ワi1i
2牧区放牧牛の看視を午前中に行い、
発見確認場所を第.1図に示してみた。
休息場所と水呑場は強い関係にあるこ とは周知の通りである。 6月、 7月は ススキ分布の多い場所で発見されるこ とが多く、 8月、 9月になると、ササ の密生している奥地に入り込み、確認 に苦労するようになった。(第 1図 第2図)
体重について清3表に母牛の推移を 示した37号草地と、 2牧区の母牛が、
: : t :
クマイザサ. 1 (
:.::.':・ススキ¥11111
1111 ,チシマザサ
11111
第1図 2牧区植生分布
5月20日より11月4日の168日間で、 36kg、33同の増体で、日増体量は
o .
214岡、 O. 196均とな った。両者の増体は満足できるものでないが、子牛をH甫育している点を考えれば妥当なものと 評価してよいと思う。• 8月
• 6月
ぶ ? : ・ ・ "
4 500m 翼9月.
)c 1( 7月
メケ.
x )c‑也、ι
三 二 γ
J l
. "1("
800m
第 2図 看 視 確 認 場 所
第3表 母 牛 の 体 重 推 移 (5頭平均)
‑‑‑‑、、‑‑、、 5月20日 6月12日 7月30日9月2日 10月2日11月4日 言十 37 母牛体重 443 456 450 456 470 479
号
草 増 体 量 13 ‑ 6 6 14 9 36 地 日増体量 0.565 ‑‑0. 125 O. 176 0.467 0.273 0.214
母牛体重 426 437 460 469 450 459 2
牧 増 体 量 11 23 9 ‑ 19 9 33 区
日増体量 0.478 0.479 O. 265 ‑0.623 0.273 O. 196
子牛の体重は第 3図に示した。 2牧区子牛は野草の生育盛んな頃は、 37号草地子牛に比較し ても良好な成長が認められるO しかし、草量、草質の低下期に入る8月中旬より差が小さくな
り、問中旬過ぎて逆転したが、大き
刈
・一一・問草地・ 一 一
2牧区な理由に 2牧区内の可食草量の不足、
栄養含有量の低下が、母牛の泌乳量の 減少に結合したといえる。
体躯の状態で特長的なことは、 2牧 区の母子牛の体被毛に強い光沢がみら れた。
子牛の体高、胸囲では、 6月10日、 10月15日に測定したが、両者聞に差は 認められなかった。
160 ︐ ︐
•
︐ ︐ '
140 120 100
80 〆
: : j 〆
5 6 6 7 7 8 9 9 10 10 11 20 12 30 15 30 15 1 16 2 15 4 第3図 子牛の体重推移 (5頭平均)
4 8 . えん麦ホールクロップサイレージを基礎飼料とした 肉用牛(ホル種雄)の育成
小松芳郎・宮谷内留行・浅野昭三(北農試) 道内の酪農家で生産される乳用種雄子牛は牛肉の強い需要に支えられて、その殆んどが肉用 資源として積極的に活用されているO
しかし、この様な肉用牛経営は、その飼料基盤が必ずしも安定しているとは言い難い現状で 特に世界的経済状況に左右される輸入濃厚飼料価格の変動に影響を受け易い。
これらの経営の長期安定化をはかるためには自給飼料の生産、利用の効率化が緊急な課題と 考えられる。
ここでは、飼料用麦類の一つであるえん麦をとり上げ、その穀実を主体に茎葉をも含めたサ イレージ、いわゆるホールグロップサイレージの肉用育成牛に対する利用について検討を行な った。
1. 試験方法
試験は次の項目について実施した。
(1) えん麦ホールグロップサイレージ(完熟期刈り)の一般成分、消化率および可消化養分 量。
( 2 )
向上サイレージを主体として給与した育成牛の増体量と給与メニュー(例)えん麦ホールグロップサイレージは北農試圃場で生産したえん麦を完熟期にフォーレージハ ーペスタで刈取りコングリートタワーサイロに埋蔵したもので、品種は前進を用いた。
‑ 180‑
供試畜は項目 (1)の消化試験ではホル種去勢雄牛 3頭、 (2)では去勢雄および雌を用いたく表 3)。 一般成分は常法により、また消化試験は全糞採取法により実施した。採食量は給与量と残食 量を測定して求め、増体量は10日または15日ごと、一定時間に体重を測定し求めた。
項目(2)の給与メニューは(1)および(2)の曳験結果を基に日本飼養標準(肉牛1975年版)により 設定した。
2. 試験結果および考察
(1) えん麦ホールグロップサイレージの一般成分、消化率および可消化養分量(表 lおよび 表2)
サイレージの飼料成分はえん麦穀実と茎葉部の割合によって左右され、かなりの範囲で変動 するO 穀実の割合が高くなると
NFE
、粗蛋白含量が高くなり組繊維含量が低くなる。可消化 養分はDC P 4.3%、TD N 53.9%を示したがサイレージのみを給与した時の値で濃厚飼料など他の飼料を補給した条件下での検討が必要であるO 表 1 えん麦ホールクロップサイレージの一般成鎖倒
水 分 組蛋白質 組 指 肪 1.6 1.
0 ‑ ‑
2.7粗 繊 維
N F E
粗 灰 分8 5 f υ 1 3 2 f ; 3 1 2 2 7 J 3 備考:①下段は分析値の範胡を示すO
②分析点数 51年4点、 52年、 53年各5点、 54年1点 計15点 表2 えん麦ホールクロップサイレージの消化率と可消化養分(%)
般 成 分 消 λl ︐レU 率 可消化養分 (DM中) D C
p l 干
D N 水4. 3 I 53. 9
( 2 )
えん麦ホールグロップサイレージを主体として給与した育成牛の増体量と給与メニュー (例) (表3および表4)表3は給与試験の結果の概要である。試験1および試験2はサイレージを充分に与え殆んど 自由採食に近い状態(残食量が給与量の乾物で約20係程度を目安とした)で与え、いずれも濃 厚飼料を 1均/日・頭補給した。その結果
o .
7 kg ‑‑1. 0 kgの日増体量を示し、消化試験の結 果から得られた可消化養分量より高いD C P、 T D Nの摂取が想定された。これはサイレージの穀実を選択して採食したためと考えられる。
い増体量を調査した。サイレージは残食が給与量の5婦以下になる様に制限した。日増体量は 1. 01習を目標に給与した結果、 1.05岡、1.13埼、0.95図とほぼ期待通りの増体を示した。
以上の給与試験の結果からサイレージを充分に与え、選択採食が可能な条件下は別として、
制限して給与される時は飼養標準を基に濃厚飼料を補給することにより期待する増体量が得 られることが示された。
表3 えん麦ホールクロップサイレージを基礎飼料とした給与試験
試 供 試 牛 飼 料 (1日・ l頭当り) 試 体 重 頭 性 サイレージ 濃 厚 飼 料 験
日
験 数 J} JI 採食量 採食量 DCP TDN 数 開始時 終了時 1日当り増体 3頭 ♀2p1 11. 8kg 1. 0 kg 12 % 70 % 55 213 kg 269図 1. 02 kg 3 11 lfi.2 1.0 11 11 56 282 333 0.91 2 6 ~5 ♀ 1 9. 4 1.0 11 11 90 159 226 0.74 3 4 ~4 13.6 3. 6 11 68 60 306 369 1. 05 4 11 12. 7 3. 9 11 11 60 302 370 1. 13 4 11 9. 0 4. 9 11 11 60 284 341 0.95
E '
次にえん麦ホールグロッフ。サイレージ(完熟期刈り)を肉用育成牛(ホル種雄)に給与する 目安として給与メニュー(例)を表4に示すoA、B、Cの各事例はサイレージの乾物給与量 が体重の約1.7%、約1.4%、約1.0婦の3レベルとして計算したものである。
表4 えん麦ホールクロップサイレージを基礎飼料とした給与メニュー(例)
体 えん麦サイレージ 濃 厚 飼 料
6∞争/日増体 8009/白 増 体 1000砂官増体 可消化養分 A B C
重 A B C A B C A B C DCP TDN 200k「E 10kg 8kg 6kg 1.9kg 2.2 kg 2.6kg 2.2k g 2.1~g 3.2k. E 2.6 kg 3.ukg 3
許
14% 68%250 12 10 8 2.5 2.7 3. 0 2.8 3.2 3.5 3.4 3.7 4.0 12 68 300 14 12 9 2.5 2.7 3.5 3.0 3.3 4.0 3.5 4.0 4.5 12 68 350 16 14 10 2.6 3. 0 3.8 3.2 3.5 4.4 3.8 4.2 5.0 12 68 備考 :A、B、Cはそれぞれサイレージの乾物給与量が体重の約1.7婦、 1.4婦、 1.0 %の事
例であるO
以上の結果からえん麦ホールクロップサイレージは肉用育成牛(ホル種雄)の基礎飼料とし て充分利用出来ることが明らかになった。肉用牛経営の安定化をはかるため自給飼料のーっと
して麦類のホールグロップサイレージの導入、その有効な利用が今後の問題と考えられる。
っLnHU
守iム
4 9 . 飼 育 期 飼 料 と し て の 牧 草 サ イ レ ー ジ の 増 体 効 果 に つ い て 第 3 報 オーチヤードグラス及びアルフアルファ 1 番草
の増体効果
山下良弘・山崎昭夫・鳶野 保・三上 昇。ヒ農試) 粗飼料を主体とした肥育方式において、肥育後期における摂取量と飼料効率の減退が問題で あるO しかし、牧草の場合、刈取ステージ及び調製法によって飼料価値、摂取量が著しく異な り、また、アルフアルファはイネ科牧草に比べて消化率が低くても摂取量が多い特徴があるこ とが報告されているO そこでオーチヤードグラス、アルフアルファ各 1番草を良質な低水分サ イレージに調製し、肥育後期飼料としての増体効果を検討した。
試験方法)
オーチヤードグラス(以後
o G)
は6
月1 2
日(出穂期)、アルフアルファ(AL
f)は6
月1 2
日・1 5
日(出膏期)に刈倒し、2‑‑3
日予乾後、細切して簡易スチールサイロ(有効40m3)2
基にそれぞれ詰込んだ。なお、ALf
サイレージの草種構成はALf6 7 . 0 %
、OG
沼. 8 %
、ギシ ギシ9.6婦(生草比)であった。供試牛は放牧育成したホル去勢牛
8
頭を2
群に分け、1 0
月4
日‑ ‑ 1 2
月1 5
日 (72日間) まで 給餌舎を設けた屋外パドッグで群飼した。試験開始時の平均月令は2 0
ヶ月で育成期間中の平均 日増体は0 . 7 1 k g
であった。なお、試験開始前9
日間は制限放牧+サイレージ補給による馴致を 行なった。飼料給与は1日1回とし、サイレージは自由採食させたが、補助飼料として皮むき 圧べん大麦1.93kg/
日・頭、及びミネラル、塩を+イレージの上部に混合して給与した。サイレージの消化試験はめん羊4頭ずつ用いた。
結果)
表1 ‑tt‑イレージの成分と(消化率)係
サイレージ D M 蛋 白 脂 肪 NFE 繊 維 灰 分
5
1.5
9. 12 . 7 4 7 . 3 3 4 . 4 f i . 6 O G
( 6 4 . 2 ) ( 5 5 . 7 ) ( 5 8 . 3 ) ( 6 4 . 2 ) ( 7 0 . 0 )
4 2 . 5 1 f i . 8 3 . 2 3 4 . 5 3
1.7 1 0 . 7 ALf ( 6 2 . 3 ) ( 6 5 . 5 ) ( 6 f i . 3 ) ( 6 2 . 6 ) ( 6 3 . 7 )
サイレージの成分含量、消化率を表1に示した。
AL
fサイレージは蛋白質消化率が高く、DCP
含量はO G
‑tt‑イレージの2倍であるが、TDN
含量は低かった。サイレージ及び全摂取量を表
2
に示した。サイレージによるDM
摂取量はOG
群1 0 . 3 k g /
日・頭、に対し、