第2章 災害時の応急活動事前対策の充実
第9節 文教対策
[教育部]
[現状]
○ 平成 22 年 4 月 1 日現在、市内には小学校、中学校等合わせて約 3,400 人を超える児童・生徒等が 通学していますが、災害時における児童・生徒等の生命・身体の安全確保や緊急事態に備え、迅速・
的確な保護対策を実施するための学校防災計画を定め、災害時等への対応を図ることとしています。
○ また、台風や大雨等が気象庁の予報等で、児童・生徒の登下校等に影響があると予測される場合に は、休校又は授業の打切り等により、児童・生徒の安全確保を図っていますが、災害発生時には、校 長等は対策本部を設置し、情報の把握、児童生徒等の帰宅、保護に関して的確な対策を講ずることと しています。
○ この他、防災教育や防災訓練を通じて、児童・生徒等の防災意識や行動の日常化を図っています。
[課題]
○ 災害に対する日頃からの心構えの大切さと、防災に関する知識などの防災教育や、家庭や地域社会 と連携した防災訓練の実施を通じた啓発が必要です。
○ 児童・生徒等が在校時に災害が発生した場合を想定した学校の施設、設備の安全性の確保が必要で す。また、児童・生徒等の帰宅、保護に関し通学路の安全性等の情報の把握と、これに基づく的確な 判断と指導が求められます。
このため、学校施設等の安全性や通学路の安全点検が必要です。
○ 災害時要援護者である児童の避難を迅速に行える体制が必要となります。
○ 避難所としての機能と学校教育の場としての調整を図る必要があります。
[取組みの方向]
○ 市教育委員会は、避難勧告等の発令基準を啓発するとともに、「避難準備情報」での対応を学校防 災計画に盛り込みます。
○ 小・中学校は、防災教育の充実や、家庭・地域社会と連携した防災訓練を推進します。
○ 小・中学校は、通学路の安全点検を推進します。
○ 小・中学校は、防災体制の充実を図るため、各学校で作成している防災計画等の見直しを行います。
○ 市教育委員会は、学校の避難所としての果たすべき役割や学校教育活動との関係を明確化するとと もに、教育施設の被災に対応する防災資機材等の整備を行います。
○ 市教育委員会は、災害時における学校教育の実施に万全を図るため、教職員並びに教育施設等を確 保し、応急教育の実施を図ります。
[主な事業]
1 学校等における防災体制の整備
(1) 小・中学校は、家庭・地域と連携した防災訓練及び避難訓練を実施します。
(2) 小・中学校は、児童・生徒等の通学路の安全点検を行います。
(3) 小・中学校は、災害時における児童・生徒等の安全確保を図るため、各学校において作成している防 災計画等の見直しを行い、実効性のある避難・誘導・保護計画を定めます。
(4) 小・中学校は、各校の状況をふまえて防災教育を実施します。
(5) 市教育委員会は、教育施設の被災に対応する、防災資機材等の整備を行います。
2 防災教育の充実
市教育委員会は、学校において、各教科等を通して、災害の原因、危険性、安全な行動の仕方等を児 童・生徒等に理解させるため、防災教育指導資料の作成や教職員に対する研修会を開催するなど防災教 育の充実を図ります。
51 3 学校における避難所の開設
⑴ 各学校が災害時において避難所として有効に機能するため、各学校と市との役割分担や避難場所開設 の方法等について、防災訓練等を通じて確認できるよう、連携の強化を図ります。
⑵ 指定避難所を円滑に開設し、運営するため、「三浦市避難所運営マニュアル」等を参考に学校及び教職 員の果たす具体的な役割分担を明確にします
4 文化財の保護
市教育委員会は、文化財を保護するため、地域における文化財の所在情報の充実、整理を行い、防災関係 機関等と情報を共有化するとともに、具体的な文化財保護化財保護のための対策を連携して進めます。
3 学校における避難所の開設
(1) 市教育委員会は、災害時、学校が避難所として使用されることが想定されるので、避難所の円滑な運 営と学校教育活動の早期再開を図る観点から、「三浦市学校防災計画」及び「三浦市避難所開設と運営マ ニュアル」により、学校及び教職員の果たす役割の明確化を図り、避難所として位置づけられた学校に対 して、市との協議を通じ、具体的な役割分担を明確化していきます。
(2) 各学校は、「避難所開設と運営マニュアル」等を参考に地域住民等と協力して、あらかじめ避難所運 営委員会を設立するよう努めるものとします。
4 応急教育の実施
市教育委員会は、災害時における学校教育の実施に万全を期すため、教育施設・教員・学用品等の確 保に留意し、応急教育の円滑な実施を図ります。
5 文化財の保護
市教育委員会は、文化財を保護するため、防災関係機関等と情報を共有化するとともに、具体的な文 化財保護のための対策を連携して進めます。
52
第 11 節 緊急交通路及び緊急輸送路等の確保対策
[現状]
○ 発災時における災害応急活動に必要な物資、資機材、要員等の広域的緊急輸送を円滑に行うためには、
幹線道路、物資受入れ港及びヘリポートの3つの確保が極めて重要です。
○ 県においては、発災後の復旧活動をはじめとする緊急輸送の拡大に対応するため、県現地対策本部、広 域防災活動拠点、市災害対策本部等を有機的に連絡するため、国道や主要な県道等を緊急輸送道路として 事前に指定しています。本市内では、次のとおり指定されています。
第1次路線:国道 134 号の全線、県道 26 号(横須賀三崎)の全線、県道 215 号(上宮田金田三崎港)・県 道 26 号([横須賀三崎]終点~三崎漁港道路交点)、三崎漁港道路の全線
第2次路線:県道 215 号(上宮田金田三崎港・三崎漁港道路交点~国道 134 号交点[三浦海岸])
○ 県警察においては、救出救助、物資輸送等の災害応急対策の円滑な実施を図るため、防災拠点及び都市 間を結ぶ国道、主要な県道のうち 54 路線を緊急交通路指定想定路線として選定しています。災害発生時 及び警戒宣言発令時には、被災状況を勘案の上、緊急通行車両の円滑な通行の確保に努めます。
○ 海上からの緊急輸送として、本市では、「三崎漁港」が物資の受入れ港として指定されており、海上か らの緊急輸送が可能になるように備えています。
○ ヘリコプターの持つ機動性は、緊急時に特に威力を発揮します。市は、大規模災害発生時に利用可能な ヘリコプターの臨時離着陸場として、各市立中学校運動場及び二町谷岸壁を適地としています。
○ さらに、三浦市立病院にドクターヘリ離着陸場を整備しています。
[課題]
○ 大規模災害発生時には、道路の不通箇所が多数発生することが予想されます。このため、緊急通行車両 の通行や緊急輸送の確保に向けた幹線道路の事前の防災対策が必要となります。
○ 現在の緊急交通路指定想定路線や緊急輸送道路は、県が、県外からの支援体制、広域防災活動拠点や市 災害対策本部等との連携を考慮して指定していますが、今後は、路線の多重化や代替性を考慮しながら総 合的に整備していく必要があります。
○ 船舶による海上からの大量輸送は重要になりますが、岸壁など漁港施設の十分な耐震性の確保が課題に なります。
○ ヘリコプターの緊急輸送は、発災時初期には、その機動力で大きな威力を発揮しますが、そのためには ヘリコプター臨時離着陸場の整備、拡充が必要となっています。
特に、大型ヘリコプターによる緊急輸送の場合、かなりの広いスペースが必要であり、市街化の著しい 地域ではその確保が難しく、確保できた場合でもそこに多くの避難者がいる場合も考えておく必要があり ます。
○ 本市は、沿岸部に観光客が多く、また、市内の幹線道路が寸断された場合は、孤立化する地区もあるた め、漁船等を利用した物資等の輸送を検討する必要があります。
[取組の方向]
○ 市及び県は、緊急輸送道路の機能確保に向けて、さらなる整備を進めます。
○ 市及び県は、緊急輸送の確保を早期に確実に図るため、主要な市街地と高速道路のアクセス強化等ネッ トワーク機能の向上、道路防災対策、各関係機関との情報連絡体制の強化等を通じて、安全性、信頼性の 高い道路網の整備を図ります。
○ 市及び県は、災害時に、漁港、ヘリコプター臨時離着陸場の機能が十分発揮され、緊急輸送の代替性が 確保できるよう、施設の利用計画について管理者と事前調整を図るとともに、平常時から施設整備や円滑 な航行の確保に努めます。
○ 三崎警察署は、災害時において道路及び交通の状況を早期に把握するとともに、的確な交通情報の提供、
迅速な交通規制などを行い緊急交通路、避難路等の確保に努めます。
○ 三崎警察署は、緊急時交通路を迅速に確保できるように、交通規制及び検問用資機材の整備に努めます。
○ 市は、漁業協同組合や民間の事業者と連携して、物資等の輸送ができるよう努めます。
第 10 節 緊急交通路及び緊急輸送路等の確保対策
[経済振興部、都市部、教育部、三崎警察署]
[現状]
○ 災害時における災害応急活動に必要な物資、資機材、要員等の広域的緊急輸送を円滑に行うために は、幹線道路、物資受入れ港及びヘリポートの三つの確保が極めて重要です。
○ 県においては、広域活動拠点、市災害対策本部等を有機的に連絡するため、国道や主要な県道等を 緊急輸送路として指定しています。本市内では、次のとおり指定されています。
第1次路線:国道 134 号の全線、県道 26 号(横須賀三崎線)の全線、三崎漁港臨港道路の全線 第2次路線:県道 215 号(国道 134 号交点から県道 26 号交点)
○ また、県警察においては、緊急交通路を指定し、発災後直ちに強力な交通規制を行い、緊急通行車 両の円滑な通行を確保することとされています。
○ 海上からの緊急輸送として、本市では、「三崎漁港」が物資の受入れ港として指定されています。
○ ヘリコプターの持つ機動性は、緊急時に特に威力を発揮します。本市では、臨時離着陸場として「各 市立中学校運動場」を市が指定しています。
○ さらに、三浦市立病院に緊急時臨時離着陸場を整備しました。
[課題]
○ 大規模災害が発生した場合、道路の不通箇所が多数発生することが予想されます。このため、緊急 通行車両の通行や緊急輸送の確保に向けた幹線道路の事前の防災対策が必要になります。
○ 市内の幹線道路が寸断された場合、船舶を利用した物資の搬送や、帰宅困難者の輸送を検討する必 要があります。
○ 風水害による被害が発生し、又は発生しようとしている場合において、緊急交通路、避難路等を迅 速に確保するための広域的な交通規制や運転者に対する交通情報の提供を的確に行うことが必要に なります。
○ 船舶による海上からの大量輸送は重要になりますが、岸壁など漁港施設の波浪等に対する安全性の 確保が課題になります。
○ 市内には沿岸部で孤立化する地区が見込まれるため、漁船等を利用した物資の搬送等を検討する必 要があります。
○ ヘリコプターの緊急輸送は、その機動力で大きな威力を発揮しますが、そのためには、ヘリコプタ ー臨時離着陸場の整備、拡充が急務となっています。
特に、大型ヘリコプターの場合、かなりの広いスペースが必要であり、市街化の著しい地域ではそ の確保が難しく、確保できた場合でも、そこに多くの避難者がいる場合も考えておく必要があります。
[取組みの方向]
○ 市は、災害時に、ヘリコプター臨時離着陸場の機能が十分に発揮され、緊急輸送の代替性が確保で きるよう、平常時からの施設整備等に努めます。
○ 市、県、道路管理者は、緊急輸送路の道路機能確保に向けて、さらなる整備を進めます。
○ 三崎警察署は、災害時において道路及び交通の状況を早期に把握するとともに的確な交通情報の提 供、迅速な交通規制などを行い緊急交通路、避難路等の確保に努めます。
○ 三崎警察署は、緊急時交通路を迅速に確保できるように、交通規制、検問用資機材等の改良に努め ます。
○ 漁業協同組合や民間の事業者と連携して、物資等の輸送ができるよう努めます。