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引 A

ドキュメント内 東北大学埋蔵文化財調査年報11 (ページ 45-49)

堰 状 遺 構 構 造 模 式 図

鰯 蛇籠

・ 杭

堰状遺構 断 ち割 リセ クシ ヨン

埋上 には多量 の礫 を含 み、礎石の根固めの可能性 もあるが、確実ではない。遺物 は出土 していない。

 lb期

(10層上面

)の

遺構

(図

12〜14、 図版

3〜

5)

Ib期

の遺構 は、10層上面で確認 された もので、堀跡 と、 その底で検 出された堰状遺構、岸で検出された

1号

土坑がある。

【堀跡】

調査 区のほば全体 を占める大規模 な堀で、岸の南端で測 った方向は、N‑58° 一

Eで

ある。

7列

以東の堀底の 部分 については、

Hb期

1号

堀 によって破壊 されて残 っていない。深 さは、堰状遺構 の上面 までで2.4m、 堰の 西側 の底 までで2.8m、 堰の東側 は

Hb期

1号

堀 によって破壊 されているため底 までの深 さは不明であるが、残 つている一番深い部分で

3.8mを

測 る。岸の斜面の部分 は、

4段

の階段状 に段切 りがなされている。岸の上面 は、

ほぼ平坦で、

H‑4区

に浅い落 ち込みがある以外 は、特別の施設 は検出されていない。

【堰状遺構】

堀の底で、堀 に直交す る方向に延 びてお り、南側 は調査 区外へ延 びている。方向はN‑31°

Wで

ある。堰の 上面の幅5.8m、 西側の斜面 の幅約 lm、 東側 は下端が

1号

堀で破壊 されているが、

4.lm以

上で、堰の下端幅 と しては10。

9m以

上 となる。上面の最 も高い部分か ら測 った深 さは、西側で0.4m、 東側で

lm以

上 である。検出し

た長 さは、上面 に置かれた東側 の丸太で5.6m、 西側 の丸太で

4.6mで

ぁる。堰の上面 は、東西両端 に丸太 を置 き、

その間に整地 した上で、扁平 な石 を一面 に敷 き詰 めている。上面は、わずかに西側が高 く、東側が低 く造 られて いる。丸太 は、杉 と思われ、東西 とも根本 を北側 に向けて据 えられている。根本の切断された部分 は、楔状 にな ってお り、斧で削った痕跡が明瞭 に観察 された。丸太の傍 らには、下流の東側にのみ、杭が打たれている。杭 は、

東西の丸太で、それぞれ

1本

づつ、発見 された。石敷 きの石 は、両端では丸太に一部重なるように敷かれている。

東西の斜面 には、礫 を中に詰 めた竹製の蛇籠が、溝 を掘 った中に置かれている。蛇籠 は西側で

1列

、東側で

4列

確認 された。蛇籠の幅 は40cm程 である。長 さについては、検 出 した長 さ全体が一つの蛇籠 とは考 え難 く、い くつ かの蛇籠が並べ られていた もの と推定 されるが、個々の蛇籠の境 は明確 にはできなかった。蛇籠の中に杭が打た れている所 もあ り、蛇籠 を固定するための ものか も知れない。堰状遺構上面か らは、木製品な どが出上 している。

蛇籠の内部か らは遺物 は出土 していない。

1号

土坑】

岸の上面か ら、

2段

下 った所の平坦面で検出された。11層を掘 り込んでいるが、この部分 には10層が分布せず、

10層上面の遺構 の可能性 もあるため、

Ib期

に含 めた。但 し、

Ib期

の堀 に伴 うものか どうか は、確証がな く、

先行す る時期 の遺構である可能性 も残 っている。東西

3.9m以

上、南北

1.6mの

不整形 を呈 し、深 さ30cmで ある。

内部 には円礫が多量 に入 っている。遺物 は出土 していない。

12)H期 (近

)の

遺構

 Ha期

(6・

7層

上面

)の

遺構

(図

15、 図版 5)

【堀跡】

Ib期

の堀 の、岸の部分 を7層でかさ上 げして造 られた堀跡である。7列以東の堀底 は、

Hb期

1号

溝 によ って壊 されている。方向は

Ib期

の堀 とほぼ同 じN‑57° 一

Eで

ある。

Ib期

に堰状遺構があった部分の堀 の底 は、高 まりとなっている。その西側の堀底 には、

4号

溝が掘 られている。岸上面か らの深 さは、堀底 の高 まりの 部分で3.4m、

4号

溝の底面 までで4.4m、 高 まりの東側 は、残存す る一番深い所で

4.7m程

である。岸 の上面の縁 辺 は、下端幅0.8〜 1.2m、 高 さ40cm程の上手状 の高 ま りとなっている。 この土手状の高 まりは、所々で切れてお り、調査 区内では3ケ所切れている所が検 出された。おそ らく、岸の上面が道 として使われてお り、その縁辺 を 画す るための施設であろう。

4号

溝】

堀底の高 まりの西側で検出されたもので、堀底に堆積 した基本層

6層

と8層 を再度掘った形 となっている。西 側 と南側は調査区外へ延びてい くため、全体の形状は不明で、溝跡 としたが、溝状に延びるのか、幅広い堀状に なるのかは判 らない。堀底の高まりに接する東側の外縁は、ほぼ真南北方向に延びている。埋土は4層 に分けら れ、埋± 1層 は炭化物 を多量に含み、人為的に埋められた可能性があるが、埋±

2層

以下は、水成堆積層である。

埋± 1層 を中心に、近代の遺物が出上 している。また、堀に直交する方向で、堀跡の岸斜面から

4号

溝底面に向 けて、13本の杭が列状 に並んで検出されている。

【ピット

4】

H‑2区

の岸上面で検出された、浅い不整形な落ち込みである。北側は調査区外へ続 く。埋土から磁器 。ガラ ス製品などの遺物が、少量出上している。

【ピット

5】

G‑1区

の、岸上面の上手状の高まりの北側で検出された。一辺

0.5m程

の隅丸方形を呈 し、深さは50cm程であ る。遺物は出土 していない。ピット6と ともに、土手状の高まりに沿って造 られているため、この高まりに伴 う 施設の可能性が考 えられる。

【ピット

6】

H‑4区

の、岸上面の上手状の高まりの北側で検出された。南北lm、 東西

0.8mの

隅丸方形を呈 し、深 さは60 cmである。遺物は出土 していない。

 Hb期 (5層

上面

)の

遺構

(図

16、 図版5・ 6)

【堀跡】

Ha期

の堀のほぼ全体 に、 5層 が盛土された段階の堀跡である。岸上縁が東側で少し南に張 り出し、やや不整 形 となるが、全体の方向は、

Ha期

の堀 とほとんど変わらない。岸上面は、西から東へ、緩やかに傾斜している。

Ib期

に堰状施設が存在 し、

Ha期

に高 まりとなっていた堀底の部分は、再び堰状の施設 となっている。ただし、

Ib期

のような護岸施設は設けられず、上がむき出しのままである。堰状の施設の西側の堀底は、

Ha期

4号

溝が存在 したのとほぼ同じ場所に

3号

溝が掘 られる。堰状施設の東側 は、底全体が大 きく掘 り直されている。こ の掘 り直された部分は、全体の堀 と区別するために

1号

堀 と呼称する。岸上面にも5層 が盛土され、その上面に は、小円礫が敷かれている。 この岸上面の石敷きは、岸の縁辺部では、石が疎 らであるが、北側へい くほど密に なっている。岸上面が、道路 として使われたものと推定される。岸上面からの深さは、堰状施設の上面までで約 2.5m、 堰状施設の西側では3.5m、

3号

溝の底面 までは約5m、 東側の

1号

堀の底面 までは

5.3m程

である。堰状 施設の上面か らの高低差 は、西側の堀底でlm、

3号

清の底面で1.8m、 東側の

1号

堀の底面 までは

3.5mで

ぁる。

F‑5区

F‑6区

の境の所に、大 きな切 り株が存在し、この段階以降、岸の斜面に樹木が存在 したことが判明 する。 この切 り株 は、根本か ら

lm近

くの高さの所で切 られていた。 この切 られた高さは、 3層 の廃棄物層の上 面の高さに近い。そのため、 この樹木は、

3層

の廃棄物が捨てられている間も立っており、廃棄物層がほぼ捨て 終わる頃になって、切 り倒 されたものと考 えられる。

1号

堀】

6列 以東の堀底の部分を、全体的に掘 り直したものである。掘 り直された部分の深さは、最も深いところで3.3

mに

及ぶ。底面はほぼ平坦で、緩やかに東に向かって下っている。埋土は場所によって異なってお り、6・

7列

では遺物 を、さほど多 くはないが含んでいる。一方

8列

以東では、シル トと砂の互層を主体 とする水成堆積層で、

遺物はほとんど含 まれていない。そのため、調査経過でも触れたが、

8列

以東では、埋土全体を掘 り上げること は断念 し、 トレンチ調査で済ませている。

3号

溝】

Ha期

に存在 した

4号

溝が埋 まった後に、ほぼ同じ場所に掘 られた溝である。西側は調査区外へ延びている。

ぎ 章

′ 1 / V

ド 専

〃 V

/

0       10m 図

15 

仙 台城二 の丸跡第 12地点

Ha期

検 出遺構

Fig工

5 Features of phase IIa at NW阻

2

1号堀 による破壊部分

静プ

B〃 A

の範囲

U       10rn

l     .    :

16 

仙台城二の丸跡第 12地点

Hb期

検 出遺構

Fig■

6 Features of phase IIb at NW112

ドキュメント内 東北大学埋蔵文化財調査年報11 (ページ 45-49)