3.4 ストレージ構成の作成
3.4.3 手動構成の使用
3.4.3.3 手動構成の使用 : RAID 5
9. その仮想ドライブ構成でよい場合は、「Accept」をクリックして構成を保 存します。それ以外の場合は、「Back」をクリックして前の画面に戻り、
構成を変更します。
10.その構成を受け入れる場合は、構成の保存を促すプロンプトが表示された ら「Yes」をクリックします。
WebBIOS のメインメニューが表示されます。
11.高速初期化を実行するには、「Yes」をクリックします。「No」をクリック
すると、バックグラウンド初期化が開始します。
I
高速初期化を実行すると、各ドライブの初期ブロックが消去されま す。その後、バックグラウンド初期化が開始します。V
注意 !新規の論理ドライブを作成する際に既存の MBR データが含まれて いるハードディスクドライブを使用する場合は、「Yes」を選択し て、それらのドライブ上のマスターブートレコードを消去してくだ さい。
2.「Add To Array」をクリックし、右側の「Disk Groups」パネル内の推奨さ れたドライブグループ構成にドライブを移動します(図 23)。
変更を取り消す必要がある場合は、「Reclaim」ボタンをクリックします。
図 23: WebBIOS の「Disk Group Definition」画面
3. ドライブグループに対するドライブの選択が完了したら、「Accept DG」
をクリックします。
4.「Next」をクリックします。
「Virtual Drive Definition」画面(図 24)が表示されます。この画面を使用 して、新規の仮想ドライブの RAID レベル、ストライプサイズ、読み取り ポリシー、およびその他の属性を選択します。
図 24: WebBIOS の「Virtual Drive Definition」画面
5. 必要に応じて、仮想ドライブオプションを、画面に表示されているデフォ ルトから変更します。
以下に、仮想ドライブオプションについて簡単に説明します。
● RAID Level : 仮想ドライブに指定できる RAID レベルが、ドロップダ ウンメニューにリストされます。「RAID 5」を選択します。
● Stripe Size : ストライプサイズは、RAID コントローラが複数のドライ ブ(パリティドライブは除く)にわたって書き込むデータセグメント の長さを指定します。たとえば、ドライブスペースが 64 KB で、スト ライプ内の各ドライブ上に常駐しているデータが 16 KB のストライプ を考えてみましょう。この場合は、ストライプサイズは 64 KB で、ス トリップサイズは 16 KB です。ストライプサイズは 8、16、32、64、
128、256、512、および 1024 KB に設定できます。ストライプサイズ を大きくすると、読み取りのパフォーマンスは上がります。ご使用の コンピュータで、ランダム読み取り要求を定期的に実行する場合は、
小さいストライプサイズを選択してください。デフォルトは 64 KB で す。
● Access Policy : この仮想ドライブに許可されるデータアクセスのタイ プを選択します。
– RW : 読み取り/書き込みアクセスを許可します。これはデフォルト
です。
– Read Only : 読み取り専用アクセスを許可します。
– Blocked : アクセスを許可しません。
● Read Policy : この仮想ドライブの読み取りポリシーを指定します。
– Normal : これを選択すると、先読み機能は使用不可になります。こ
れはデフォルトです。
– Ahead : これを選択すると先読み機能が使用可能になり、コント
ローラは要求されたデータを順次先読みし、そのデータがまもなく 必要になることを予想してキャッシュメモリにその追加データを保 管しておくことができます。これによってデータの順次読み取りが 高速化されますが、ランダムデータへのアクセス時には効果はほと んどありません。
– Adaptive : 「Adaptive」(適応先読み)を選択すると、直近の 2 回の ドライブアクセスが連続セクタで発生した場合に、コントローラが 先読みの使用を開始します。読み取り要求がランダムの場合は、コ ントローラは「Normal」(先読みなし)モードに戻ります。
● Write Policy : この仮想ドライブの書き込みポリシーを指定します。
– WBack : ライトバックモードでは、コントローラのキャッシュがト
ランザクションのすべてのデータを受信した時点で、コントローラ はデータ転送完了信号をホストに送信します。
この設定は、標準モードで推奨されます。
– WThru : ライトスルーモードでは、ドライブのサブシステムがトラ
ンザクションのすべてのデータを受信した時点で、コントローラは データ転送完了信号をホストに送信します。
これはデフォルトです。
– Always Write Back : コントローラにライトバックモードを使用させ たいが、そのコントローラに BBU がなかったり、BBU が不良な場 合に、このモードを選択します。
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注意 !ライトバックモードは、バッテリーがある場合もない場合も使 用できます。バッテリーを使用してコントローラのキャッシュ を保護するか、無停電電源装置(UPS)を使用してシステム全 体を保護するかのどちらかをお勧めします。バッテリーまたは UPS を使用していない場合に停電があると、コントローラの キャッシュ内のデータを失う危険性があります。
● IO Policy : 「IO Policy」は、特定の仮想ドライブ上の読み取りに適用 されます。先読みキャッシュには影響を与えません。
– Direct : ダイレクト I/O モードでは、読み取りデータはキャッシュメ
モリのバッファに格納されません。データはキャッシュとホストに 同時に転送されます。同じデータブロックが再度読み取られる場合 は、キャッシュメモリから取り出されます。これはデフォルトで す。
– Cached : キャッシュ I/O モードでは、すべての読み取りデータが
キャッシュメモリのバッファに格納されます。
● Drive Policy : ドライブキャッシュポリシーを指定します。
– Enable : ドライブキャッシュを有効にします。
– Disable : ドライブキャッシュを無効にします。
– NoChange : 現在のドライブキャッシュポリシーをそのまま変更しま
せん。
このドライブポリシーはデフォルトです。
● Disable BGI : バックグラウンド初期化のステータスを指定します。
– No : バックグラウンド初期化を有効なままにします。つまり、
WebBIOS を使用して他の構成作業を行いながら、バックグラウン ドで新規の構成を初期化できます。
これはデフォルトです。
– Yes : このコントローラの構成でバックグラウンド初期化を許可しな
い場合は、「Yes」を選択します。
● Select Size : 仮想ドライブの容量を MB 単位で指定します。通常は、
右側の「Configuration」パネルに表示される RAID 5 の最大容量になり ます。同じドライブグループに他の仮想ドライブを作成する場合は、
これよりも小さい容量を指定できます。
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注意 !マスターブートレコードのパーティションテーブルの仕様によ り、OS がインストールされている論理ドライブを正常に動作 させるためには、容量が 2 TB を超えないようにしてください。
論理ドライブが上限の 2 TB を超える場合は、OS に応じて追加 の設定(GPT パーティションの使用など)が必要になることが あります。
6.「Accept」をクリックして仮想ドライブ定義の変更を受け入れるか、
「Reclaim」をクリックして前の設定に戻ります。
7. 仮想ドライブの定義が完了したら、「Next」をクリックします。
「Configuration Preview」画面(図 25)が表示されます。
図 25: RAID 5 の「Configuration Preview」
8. 構成のプレビューで情報を確認します。
9. その仮想ドライブ構成でよい場合は、「Accept」をクリックして構成を保 存します。それ以外の場合は、「Cancel」をクリックして操作を終了し、
10.その構成を受け入れる場合は、構成の保存を促すプロンプトが表示された ら「Yes」をクリックします。
WebBIOS のメインメニューが表示されます。
11.高速初期化を実行するには、「Yes」をクリックします。「No」をクリック
すると、バックグラウンド初期化が開始します。
I
高速初期化を実行すると、各ドライブの初期ブロックが消去されま す。その後、バックグラウンド初期化が開始します。V
注意 !新規の論理ドライブを作成する際に既存の MBR データが含まれて いるハードディスクドライブを使用する場合は、「Yes」を選択し て、それらのドライブ上のマスターブートレコードを消去してくだ さい。