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災害予防

ドキュメント内 三浦市地域防災計画 (ページ 147-150)

第1節 想定する火山噴火

1 噴火による影響範囲

気象庁では、富士山の火山活動度をBランクに分類しており、気象庁等において、監視・観測が行われ ているほか、関係市町から成る富士山火山防災対策協議会が設置され、富士山噴火時の円滑な住民対策な どの検討が進められています。

また、富士山火山広域防災検討会において、神奈川県内は最大噴火の場合でも流下物による危険はあり ませんが、降下物の影響が及ぶ可能性がある第 5 次ゾーンの範囲に該当します。

ゾーン 範囲の考え方

第 1 次ゾーン 天候等にかかわらず、瞬時に降下物・流下物による危険の及ぶ可能性が あります。

第 2 次ゾーン 天候・風向等にかかわらず、短時間(3 時間以内)で降下物・流下物に よる危険の及ぶ可能性があります。

第 3 次ゾーン 天候・風向等にかかわらず、やや時間をおいて(3 時間以上)流下物に よる危険の及ぶ可能性があります。

第 4 次ゾーン 現状で想定される最大規模の噴火であれば、最終的に流下物による危険 の及ぶ可能性があります。

第 5 次ゾーン

現状で想定される最大規模の噴火でも、流下物による危険のおそれはな いが、降下物による影響の及ぶ可能性があります。

降下物危険 ゾーン

大量の火山灰等の堆積により、堅固でない建物が崩壊す る可能性がある範囲(30㎝以上の火山灰、火山れき等が 降下する領域)

降下物注意 ゾーン

火山れき等により屋外の人に危険が及ぶ可能性がある 範囲(火山灰とともに直径数㎝の火山れき等が降下する 領域)

2 被害想定

神奈川県内は、富士山噴火時における避難対策の第 5 次ゾーンに位置付けられており、風向きによって は 2 ㎝以上の降灰が予想されています。

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第2節 火山情報の伝達

活動火山対策特別措置法(昭和 48 年法律第 61 号)第 20 条(警戒避難体制の整備)の規定に基づき、火山 情報伝達体制等について、必要な事項を定めます。

1 異常現象発見の通報義務

活動火山に関して、下記(1)に記す通報を要する異常現象を発見した者は、ただちに最寄りの市町村又は 警察官に通報し、通報を受けた警察官はその旨を最寄りの市町村長に、市町村長は関係機関に速やかに伝 達します。

(1) 通報を要する異常現象

ア 噴火(爆発、溶岩流、泥流、軽石流、火砕流(熱雲)及びそれに伴う降灰砂等 イ 火山地帯での火映、鳴動の発生

ウ 火山地帯での地震又は地殻変動の発生

エ 火山地帯での山くずれ、地割れ、土地の上昇、沈下、陥没等の地形変化

オ 火口、噴気孔の新生拡大、移動、噴気、噴煙の量、色、温度又は昇華物等の顕著な異常変化 カ 火山地帯での通泉の新生又は潤渇、量、味、臭、色、濁度、温度の異常等顕著な変化

キ 火山地帯での顕著な地温の上昇、地熱地帯の新生、拡大若しくは移動及びそれらに伴う草木の 立枯 れ等

ク 火山付近の湖沼、河川の水の顕著な異常変化、量、臭、色、濁度等の変化、発砲、温度の上昇、軽石、

魚類等の浮上等

(2) 異常現象の通報系統図

2 噴火警報等の発表と伝達

⑴ 噴火警報・予報の種類 ア 噴火警報

気象業務法第 13 条の規定により、気象庁火山監視・情報センターが居住地域や火口周辺に重大 な影響を及ぼす噴火の発生が予想される場合に、予想される影響範囲を付した名称で発表します。

なお、活動火山対策特別措置法第 21 条第 1 項に規定される火山現象に関する情報は、噴火警報と して取り扱います。

イ 噴火予報

気象業務法第 13 条の規定により、気象庁火山監視・情報センターが、火山活動が静穏(平常)

な状況が予想される場合に発表します。また、噴火警報の解除は、噴火予報で発表します。

発 見 者

横 浜 地 方 気 象 台

市 町 村 市 町 村

県温泉地学研究所

警 察 官 警 察 官

警 察 署 警 察 署

警察本部 警察本部 県災害対策課

143 ⑵ 噴火警戒レベル

噴火レベルとは、火山活動の状況を噴火時等の危険範囲や住民等がとるべき防災行動を踏まえ て 5 段階に区分したものです。噴火警戒レベルを導入した火山では、噴火警報及び噴火予報で噴 火警戒レベルを発表します。住民や登山者・入山者等に必要な防災対応が分かりやすいように、

各区分にそれぞれ「避難」「避難準備」「入山規制」「火口周辺規制」「平時」のキーワードを つけて警戒を呼びかけます。

[噴火警戒レベル表]

予警報 対象範囲 噴火警戒レベル

(キーワード)

火山活動の状況

噴 火 警 報

特別警報 噴火警報

(居住地域)

居 住 地 域 及 び そ れ よ り 火 口 側

レベル5 (避難)

居住地域に重大な被害を及ぼす噴 火が発生、あるいは切迫している状 態にある。

レベル4

(避難準備)

居住地域に重大な被害を及ぼす噴 火が発生すると予想される(可能性 が高まってきている)。

警報 噴火警報

(火口周辺)

火 口 か ら 居 住 地域近くまで

レベル3

(入山規制)

居住地域の近くまで重大な影響を 及ぼす(この範囲に入った場合には 生命に危険が及ぶ)噴火が発生、あ るいは発生すると予想される。

火口周辺 レベル2

(火口周辺規制)

火口周辺に影響を及ぼす(この範囲 に入った場合には生命に危険が及 ぶ)噴火が発生、あるいは発生する と予想される。

予報 噴火予報 火口内等 レベル1

(平常)

火山活動は静穏

火山活動の状態によって、火口内で 火山灰の噴出等が見られる(この範 囲に入った場合には生命に危険が 及ぶ)。

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第4編 雪害対策編

大雪等に伴う都市機能の阻害及び交通の途絶による孤立などの雪害対策について、必要な事項を定めま す。

第1章 災害予防

第1節 災害応急対策への備え

1 ライフライン施設等の機能の確保

市、県及びライフライン事業者は、上下水道、電気、ガス、電話等のライフライン関連施設や廃棄物 処理施設について、雪害に対する安全性の確保を図ります。

2 災害情報の収集・伝達体制の充実

(1) 市は、関係機関との情報収集・連絡体制の整備に努めます。

(2) 市は、通信システムの現状及び災害情報通信に必要な情報の検討等を行い、災害情報受伝達体制を 強化します。

(3) 市は、災害時の情報通信手段について、平常時よりその確保に努め、無線設備の点検等を定期的に 実施するとともに、非常通信の取扱、機器操作の習熟等に向け、他の防災関係機関等との連携による 通信訓練等に積極的に参加します。

(4) 市は、平常時から、要配慮者の住居その他関連施設について状況の把握に努め、除雪が困難であっ たり、危険な場合においては、必要に応じて、消防機関・自主防災組織・近隣居住者等との連携協力 により除雪支援や避難誘導を行う体制の整備・再点検を行うよう努めます。

3 救助・救急活動

市は、救急車等の車両及び応急措置の実施に必要な救急救助用資機材の整備に努めます。

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