• 検索結果がありません。

名詞における文法関係( Grammatical relations in noun )

ドキュメント内 7.1.文レベルの統語論(Clause structure) (ページ 40-45)

7.2. 句レベルの統語論(Phrase structure)

7.2.1. 名詞構造(Noun phrase)

7.2.1.1. 名詞における文法関係( Grammatical relations in noun )

最も 高い そして たぶん Coo 2SG Dem CL だいたい 最高的也就,可能跟你这双鞋差不多,

一番高いのでも、たぶんこの靴と変わらないんじゃない?

· 好像 ~のようだ(何らかの根拠がある推測)

Ztq:

爸爸 落 房里。 落 箇阿,落 娭啧 房里。 落 后背。 好像。

708

          

お父さん いる 部屋の中 いる Loc いる 祖母 部屋の中 いる 後ろ たぶん 爸爸在房里,在那儿。在奶奶房里。在后边儿。好像。

お父さんは部屋にいるよ。そこにいる。おばあちゃんの部屋だ。後ろにいるよ。たぶん。

7.2.1.1.1.名詞の数

名詞の数は名詞句で表わされるが、単数と非単数の区別はある範囲に限って必要である。

我 有 书,

709

           

1SG ある

我有书,

私は本を持っている、

709

は「あなたは本を持っているの?」のような質問文或いは「あなたは本を持って いないけど、私は持っているよ」のような対比の場合に使われる。一般に「私は本を持っ ている」という意味を表わしたい場合は、例

710

になる。

我 有 一 本 书。

710

           

1SG ある Num CL

我有一本书。

私は一冊の本を持っている。

非単数の区別は下記のような数量詞をつけて表わす。

// 「少し」

蛮多 // 「とても多い」

好多 // 「大変多い」 些 // 「たくさん」

我 有 些 格 书。

711

           

1SG ある たくさん Poss 我有很多书。

私はたくさんの本を持っている。

我 只 有 丫 啧 书。

712

           

1SG ただ ある Num DM

我只有一点儿书。

私は少しの本しか持っていない。

数のマークは文法的に要求されるが、数が「一」である場合、むしろ示さないほうが普 通である。これは定指示、主語などになる場合である。例

713

と例

714

の意味はほとんど 同じであるが、地元の人には例

713

のほうが好まれる。例

715

のようなものはあまり見ら

れない。

本 书 毛 啊哒。

713

           

CL Neg Rea

那书没了。

その本はなくした。(聞き手はどの本か知っている) 箇 本 书 毛 啊哒。

714

           

Dem CL Neg Rea

那本书没了。

その本はなくした。(聞き手はどの本か知っている)

一 本 书 毛 啊哒。

715

          

Num CL Neg Rea

上記の用例における「本」は主語で、定であるため、数字の「一」が使えないと考える こともできるが、「本を一冊なくしたが、どの本かはわからない」というような不定な場合 は下記のようになる。ここでもやはり「一」はないほうが自然である。

毛 过 本 书

716

          

Neg Perf CL

丢了一本书。

本一冊なくした。

上述したことから見ると、平江城関方言にとっては数が「一」である場合、「一」を言わ ないほうが好まれる。下記の用例でも「一」がないほうが自然である。

我 买 哒 本 书。

717

           

1SG 買う Perf CL

我买了本书。

私は本を一冊買いました。

我 买 哒 一 本 书。

718

           

1SG 買う Perf Num CL 我买了一本书。

私は本を一冊買いました。

このような構造は湘語(長沙方言、岳陽方言、新化方言等)、贛語(宿松方言、南昌方言、

都昌方言等)、呉語、粵語、客家語梅県方言など多くの南方方言に見られる。

7.2.1.1.2.所有者

所有者のマークは一般名詞では“格”である。

 人+格

我 格 书

719

           

1SG Poss 我的书

私の本

爹爹 格 单 车

720

           

お父さん Poss 自転車 爸爸的自行车

お父さんの自転車

 親族呼称、所属機関 単数人称+俚=複数人称

我 俚 老 妹

721

           

1SG -PL

我妹妹。

私の妹/私たち(Excl)の妹

我 俚 公 公

722

           

1SG -PL 祖父

我爷爷。

私の祖父

/

私たち(

Excl

)の祖父 我 俚 学 校

723

           

1SG -PL 学校

我们学校。

私の学校/私たち(Excl)の学校

 複数人称+格(家の)

我 俚 格 井

724

           

1SG -PL Poss 井戸

我家的水井。

「私の家の井戸」

/

「私たちの井戸」

他 俚 格 牛

725

           

3BSG -PL Poss 他家的牛。

「彼の家の牛」/「彼らの牛」

所有表現に見られる特徴は下記のようなものである。

 名詞はそれらの所有者に一致しない。所有者は所有されている名詞にも一致しない。

 譲渡可能と譲渡不可能所有物の間には、区別が見られない。

 所有者が語彙名詞であるときに、通常、所有されている名詞の前にくる。

7.2.1.1.3.

指小辞/指大辞

平江城関方言において、名詞か名詞句における指小操作を示す指小辞“啧”がある。こ の操作は小動物の場合を除いては義務的ではないが、場合によっては、意味が変わる。詳 しくは後述(

8.1.2.1.2

)するが、ここでは簡単に紹介する。

幼児語では一般名詞にこの“啧”が付くと、大きいものはそのものが普通おもちゃにな る。身体名詞に付くと、その身体名詞は「こどもの」という意味になる。

     

汽车 車 汽车 啧 車の玩具

     

飞机 飛行機 飞机 啧 飛行機の玩具

     

     

手 啧 子供の手 脚 啧 子供の脚

幼児語以外は一般的に小さいものにつけて、そのものがかわいいという意味になる。一 般名詞はそのまま付ける。物によっては必ず必要である。特に、動物の仔には必要である。

          

牛 啧

仔牛

狗 啧

仔犬

必須ではないが、自分より下の親族呼称につけることも可能である。

         

老 弟 啧

女 啧

7.2.1.1.4.名詞修飾

一般に形容詞が名詞を修飾するときは、形容詞-名詞の順番になる。

大 热头 強い日差し 大 水 洪水

大きい 日差し 大きい 水

细 雨 弱い雨 冷 饭 冷たいご飯

小さい 雨 冷たい ご飯

しかし、そのまま名詞を修飾できない形容詞“多、少”もある。その時は副詞が必要で ある。

蛮多人

たくさんの人

ドキュメント内 7.1.文レベルの統語論(Clause structure) (ページ 40-45)