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Daiwa Securities Group Annual Report 200804/3 05/3 06/3 07/3 08/3
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大和証券 SMBC プリンシパル・インベストメンツ (以下、大和証券 SMBC PI )は、プライベート・エクイティ 投資や金銭債権投資、不動産投資、排出権関連投資、また企業再生ファンドに代表される各種投資ファ ンドの組成・運営を通じて、当社グループのコア事業のひとつである投資業務を展開しています 。大和証
券 SMBC の 100% 子会社として 、大和証券グループと三井住友フィナンシャルグループの誇る広範な顧
事業環境
2007年度は、サブプライムローン問題を契機とした金融市場の 混乱、インフレ懸念による経済の先行き不安により、投資環境に変 化が生じました。
日本国内のプライベート・エクイティ市場は大型案件が減少し、
市場規模の拡大が一服しています。また、金融機関のファイナンス への姿勢が慎重になり、不動産市況にも影響をおよぼしています。
一方で、内外企業による戦略的なM&Aや非中核事業の売却ニー ズは拡大傾向にあります。
こうしたなか、大和証券SMBC PIは2007年度よりアジア地域に おいて投資活動を開始しました。同地域では、事業拡大を目指す 企業のファイナンス意欲は引き続き旺盛であり、豊富な投資機会が 見込まれます。
投資活動を取り巻く環境は、従来よりも慎重さを要する状況に変 化していますが、将来の収益源となる優良投資案件発掘の好機で あるともいえます。
2007
年度の業績大 和 証 券SMBC PIの2008年3月末 の 投 資 残 高 は、合 計 約 4,390億円と、2007年3月末の約3,610億円から約22%増加し ました。プライベート・エクイティの投資残高は微増にとどまりまし たが、金銭債権投資や不動産投資は安定的に残高を積み上げまし た。なお、2007年度には大和証券SMBC PIの海外企業投資の第 1号 案 件 として、中 国 の 通 信 企 業Airway Communications International Holding(以下、Airway社)に30百万ドルの出資を 行い、同社による中国でのブロードバンド事業の拡大を支援してい ます。
2007年度は、プライベート・エクイティ投資において丸善や三 井鉱山などの投資収益の回収を図りましたが、売却収入は2006年 度よりも減少し、経常利益は前年度比31%減少の163億円となり ました。
企業名 実施時期 エグジット方法 エグジットの理由
丸善 2007年8月 当社が保有していた優先株式の一部(議決権所 有割合25.5%)を大日本印刷(以下、DNP社)
に譲渡
・バランスシートの改善や、新たな経営管理手法の導入により事業内容が改善。
・丸善とDNP社は130年以上の間、日本の活字文化に貢献してきたという共通のバック グラウンドを持つため、企業理念や企業文化の親和性が大変高く、早期に提携効果の 実現が見込まれる。
・ DNP社の持つ高い技術力、商品開発力は丸善の教育学術事業、店舗事業、出版事業 などの全事業領域において高いシナジーをもたらすと判断。
三井鉱山 2008年3月 当社が保有していた全株式43,301,500株(発 行済株式の18.8%)を売出しにより売却
・三井鉱山の業績は同社の中期経営計画と比較して堅調に推移。
・新日本製鐵および住友商事との提携も強化しており、事業再生は最終段階へ。
・大和証券SMBC PIの役割は終了したものと判断し、三井鉱山の株式の流動性を高め つつ、投資資金の回収を図るために、売出しによる売却を実施。
2007年度の主な投資回収実績
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Daiwa Securities Group Annual Report 2008中期経営計画の取組み
当社グループの中期経営計画「“Passion for the Best” 2008」 において、大和証券SMBC PIでは「投資残高の拡大」と「継続的な 投資回収による安定収益の拡大」を基本戦略として、当社グループ 全体への収益貢献を高めています。
投資残高の拡大S プライベート・エクイティについては、HMV グループ(英国)の日本事業売却に伴い、HMVジャパンの全株式を 2007年8月に取得しました。また、2008年2月には、消火器設備 製造・サービスを幅広く手掛ける業界大手の日本ドライケミカルの 全株式を取得しています。ホスピタリティ分野でも、2007年8月に 旭川グランドホテルの全株式を取得しました。海外においては、
2008年2月に中国の通信企業Airway社に30百万ドルの投資を実 施しています。これにより、2008年3月末の企業投資の投資残高 は、前年度比約120億円増の約2,690億円となりました。
金銭債権については、これまで取り組んできた地方銀行を中心と した債権の買取りに加えて、大口案件への投資も行い、投資残高は 890億円となりました。また、不動産投資残高は770億円となりま した。
大和証券SMBC PIでは、2003年に世界銀行コミュニティ開発炭 素基金へ出資を行なって以来、温室効果ガス排出権投資に積極的 に取り組んでいます。現在は風力発電やバイオマスなど、中国の9 つのプロジェクトに投資しています。
また、ファンド組成では、2008年2月に住友林業および独立行政 法人中小企業基盤整備機構と協働して、「住宅関連産業中小企業 事業継続ファンド」を立ち上げました。同ファンドは、後継者問題を 抱える住宅産業に属する中小企業のオーナー経営者などから株式 取得を行なって、事業継続の円滑化を資金面から支援するもので す。そのほか、地域企業再生ファンドへの取組みにおいては、北海 道における第2号ファンドの立ち上げを行なっています。
継続的な投資回収による収益拡大S 大和証券SMBC PIでは、
投資先とWIN-WINとなる関係を構築しながら企業価値の向上を 実現し、投資家としてのリターンを得ることを目指しています。
2007年8月には保有する丸善株式の一部を大日本印刷へ譲渡しま した。大日本印刷は、ストラテジックバイヤーとして丸善との事業シ ナジーを追求し、さらなる事業発展を目指しています。
2008年3月には、三井鉱山の株式売出しを実施しました。同社 に対しては、新日本製鐵や住友商事とともに、コア事業への事業再 生を支援してきましたが、業績が堅調に推移し、新日本製鐵や住友 商事との提携の強化もあって、大和証券SMBC PIの役割が終了し たと判断したものです。
2008
年度の方針投資回収の推進S プライベート・エクイティ投資は、2006年度 からエグジットが本格化し、大和証券SMBC PIの収益の柱として成 長しつつあります。2008年度においても、回収サイクルに入った 投資先について、最良のかたちでのエグジットを推進していきます。
投資銀行業務との効果的な連携S 優良投資案件の発掘、最適 な投資回収の実現のために、M&Aをはじめとする投資銀行業務と の効果的な連携を行なっていきます。
アジアを中心とする海外投資300億円S アジア地域では、日 本国内以上にプライベート・エクイティの投資機会が拡大していま す。特に中国やベトナムにおいては、経済成長を促す金融およびイ ンフラ関連案件の増加が見込まれます。大和証券SMBC PIでは、
アジアを中心とする海外向けに、2008年度中に300億円規模の投 資を積み上げることを目標として、大和証券SMBCおよび三井住 友銀行の海外拠点と連携して優良案件のソーシングに取り組みま す。また、プライベート・エクイティ投資だけでなく、新たな収益機 会を確保するべく、これまでの投資経験を活かせるマーケットへの 参入にチャレンジしていきます。
企業名 投資時期 取得方法 投資先企業の状況と今後の展開
HMVジャパンおよび HMV Retail Limited
2007年8月 譲 渡 人(HMV Group plcなら び にHMV Music Limited)が保有するHMVジャパン およびHMV Retail Limitedの発行済株式 の全部を取得
・ HMV Group plcは、HMVブランドおよびウォーターストーン・ブランドにて CD・DVD・書籍などを販売する英国企業。
・ HMV Group plcによる自国への経営資源集中のための日本事業売却に伴い、
HMVジャパンの全株式を取得。大和証券SMBC PIより取締役を派遣し、同社 の事業計画策定・遂行を支援するとともに、大和証券SMBC PIのネットワーク を活用した事業パートナーとのアライアンス支援などによる企業価値向上に取 り組む。
Airway Communications International Holding
2008年2月 Airway社の増資にリードインベスターとし て30百万ドルを出資し、Airway社の優先株 式を取得
・ Airway社は主に地方政府や大企業向けに高速データ通信サービスを展開す る純民間資本のネットワーク運営会社。
・ Airway社は本件増資資金を活用し、無線ブロードバンド技術を用いた高速無 線データ通信サービスの展開を計画。
日本ドライケミカル 2008年2月 譲 渡 人(Tyco International Holding S.à r.l)が保有する日本ドライケミカルの発 行済株式の全部(自己株式を除く)を取得
・国内の消火設備産業における最大手企業の1社であり、防消火設備から消火 器、消防自動車にいたるまで、他社に類を見ない幅広い製品ラインアップを揃 えている企業として、広くマーケットに認知されているメーカー。
・大和証券SMBC PIは、取締役・監査役を各1名派遣し、当社グループの多様な ノウハウとネットワークを活用し、同社のさらなる企業価値向上を支援。
2007年度の主な投資実績