などのお客様を対象に、株式や債券の引受け、新規公開( IPO )、 M&A アドバイザリーなどを通じてベス トソリューションを提供する投資銀行業務を展開しています 。大和証券 SMBC は 、大和証券グループ本 社が 60% 、三井住友フィナンシャルグループが 40% 出資する合弁会社として 、両社が持つ広範な顧客 基盤とノウハウを活かした高度な資産運用や事業戦略実施のサポートを行なっています 。
WHOL ESALE
ホ ー ル セ ー ル大和証券 SMBC 株式会社
大和証券SMBC(連結)の業績推移
大和証券SMBC 2007年度主要リーグテーブルの実績
(百万円)
2005年度 2006年度 2007年度
純営業収益 ¥311,568 ¥260,700 ¥161,954
経常利益 141,582 92,866 1,431
当期純利益(当期純損失) 91,883 51,945 (5,836)
ROE 18.2% 8.5% –
出所:「デット総合」、「エクイティ総合」については、大和証券SMBC
「M&A」についてはトムソン・ロイター
デット総合 エクイティ総合 M&A(公表案件/金額ベース) M&A(公表案件/件数ベース)
2007年度 シェア 2007年度 シェア 2007年度 シェア 2007年度 シェア
1位 みずほ 16.9% 野村 43.9% 野村 19.4% 野村 4.6%
2位 大和証券SMBC 16.0% 日興シティ 16.5% MUFG 12.0% 大和証券SMBC 3.9%
3位 三菱UFJ 14.4% 大和証券SMBC 11.0% JPモルガン 11.5% MUFG 3.7%
4位 野村 13.7% 三菱UFJ 6.1% 大和証券SMBC 11.4% みずほFG 3.2%
5位 日興シティ 9.7% モルガン・スタンレー 4.9% シティグループ 11.0% シティグループ 2.8%
38
Daiwa Securities Group Annual Report 20081998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007
0- 500- 1,000- 1,500- 2,000- 3,000-
2,500--0 -30 -25 -20 -15 -10 3.5 -5
18.1 11.6
8.6 5.0 6.0
12.4 11.8 15.0 12.3 2,696
834 1,169
1,635 1,653 1,752 1,728 2,211
2,725 2,775
(年)
事業環境
2007年度は、中盤以降からのサブプライムローン問題を発端と する金融市場の混乱を受けて、世界的な信用収縮が起こり、国内株 式市場の大幅な下落や金利・為替市場の混乱など、不安定な市場 環境となりました。
このような環境下、さらに企業のエクイティ・ファイナンスに対す るニーズが低下したことにより、オファリング総額が大幅に減少しま した。またIPOも新興市場の低迷と上場審査の厳格化が影響し、件 数・金額ともに減少しました。一方、デット・ファイナンスについて は、好調な起債環境と投資家からの需要に支えられて堅調に推移し ました。日本企業が関連するM&Aの件数については、世界的に資 金の流動性が低下したことにより4年ぶりに減少しました。
2007
年度の業績大和証券SMBC(連結)の2007年度の純営業収益は1,619億円
(前年度比38%減)、経常利益は14億円(同98%減)、当期純利益 は△58億円となりました。
投資銀行業務では、ファイナンスニーズが低迷するなか、IPOに おいて大型案件が先送りとなるなどのマイナス要因があり、また、
M&Aにおいても件数は維持したものの大型の案件が減少したこと から、2007年度の受入手数料合計は774億円(前年度比27%減)
と大きく低下しました。
トレーディング業務では、下期からの金融市場の混乱を受けて、
評価損の発生やポジションの調整コストが増加し、トレーディング収 益は546億円(同53%減)となりました。
日本におけるM&A市場の拡大
(件) (兆円)
—
金額(公表ベース)(右軸)—
件数(左軸)出所:レコフ
大和証券グループと三井住友フィナンシャルグループの資本関係・協働図
大和証券グループ本社
大和証券 大和証券SMBC
三井住友銀行 大和住銀
投信投資顧問
大和証券SMBC プリンシパル・
インベストメンツ
プライベート・エクイティなどにおける協働 リテールビジネス
における協働、証券仲介業など
顧客紹介の流れ
資本関係(出資比率)
投資銀行業務・ブローカレッジ における協働、証券仲介業など
エヌ・アイ・エフ SMBC ベンチャーズ
三井住友フィナンシャルグループ
60%
100%
100% 46%
40% 100%
44% 44%
40%
40
Daiwa Securities Group Annual Report 2008中期経営計画の取組み
当社グループの中期経営計画「“Passion for the Best” 2008」 において、大和証券SMBCは「収益の絶対水準の向上」、「リーグ テーブルNo.1」を基本戦略として、国際的にも第一級の評価が得 られる「日本最高のインベストメントバンク」を目指しています。
商品部門S 同部門では、トレーディング能力の向上や海外ビジ ネスの強化に努めましたが、2007年度の下期からの金融市場の混 乱により大きな影響を受けました。トレーディングでは、株式市場 の大幅な下落、急激な金利や為替の変動、クレジットスプレッドの拡 大などさまざまな要因が、保有資産の評価損の拡大、仕組商品の 需要低下、デリバティブ商品によるオペレーションのヘッジコストの 上昇などをもたらし、厳しい運営を迫られました。
海外ビジネスにおいては、アジア株関連収益を大幅に伸ばすこと ができました。これは、アジア株の販売体制を整えてきたことや、
中国QFII*関連収益が2006年度比で大幅に拡大したことがあげら れます。
* 適格外国機関投資家制度。両替の自由がなく、資本市場が開放されていない 国で、制限付きで外資を導入する過渡的な制度。
投資銀行部門S 2007年度においては、アジアに重点を置いた 海外ビジネスの強化、日本企業関連のクロスボーダーM&Aの強 化、各部門の協働によるオリジネーション力の強化などの戦略を掲 げました。アジアでは2007年8月に、チャイナ・ボーチー(221億 円)による中国企業初の東京証券取引所一部上場IPOの主幹事を 務めました。またビザ・インク(308億円)や精英国際有限公司(52 億円)などのオファリング案件も獲得しています。
さらに、2007年4月に業務提携した米Sagent Advisors社との 協働によって、SRIスポーツによる米クリーブランドゴルフ社の買収 案件を手掛けるなど、一定の成果が得られました。
2007年度の主要案件としては、日本たばこ産業の普通社債(計 1,500億円)、オーストラリア・ニュージーランド銀行債(計1,358 億円)などの主幹事、石油資源開発の売出し共同主幹事(856億 円)などがありました。また、M&Aにおいては、三越と伊勢丹の経 営統合、プロミスによる三洋信販へのTOBなどのアドバイザーを務 めました。
P41 2007年度の主なディール実績
株式公募・売出し 石油資源開発(売出856億円)、日本電気硝子(公募・売出332億円)、太陽誘電(海外CB200億円)、雪印乳業(公募132億円)、三井鉱山
(売出106億円)
新規公開(IPO) キトー(219億円)、モリモト(149億円)
普通社債 東京電力(計3,000億円)、日本たばこ産業(計1,500億円)、三菱重工業(計800億円)、KDDI(計800億円)、ソフトバンク(計700億円)、 NTT(700億円)
財投機関債 日本高速道路保有・債務返済機構(計1,500億円)、国際協力銀行(計1,000億円)、日本学生支援機構(計800億円)、日本政策投資銀行
(計650億円)、都市再生機構(計500億円)、中日本高速道路(計500億円)、中小企業金融公庫(500億円)
ストラクチャード・ファイナンス 貸付債権担保S種第2回住宅金融支援機構債券(発行2,000億円、引受760億円)、三井住友銀行第14〜17回住宅ローン債権信託受益権
(発行計2,850億円、引受計2,850億円)、第1回財政融資マスタートラスト特定目的会社第1回特定社債(発行1,000億円、引受532億 円)、ソフトバンクモバイル携帯端末等割賦債券証券化シリーズ2007-12(発行435億円、引受435億円)
M&A 三越と伊勢丹の経営統合(三越側アドバイザー)
プロミスの100%子会社である朝日エンタープライズによる三洋信販の完全子会社化(朝日エンタープライズ側アドバイザー)
三井不動産による帝国ホテル株式33.22%の取得(帝国ホテル側アドバイザー)
SRIスポーツによる米クリーブランドゴルフの買収(SRIスポーツ側アドバイザー)
米モトローラによるバーテックススタンダードの買収(バーテックススタンダード側アドバイザー)
海外株式の公募・売出し ビザ・インク(POWL*、308億円)、チャイナ・ボーチー・エンバイロメンタル・ソリューションズ・テクノロジー(東証1部上場IPO、221億 円)、精英国際有限公司(香港新興市場IPO、52億円)、中国自動化集団有限公司(PO、35億円)
* Public Offering Without Listing
2008
年度の方針2007年度の収益減少は、資本市場の不調の影響を受けたこと が主な原因ですが、当社の収益構造が日本に関連する商品に大き く依存していたことも要因のひとつです。2008年度は、収益環境 の悪化を一時的なものとは捉えずに、どのような環境下でも利益が 確保できるよう、コア事業基盤の安定化を図り、収益源を多様化さ せます。またアジアビジネスの拡大や、リスク管理体制の強化を実 施し、「日本最高のインベストメントバンク」を目指します。
アジアにおける投資銀行業務の強化S 大和証券SMBCでは、
アジアでの収益機会を確実に獲得するために、アジア拠点におい て現地スタッフの増員、現地の知見・人脈のあるバンカーの採用を 行います。さらに、グローバルなセクターカバレッジ体制を整備す るなど、抜本的な体制強化に努めます。
M&Aを通じた企業の事業戦略のサポートS 今後の日本企業
のM&Aにおいては、大型経営統合やクロスボーダー案件、MBO が大きなテーマになると考えられます。これらに対応できるグロー バルなM&A体制を整えるため、当社では、投資銀行業務などさま ざまな分野の優秀な人材を補充するとともに、三井住友銀行、米 Sagent社および欧州・アジアの海外拠点との連携を強化します。
ソブリン・ウェルス・ファンドやヘッジファンドへの取組み強化 S ソブリン・ウェルス・ファンド*が、市場で影響力を増しつつあ ります。この分野では、単純な資金運用ニーズだけでなく、潤沢な 資金を背景に、今後さまざまなビジネスの拡大が期待されます。大 和証券SMBCでは2007年12月にソブリン・ウェルス・ファンドに特 化した営業推進チームを新設し、グループの総合力を活用して質の 高いサービスを提供していきます。
* 政府が運用するファンドを指し、その原資は中央銀行の外貨準備高、あるいは 石油などの天然資源収入に大別される。
新たな商品・サービスの提供S セールス、トレーディング業務 においては、収益源を多様化すべく、今まで日本株ビジネスを通じ て構築してきたグローバルな顧客基盤やノウハウを活用して、アジ ア株の収益およびシェアの拡大に取り組みます。また、ロンドンの デリバティブ部門を拡充し、デリバティブ商品の管理体制の強化や 仕組商品のラインアップを充実させます。特に仕組商品に組み入 れる対象となる資産を今までの金利や為替に加え、アジア株、コモ ディティ、クレジット関連などの新たな分野に広げることで、お客様 の多様な資産運用ニーズに応えます。
収支管理・リスク管理の強化S 今後の商品・サービスのライン アップの充実によって、市場環境の変化に対応したリスク管理能力 の向上が必須となります。このため、大和証券SMBCではビジネス 分野ごとの収支管理をグローバルに行う管理会計を導入し、コスト 意識を高めると同時に、ビジネスの選択と集中、リスク分散につい ての判断をより的確かつ迅速に行なっていきます。