13 環境政策 外岡ゼミ
学生政策提案フォーラム in さいたま 政策提案概要書
発表テーマ 遊休農地の活用〜さいたま市民の自産自消〜
大学名 埼玉大学 学部・学科名 経済学部社会環境設計学科
代表者名 相馬 崇志 指導教員名 外岡 豊
<概要>
TPP交渉を契機に世界市場の競争にさらされ、更に厳しい農業経営環境が予想さ れる中で、さいたま市でも農業従事者の高齢化と後継者不足が深刻で遊休農地も増 加している。一方で我が国の食糧自給率は低く輸入依存を続けるのは食料安全保障 上危険である。また地球環境的な視点からもフードマイルの短縮が求められてお り、食の安全への関心が高まる中、さいたま市においても地産地消を推進すべきで あり市民が安心して食べられる農産物を市民自らの手で供給するため自産自消農 業を行う。大学生が推進役になり、市と農家と市民と連帯して新しい農産物地域自 給の在り方を追求する提案である。
まず市が遊休農地をもっている農家から土地を借用し、市民、大学生が主体とな って設立する農業法人に管理・経営を委ねる。インターネット上などで農業に興味 がある市民や大学生の参加を呼びかける。有機野菜栽培の農業専門家に助言指導し てもらい、農地を持っていなかった市民も農業に参加できる。経営、労務管理、会 計などそれぞれの得意分野の経験がある市民の参加、協力を得て市民主導の農業経 営を行う。収穫した作物は市内で直販し大学食堂、生協にも供給、高齢者など買い 物困窮者にも配送する。農作業ボランティアには収穫物の現物支給で謝礼する。
市民にとっては野菜を店で買って消費するだけでなく、農業に直接関わり、自分 たちがつくった安心安全な野菜を食べることができ、市民同士の触れ合いや、学生、
生産農家との交流の機会が増える。農家は土地が耕されることにより農地としての 資産価値を維持できるだけでなく、高齢者の農作業負担を軽くなり、市民、学生と の交流が生まれ、新たな生きがいとなる。大学生は農業を実地体験し、生産から消 費の全過程に関わる体験ができるとともに市民、農家や行政など多様な人々と連帯 することで学生としての視野が広がる。そして市は、農政、福祉、経済、労働、環 境など様々な問題を同時に解決できる。この活動をさいたま市から埼玉県、全国へ と展開し、日本各地に自立できる強い地域社会を実現することが展望される。
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さいたま市政策提案
遊休農地の活用
〜さいたま市民の自産自消〜
埼玉大学 経済学部 社会環境設計学科 環境政策 外岡豊ゼミ 代表:相馬崇志
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さいたま市内の遊休農地を市が 借り上げ、市民と学生が中心となって
有機野菜栽培を行い、生産者と 消費者をつないだ市民主導の
自産自消型農業を始める 提案内容
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さいたま市、見沼田圃には19万㎡にも及ぶ遊休農地(耕作の目的に 供されておらず、かつ、引き続き耕作の目的に供されないと見込まれ る農地)が存在している(平成21年度)。
現在、さいたま市(政策)として…
市職員による農地パトロール、所有者等へ草刈等の管理に係る農 地保全の指導、借り手の紹介、農地の賃借等行っている。
しかし!!
遊休農地となった農地の再生利用活動に対しては、国県による交 付金事業による支援制度があるが、一度荒れた農地の再生には多 額の費用と労力が必要となるので取り組みが進まないのが現状で ある。
提案背景 ( 現状 )
4 大学生
市・担当 農家
市民
遊休農地活用 自産自消
自産 自消
に貢 献 農地提供
負担軽減 遊休
農地 補 減
助・支 援
労力・資金提供 安全な野菜の供給
野菜 を提供
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例:農業法人組織
市が一括で借り上げ
学生
有機農業専門家
農家 法人化:管理・経営を行う法人化
市民
遊休農地
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具体案 : 生産から消費まで
さいたま市が 遊休農地を市内 の農家から借りる。
遊休農地での農業企画経 営を行いたい人、農作業 を行いたい人を募集する。
農家や専門家の方に農業の指導 を受けながら野菜の栽培を行う。
大学生や地域住民が協力して 手伝いに行く。
大学生協食堂に供給、学内生協直販も 行う。福祉事務所の助けを借りて高齢 者、生活保護者にも直送する。参加者 には現物支給。
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市の役割とメリット
役割
遊休農地を借り、確保する。そ の農地での管理経営を農業法 人に委ねる。
活動が軌道に乗るまでの補助金 などでの資金的援助や農業法 人の設立を支援。
技術的援助として、農業に詳し い専門家を紹介。
メリット
農政面では遊休農地利用による 農家経営改善が期待されると同 時に、高齢者農業対策としても 効果的である。
環境面では生産緑地保全や、
地産地消による貨物物流CO2 排出削減によって温暖化対策に もなる。
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農家・専門家の役割とメリット
役割
遊休農地を提供する。
地域住民や大学生に農業技術 の指導を行う。
メリット
高齢農家に代って地域住民で 構成された農業法人が農作業を 行うことで高齢農家の負担が減 る。
遊休農地を活用してもらえ、
地代を受け取ることができる。
遊休農地が耕作可能な土地に なることで、土地の資産価値が 上がる。
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大学生の役割とメリット
大学コンソーシアムの学生が中心 となり農家の方や有機農業・無農 薬栽培専門家にアドバイスを伺い ながら耕作を行う。
栽培した作物をインターネット上や 直売所等で販売する。また学内 の食堂などに販売提供を行う。
PR活動や参加者を募る。
地域の多様な人々と連携、協力 をすることで、地域の人々と触れ 合う機会が増える。また同時に、
地域に貢献できる。
生産から消費の全過程に関わり 自分たちで何かをやり通すことで やりがいが感じられる。
農作業に携わる機会を得ることが できる。
役割 メリット
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市民の役割とメリット
役割
この活動のPR活動、ボランティ ア・協力者の募集を学生と一緒 に行う。
経営管理の専門知識のある地 域住民、さらには活動に理解・
興味を示してくれる民間企業の 協力も仰ぐ。
市と同様に資金出資(市民出資 含む)、技術的な援助を行う。
メリット
市民が自ら農業を行うことで安 心で安全な作物を食べられる。
農業を通して自然に触れる機 会が増える。
活動を通した異世代交流がさら に深まる。
遊休農地が耕作地に変わること で、良好な緑地環境が創出され る。
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学生や地域住民などが協力して遊休農 地を活用し、野菜の栽培を行うことで住 民同士に新たな繋がりが生まれ、地域の 活性化が進む。そして、栽培を繰り返し行
うことで自産自消の社会になっていく。
さらに地域の問題解決の基盤をつくるきっ かけとなり、強い地域社会をさいたま市
から実現していく。
展望
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この活動をさいたま市規模で成功させ、
埼玉県、ひいては全国に向けて発信し、
全国規模で同様の活動が行われるように なることが最終目標である。
そのための先例をつくっていく。