第 2 章 既往の研究
2.6 まとめ
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すると,単位粗骨材量を多くすることができる.すなわち,超硬練りコンクリー トでは,セメントペースト量が少なく密で,単位粗骨材量の多い配合構成となる.
したがって,エコセメントと再生骨材を超硬練りコンクリートに適用すること で,上述のような両材料の短所となりうる特徴を低減できると考えられる.
超硬練りコンクリートの施工には適切な締固めが必要であり,締固め性状を 定量的に評価できる締固め性試験によってコンシステンシーの評価がされてい る.締固めのしやすさの程度に大きく影響する因子として,細骨材率が挙げられ る,この結果に基づき Km(モルタル粗骨材空隙比)および Kp(ペースト細骨 材空隙比)による配合設計法が提案されている.なお,良好な締固め性状を得る ためには,Kmを1.6前後,Kpを1.4程度以上とすることが望ましいとされてい る.
・環境配慮型材料を用いた超硬練りコンクリート
エコセメントを用いた超硬練りコンクリートの締固め性,力学的特性および 乾燥収縮特性は,普通セメントを用いた場合と同等となり,NaCl3%溶液中にお ける凍結融解抵抗性においては,スケーリング抵抗性が低下した.スケーリング 抵抗性の低下については,エコセメントの一部を高炉スラグ微粉末や石灰石微 粉末で置換することで改善できる.また,エコセメント超硬練りコンクリートに おいても,気泡間隔係数が300µmより十分に小さい場合に,耐久性指数60以上 を確保しやすくなる.
エコセメントと再生粗骨材を用いた超硬練りコンクリートについては,締固 め性は普通セメントと普通骨材を用いた場合と同等となるが,力学的特性は低 下し,乾燥収縮ひずみは増大する.
超硬練りコンクリートの適用先となる RCCP に再生粗骨材を用いた場合,普 通骨材を用いた場合と比較して,摩耗に伴うすりへり量が大きくなるが,すべり 抵抗性は同等となる.また,材齢7日における曲げ強度は,普通骨材を用いた場 合と比較して,再生粗骨材の使用により低下し,また,材齢に伴う強度増進が小 さくなるが,舗装として十分に高強度なコンクリートとなる.
・本研究の方向性
エコセメントと再生骨材は,超硬練りコンクリートに適用した場合であって も,凍結防止剤散布環境下での凍結融解抵抗性の低下が懸念されるため,本研究 では,実環境における舗装への適用を想定して,エコセメントおよび再生骨材を 用いた超硬練りコンクリートの凍結融解抵抗性の向上を目的とした検討を行う.
また,舗装版としての耐久性や機能維持の観点から,摩耗に伴うすべり抵抗性と 舗装表面の性状について,基礎的検討を行う.
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