LIST OF PARTICIPANTS IN SEMINAR FOR PROMOTION OF EDUCATION FOR GIRLS AND WOMEN
Ⅰ 研 修 事 業分科会 5「ヘルスケアに関する企業のアプローチ」
コーディネーター 小笠原敦子 毎日新聞記者
講師 木曽 良信 サントリー(株)健康科学研究所長 津野 桂 ジョンソン・エンド・ジョンソン(株)
コーポレートコントリビューションズ 企業の社会的責任(CSR)は、認識もまだ尾についたばかりだが、その活動 には公共団体や市民も企業の利害関係者として、重要な位置を占め、影響力をもっ ている。女性の健康支援として企業業績から独立した予算を組み、地域のNPOと の協働でCSR事業を進めているジョンソン・エンド・ジョンソンの事例や、サン トリーの健康に関する研究開発がどのように一般市民のヘルスケアに貢献してきた か、今後の更なる取組も含めて情報・意見交換を行った。
分科会 6「児童虐待防止に向けて」
コーディネーター 松尾 純代 大阪市立子育ていろいろ相談センター主幹 講師 木脇奈智子 羽衣学園短期大学助教授
山下 成子 大阪市立中央児童相談所児童福祉司
「現場の深刻な状況」「子育て層の母親が抱く虐待につながる不安やストレスを軽 減するための取組」「児童虐待をめぐる社会的背景と子育て女性の心理についての 歴史的・社会構造的な変化、子育て中の女性を追い詰めている背景」について、講 師より報告・解説があった。女性のエンパワメントと地域の子育てシステムが必要 であるが、児童相談所等とどう連携していくかが今後の課題として再認識された。
17:15 〜 18:00
全体会
各コーディネーターが分科会の内容について要点を発表した。参加者から「複数 の分科会に出席したかった」という意見もあったので、他の分科会についても、概 要を共有できる機会となった。
⑦ まとめ
女性関連施設・相談関連機関等関係者、女性相談支援関係者、行政担当者等の「女性のこ ころの健康保持」に向けた資質向上に役立つ専門的・実践的研修となり、研修目的を達成す るとができた。
⑧ 参加者の評価
ア 参加者アンケートによる研修後の感想では、「こころ の健康支援・相談事業の意義や役割について知ることが できた」者の割合が 93%、「職員・相談員として専門的 知識・技術の向上が図れた」者が 88%、「こころの健康 支援や相談の今日的課題に関する知識・技術の向上が 図れた」者が 86%と、高い評価を得ており、参加者の 期待に応えることができ、適切なプログラム内容であっ たと考える。
イ セミナーの満足度は、「非常に満足した」(「満足した」を含む)95%、「満足しなかった」5%で あった。
6.国立女性教育会館による課題
(1) 本事業は、平成 16 年度新規事業として実施したものであるが、平成 16 年度事業・予算が決 定した後の4月中旬の共催依頼となってしまい、セミナーの企画を十分に検討することができず、
参加者の募集期間も短くて多くの参加者を募ることができなかった、という共催機関からの意見 があった。早い時期に共催先の検討・決定・依頼を行うことが必要である。
(2) 調査研究事業と連携を図り、男女共同参画社会の実現に向け、各地域での課題解決の手段とし て、また、多くの参加者が得られるようその裾野を広げる手段として分析・開発していくことが 必要である。
地域セミナー(大阪)・全体会
女性関連施設相談担当者実務研修
1.趣 旨
公私立女性会館・女性センター等女性関連施設の相談業務担当者に対する専門的・実践的な研修 を行い、女性関連施設相談員としての資質・能力の向上を図る。
2.開催期日
平成 17 年 1 月 26 日(水)〜 28 日(金) 2 泊 3 日
3.参 加 者
(1) 定員:60 名
公私立女性会館・女性センター等の女性関連施設の相談業務担当者
(現在、実際に相談業務に従事しているもの)
(2) 参加者数
105 名(女性 105 名)(申込者数 120 名 定員 60 名)
(3) 年代別
年 代 人 数 %
① 20 歳代 4 3.8
② 30 歳代 14 13.3
③ 40 歳代 22 21.0
④ 50 歳代 44 41.9
⑤ 60 歳代 19 18.1
⑥ 70 歳以上 2 1.9
合 計 105 100.0
(4) 勤務形態別
勤務形態 人 数 %
①常 勤(専任) 7 6.7
常 勤(兼任) 5 4.8
常 勤 1 1.0
②非常勤(専任) 34 32.4 非常勤(兼任) 4 3.8
非常勤 4 3.8
③嘱 託(専任) 38 36.2
嘱 託(兼任) 4 3.8
嘱 託 3 2.9
④その他 5 4.8
合 計 105 100.0
(5) 施設区分別
区 分 人 数 %
※公立Ⅰ:管理運営者が教育委員会
※公立Ⅱ:管理運営者が財団法人、
社団法人、任意団体等
公立Ⅰ 74 70.5
公立Ⅱ 30 28.5
私 立 1 1.0
合 計 105 100.0
(6) 職務内容別 (重複有り)
職務内容 人 数 % ③ 「その他」の具体的職務内容
・講座の企画、運営 (12 人)
・グループワーク、学習支援(6 人)
・業務関連事務全般 (5 人)
・メール相談(4 人)等
①面接相談 90 85.7
②電話相談 91 86.7
③その他 36 34.3
Ⅰ 研 修 事 業
(7) 都道府県別
都道府県 人数 都道府県 人数 都道府県 人数 都道府県 人数 都道府県 人数
北海道 1 埼玉県 2 山梨県 1 兵庫県 2 愛媛県 4
札幌市 (1) さいたま市 (0) 長野県 4 神戸市 (0) 高知県 2
青森県 1 千葉県 3 岐阜県 1 奈良県 1 福岡県 4
岩手県 1 千葉市 (1) 静岡県 5 和歌山県 3 北九州市 (1)
宮城県 2 東京都 5 愛知県 4 鳥取県 2 福岡市 (0)
仙台市 (1) 神奈川県 2 名古屋市 (2) 島根県 2 佐賀県 1
秋田県 2 川崎市 (0) 三重県 1 岡山県 3 長崎県 2
山形県 2 横浜市 (1) 滋賀県 0 広島県 2 熊本県 3
福島県 0 新潟県 4 京都府 1 広島市 (1) 大分県 1
茨城県 4 富山県 1 京都市 (0) 山口県 2 宮崎県 2
栃木県 1 石川県 2 大阪府 9 徳島県 1 鹿児島県 1
群馬県 1 福井県 4 大阪市 (1) 香川県 1 沖縄県 2
( )内は都道府県の内数 44 都道府県・8 政令指定都市 合計 105 名
4.プログラムの概要
月日 時 間 プ ロ グ ラ ム
1月 26日
(水)
10:00 〜 10:25 開 会
10:30 〜 12:30 講義・討議「女性関連施設における相談事業の在り方」
講師 お茶の水女子大学ジェンダー研究センター教授 河野貴代美 13:30 〜 14:30 講義「女性に対する暴力と配偶者暴力防止法」
講師 内閣府男女共同参画局推進課配偶者間暴力対策調整官 井上 卓 14:45 〜 17:30 講義・討議「相談事業の基本的手法」
講師 大阪府立女性総合センターコーディネーター 川喜田好恵 19:00 〜 21:00 自由討論(地区別)
1月 27日
(木)
9:00 〜 12:00 講義・討議「スーパーヴィジョンの実際」
【Aコース】(相談経験2年未満)
講師 東京フェミニストセラピィセンター所長 平川 和子 学習支援者 国立女性教育会館事業課専門職員 岡野 啓子
【Bコース】(相談経験2年以上)
講師 日本女子大学教授 平木 典子 学習支援者 国立女性教育会館事業課主任専門職員 小林千枝子 13:30 〜 16:15 分科会「相談の今日的課題に関するテーマ別研修」
①ーA「DV等女性に対する暴力」
講師 ウィメンズスペース・もりおか代表 田端八重子 学習支援者 国立女性教育会館事業課専門職員 奥村 明子
①ーB「DV等女性に対する暴力」
講師 東京フェミニストセラピィセンター所長 平川 和子 学習支援者 国立女性教育会館事業課専門職員 岡野 啓子
② 「子育てに関する問題」
講師 大阪人間科学大学教授 服部 祥子 学習支援者 国立女性教育会館研究国際室長・主任研究員 中野 洋恵
③ 「女性のからだと健康相談」
講師 性と健康を考える女性専門家の会会長 堀口 雅子 学習支援者 国立女性教育会館事業課主任専門職員 小林千枝子 全体会「相談の今日的課題」
講師 ウィメンズスペース・もりおか代表 田端八重子
講師 東京フェミニストセラピィセンター所長 平川 和子 講師 大阪人間科学大学教授 服部 祥子 講師 性と健康を考える女性専門家の会会長 堀口 雅子 コーディネーター国立女性教育会館事業課専門職員 岡野 啓子 18:30 〜 20:30 情報交換会
20:30 〜 21:00 自由交流 1月
28日
(金)
9:00 〜 11:30 講義・討議「関係機関との連携」
講師 名古屋市男女平等参画推進センター主査 景山ゆみ子 11:30 〜 11:45 スピーク・アウト
11:45 〜 12:00 アンケート記入 12:00 〜 12:15 閉 会
5.プログラムの内容
(1) 講義・討議「女性関連施設における相談事業の在り方」
講師 お茶の水女子大学ジェンダー研究センター教授 河野 貴代美 女性関連施設で行う相談は、「非医療機関で行う相談」というスタンスであることを力説された。
相談者が誰かに相談することで精神の均衡を保てることや、エンパワーメントされることに意義 がある。女性の自立と回復のため、地域でよりよく生きられる社会のため、地域社会から離れて のカウンセリングはあり得ない。各地の女性関連施設で援助する人(相談員)が相談者のそばに しっかりついていることが大事である。医療機関で行う相談ではないので、相談者が話すことを 聞くことが第一。根本的な解決を図るのは本人の問題であり、相談員の支援は一時的な支援であ るとの確認があった。
専門知識が有る無しではなく、相談員と相談者との関係の中からしかわからないことがある。
相談員の仕事のしにくさは、施設や地域の相談員と話し合うなどして乗り越える。女性を援助す るという視点で、行政とも協議が必要になってくる。知験と体験の積み重ねを礎として、研修・
システムの見直しを図り、相談員として自信を持ってほしいと励ましがあった。
(2) 講義「女性に対する暴力と配偶者暴力防止法」
講師 内閣府男女共同参画局推進課配偶者間暴力対策調整官 井上 卓
「配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護に関する法律」は、平成 13 年 4 月に議員立法に より制定されたが、その後の施行状況を踏まえ、参議院共生社会に関する調査会に関する調査会
「『配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護に関する法律』の見直しに関するプロジェクトチー ム」において検討がなされた。今回の改正にあたり、「基本方針・基本計画」「保護命令」「接近 禁止命令」「自立支援」「加害者更正」等の改正または保留の経緯について情報の提供がされた。
参加者からは市町村レベルでの「配偶者暴力防止センター」の立ち上げについての質問が出さ れ、都道府県と連携を取り合って進めるようにと助言があった。
(3) 講義・討議「相談事業の基本的手法」
講師 大阪府立女性総合センターコーディネーター 川喜田好恵 はじめに、配付資料「相談事業の概況一覧」から、女性関連施設の相談と一口にいっても規模・
管轄・業務内容等千差万別であり、本講義は、いわゆる「女性センター」における相談について のものであることの確認があった。
まず、女性関連施設の設立の背景や理念と相談事業の関わりについて、役割社会の中で孤立す る女性へのサポートと連携、背景にある社会問題とジェンダー格差への気づき、問題の病理化で はなく女性のエンパワーメント、継続支援とネットワークが必要であることが話された。
次に、女性のエンパワーメントを目標とする相談事業の構造として、ジェンダー問題と相談の 専門家によるものであること、多様なニーズに応じられること、他の事業と連携があること、女 性政策へフィードバックできること等、6つの視点についてまとめられた。これらを踏まえ、構 成事例の支援について、グループ討議と発表があった。
そして、相談事業の中心をなす電話相談と面接相談のそれぞれの特徴と留意点については、それ ぞれの良さやできることとできないことを理解した上で支援する必要があるとまとめがあった。
終わりに、相談員の専門性を高める上でも、会議と研修・スーパーヴィジョンを行うことが大切 であると励まされた。