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ガウ ス過程回帰によ る 推定精度の検証

第 6 章 広域空間の磁場の地図化 70

6.3 ガウ ス過程回帰によ る 推定精度の検証

6.2.2 ハイ パーパラ メ ータ の推定

ガウ ス過程回帰における 重要なプロ セスは, 事後分布の推定に寄与する ハイ パーパラ メ ー タ の適切な値を 推定する こ と である . 本研究では, ハイ パーパラ メ ータ はθ=⟨σf2, l, σ2n な る . ハイ パーパラ メ ータ の値は, 尤度p(t|X, θ)の対数尤度を 最大化する こ と で求める .

logp(t|X, θ) =−1

2tT(K+σn2I)−1t−1

2log|K+σn2I| −m

2 log 2π (6.11)

ハイ パーパラ メ ータ θjによ る 上記対数尤度の偏微分は, 次式で与え ら れる .

∂θj logp(t|X, θ) =1 2tr(

(K−1t)(K−1t)T ∂K∂θ

j

)

(6.12) な お, 各パラ メ ータ によ る 偏微分は以下のよ う にな る .

∂Kpq

∂σf

= 2σfexp (

−1 2

(|xp−xq| l

)2)

(6.13)

∂Kpq

∂l =σf2exp (

−1 2

(|xp−xq| l

)2)

|xp−xq|2

l3 (6.14)

∂Kpq

∂σn

= 2σnδpq. (6.15)

6.3 ガウ ス過程回帰によ る 推定精度の検証

6.3.1 ガウ ス過程回帰のための磁場地図のモデリ ン グ

ガウ ス過程回帰を 行う 事前に, 磁場計測を 行いト レ ーニン グデータ を 取得する . ト レ ーニ ン グデータ において は, 状態xは位置(2次元, も し く は3次元の位置), 目標値tは磁場強 度と する . 磁場強度はベク ト ル量である が, 本研究では各成分毎に推定を 行う ため, 目標値 の次元は1と する . 磁場地図は, グリ ッ ド , も し く はボク セルマ ッ プで表現する こ と と し , 各空間毎に式(6.7)に示す事後分布を 定義する .

6.3.2 推定精度の検証

回帰アルゴリ ズムによ り 未計測の値を 使用する 場合, その推定さ れた値がどの程度実際の 値に近いかを 評価すべき である . そこ で, ガウ ス過程回帰によ る 磁場分布の推定精度の検証 を 行う にあたり , ま ず, ある 空間の磁場を 手作業ですべて 測定し た. そし て , そこ から 間引 いたデータ を ト レ ーニン グデータ と し て 利用し , 空間すべて の磁場を 推定する . 手作業で測 定し た磁場データ を 真値と 見なし , 推定結果と 比較する こ と で, その誤差を 算出し , 精度の

6.3 ガウ ス過程回帰によ る 推定精度の検証

評価を 行う . Fig. 6.1には, 調査を 行う ために磁場すべて を 測定し た空間を 示す. こ の空間 において , 3.0×3.0×2.2 m3の空間を 0.2 m間隔で測定を 行っ た. すなわち , 2816点の磁場 測定を 行っ た. なおこ の測定には, 約8時間の時間を 要し た. ま た今回の測定では, 磁場強 度mは以下に示す式で算出する .

m=

(mx−mrefx )2+ (my−mrefy )2+ (mz−mrefz )2−(rbase−rref) (6.16) こ こ で, mref と rrefは各軸方向の磁場強度およ び強度のユーグリ ッ ド 距離に対する オフ セッ ト 値であり , rbaseは基準と なる 磁気セン サの強度に対する ユーグリ ッ ド 距離である . なお,

上記のオフ セッ ト 値はキャ リ ブレ ーショ ン によ り 求めら る こ と と し , こ れは磁気セン サを 可 能な 限り 平行移動さ せな いよ う に手動回転さ せな がら 計測し た値(Fig. 6.2)に対し て , 3次 元の球を フ ィッ ティ ン グさ せる こ と で行う [32].

Fig. 6.1: Investigation environment (elevator hall)

Fig. 6.3には, 手作業で測定し た結果, およ びそのデータ を 間引いて 推定を 行っ た結果を 可視化し たも のを 示す. な お測定に いは, MicroStrain社の3軸磁気セ ン サ(3DM-DH)を 用いた. 手作業で計測し た結果に は, 3つの磁場の乱れが含ま れて いる こ と が確認でき る . こ れはそ れぞれ, 壁と エレ ベータ 付近で発生し て いる も のである . こ れに 対し て , 各間引 き データ に 対し て 推定を 行っ た 結果, 3つの磁場の乱れが再現さ れて いる こ と が確認でき る . なお(b)(d)(f)(h)が間引き データ であり , それぞれのキャ プショ ン が間引き 間隔を 示す.

(c)(e)(g)(i)はそれぞれの間引き データ を ト レ ーニン グデータ と し て 使用し た際の推定結果 である . さ ら にTable 6.2には, 各間引き データ で推定を 行っ た際の使用データ 数, 誤差の 平均, およ び誤差の標準偏差を 示す. 本測定に使用し た磁気セン サの標準偏差は約0.01 G である こ と を 踏ま える と , すべての間引き データ に対する 推定結果の誤差に対する 標準偏差 がこ れを 越え て いる が, 間引き 間隔が0.6 m以下であれば, その間の推定結果は十分なも の にな る と いえ る こ と がわかっ た.

6.3 ガウ ス過程回帰によ る 推定精度の検証

Fig. 6.2: Magnetic sensor readings used for sensor calibration. The readings form a sphere and equation to represent the sphere is determined by using a least square method. Deter-mined values of a center point and a radius are used as a calibration result (see eq. 6.16).

Table 6.1: Values of hyperparameters

σf l σn

1.73808 0.47496 0.41968

Table 6.2: Verification result of estimation accuracy

Selected interval [m] Used data number Average of the errors [G] Standard deviation of the errors [G]

0.4 m x 0.4 m x 0.4 m 384 0.00648 0.01205

0.6 m x 0.6 m x 0.6 m 144 0.00862 0.01303

0.8 m x 0.8 m x 0.8 m 48 0.01192 0.01838

1.0 m x 1.0 m x 1.0 m 48 0.01440 0.02048

6.3 ガウ ス過程回帰によ る 推定精度の検証

(a) Manually measured 3D magnetic field

(b) 0.4 m x 0.4 m x 0.4 m (c) Estimated result from (b)

(d) 0.6 m x 0.6 m x 0.6 m (e) Estimated result from (d)

(f) 0.8 m x 0.8 m 0.8 m (g) Estimated result from (f)

(h) 1.0 m x 1.0 m 1.0 m (i) Estimated result from (i)

Fig. 6.3: Manually measured and estimated magnetic fields