第 4 章 エコセメントおよび再生骨材 M を用いた超硬練りコンク
4.4 結果および考察
4.4.2 力学的特性
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図4-5に,圧縮強度と静弾性係数の関係を示す.エコセメント超硬練りコン クリート(ENN)と普通超硬練りコンクリート(NNN)の静弾性係数を比較する と,ENN の方が大きい値を示している.また,再生粗骨材を使用した ENR が ENNと同様の傾向を示したのは,再生粗骨材Mが静弾性係数の低下にあまり影 響を及ぼさなかったためと考えられる.再生細骨材を使用した場合(ERR,EBRR) の静弾性係数については,普通細骨材を使用した場合と比較して低下したが,そ の傾向は,概ね示方書と同様である.すなわち,細骨材の品質がコンクリートの 静弾性係数を低下させた要因と考えられる.再生細骨材の高い吸水率を考慮す ると,骨材自体のヤング率が小さい,すなわち普通細骨材と比較して,疎な構造 を持った細骨材であると考えられる.この疎な構造が静弾性係数および圧縮強 度の低下につながったと考えられる.しかしながら,3.4.2項での,再生細骨材 Lを使用した場合の結果と比較すると,再生細骨材 Mを使用したことで,静弾 性係数も改善されているとわかる(図4-6).
図4-5 圧縮強度と静弾性係数の関係
24 26 28 30 32 34 36 38
30 40 50 60 70
静弾性係数(kN/mm2)
圧縮強度(N/mm2)
ENN ENR
ERR EBRR
NNN RC示方書
図4-6 再生骨材Lとの比較(静弾性係数)
0 5 10 15 20 25 30 35 40
ENR-L ENR-M ERR-L ERR-M EBRR-L EBRR-M 静弾性係数(kN/mm2)
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図4-7に,圧縮強度と曲げ強度の関係を示す.エコセメント超硬練りコンク リート(ENN)および再生粗骨材超硬練りコンクリート(ENR)の曲げ強度は,
静弾性係数での結果と同様に,普通超硬練りコンクリート(NNN)より大きくな っている.一方,再生細骨材を使用した場合(ERR,EBRR)の曲げ強度につい ては,低下したが,示方書での両者の関係と同様の傾向を示した.また,EBRR の曲げ強度がERRよりも大きい結果となったが,これは,圧縮強度の結果と同 様に,BFSの潜在水硬性によるものと考えられる.ここで,3.4.2項での,再生 細骨材Lを用いた場合の曲げ強度の結果と比較すると,再生細骨材Mを使用し たことで,曲げ強度も改善されているとわかる(図4-8).
以上をまとめると,再生骨材の品質を向上させることで,各種強度は改善され るだけでなく,示方書等の設計図書に示されるような既存の関係に則って,圧縮 強度を基準とした力学的特性の導出が行いやすくなると考えられる.
図4-7 圧縮強度と曲げ強度の関係
4.0 4.5 5.0 5.5 6.0 6.5 7.0 7.5
30 35 40 45 50 55 60 65 70
曲げ強度(N/mm2)
圧縮強度(N/mm2)
ENN ENR ERR
EBRR NNN RC示方書
図4-8 再生骨材Lとの比較(曲げ強度)
0 1 2 3 4 5 6 7
ENR-L ENR-M ERR-L ERR-M
曲げ強度(N/mm)
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