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年度 9 月補正で「熊本地震復興労働力確保対策事業」を措置した。

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② 被災宅地復旧事業

平成 28 年度 9 月補正で「熊本地震復興労働力確保対策事業」を措置した。

<熊本地震復興労働力確保対策事業> 予算額(H28 年度 9 月補正)5,175 千円(県単独)

…事業主体:JA熊本中央会

…労働力不足の課題を共有し、施策推進のための連携体制を構築するため、県、JA熊本 中央会、県農業会議、農林中金で構成する「熊本県農業労働力確保連携会議」を平成 28 年 11 月 21 日に設置した。

…労働力確保に向けた応急支援のため、雇用支援アドバイザーを設置。連絡会議の実施(事 業説明及び労働関係法研修等)、JA熊本中央会による請負方式での労働力配置の取組 みを実施(JA熊本市、JA阿蘇、JAやつしろ、JA熊本経済連への労働者配置) 。

・平成 29 年度においても、産地への労働力支援を継続して実施(熊本地震復興労働力確保 対策事業:H29 予算額:6,661 千円)。県内各地域の労働力実態調査を行った後、労働力支 援のモデル地区を選定、モデル地区の実情に応じた労働力マッチング体制の整備を行った。

(参考)農業外国人材の受入・育成の新たなスキームの構築

・国家戦略特区法が改正(平成 29 年 6 月)され、特区では農業分野での外国人就労が可能 となったことから、県では、復興に向けた農業外国人材の受入・育成を中核として、農業 の成長産業化、国際競争力の強化を図り、グローバル農業の戦略拠点を形成するため、平 成 29 年 10 月に内閣府へ国家戦略特別区域の指定を提案した。

・提案後は、国家戦略特別区域諮問会議において協議・検討され、提案内容が認められた場 合、区域指定がなされる仕組み。

オ 農業生産基盤の復旧・復興

(ア)農地等の災害復旧事業の実施(全般)

○発災直後の取組み

・農地や農業用施設について、緊急を要する箇所は、査定前着工制度を活用した応急工事で 対応するなど、迅速な復旧に取り組んだ。なお、農林水産省九州農政局から、二次被害防 止のため、被災ため池の水位監視や災害応急用ポンプの貸出し等の緊急的な支援を受けた。

その他、発災直後から、農林水産省からの職員派遣や全国自治体からの短期派遣、地方自 治法派遣により、農業土木技術職員の支援(現地指導や技術指導、業務支援等)を継続的 に受けた。

・平成 28 年 4 月 25 日には、激甚法に基づく激甚災害の指定がなされるとともに、平成 28 年 5 月 13 日には、大規模災害からの復興に関する法律に基づく「非常災害」の指定を受

Ⅲ   対応の経過

  2.復旧対策の動き   (2)復旧・復興の取組状況

けた。後者の指定を受け、被災した農地海岸のうち、7 海岸について、平成 28 年 5 月 13 日に県から九州農政局に対し、国の直轄代行を求める要請を行い、国の直轄代行による事 業実施が決定された。

○災害査定等

・災害復旧事業の手続き上、平成 28 年内に災害査定を完了する必要があったが、6 月豪雨の 災害等の影響もあり、過去に類を見ない被害件数となり、年内の災害査定完了が困難とな っていた。そのため、国に対して、災害査定の事務の簡素化等を要望したところ、国は簡 素化査定の導入を決定(平成 28 年 11 月 4 日)。県内では、簡素化査定等を活用し、平成 29 年 1 月 13 日までに農地・農業用施設の災害査定を完了した。

…災害査定実施状況 5,193 件(うち簡素化査定 1,808 件) 査定決定額 26,127,595 千円

○農地等災害復旧の取組み(全般)

・平成 28 年に県内で発生した農地・農業用施設の被害は 94,844 百万円、このうち熊本地震 の被害は、16,215 件 70,147 百万円に上っている。県は、災害査定等の完了後、準備が整 ったものから、順次事業を実施し、復旧を推進した。農地等の災害復旧は、基本的には市 町村が主体となって実施するが、一定規模以上の被害については、要件(★)を定めて、

県営による災害復旧を行った(★:農地は受益面積 20ha 以上、農業用施設は受益面積 100ha 以上かつ事業費 5 千万円以上等)。今回の地震被害に関して、県では 19 箇所について、県 営による災害復旧事業を実施した。

(参考)県営による災害復旧事業等の実施箇所 19 箇所 [農地]

(1)熊本市秋津 (2)阿蘇市阿蘇谷 14 工区 (3)阿蘇市阿蘇谷 17 工区 [農業用施設]

(4)~(6)熊本市秋津(揚水機場、排水路、排水機場) (7)熊本市宮ノ下(ため池) (8)宇城市萩尾(ため池) (9)宇城市鐙ヶ鼻(ため池)

(10)益城町上益城平坦(橋梁) (11)益城町砥川(排水機場) (12)益城町・西原村大切畑ダム関連(幹線管水路)

(13)益城町田原(頭首工) (14)阿蘇市広域農道(農道) (15)阿蘇市第四阿蘇(用排水路) (16)西原村大切畑ダム(ため池) (17)宇城市三角(農道) (18)宇土市宇土南部(農道) (19)南阿蘇村乙ヶ瀬(県営中山間地域総合整備事業)

○農地等災害復旧の受託について

・農業土木技術者の不足により、災害復旧に係る円滑な事務処理が困難な市町村を支援し、

災害復旧の速やかな実施につなげるため、復旧事業の事務を町村から受託した。平成 29 年度 6 月補正で措置。

(受託の要件:高度な技術を要する工種で、かつ、査定額が

15

百万円以上のもの、及び、

単純な工種であっても

1

箇所の査定額が

70

百万円以上のもの等)

・受託事業の概要(平成

29

年度

6

月補正(県内

4

町村)

嘉島町 58件 340百万円 益城町 24件 1,625百万円

西原村 42件 253百万円 南阿蘇村

4

件 621百万円 計

128

件 2,839百万円

○入札の不調・不落対策

・災害復旧工事に係る入札の不調・不落対策として、国、県、市町村、業界団体等との「熊 本地震等復旧・復興工事情報連絡会議」を平成

28

11

月に発足させ、発注情報の一元化 や進捗状況、関係機関の課題等の情報共有化を図るとともに、対応策の検討を実施した。

また、災害復旧工事の迅速かつ確実な施工がなされるよう、平成

28

10

月に入札方式の 見直し(震災関連等土木関係工事の指名競争入札対象金額の上限額の引上げと復興JV

(復旧・復興建設工事企業体)の導入)と発注標準の見直し(土木一式工事に係る入札参 加資格の各等級の引上げ)、総合評価落札方式の見直し(震災関連等工事の受注機会拡大 等の評価項目の追加)を行った。

・さらに、遠隔地からの労働者確保に要する送迎・宿泊等の経費や建設資材の調達に係る運 搬費等を設計変更で対応できるようにした。平成

29

2

月には、標準積算基準と施工実 態の乖離を是正するため、復興係数、復興歩掛りを導入する等、積算方法の見直しも行っ た。

(参考)国による復興係数・復興歩掛りの見直し(平成

29

2

月及び

11

月)

・復興歩掛り…平成

29

年 2月 土工の日当たり作業量を

20%低減

・復興係数 …平成

29

年 2月 共通仮設費

1.1

倍、現場管理費

1.1

…平成

29

11

月 共通仮設費

1.4

倍(阿蘇・上益城地域のみ嵩上げ)

○平成

30

3

月末時点の農地等災害復旧事業進捗状況(大切畑ダムを除く)

…県営

184

件のうち事業着手

154

件(うち完了

12

件)

…団体営

4,789

件のうち事業着手

3,070

件(うち完了

1,460

件)

○その他

・国に対して、災害復旧事業の計画変更手続きの要件緩和等を要望したところ、計画変更手 続きの効率化を図る措置が平成

29

5

月に、事故繰越し手続きの簡素化を図る措置が平 成

29

10

月に講じられた。

・また、平成

28

年の熊本地震等の自然災害の実態を踏まえ、国においては、大規模災害時 の災害査定効率化のルール化や査定設計書作成費補助に係る制度改正等が行われた。

・さらに、国に対して、農地等災害復旧事業のしゅん工確認検査の簡素化を要望したところ、

しゅん工確認検査の簡素化を図る措置が平成

30

1

月に講じられた。

Ⅲ   対応の経過

  2.復旧対策の動き   (2)復旧・復興の取組状況

(参考)国による農地等災害復旧事業の計画変更手続きの効率化(平成 29 年 5 月)

・平成 29 年 5 月に、国から計画変更手続きの効率化を図る措置が示された。具体的には、

統括審査表により複数変更を一括審査することや、添付資料・説明の省略等が示された。

この措置は、平成 28 年災に限り熊本県で適用された。

(参考)事故繰越し手続きの簡素化(平成 29 年 10 月)

・平成 29 年 10 月 12 日に財務省主計局から事故繰越手続きの簡素化等の特例措置を講じる 旨の事務連絡が発出された。具体的には、理由書の簡素化のほか、詳細資料の提出省略、

財務局ヒアリングの省略など。東日本大震災の被災地域のほか、熊本地震の被災地域で ある熊本県及び大分県で適用。

(参考)国による大規模災害時の災害査定効率化のルール化及び査定設計書作成費補助に係 る制度改正(制度常設化)

(1)大規模災害時の災害査定の効率化(簡素化)及び事前ルール化

…激甚災害に指定される等、大規模災害が発生した場合、被災自治体の災害査定に係る 業務、期間等を大幅に縮減し、被災地が早期に復旧できるよう、事前に災害査定の効 率化(簡素化)をルール化。平成 29 年 1 月 13 日に農林水産省が発表。平成 29 年の 発生災害から実施。

…対象施設:海岸、林地荒廃防止施設、漁港、農地、農業用施設、林業用施設、漁業用 施設、共同利用施設

…書類のみで査定する限度額(通常時 200 万円上限)を査定対象件数のおおむね 9 割を

(又は 7 割)をカバーする金額にまで引き上げ。これにより、現地での査定を省略で きる机上査定が可能な範囲を拡大し、地方公共団体の負担が軽減された。

(例:大規模災害の種類により、カテゴリーS、カテゴリーAに分類。カテゴリーS の場合は、過去事例から見て約 5,000 万円、カテゴリーAの場合は約 1,000 万円に 限度額が引き上げられる)

(2)査定設計委託費等の補助制度の改正による補助対象委託費率の引上げ

…激甚災害により被災した農地・農業用施設の災害査定設計書を作成するための業務委 託費用に対する補助対象額を算出するための委託費率の引上げを行う制度改正が行 われた(実質的な補助率の嵩上げによる地方公共団体の負担軽減) 。

…平成 28 年 12 月 22 日付で制度改正。遡及して平成 28 年災害から適用。

(参考)国による農地等災害復旧事業のしゅん工確認検査の簡素化

・平成 30 年 1 月に国からしゅん工確認検査の簡素化を図る措置が示された。具体的には、

災害復旧事業完了後に実施するしゅん工確認検査について、出来高写真等により確認で

きるものについては、現地検査を書類検査に替えることができることとなった。

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