第 4 章 幾何ラ ン ド マーク を 併用し た分散制御に基づく 磁気ナビゲーショ ン 法 37
4.5 実験
4.5.2 学内走行実験
提案手法の有用性およ び性能を 検証する ために, Fig. 4.8に示す環境において 走行実験を 行っ た. 黄色の線で示す経路が, ロ ボッ ト が走行すべき 指定経路を 表す. 本実験環境には,
幾何ラ ン ド マ ーク の存在し な い区間と 磁場の乱れを 有する 区間が存在し , さ ら に 駐輪場が 隣接し て いる . こ の実験環境において ロ ボッ ト を 手動で走行さ せて データ ベースを 作成し ,
4.5 実験
Fig. 4.7: Values of effective sample size [47]
その1日後の幾何的条件が変化し た状況で実験を 行っ た. な お本実験では, 4.3.2章で述べ た各ナビゲータ 単体を 用いて走行さ せた場合と , 提案手法で自律移動を 行っ た場合の比較を 行っ た.
Fig. 4.8: Experimental environment [46]
Fig. 4.9には, 各手法によ り 走行し た際のロ ボッ ト の移動軌跡を 示す. 結果よ り , 指定経 路の自律走行に成功し たのは, 提案手法(Proposed method)と 磁場およ び幾何情報に基づ く ナビゲータ (Mag. and geo.)によ り 自律移動を 行っ た場合であっ た. オド メ ト リ に基づく ナビゲータ (Odometry)によ り 自律移動を 行っ た場合には, 約60 m自律移動を し て 経路逸
4.5 実験
脱を し た.
Fig. 4.9: Trajectories of each navigator [46]
ま たFig. 4.10には, Fig. 4.9に示すA地点を 拡大し た図を 示す. こ の地点において , 磁 場情報, およ び幾何情報に基づく ナビゲータ (Magnetic and Geometric)によ る 自律移動が 失敗し て いる . こ の地点は磁場の乱れが多く 存在する 地点であり , 磁気ナビゲーショ ン 法で 行う よ う なパラ メ ータ 調整なし で磁場を 用いた制御を 行っ た場合には, ロ ボッ ト が蛇行し て し ま う . Fig. 4.10から も , ロ ボッ ト の走行軌跡が蛇行し , 結果と し て経路逸脱し た結果が見 て と れる . 幾何情報に基づく ナビゲータ も こ の地点で経路逸脱し て いる . こ れは, こ の地点
で4.4.2節で述べた姿勢推定に失敗し , その結果ロ ボッ ト が誤っ た方向へ移動し 始めたため
である . なお, 提案手法と 磁場およ び幾何情報に基づく ナビゲータ は, こ の地点において も 自律移動を 行えたこ と が確認でき る が, 提案手法の方が指定経路によ り 近い経路を 走行し て おり , 提案手法がよ り 高い精度で自律移動を 行え たこ と が確認でき る . こ れは, 提案手法が こ の地点において , 磁場方位を 用いた姿勢修正を 行わな かっ たためである .
さ ら にFig. 4.11には, Fig. 4.9に示すB地点を 拡大し た図を 示す. こ の地点には駐輪場が 隣接し て いる . 駐輪場の幾何的条件は容易変化する ため, 幾何情報を 用いた位置補正を 行っ た場合には, 経路から 逸脱し て し ま う . 磁場およ び幾何情報に基づく ナビゲータ は, 駐輪場 の影響を 受け走行経路から 逸脱し た. こ れに対し て提案手法は, 駐輪場の影響を 受ける こ と な く 自律移動を 行う こ と ができ た.
Fig. 4.12には, 提案手法におけ る 各ナビゲータ の優先度の移り 変わり を 表し た図を 示す.
各ナビゲータ の優先度が動的に変化し , 4種類のナビゲータ すべて がロ ボッ ト 追従の指令を 行っ て いる こ と が確認でき る (各時刻において , 最も 優先度の高いナビゲータ がロ ボッ ト を
4.5 実験
Fig. 4.10: Enlarged figure of area A shown in Fig. 4.9 [46]
Fig. 4.11: Enlarged figure of area A shown in Fig. 4.9 [46]