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ワークショッププログラム

ドキュメント内 -介護現場で共に生きる視点から考える- (ページ 157-161)

第 4 節 本論文におけるワークショップの実践

4.5 実践報告

4.5.2 ワークショッププログラム

ここでは、当日行ったワークショップの内容を紹介する。まず、コミュニケーション ゲームのワークメニューだが、次のとおりである。

ワークメニュー:

指折り遊び → ネームリング(50音順)→ セブン–イレブンじゃんけん → ハイ・

イハ・ドン → 私と一緒〜 → バースデーリング → カラーボール回し(赤・青・黒)

→ 好きなもの回し(フルーツ・スポーツ)

今回のワークメニューは、当日の参加者の様子、ならびにワークへの参加度を考慮し、

ファシリテーターがワークを進めながら最終的に決めている。ここでは、各ワークの意 図と、ワークの選択意図を説明する。実際のワークに取り組む参加者の様子は次の4.5.3 で述べる。

初めのワークは「指折り遊び」である。ワーク開始時、参加者は横並び一列に椅子に 座っていた。このワークは、椅子に座っているその場でできる個人的な活動のため、活 動に入りやすいという意図で選んだ。この活動に取り組む参加者の参加度から、体全体 を使用する活動もできると判断した。続いて、セブン−イレブンじゃんけんに入る前に、

参加者の形態を横並びから、円にするため「ネームリング(50音順)」に入った。この ワークで今までの横並びの体制から、参加者が円になり参加者同士の関係を生じさせる こと、そして50音順に並ぶことにより、参加者は恣意的に並ぶことができず、今まで 積極的に関わらなかった人が隣になる可能性が生じることに狙いがある。また、職場の 同僚に対し、改めて自分の名前を伝える機会になった。続いて「セブン−イレブンじゃ んけん」である。「セブン−イレブンじゃんけん」の意図は、じゃんけんという身近な手 法を用いて、人と息を合わせる、また息があって7や11が出た時の心地よさを味わう のが目的である。このじゃんけんでは無作為に相手を決めて一緒にじゃんけんをした。

今度は、グループ形態をとりメンバーを固定した中で、同じグループのメンバーに向き 合い活動してもらいたいという意図から「ハイ・イハ・ドン」に入った。この活動後「私 と一緒〜」に入った。ここでは、今までペアやグループなど個人的な活動であったが、

参加者個人と全体の関係を意識した活動の中で、自己開示をしていくことに意図がある。

自己開示によって相手に興味を持ったり、共感したりすることで、個人が全体に馴染ん でいく。続いて、「ネームリング(50音順)」と同様に、今度は誕生日順に並ぶ「バース デーリング」に入る。活動意図は、ネームリング(50音順)」と同様、参加者が恣意的 に並ぶことができないように参加者の立ち位置を変えることが一つある。加えて、その 後の「ボール回し」のワークに入る前に、言葉を発さず、誕生日をジェスチャーで伝え ることである。最後の「ボール回し」の意図は、コミュニケーション(伝える、受け取 る)を、意識化させるものである。「フルーツ・スポーツ回し」も同様な意図である。

ワークメニューは、プログラムの意図(ワークショップの体験目標)からある程度決

めてはいたが、当日の参加者の様子によって最終的にその場でファシリテーターが判断 を下し、上述のワークメニューとなった。

次に、振り返りについてである。そもそも、このワークショップにおける振り返りは、

先述のとおり、ワークショップ参加者が、ワークショップにおける他者との関わる体験 を通し、参加者自身にどのような気づきや変化が生じたかに焦点がある。ゆえに、参加 者がワークの体験を通して、他者との関わりや、自分自身についての気づきに正解はな い。よって、参加者自身が体験を振り返ることが重要であると判断し、振り返りシート を用いた記述式のものとした。また、内省を行う上で、外国人介護人材には母語利用を 勧めたが、ほぼ日本語での記述であった。実際に使用した振り返りシートは、以下の図 12で示すものである。

項目内容は、⑴と⑵では、ワークショップが参加者にとって、安心・安全な場であっ たかを尋ねている。そして⑶は、体験の振り返りを記述で行う部分である。⑶では「ワ ークショップの体験はどうでしたか」という質問を投げかけた上で、「同僚と一緒に体 験しましたが、あなた自身に気づきや変化がありましたか」という問いの焦点化を促し ている。また、参加した外国人介護人材43には、ワークショップの進行が日本語である ことにより、ゲームのルール理解などがわからずワークの参加に影響があったかどうか、

また、JLPTを指標とした日本語力を尋ねている。

43 今回は、事前の打ち合わせで、外国人介護人材の参加者が、介護福祉士候補者とわかっていたため、

*の質問は、「介護福祉士候補者の方に聞きます」とした。当日、外国人介護福祉士にも参加してもら えることになった。今後実践後にアンケートを取る際は、「介護福祉士候補者・介護福祉士」と表記を 改めたい。

図12 振り返りシート

名前:

=ふりかえりシート=

自分が体験たいけんしたことや、感じたことを思い出して、書いてみましょう。

ワークショップを楽しめましたか。下から一つ選んで ☑ してください。

□ とても楽しめた □ 楽しめた □ あまり楽しめなかった □ 楽しめなかった

リラックスしてワークショップに参加できましたか。下から一つ選んで ☑ してください。

□ リラックスして参加できた □ 少し 緊 張きんちょうした □ とても 緊 張きんちょうした

ワークショップの体験たいけんはどうでしたか。書いてください。(日本語以外もOK)

★ 同 僚どうりょうと一緒に体験しましたが、あなた自身に気づきや変化がありましたか。

◎その他、コメントがあったら、書いてください。

*介護福祉士候補者の方に聞きます。

・ワークショップは日本語でしましたが、分かりにくかったり、問題がありましたか。

下から一つ選んで ☑ してください。

□分かりにくかったり、問題があった。

□ときどき分かりにくいこともあったが、問題はなかった。

□とくに分かりにくかったり、問題がなかった。

・JLPT(日本語能力試験)のレベルが分かれば、教えてください。 ( N 本日はワークショップへのご参加、どうもありがとうございました。

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