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人の場合のみ和室をカーテンで 2 分割して使用するとのことで、 6 施設中 5 施設において「個 室」での対応が主で行われていることがわかる。

②ホール

最大定員の 4 人の場合のみ和室をカーテンで 2 分割して使用するとのことで、 6 施設中 5 施設において「個 室」での対応が主で行われていることがわかる。

 また、リビングと事務室、利用者居室の位置関係をみると、全ての施設において個室とリビングが隣 に位置しているのに対し、スタッフルームは必ずしも居室近くにあるとは限らないことがわかった。こ れは、6 施設全てのヒアリングにおいて「病院とは異なる自宅のようなくつろげる空間をつくりたい」と いう内容が挙げられていたため、どの施設においても住宅における団欒の場に相当する「リビング」が、

重要視されているからではないかと考えられる。

2)  平面構成

(㎡/人) (㎡)

利用者活動面積 その他面積

1人当たりの床面積 1人当たりの利用者活動床面積

0 10 20 30 40 50 60

0 50 100 150 200 250 300 350

Sh施設 Sa施設 Ch施設 Sp施設 Ah施設 Sm施設

図 2-3-5 短期入所面積・定員 1 人当たりの床面積及び利用者活動床面積の比較

 短期入所面積・定員 1 人当たりの床面積及び利用者活動床面積の比較を図 2-3-5 に示す。短期入所施 設の施設規模は、前項で分類した 3 つの平面構成において、大きい方から「個室・多床室複合型」>「個 室型」>「多床室型」の順となった。この中で、 「個室・多床室複合型」2 施設と「個室型」3 施設の定 員 1 人当たりの床面積の差は、41.25 ㎡ / 人~ 55.53 ㎡ / 人と 14 ㎡程度であったが、 「多床室型」と「個 室型」の間は約 23 ㎡と大きく差が開いたことから、短期入所施設において個室の有無が定員 1 人当たり の床面積に影響していると推測でき、利用者活動面積においても同様の結果が得られた。

 また、短期入所施設において、夜間「個室」のみの対応を行う場合、定員 1 人当たりの延床面積は平 均 42 ㎡ / 人程度、 「個室・多床室」両方で対応する場合は、平均 52 ㎡ / 人程度必要であることがわかった。

 さらに、利用者活動面積の割合は、 「個室型」3 施設の平均が 50.83%、 「個室・多床室複合型」2 施設平 均は 43.53%、 「多床室型」1 施設は 37.20% と、 「個室型」が最も高いことがわかった。これは、 「個室型」

に比べ、 「個室・多床室複合型」のように面積規模及び部屋数が大きくなると、その分、廊下や収納など その他面積が増えるため、利用者活動面積割合が低くなると考えられる。

3)  施設規模と面積比較

Sh施設 Sa施設 Ch施設 Sp施設 Ah施設 Sm施設

利用者トイレ ○ ○ ○ ○ ○ ○

汚物処理 ○ ○

リビング手洗い ○ ○ ○

個室手洗い ○

エレベーター ○ ○ ○ ○

リフト ○ ○

一般電源 ○ ○ ○ ○ ○ ○

非常用電源 ○ ○ ○ ○

床暖房 ○ ○ ○

空調 ○ ○ ○ ○ ○ ○

加湿器 ○ ○ ○ ○ ○ ○

不 潔 清 潔 移 動 電 源

環 境

表 2-3-3 設備比較

 表 2-3-3 より、6 施設の設備を比較すると、利用者トイレ、一般電源、空調、加湿器はどの施設でも設 置されていた。トイレ、一般電源に関しては生活する上で最も基本的な設備であるため全施設に設置し てあるのは当然であるが、空調、加湿器に関して、重症児者にとって温湿度の変化は体調変化に直結す るため、室内が常に一定の温湿度に保てるよう環境を整える必要があるからであると考えられる。

 次に設置が多かったエレベーターと非常用電源に関して、エレベーターは上下階で利用者の移動が必 要な場合は必ず設置されていたが、Sp 施設では 2 階は事務室でスタッフのみが利用し、Sm 施設に関して は敷地形状を利用したスロープを設置しているため、これらに関しての不便はないと考えられる。非常 用電源を設置していない施設において、緊急時は車の電源を利用するなどの対策はとられていたが、や はり長時間の電源は賄えないため、対策が必要になる。

 清潔区域における手洗いに関しては、リビング又は個室に手洗い場を設置している施設は 6 施設中 4 施設あった。設置していない施設は利用者トイレ又はキッチン等で手洗いを行うため、利用者への医療 的ケア等をリビングで行った場合、多少の移動が伴う。

 その他、リフトや床暖房等に関しては、利用者の年代や施設設計の特性を考慮して各施設必要有無を 判断し設置していた。

4)  設備

 本章では、先駆的な取組みを行う重症児者の短期入所施設を対象として、各施設に訪問ヒアリング調 査を行い、施設運営、施設環境の今日的状況を把握した。以下に本章で得られた知見を示す。

 重症児者短期入所施設におけるサービス提供に関しては、施設ごとに少しずつ差異がみられた。その 中で、6 施設中 4 施設において短期入所以外に実践されていた事業は、居宅介護事業、重度訪問介護事業、

移動支援事業、日中一時支援事業の 4 事業であった。短期入所以外の事業を行う理由として、 「訪問」 「移 動」 「日中一時支援」は「短期入所」とあわせて、在宅で過ごす重症児者とその家族にとって重要なキー ワードであり、需要が高いことが挙げられる。また、短期入所の単独事業では、現在の制度内において 運営を続けることが難しいなどの理由から複数の事業に取り組んでいる施設が多いと考えられる。

 各施設の利用者に関して、施設登録者数は施設によって 19 名から約 180 名と最大 9 倍の差がみられた。

医療的ケアの割合については、 「誰でも預かりを行う」施設や、 「医療的ケアのある方のみを預かる」施 設など、施設による対象者の違いによって 5.2% から 100% までと大きな差があった。

 スタッフにおいて、主に訪問系事業を行う施設はスタッフ合計数が多く、最大で 100 名となっていた。

スタッフ体制は、スタッフ対利用者が基本的に 1 対 1 ~ 1 対 2 という施設が 80% 以上を占めた。さらに、

1 回の宿泊に関する勤務体制として、翌日の朝まで同じスタッフ体制で勤務を行う施設と、夕方と深夜で スタッフ数が変化する施設の 2 つに分類することができ、深夜は最高で 1 人のスタッフが利用者 4 名を みることが明らかとなった。

 これらを踏まえ、医療的ケアを要する重症児者短期入所施設を今後より発展させていくためには、短 期入所事業単体でも収益をあげることができるような補助制度の仕組みの検討や、利用者の安定的な利 用の確保、夜勤スタッフの無理のない勤務体制等の検討が必要になると考えられる。

 医療施設との関係は、 「併設」 、 「近接」 、 「利用者毎」の 3 つに分類でき、各 2 施設ずつが該当した。診 療所併設の有無に関しては、各施設の施設規模や施設構造(階数)に起因していると考えられる。

 また、施設の建て方を比べると 5 施設が新築、1 施設は改修であったが、内装を全面的に改修している ことから、どの施設も建設当初から施設の目的、用途に合う施設計画を行っていることがわかった。

 平面構成は、短期入所の宿泊場所に関して、 「個室型」 、 「個室・多床室複合型」 、 「多床室型」の 3 つに 分けられ、個室での対応を主としている施設が 5 施設あることが明らかとなった。

 施設規模において、定員 1 人当たりの床面積は大きい方から「個室・多床室複合型」>「個室型」>「多 床室型」の順となった。この中で、 「個室・多床室複合型」2 施設と「個室型」3 施設の差は、41.25 ㎡ / 人~ 55.53 ㎡ / 人と 14 ㎡程度であったが、 「多床室型」と「個室型」の間は約 23 ㎡と大きく差が開くこ とから、個室の有無が 1 人当たりの床面積に影響していると推測できる。さらに、利用者活動面積に関 しても、同様の結果が得られた。また、夜間「個室」対応を行う場合、定員 1 人当たりの延床面積は平 2-4 小括

2-4-1 運営状況

2-4-2 施設環境

重症障がい児者短期入所施設の空間利用実態

調査方法 調査目的 調査内容 対象施設 所在地 調査日 Sh施設 兵庫県伊丹市 2015.02.25-26

Sa施設 神奈川県横浜市 2015.02.14.16.17-18 終日観察調査 空間利用・運営実態の

詳細把握

①観察記録

観察日の利用者・スタッフの活動の様子を10分毎に平 面図上に記録

②ヒアリング

観察調査終了後、当日利用者・スタッフの属性等につ いてスタッフへの簡単なヒアリング調査

表 3-1-1 調査概要

 第 2 章において、重症児者短期入所施設における各施設の運営状況と施設環境の現状について明らか

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