第 4 章 エコセメントおよび再生骨材 M を用いた超硬練りコンク
4.2 試験概要
表4-2~表4-4に,エコセメント,高炉スラグ微粉末(以下,BFS)および 使用骨材の性質をそれぞれ示す.普通骨材については,山砂(NS)および砕石
(NG)を使用した.なお,砕石2005は,砕石2013と砕石1305を質量比 28: 72 で混合することで粗度を調整したものである.再生骨材については,再生細 骨材M(RS)および再生粗骨材M(RG)を使用した.再生粗骨材Mについて
は,【JIS A 5022附属書A,附属書D「再生粗骨材Mの凍結融解試験方法」】に準
拠し,F.M.凍害指数 0.08 以下を満たすものを使用した.なお,再生骨材の物理 的性質に関する品質規定については,3.2.1項を参照されたい.また,使用した 混和剤の性質は,表4-5に示すとおりである.
3d 7d 28d 全アルカリ 塩化物イオン
3.15 4000 27.4 2-46 4-28 良 30.1 44.0 59.0 0.59 0.046
密度 (g/cm3)
比表面積 (cm2/g)
凝結 圧縮強度
(N/mm2)
化学成分 (%) 水量
(%)
始発 (h-min)
終結 (h-min)
安定性 (パッド法)
表4-2 エコセメントの性質
7d 28d
2.91 6470 82 109 98 5.84 0 0.38 0.005
強熱減量 (%)
塩化物イオン量 (%) 密度
(g/cm3)
比表面積 (cm2/g)
活性度指数 フロー値比 (%)
酸化マグネシウム (%)
三酸化硫黄 (%)
表4-3 高炉スラグ微粉末の性質
AE助剤 変性ロジン酸化合物系
陰イオン界面活性剤 茶褐色液体 1.02~1.06 1.7 0.01 AE減水剤 リグニンスルホン酸化合物 淡褐色粉末 1.08~1.12 0.3 0.09
種類 主成分 外観 密度
(g/cm3)
全アルカリ量 (%)
塩化物イオン量 (%)
表4-5 混和剤の性質 表4-4 骨材の性質
表乾 絶乾
山砂 NS 静岡県掛川市 2.57 2.51 2.21 1.72 68.5 3.05 1.0 再生細骨材 RS 不明 2.43 2.30 5.86 1.40 60.9 2.82 0.9 砕石2013 NG大 ― 2.65 2.64 0.51 ― ― 7.01 0.1 砕石1305 NG小 ― 2.65 2.63 0.70 ― ― 6.47 0.1 砕石2005 NG 茨城県桜川市 2.65 2.63 0.65 1.60 60.4 6.62 ― 再生粗骨材 RG 不明 2.56 2.49 2.75 1.48 59.2 6.73 ―
実積率
(%) F.M. 微粒分量
種類 表記 産地 密度(g/cm3) 吸水率 (%) (%)
単位容積 質量 (kg/L)
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4.2.3 コンクリートの配合
表4-6に,超硬練りコンクリートの計画配合を示す.超硬練りコンクリート は,締固めを行った後も空隙が残存するため,品質の低下につながることが懸念 される.そのため,十分に締固めを行うことで残存空隙を減らすことのできる配 合で検討する必要がある.そこで,原田ら4-1)の検討を参考に,粗骨材粒子間の 空隙体積に対するモルタル体積の割合を表す,モルタル粗骨材空隙比Kmを1.6, 単位水量を120kg/m3とした.また,加賀谷ら4-2)の検討を参考に,目標空気量を 2.5%とし,AE助剤(マスターエア202)の使用量を調整することで,空気量を 調整した.
表4-7に,実測空気量に基づいて再計算した超硬練りコンクリートの配合を 示す.計画配合と比較すると,目標空気量に対する実測空気量の増加もしくは減 少に伴い,材料全体の単位量は減少もしくは増加する.なお,本検討では,連行 空気体積をセメントペーストの体積の一部としているため,実測空気量が目標 空気量より大きい場合には,細骨材量が少なくなることで,細骨材粒子間の空隙 体積に対するセメントペーストの体積の割合を表すKpが大きくなる.
W NC EC BFS nS rS NG RG
NNN 0.35 2.16 2.5 120 343 0 0 654 0 1304 0 0.125 0.015 2.421
ENN 0.35 2.16 2.5 120 0 343 0 653 0 1304 0 0.125 0.015 2.420
ENR 0.35 2.05 2.5 120 0 343 0 690 0 0 1223 0.125 0.015 2.376
ERR 0.35 1.48 2.5 120 0 343 0 0 652 0 1223 0.125 0.015 2.338
EBRR 0.35 1.52 2.5 120 0 213 131 0 644 0 1223 0.125 0.04 2.330
AE減水剤 (B×%)
AE助剤 (B×%)
単位容積質 量(kg/L)
1.6 配合
記号 W/B Km Kp
目標空気 量 (%)
単位量(kg/m³)
表4-6 超硬練りコンクリートの計画配合
W NC EC BFS nS rS NG RG
NNN 0.35 2.22 3.2 119 340.5 0 0 649.7 0 1294 0 0.125 0.015 2.404 21.9
ENN 0.35 2.21 3.0 119 0 341 0 649.9 0 1297 0 0.125 0.015 2.407 22.2
ENR 0.35 2.07 2.7 120 0 342 0 688 0 0 1220 0.125 0.015 2.370 22.3
ERR 0.35 1.48 2.6 120 0 343 0 0 652 0 1222 0.125 0.015 2.337 21.7
EBRR 0.35 1.49 2.1 121 0 213 131 0 646 0 1228 0.125 0.040 2.340 21.3
配合
記号 W/B Km Kp
実測空気 量 (%)
1.6
単位量(kg/m³) AE減水剤
(B×%)
AE助剤 (B×%)
単位容積質 量(kg/L)
練りあがり 温度(℃)
表4-7 実測空気量に基づいて再計算した超硬練りコンクリートの配合
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4.2.4 練混ぜ方法
コンクリートの練混ぜは,公称容量 55L の強制練りパン型ミキサを用いて行 った.1バッチ当たりの練り量は35Lとした.超硬練りコンクリートの練混ぜ方 法は以下のとおりである.
セメント及び細骨材をミキサ内に投入(このときセメントを細骨材で挟むよ うに投入する)→空練り 20 秒→練り混ぜ中に混和剤を混ぜた水を 30 秒間注入
→練混ぜ60秒→ミキサ電源OFF→材料かき落とし→粗骨材をミキサ内に投入→
練混ぜ60秒→練り板上に排出 4.2.5 供試体作製方法
供試体は,円柱供試体(φ100×200mm)および角柱供試体(100×100×400mm) を作製した.供試体の作製方法については,3.2.4項を参照されたい.
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