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研  修  事  業係、発表係等を決め、自己紹介の進め方についての注意点が講師からあった。

1.趣  旨

Ⅰ  研  修  事  業係、発表係等を決め、自己紹介の進め方についての注意点が講師からあった。

自己紹介の後、グループとしての女性のエンパワーメントとは何かを明確にするワークショッ プを行い、課題を3つに絞った。次に課題解決に向けて自由にブレーンストーミングを行い、実 現可能なアイディアに絞り、解決策の掘り下げと受け入れられる解決策かをさらに検討し、より 実現性のある解決策に絞り、グループ毎に発表を行った。

最後に、抽象的、理念的なことを語るのではなく、具体的なねらいをつくり、具体的な解決策 を作る必要性と、参加者が初心に戻ってセミナーに参加して欲しいと結んだ。 

(6) 自由討議 「女性のエンパワーメント支援における課題」

ⅠとⅡに分かれ、前日のふりかえりと、グループで、日頃抱えている問題点・課題についてを 話し合った後、発表を行った。それらの問題点・課題を解決するためにはどのようなことが必要 であるか、再度グループで討議を行い、最後に記録の整理とふりかえりを行った。

Ⅰ、Ⅱで出された問題点・課題は次のとおりである。

 Ⅰ「行政における女性のエンパワーメント支援について」

①NPOと行政との協働について、②市民の参画とネットワークづくり、③行政の情報をど う次の担当者につなげていくか、④男女共同参画社会について、いかにわかりやすいことばで 理解してもらうか

 Ⅱ「団体・グループ、NPOにおける女性のエンパワーメント支援について」

①ジェンダーとは、②市民と行政の連携の仕方、③活動運営の仕方、④意識啓発、⑤若手・

女性の人材育成、⑥男性の参加促進、⑦参加者の固定化        

(7)  講義 「女性のエンパワーメント支援に必要な行政と NPO の連携のあり方」

講師 特定非営利活動法人NPO研修・情報センター代表理事  世古 一穂 はじめに講師から講義の論点として、NPOと行政の協働=分権が示され、次にNPOとボラ ンティアの比較、NPOの社会的機能、①サービス・プロバイダーとしてのNPO→なければ創 る、②アドボカシー(政策提言・社会変革)の主体としての NPO →小さなつぶやきを政策にと の話があった。

NPOとNGOについての説明の後、NPO の組織と活動の仕組みについて、日本での官と民 の社会的構造からの説明と、新しい公共・公益の概念、協働のデザインが示され、市民参加の8 つのはしご(①あやつり、②セラピー、③お知らせ、④意見聴取、⑤懐柔、⑥パートナーシップ、

⑦委任されたパワー、⑧住民によりコントロール)を使っての説明があった。次にアドボカシー

(説明責任)についての説明があり、協働というものは、委託と受託の関係ではなく、役割分担 するということであるとした。そのための行政とNPOの協働に必要なものとして、情報の共有、

協働の相手の選択基準(なぜNPOなのか、そうでないのか)、協働の質の評価基準、委託、補 助等協働の方法のサブシステムづくりが強調された。

  

(8)  ワークショップ「学習者(ファシリテーター)の役割について」

講師 お茶の水女子大学教授       三輪 建二 講師からファシリテーターとして学びの支援を考える前の注意事項として、学びの対象者が子 どもではなく、社会人であるということ、①参加者の自己決定性、②参加者の経験、の項目が挙 げられた。また、ファシリテーターの役割は、教えるというよりも、ニーズを引き出しつつ、時々 問いかけるというものであり、あくまで参加者が主体であること、ワークショップの方法・技法 はいろいろあるが、あくまで1つの型であって絶対のものではないので、臨機応変に手法を変え

引き続き、実際にワークショップとして、前日までのワークショップにおいて「相手の意見を 聴き、自分の意見を出し合いながらまとめることが、どの程度できたか」「自分の経験が課題解 決にどの程度反映できたか」について、グループに別れて話し合いを行い、「あざれあ」のプロ グラムが紹介された。

次に成人教育者の役割として、「察するのではなく、問い直す」ことの重要性と、ファシリテー ターとはどういうものか、消極的なファシリテーター、積極的なファシリテーターについての説 明の後、グループ内でファシリテーターの心得5箇条を話し合い、発表を行った。

最後に、ファシリテーター重要なこととして、定義を講師が行わない、フロアーで知っている 人が教え合いディスカッションの中身を深め合う、講師と参加者をつなぐ役割と結んだ。

(9) 講義 「女性のエンパワーメントと女性情報」

         講師 国立女性教育会館客員研究員         尼川 洋子 はじめに、女性情報の力で、個人から社会へと変化していった自らの体験を踏まえての紹介が あった。

次に女性情報とは何か、女性情報の定義とその特徴についての説明があり、女性情報活動がめ ざしていることとして、男女共同参画社会形成に向けた情報の重要性が強調された。最後に、女 性のエンパワーメントの資源として、①社会資源としての女性/男女共同参画センター、②女性 情報ネットワーク、③ICTの活用、④NPO、NGOが紹介された。

(10) 講義 「国立女性教育会館女性教育情報センターの機能」

 講師 国立女性教育会館情報課長      藏野由美子 国立女性教育会館女性教育情報センターの収集資料としての特色として、①書店で入手できな い資料の収集ができること、②新聞のクリッピングが紹介された。

次に、実際の業務においてのサービス(館内、館外)が具体的に紹介され、データベースの利用 方法について、女性関連施設データベース、文献データベース、女性学・ジェンダー論関連科目 データベース例に操作方法が紹介された。最後に、レファレンスサービスの現状が紹介され、女 性教育情報センターの活用を強く強調された。

(11) ワークショップ「ワークショップの技法について」

講師 東洋英和女学院大学教授       藤村久美子 はじめに、ジェンダーに気づく−性別による「らしさ」や「役割」をそれぞれの経験を通して 考えるワークショップを行い、次のワークショップの趣旨・目的及び講座の流れ、進め方につい て、学習支援者(講師)から説明があった。

ジェンダーの視点からメディアについて考えるワークショップとして「ポケモン」の分析と「平 成 13 年度〜 16 年度女子の学習関心と学習行動に関する国際比較調査研究報告書」から見た現 状分析−「学習と性別役割分業意識について」の分析を行い、最後に学習体験をふり返り、評価を 行った。

学習を通して女性がエンパワーするという意味、学習者の主体性を促す学習方法、エンパワー メントを目指した学習方法・支援のあり方、学習者が自分の持つジェンダー・バイアスに気づき、

意見を問い直すための学習プロセスを、参加者が体験しながら理解をすすめた。

        

(12) 分科会

研究協議で明確になった課題・留意点をもとに、次の4つのテーマについて女性のエンパワー メント支援に向けた実践的なプログラムを企画することをねらいとしている。

Ⅰ  研  修  事 

 A「収入獲得につながる学習プログラム」

  講師 有限会社アマリア代表取締役      真弓 敦子 まず、講師から分科会参加者のニーズ分析の結果が紹介され、分科会のスポット(起業家教育)

について、収入獲得につながる学習プログラムづくりの基本的なコンセプトとノウハウの講義が あった。次に、キャリアオリエンテーションと起業家教育・起業家支援の実際が紹介され、ビジ ネス成果の鍵とアメリカの女性起業家の支援制度についてディスカッションが行われた。

次に、企画書の作成をグループワークで行い、目的、期間、対象・人数、予算、内容、期待さ れる成果について、それぞれ発表した。

最後に、労働問題、現状把握と強い学習動機を呼び起こす必要性と意識改革(→テクニカルな 技能を身に付ける)の必要性が強調された。

 B「女性のICT/IT活用のための学習プログラム」

  講師 特定非営利活動法人        市民コンピュータコミュニケーション研究会代表 浜田 忠久 まず講師から、電子上にあるデータを探す等の活動の中で感じた 情報の権力性 を含めた自 己紹介があり、グループの自己紹介があった。次に、ICT とは何か、どうして女性に ICT なの かについての講義があった。

パーソナルコンピュータの演習を含めて、Google を使ってのインターネット検索(母乳育児 支援)を行い、さらに講師から、インターネットの利用率と利点についての説明があった。

続いて、情報社会の現状と課題について、世界情報社会サミットのプロセスと論議の紹介とメ ディアリテラシー、ジェンダーと情報、デジタル・デバイドを中心に講義があり、参加者から出 された4つのテーマ、①インターネットから引き出す子育て情報、②パソコンボランティアやっ てみませんか。子育てお母さんのパソコンサロン、③はじめてのあなたもインターネットを使お う!!、「冬ソナ」を考えて見ませんか?、について、実際に学習プログラムを作成した。講師 からは講座回数と時間について、ジェンダーや男女共同参画社会と ICT をどうつなげていくか、

特に、有料講座での問題点等が指摘された。

 C「女性のキャリア形成を推進するためのの学習プログラム」

講師  国立女性教育会館研究国際室研究員      大槻 奈巳 まず講師から「キャリア形成」を、仕事の経験を積み重ねることで自分の職業能力を育ててい くこととし、キャリア形成支援が必要とされている背景ととして、①女性がキャリアを途中で中 断せざるを得ない状況になることが多い、②社会全体が「組織の中でのキャリア形成」から「組織外 でのキャリア形成」へシフトしており、生涯学習を通した「キャリア形成」が必要であることが あげられた。

また「キャリア形成支援の課題」として、いま求められているキャリア形成支援とは、①職業 的活動と非職業的活動の連鎖をうまく組み立てる、②人と人とのつながりが「キャリア形成」に つながる、③持っている能力を「見える形」にする、の3つをあげた。さらに、各生涯学習機関 のそれぞれの特徴を示しながら、参加者のニーズ、講座の内容や連続性、学習成果を活かしてい くための支援が必要であるとした。

続いて、グループに別れ、事例からキャリアキャリア形成を推進するための学習プログラムを マッピング法を活用してアイディアを出し合い、そのプログラムをもとにグループで学習プログ ラムを作成し、発表を行った。