• 検索結果がありません。

教育課程の編成の考え方及び特色

1. 教育課程の編成

教育課程を、基礎分野、専門基礎分野、専門分野の3分野と卒業研究で構成し、

学年の進行とともに体系的に学べるように編成する。

編成にあたっては、保健医療学部の「設置の趣旨及び必要性」と「保健医療学部 の特色」で述べた①医療人としての教養(P.3、P.5 参照)、②リハビリテーション 医学の発展と専門分化への対応(P.3、P.5、P.8 参照)、③高齢者への対応(P.4、

P.5、P.9 参照)、④障害者への生活支援に対応できる科目および授業内容(P.4、P.5、

P.9 参照)に配慮している(様式 2 号その 2 の 1 教育課程等の概要および【参考資 料 3】)。

11

これらの科目は「指定規則」に示された基礎分野の「科学的思考の基盤」「人間 と生活」(14 単位)に対応する。

ここでは合計 35 科目開講され、理学療法学専攻では内 10 科目(19 単位)が必 修、25 科目(42 単位)を選択科目、作業療法学専攻では内 11 科目(21 単位)が 必修、24 科目(40 単位)を選択科目として、学生に自ら履修計画を組み立てさせ る。授業は講義、演習が中心となる。

これらのうち「科学的思考の基盤」に対応するのは「化学入門」「物理学入門」

「生物学入門」「基礎科学概論」、「行動の科学」、「情報処理学」、「医療情報学」、

「栄養学」、「現代科学の進歩」、「公衆衛生学」、「脳科学」、「健康増進療法学」で あり、「人間と生活」に対応するのは「総合教養Ⅰ~Ⅲ」、「心理学」、「社会学」、

「日本国憲法」、「人権教育」、「社会福祉概論」、「英語コミュニケーションⅠ、Ⅱ」、

「医療英語Ⅰ、Ⅱ」、「人間関係論Ⅰ、Ⅱ」「臨床心理学」、「障害者福祉論」、「老人 福祉論」、「レクリエーション学」、「学習心理学」である。

「基礎ゼミナールⅠ~Ⅳ」では学習力(グループワーク、コミュニケーション、

情報収集、プレゼンテーション、レポーティング、リサーチ手法)を身につけつ つ、キャリア形成(自己認識、自己改革、社会性、勤労観・職業観、問題解決力)

を図れるテーマをもって 1 年次から 2 年次にかけて行う授業としている。【参考 資料 4】

(2)専門基礎分野

指定規則の「人体の構造と機能及び心身の発達」「疾病と障害の成り立ち及び回 復過程の促進」「保健医療福祉とリハビリテーションの理念」に従って科目区分し、

専門科目の理解に必要な基礎的知識・技術を習得する科目が配置されている。

(3)専門分野

指定規則に従って科目区分を設定している。

基礎分野、専門基礎分野で習得した内容を踏まえた上で、医療専門技術職として さらに必要な基礎的知識・技術を修得することができる科目を配置した。

【理学療法学専攻】

専門分野の科目の中で、選択科目として設定されている演習 5 科目(各1単位)

は専門分化に対応した選択科目で、学生の志向により 1 科目(例えば「基礎理学 療法演習」)を選択させる。

12

は専門分化に対応した選択科目で、学生の志向によりいずれか1科目(例えば「身 体機能作業療法演習」)を選択させる。

3. 教育課程編成の基本的枠組み

(1)1 年次

医療技術専門職としての人格形成に重要な時期で、基礎分野の科目を通して医 療技術専門職としての「心」を身に付けると共に、「知性と教養」を養うことを目 標にした科目を主体とする。また、人体の構造と機能を学習させ、基礎医学の習 得を進めると共に、医療への関わりを認識させる。授業は講義・演習により行う。

また 1 年次にはリハビリテーション専門分野へのスムーズなステップアップが 図れるよう、1 年前期から「リハビリテーション概論」(必修)を組み入れる。理 学療法学専攻では「理学療法概論」(必修)、作業療法学専攻では、専門基礎分野 である「社会生活行為学Ⅰ(基礎)」(必修)と専門分野である「作業療法概論」

(必修)「基礎作業学Ⅰ(基礎と作業分析)」(必修)、および「作業療法評価学Ⅰ 総 論」(必修)を1年次より開講し、専門分野への足がかりとする。

(2)2 年次から 3 年次

人体の構造と機能をさらに理解するため、生理学演習・人間発達学Ⅱ・運動学 を学習するとともに、「整形外科学」、「内科学・生活習慣病」、「精神医学」、「高次 脳機能障害学」、「小児科学」、「救急医療」など疾病と障害の成り立ちおよび回復 過程の促進に関する多くの科目を開設する。

またこの時期(一部 4 年次)には、多くの専門分野の科目が配置されている。

【理学療法学専攻の専門科目】

2 年次の専門分野は、「評価学」から始まり、実技を交えながら実際の検査・測 定法を学ぶ。これと平行して臨床実習を組み入れる。

3 年次の前期では,理学療法治療学を学習し、評価から治療までの理学療法プ ロセスを体系化させる。実技を多く取り入れ、実践的知識とすることを目標とす る。特徴として、細分化するリハビリテーションに対応する「基礎理学療法演習」

「運動器障害理学療法演習」「神経・発達障害理学療法演習」「内部障害理学療法 演習」「地域理学療法演習」の導入がある。また、模擬患者による授業を実施する。

後期では、実際の臨床の場における 5 週間の実習を行う。

4 年次では、臨床実習を行う。後期には、卒業研究を行う。

13

検査・測定法を学ぶ。これと平行して臨床実習を組み入れる。

3 年次には「作業療法学」と「作業治療学」からなる作業療法の中心理論を学 ぶ。さらに「人間作業学」で作業療法での作業の用い方を学ぶ。また、高齢期分 野に対応するため、「地域作業療法学」、「高齢期地域生活支援論」を学ぶ。

また、本学の特徴として、理学療法学専攻と同様に、細分化する疾患のリハビ リテーションに対応できる科目導入がある。この目的で「身体機能作業療法演習」

「精神機能作業療法演習」「基礎作業療法演習」「地域作業療法演習」「発達過程作 業療法演習」を開講する。

後期では、実際の臨床の場における 5 週間の実習を行う。

4 年次では、臨床実習を行う。後期には、卒業研究を行う。

以上の年次履修の考え方に従った、授業科目配置を図示すると下図のようになる。

授業科目の年次配置の概念

4. 新学部の学生確保の見通し

保健医療学部は 1 学科 2 専攻(リハビリテーション学科理学療法学専攻・作業療 法学専攻)とし、各専攻の定員については、理学療法学専攻が 80 名、作業療法学 専攻が 40 名としている。これらの募集定員は、以下の内容を鑑みて設定した。

(1)近畿圏内の関連学部の志願倍率

近畿圏内のリハビリテーション専門職を養成する学部・学科の志願状況等を整 理した結果は次のとおりである。

近畿圏内の理学療法士を養成する大学における志願倍率は、大学間によって大 きく異なり、最高で 19.1 倍、最低で 1.7 倍(2009 年度入試データより)であっ た。また、志願者数は減尐傾向にあるものの、現段階においても募集定員(主要

学年

科目区分 2年次 3年次 4年次

基 礎 分 野 専 門 基 礎 分 野 専 門 分 野

実 習

卒 業 研 究

1年次

14

一方、作業療法士を養成する大学における志願倍率についても、理学療法士の ケースと同様に大学間によって差が見られ、最高で 7.3 倍、最低で 1.6 倍(2009 年度入試データより)であった。志願者数はやはり減尐傾向にあるが、募集定員

(主要 5 大学)の平均 2.9 倍程度の志願倍率が確保されていることから、作業療 法学専攻についても十分に定員を確保できるものと推測される。

(2009 年度入試データ出典:旺文社『蛍雪時代』)

(2)高校生の理学療法士・作業療法士に関するアンケート調査

本学の通学圏内の高校生 2,143 名に対し、リハビリテーション(理学療法士、

作業療法士)分野への進学に対する意識調査(本学園独自アンケート調査)を実 施した。アンケート調査結果の詳細については、【参考資料 5】に示すとおりであ る。

調査の結果、全回答者(2,143 名)の約 3.0%(「理学・作業のどちらでも良い」

と回答した高校生を含む)が理学療法学関係の大学・短大への進学を考えている ことが結果として得られた。また、作業療法学関係の大学・短大への進学を考え ている高校生は全回答者(2,143 名)のうちの約 1.6%であった。

これらの調査結果および近畿圏の平成 23 年 3 月卒業予定数を基に、理学・作業 療法学関係の大学・短大志願者数の予測を行うと、無作為に実施したアンケート 結果による理学療法学に進学を希望する生徒の割合が約 3.0%であることから、

近畿圏の高等学校における平成 22 年度卒業生数、約 17 万人(出典:文部科学省 学校基本調査結果)の約 3%、つまり 5,100 人程度の志願者が想定できる。近畿 圏に現存する理学療法士養成大学・短大の募集定員が 838 人(国公私立)であり、

本学の定員案(80 名)を追加しても、十分に定員を確保できるものと推測される。

また、作業療法学についても同様の方法により志願者数を予測すると、アンケ ート調査結果により得られた、作業療法学に興味のある生徒の割合は、約 1.6%

であることから、約 2,700 人の志願者が想定でき、近畿圏に現存する作業療法士 養成大学の募集定員が 360 名および本学の 40 名をあわせても、十分に定員が確保 されるものと推測される。

さらに系列校である関西福祉科学大学高等学校のアンケート結果を分析すると、

回答 357 人のうち、33 人(9.2%)が大学でのリハビリテーション学への進学希 望者となっている。