの「見える化」を推進し、活動の改善に活用しています。

温暖化対策の推進

活動と実績 方針

実績

2005年度(基準年度) 2014年度

使用量1,746ML 活動量1

使用量1,683ML

100

% 活動量

84

%

主要指標

エネルギー使用量原単位

基準年度比

16 % 改善

*1 事業活動に伴うエネルギー使用量などの原単位分子(環境負荷量)と密接な関係をもつ値 (例:生産数量、生産高、建物床面積、従業員数など)

環境に配慮したモノづくり

0 1,000 2,000 3,000 5,000 4,000

2010 2011 2012 2013 2014 4,154

3,447 3,453 3,355 3,311

CO2排出量の推移

(kt-CO2/年)

(年度)

日本  アジア  中国  米州  欧州

※ CO2排出量の算出に使用したCO2電力換算係数は、CO2 EMISSIONS FROM FUEL COMBUSTION(2010年度版:国際エネル ギー機関(IEA))の、2005年の国別換算係数を使用

 情報・通信システム社では、オフィスでの省エネを進めるため、日立情報通信エンジニアリングが 提供する「

M2M

1情報収集ソリューション」を活用しています。国際標準規格

IEEE1888

2の採用に よって、既存の機器・センサー類と、データ利活用や見える化などの各種サービスとのシームレス な接続を実現し、ビル全体の省エネに活用できます。

 日立大森第二別館では、複数の空調設備が稼働していましたが、「

M2M

情報収集ソリューショ ン」の導入により、設備を更新せずに環境センサーを追加することで電力・環境の見える化を実 施。低コストと短工期で、複数の空調設備の統合管理が可能になりました。さらに、全館空調と個 別空調の効率的な運用によって、室内環境の快適性を維持向上しながら、最大

14

%のエネル ギー削減を実現しています。

 今後は、ビル、オフィスの省エネだけでなく、工場、交通、流通などさまざまな場面の機器・設 備監視などでの活用も期待できます。

*1 M2M(Machine to machine):機械同士(モノとモノ)がネットワークを通じて相互に通信し、サービスを提供する仕組み

*2 IEEE1888:ビルエネルギー管理システムなどを管理制御するために開発され、国際標準化されたオープンな通信規格

M2M情報収集ソリューション活用による省エネ推進 主な取り組み

M2M情報収集ソリューション活用による省エネ推進

ビル・住宅

連携

収集 制御

センサー 適用分野

機器・センサー類 各種サービス

M2M情報収集 ソリューション

医療

車両・建設機械

工場

ビル・住宅設備

交通・流通

医療機器

社会インフラ

製造装置 データ管理

コンサルティングサービス

M2M情報基盤

保守・運用サービス システム設計・構築サービス

見える化 データ利活用 機器制御

環境に配慮したモノづくり

地域別内訳(kt-CO2/年)

(年度)

2010 2011 2012 2013 2014

欧州 8 7 4 4 8

米州 421 295 316 321 358 中国 502 287 315 332 305 アジア 543 357 381 375 423 日本 2,680 2,501 2,437 2,323 2,217 4,154 3,447 3,453 3,355 3,311

 日立では、太陽光や風力などの再生可能エネルギー の活用を進めています。

2014

年度の再生 可能エネルギーによる発電は

3,440MWh

に達しています。日立カーエンジニアリング(当時)1では、

自社保有の小型風力発電による電力を地域、従業員とのコミュニケーション用のイルミネーション 電 力にも活 用しています。日立コンピュータプロダクツ(米 国)では、

399

2,000kWh

/年

2,567t-CO

2)の再生可能エネルギーを購入し、工場での動力に活用しています。また、日本自然エ ネルギー株式会社を通じて

1,000MWh

/年のグリーン電力発電を委託し、ショールームや展示会 での電力に使用しました。

*1 2015年4月1日、日立オートモティブシステムズエンジニアリングに社名変更

 輸送エネルギーの原単位改善率を各社内カンパニー・グループの個別目標に反映させ、輸送エネ ルギーの削減に努めています。事業所では、モーダルシフトによる高効率輸送手段の推進、トラック への積載率向上など輸送エネルギー削減に努め、使用する車両のエコカーへの切り替えを進めてい ます。

2014

年度、日立グループの日本国内の輸送における

CO

2排出量は

115kt-CO

2/年でした。

 日立工機では、出荷配送管理による輸送回数の削減やモーダルシフトの推進、工場でのバンニン グ(コンテナへの積み込み)により輸送車両台数を削減するなど、輸送エネルギーの削減に取り組ん でいます。

2014

年度の

CO

2排出量原単位は

15.7%

の削減(

2006

年度比)となりました。

 日立は、製品・サービスの生産拠点としてエネルギーの効率的な利用を推進し高いレベルの改善 活動を維持することによって、エネルギー起源の

CO

2を含む温室効果ガスの削減に貢献していきま す。目標達成に向けて、

PDCA

(計画−実施−評価−改善)サイクルを継続し温室効果ガスを削減して いきます。

再生可能エネルギーの導入

輸送エネルギーの削減

今後の取り組み 主な取り組み

主な取り組み グリーン電力証書に表示される

Green Power」マーク

コンテナへの積み込み

方針

環境に配慮したモノづくり

バリューチェーンでの取り組み

 日立は、バリューチェーン全体を通じた温室効果ガスの排出量を算定し、効果的な削減に取り 組んでいます。特に、全体に占める割合が

90

%を超える販売した製品の使用に伴う排出量につ いては、製品のライフサイクル全体における環境配慮の基準を満たした環境適合製品の開発に より、継続的な削減を推進しています。

バリューチェーンを通じた温室効果ガス排出量の算定 方針

ドキュメント内 CSR 44 CSR CSR (ページ 81-100)