叩 t : ~:t 1 乙
(2) 1番草乾物重に対する秋の施肥 効果は、早春施肥量の多少にかかわら ず認められ、増収程度は早春少肥区が 大であった。また早春追肥の増肥効果 も認められ、特に秋無施用区で顕著と なった。(図1)
1番草収量の81‑‑92婚を占めて 1番草収量および構成要素に対する 効 果
( 1979、80年の平均)
1 : LSD 5 %、一F:無施用、 F:施用 n u
QJ
図1
注) (3)
いた出穂茎の茎数は、秋の追肥による 増加が顕著に認められたのに対し、早
春増肥効果はわずかであった。(図1) (4) 出穂茎の 1茎重には秋の追肥効 果がほとんど認められず、早春の多肥 によって著しく増加した。その中でも 秋無施用区で顕著な早春増肥効果がみ られ
T
こ。このこと t説k
施用区で茎数が増 加した結果、茎数密度効果により 1茎 重に対する早春増肥効果が少なく、一 方秋無施用区では茎数密度が少ないた め、茎葉の伸長、展開に有利となり、110
,
I D ~... M ̲ / /ペ110 出穂、茎1茎重諸説~,,(¥L ・
…
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春 分Jl巴 春 分 ' 肥 春 分 肥
図2 1番草形質に対する秋と早春の分肥効果 ( 1979、80年の平均値を早春全量施用区 に対する指数で、示すo )
注)春:早春のみN 69 /:ば、分肥:秋N 3、 早春 N39/rre
1茎重が早春増肥でより増加したものと考えられる。(図 1)
(5) 秋と早春の追肥量の合計が同水準である秋無施用・早春多肥区と秋施用・早春少肥区と の比較から、秋と早春の分肥効果についてみると、両区の乾物重はほば同様であったが、収量 構成要素の茎数、 1茎重はそれぞれ異なる傾向を示し、施肥法の影響が認められた。出穂茎数 には分肥効果が認められ秋施用区で多かったが、出穂茎の l茎重は早春に全量施用した区の方 が大であった。(図2)
以上の結果から、 1番草収量に対する秋の施肥効果が早春少肥区で顕著となったのは、茎数 の増加によることが、また早春増肥効果が秋無施用区で高かったのは 1茎重の増加によること が明らかとなった。 1番草収量には秋の追肥、早春増肥のそれぞれが関与し、増収効果の高い ことがわかり、両者の組合せによって、より増収することが可能であろう。また秋の追 Ð~ と早 春増肥の施肥効果はそれぞれ異なる収量構成要素にみられ、前者は茎数の増加、後者は 1茎重 の増加となった。
前報では2番草の再生分げつの大部分が、 1番草の出穂茎基部から発生する分げつに由来す ることを明らかにした。このことから、出穂茎数の増加で 1番草の増収に効果の認められた秋 の追肥は、チモシー草地の永続性の維持にとって有効と考えられる。
1 9 . 草地土壌の長期栄養管理に関する研究(第 4報 ) 土壌中の熱水可溶棚素と牧草中棚素の関係
原田 勇・篠原功・藤井久美子(酪農大) 北海道に広く分布する洪積性重粘土壌(江別市野幌)、粗粒火山性土壌(苫小牧市植苗)、
泥炭土壌(美唄市開発)及び石狩川沖積性土壌(江別市篠津)を用いて、われわれは草地土壌 の栄養管理法を確立するため、 1977年から alfalfaとorchardgrassを供試して、試験を実施
している。
この草地土壌の栄養管理は、牧草の栄養生理や家畜のそれに波及するばかりか、その生産物
よって著者らは、草地土壌の栄養管理を、土壌別、施肥処理別、また栽培牧草部別に、さら に長期にわたり調査研究し、その結果に基づいて確立されねばならないと考える。
本研究は3年目草地土壌の熱水可溶性棚素と牧草中の棚素を分析した結果を取りまとめたも ので、その概要は以下のようである。
表1 供 試 土 壌 の 特 性
試料の年次 四(H20) Total‑N Bray' s 置換性塩基 mg/10 09乾土 微量要素 ppm J信)P20S CaO
I
MgO 九O Na~O M n B 洪 積 性 試験開始時 5. 95 O. 35 O. 7 192 17 5. 5 5. 5 22. 2 重粘土壌 3年目* 6. 33 O. 45 2. 5 196 22 105. 8 4. 4 26. 3 1. 3 粗粒火山 試験開始時 6. 26 O. 12 8. 6 61 6 4. 0 3. 0 23. 9 性 土 壌 3年目 7. 42 O. 10 64. 0 176 14 8. 8 1. 7 28. 1 1. 0 泥 炭 討験開始時 3. 85 1. 90 2. 0 51 8 13. 7 23. 3 9.4 土 壌 3年目 6. 01 1. 66 71. 0 1209 128 85. 0 18. 5 18.6 6. 5 沖 積 試験開始時 6.38 O. 23 7. 3 297 60 9. 9 6. 4 25.4 土 壌 3年目 6. 20 O. 18 34. 1 266 64 72. 9 5.8 38. 0 O. 6*堆+完化区、 Alfalfa 3年目の草地表層lOcm
供試土壌の特性は表1のようで、実験開始時と 3年目の堆厩肥+完全化学肥料区の数値を併 記しである。棚素の分析法は、土壌の場合、土壌109と純水20mtにより、 5分間沸とうせしめ 抽出したものを、また牧草の場合は乾燥粉末試料を5000Cで灰化し、珪酸分離後の傭液につい て、グルグミン試薬により定量した。その結果は以下のようである。
1) 3年目草地の乾物量は施肥処理、土壌別、牧草別によって表2のように変化した。
表2 乾物量の施肥処理による変化 (3年目) Orchardgrass
堆→完区 完化区
‑N
区 ‑ P区 ‑ K区 804素区 C 1素区 無肥区 洪積性重粘土壌 1010 1010 310 380 550 9.70 840 210(100
) %
(100) ( 31) ( 38) ( 55) ( 96) ( 83) ( 21) 組粒火山性土壌 629 551 177 406 479 509 559 263(100) ( 88) ( 28) ( 65) ( 76) ( 81) ( 89) ( 42) 827 631 270 105 211 820 694 泥 炭 土 壌
(100) ( 76) ( 33) ( 13) ( 26) ( 99) ( 84)
沖 積 性 土 壌 1334 1094 742 1259 1039 1198 1277 812 (100) ( 82) ( 56) ( 94) ( 78) ( 90) ( 96) ( 61) Al fal fa ( )内数字は堆+完区を 100とした比率
1060 970 890 700 700 910 540 350 洪積性重粘土壌
(100) ( 92) ( 84) ( (6) ( 66) ( 86) ( 51) ( 33) 835 668 728 576 689 904 893 328 粗粒火山性土壌
(100) ( 80) ( 87) ( 67) ( 83) (108) (107) ( 39) 674 589 565 49 18 744 757 泥 炭 土 壌
(100) ( 87) ( 84) ( 7) ( 3) (110) (112)
一
970 943 864 950 954 939 1004 969 沖 積 性 土 壌
(100) ( 97) ( 89) ( 98) ( 98) ( 96) (104) (100)
つU
QJ
沖 泥炭土壌 積 性 土 壌 組 粒 火 山 性 土 壌 1.5
1.0
0.5 土 壌 中
グ〉 執
可
,性m B (ppm) 土壌別土壌中熱水可溶性B含量の
変化
平 均 値変 動
係 数最 高 値 最 低 値 n
ら
pm)(CV係〉重粘性土壌 1.15土 29.6 1.58 0.54 16 0.34
火山性土壌 0.87土 24.1 1.18 0.56 16 0.21
沖 積 土 壌 0.56土
0.08 14.3 0.78 0.40 16 泥 炭 土 壌 3.63土 33.9 6.45 1.80 16
1.23 表3
土壌別土壌中熱水可溶性B 含量の変化
図1
2)供試土壌の棚素含量は0.86土 0.34ppmであり、土壌別では表39図1のように、重粘土 壌で 1.15土O.旬、火山性土壌で0.87土O.21、沖積土壌でO.56土O.08、泥炭土壌で3.63土1.23
ppmで、あった。
3 )施肥処理別、牧草種別による土壌中棚素含量には差異を認め得なかった0
4 )牧草乾物中棚素含量は3.54j:2. 58ppm であり、土壌別、施肥処理別では差異を認め得
OrchardgrassのB含量とK
,
Oとの関係 Alfalfa中のB含量とK,
O含iitとの関係10
8 7 6 乾物中
B
含量(附)
︒企
︒
9 申
ヰ物均 8 片中I B 7
〆色、白
量 6 ppm 5
4
A
AU
︒
o o o x x
0 ) ( )(
O A A
4 3
。
0 )( d )( )(
"
。
.1 o
"
A
3
2
d.. ,0. x 2 。
。 。
4 4o 。
2乾物中K
,
O含量(%) 乾物中K,
O含量(%)牧草中のB含量とK0含量の関係 図2
ず、牧草種別では alfalfaが、 4. 89
: 1 : :
2. 81、orchardgrassが2.34士
1.50ppm であった。5 )土壌別、施肥処理別牧草中の棚素吸収量は、その乾物量に関係するが、一定の傾向は見 出し難かった。
6 )土壌中置換性CaOと土壌中熱水可溶性棚素含量聞には r二 一0.850という負の相闘が あった。
7 )牧草乾物中 CaO 含量と棚素含量との聞に、また ~O 含量と棚素含量との聞には alfalfa についてのみ図2のように負の相関が認められたがorchardgrassにはその傾向が認め難かっ
た。
2 O . 根 釧 火 山 灰 草 地 の 施 肥 法 改 善
第 5 報 土 壌 中 石 灰 含 量 が 牧 草 生 育 に 及 ぼ す 影 響
大村邦男(根釧農試) ・関口久雄 赤城仰哉(中央農試)
草地では造成時に土改材として炭カルを施用した後は、長期間利用されるにもかかわらず、
石灰の補給がほとんど行なわれていないのが実状であり、経年化に伴う土壌の酸性化とともに 石灰含量の不足をきたしている。
当管内採草地の置換性石灰(以下Ex‑CaO)含量は以前の現地調査の結果、 200mg (乾 土100g当り、以下省略)以下のものが約半数を占め、さらに 100旬以下は1割あることが明
らかとなった。
近年、牧草の収量の確保もさることながら、その飼料的価値も見直されつつあり、飼料中Ca 含量も家畜飼養上問題にされている一つである。このようなことからも草地に対する石灰補給 の重要性が指摘されてきたが、それに対する検討が不充分のため、施用法も含め不明な点が多
く、対策上の指標となる土壌中
C
a量の適値についても判然、としない面が見受けられるO今回の報告は、場内圃場試験とポット試験からなり、圃場試験では造成時石灰施用後、 7年間 の長期にわたる追跡調査から土壌中 Ca含量と牧草生育の関連について一定傾向を見出した。
また、ポット試験では圃場試験を基にこれらの確認を行なったものである。
〈圃場試験〉
o試験条件 供試草地:チモシー (Ti )・ラジノグローパ (Lc)混播草地 (1973年造成) 施肥処理 Ca C 03 0, 200、400、800、1600kg
/ I ‑
O a相当造成時投入O 共通肥料:造成時、草地化成2号 50kg、過石 100k~/1O a
追肥、 N
g o s
K20 M g 0 各々硫安、過石、硫加、硫苦 にて 8、8、20、4kg/10a・年 施用造成後の経過年数と土壌の pH、Ex‑CaO (表‑1)及び牧草収量、養分含有率につい
‑ 94‑
て検討したところ、土壌のEx‑CaOは造成時に炭カルを400kg (p H 6. 5矯正相当)施用 した場合で、も5年経過後には 200昭を下回っており、造成時半量の200kgでは同年で 150kgに 無石灰区(当初E xー C a 0 150昭)で、は50mg台の低値を示した。これらCa少量区では図‑
1に示すように標準区 (400kg施用区)に比べ 100旬以下での収量減が明らかで、土壌中C a 含量低下に伴う減収傾向が認められた。また、土壌中ExーCaO含量200旬以下からC a含有 率低下が明らかであった(図‑2)。なお、牧草収量は標準量施用区との対比で減収を示して いるが、この原因が土壌のpH低下によるものかEx‑CaO含量の影響によるものかは不明 である。次に、これらを確認する意味でポット試験を行なった。
表‑1 p H及びEx‑CaOの推移
、ミ更
p H (H20) Ex‑CaO mg/100 fJ造成年 3 5 7 造成年 3 5 7
。
5. 9 5. 4 5.2 4.5 131 93 53 50200 6. 3 5. 7 5. 6 5. 0 306 169 121 147 400 6. 5 6. 2 6.0 5.3 367 318 195 173 800 6.6 6. 2 6.2 5.4 528 405 316 187
120‑1
•
1l0i
• .
• • •
100│