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第4章  調査研究2:病弱児の病気の受容と     主観的病気体験に関する研究

第1節 方法

 病弱児の主観的病気体験を知るために、以下の方法で調査を行った。

 ユ.子どもの生活満足度尺度の作成    1)子どもの生活満足度尺度の作成

 NeugarSen, HaVighurst&To短繊(亙961)による Life SatisfactiOR IItrkex A 、大畑(1999)の「自己肯定感尺度」、町沢・永田・石川・吾郷(1992)の

「QOL評価尺度」、榎戸・下口・申川・州原・北本・近藤・鳥居(1995)の「青 少年期のQOL調査票」を参考にし、質問紙を作成した。

 病弱養護学校の児童生徒の実態を考慮すると、いくつかの領域の質問は子ど もの生活満足度に大きな影響を及ぼす一方、以下の理由からバイアスが大きい と予測され、敢えて調査項目から省いた。

①家庭生活に関する質問項目:日常の生活場所が自宅である子どもと病棟や寄 宿舎等である子ども、あるいは同じように病院に入院している子どもでも許可 されている外泊の頻度等の条件によって、家庭生活に対する期待や感情、受け とめ方に大きな差があるのではないかと推察される。

②学業の満足度・意欲・達成度に関する質問項目:薬の副作用、集中治療や手 術等による学習空白、疾患種など個々の事情によって差が生じると推察される。

③社会参加に関する質問項目:疾患種による差や地域差が大きいと推察される。

     2)予備調査

 30項露、4件法の質問紙は自己評定法で施行した。被験者は、公立小学校2 校の4年生93名(男子55・名、女子38名)、5年生123名(男子60名、女子 63名)、6年生122名(男子60名、女子62名)、公立中学校2校の1年生102 名(男子δ3名、女子49名)、2年生10黛名(男子49名、女子53名)、3年生 108名(59名、女子49名)、公立高等学校!校の2年生178名(男子65名、

男子113名)、計828名(男子401名、女子427名、有効回答率93.00%)で

ある。

 30項目の内、5変数を不良項濤として除外し、25項目について主成分法

(Varimax回転)によって因子分析を行った。その結果、5因子が抽出され、

Tabge 4一署 生落満足度尺度の國子牙析結累(Vgrimaxew転後の國子負荷量)

項囲  Fl F2

B常生活生き方の の充i翼  評価

 F3      F4      F5    参柔i選i性

自己認知将来への自己翻薦      展望

2.私はこの学校が好きである 9.短目の生活は楽しい

4.学校生活はうまくいっていると患う 3.学校はあまりおもしろくない

11.私は家族や口琴の人とうまく付き合っている 20.今が私の人生の中で一番よいときである

22.私には自分の生活や人生にとって大切なものがある

2フ.将來「何かしよう∬何かしたい」と思っていることが興鯵的にある 7.私には物事に興蘇がある

3.私には夢中になれること(趣味など)がある

29.今がで港ないことでもいっかはできるようになると思う 6.私は何となく不:安になるときがよくある

14.私は時々、窯分懇身が嫌になる t3.私は一人ぼっちだと感じることがよくある 12.他の人といるのが重荷だと感じるときがある 5.私の日直はすっきりせずにもやもやしている

28。これからは嫌なことがだんだんふえて楽しいことが少なくなると思う 24.私の願いはほとんどかなえられないと思う

26、薗分の生溝はだんだん悪くなっていると懲じる 25、これから樹かおもしろい、楽しいことがあると思う

S8.今が自分の人生の中で一番嫌なときである

19.私はこ:れまでの人生を変えられるとしても変えたくないと思う 23.これまでや砂たいと航ったことはだいたいできた

17.私は他の人に比べて運がいいと思う 15.私は憲分が拭きだ

0フ82 0.7穏 O,689 イ).649

0.502 Q.磯8◎

o.lsg O.268 0.005 e.254 e.oo2 e.219

書279989◎86367407◎05

博18GO◎00012◎0打2343鱒00紹2823◎0総評器ααααα織織臓織α織α織α織αααq

織謝藩儲舗撒認㎜四病

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葛r蝦葡㈲囎照製膿㈱㎜鞭槻繊肉膿㎜ ㎜脳端㎜㎜㎜㎜襯㈱繊鰯鋸舗轍備地細艦艦儲艦

0.弱8 t.oo1 02重7 0.108

37851再爆32953802533698

14

ミ00出格000◎組灘00絡341219◎010製得10       0◎ααα織αqααααα織織織αゆ織織織αα

OS88

0.572 e.564

80609255657946098尋686フ297 ㈱細塵譜誰纒謝回旋㈱纒鰯認膨

固上値 寄与率 累爵寄与率

7.e33 2.065 1.406 1.189 27.C5 7.944 5.460 4.571 27.05 34.933 40.399 44.9?1

1.130 4.348 49.319

絶対値O.45以上の因子負荷量を示した項目の内容を採択して因子の解釈を行 った(Table 4−1)。

 第1因子は「学校生活はうまくいっていると思う」等6項目で、日常生活が 充実しているか否かに関連する因子であると解釈し、「日常生活の充実」因子と 命名した。第ll因子は「私には自分の生活や人生にとって大切なものがある」

等5項霞で、自分の生き方や人生観が積極的であるか否かに関連する因子であ ると解釈し、「生き方の態度」因子と命名した。第斑因子は「私の毎臼はすっき りせずにもやもやしている」等5項目で、自己認知が肯定的であるか否かに関 連する因子であると解釈し、噛己認知」因子と命名した。第W因子は「これか

ら何かおもしろい楽しいことが思う」等5項目で、自分の将来に対する展望が 積極的であるか否かに関連する因子であると解釈し「将来への展望1因子と命 名した。第V因子は「私は自分自身が好きだ」等4項目で、自分自身に対する 評価が高いか否かに関連する因子であると解釈し、「自己評価」因子と命名した。

   3)信頼性

 各因子において負荷量の高い項目を用いて尺度を構成した。この質問紙で、

予備調査のときとは異なる公立中学校1年生8名(男子5名、女子3名)、2 年生15名(男子7名、女子8名)、3年生12名(男子7名、女子5名)、計 35名(男子X9名、女子16名、有効回答率82.86%)を対象に再テスト法によ

る信頼性の検討を行った。r=.99となり、尺度の信頼性が確認された。

 2.病気体験に関する調査用紙の作成

 45項目から成る質問紙を作成した(Appendix B参照)。調査用紙は小学生 でも回答しやすいようにプリ灘一ド回答法にし、小学生用にはふりがなをつけ る等読みやすくした。

 項目は、フェイス項目が7項目、病気に関する質問が7項9、ソーシャル・

サポートに関する質問が6項目、および子どもの生活満足尺度の25項目であ

る。

 病気に関する質問は「病気であるとわかった時、あなたはどんな気持ちでし たか」「病気はあなたにとってどういうものですか」等、病気に対する気持ちや 気持ちの変化ときっかけ、病気の受けとめ等等についての質問である。第3章 で得られた結果をもとに作成した。ソーシャル・サボ・・一一・一トに関する質問は CORyad(1987)のソーーシャル・サポートに関する記述や尾見(1999)のソー シャル・サポート・ネットワーク調査の質問項目を参考に作成した。「あなたが 落ち込んでいるとき『一番元気づけてくれる人』は誰ですか」など4項目の質 問に関しては,サポート源を多数の選択肢から1つを選ばせる強制選択法をと った。また,養護学校の教師への相談に関する質問は無制限複数回答形式をと

つた。子どもの生活満足度尺度は25項目中10項目が反転項目である。「そう だ」「少しそうだ」「少しちがう」「ちがう」の回答を4・3・2・1(反転項臼は 1・2・3・4)に得点化した。

 なお、疾患名に関してはフェイス項目の質問の中に入れているが、正確を期 すために疾患名を羅列したリストから担任に該当するものをチェックして各質 問紙に添付してもらった(AppeRdix C参照)。