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公共交通機関を考慮した都市内ア クセシビリティの定量的評価手法

ドキュメント内 首 都 大 学 東 京 学 位 論 文 (ページ 33-37)

の定式化

はじめに 1. 本章の目的

2. 都市内移動モデルと線形都市の概要 3. 移動のエネルギー消費量の定式化 4. 解析の結果

5. 適用結果および考察 6. 本章の結論

第 2 章 公共交通機関を考慮した都市内アクセシビリティの定量的評価手法の定式化

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はじめに

 本章では、公共交通機関を利用する時に、歩行者から見た都市内ア クセシビリティの定量的評価手法を定式化する。この手法においては、

都市内移動モデルに基づいて移動時間と身体的なエネルギー消費量を 算出することで、都市内アクセシビリティの評価を行う。この結果よ り、年齢別に移動距離が各公共交通機関の優劣に及ぼす影響について 考察する。本章は以下のように構成される。

 第一に、本章の目的を述べる。

 第二に、都市内移動モデルと線形都市の概要を述べる。都市内の徒 歩能力指標と本解析の対象とする代表的な各公共交通機関の特徴及び 線形都市移動モデルの概要を明示する。

 第三に、移動行動によるエネルギー消費量の定式化し、人間の加齢 による運動能力の低下について述べる。

 第四に、以上の定量的評価手法によって、移動時間とエネルギー消 費量の解析結果及び考察を述べる。また、各年齢別から見た各公共交 通機関の優劣を明示する。

 第五に、第四章に与えた解析結果より、移動距離による公共交通機 関の優劣の変化を明示する。

 最後に、第六として本章の結論を述べる。

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第 2 章 公共交通機関を考慮した都市内アクセシビリティの定量的評価手法の定式化

1. 本章の目的

 第 2 章では、都市内において、歩行者が公共交通機関を使用する際 に、各交通機関の利点および欠点を定量化できる移動モデルを構築す る。第1章で述べたように、既往研究としては、乗車時間を指標とし て公共交通によるアクセシビリティを評価する研究は多々あるが、乗 車する前に交通機関の停留所までのアクセシビリティを評価する研究 は少ない。実際には、利用者は交通機関に乗車するまでに、様々な移 動抵抗がある経路を通過する。これらの抵抗によって生じる身体活動 によるエネルギー消費は利用する交通機関の選択に大きな影響を与え ると考えられる(例えば、バス停まで徒歩 5 分だが経路に傾斜が多い,

地下鉄駅まで徒歩 10 分だが経路は平たん、という選択肢がある場合 にどの機関を選択するのか)。また、利用者の年齢によって、身体活 動によるエネルギー消費が異なるために交通機関の利便性も変化する こともある。例えば、若者にとっては移動速度が早い地下鉄が良いが、

高齢者にとっては乗りやすいバスの方が良いということも考えられ る。そこで本章では、都市内アクセシビリティを定量的に評価する手 法を定式化し、仮想都市に適用することでその基本的性質を確認する。

この手法においては、都市内移動モデルに基づいて年齢階級ごとの移 動時間と身体的なエネルギー消費量を算出することで、各公共交通機 関によるアクセシビリティを定量化し、都市内アクセシビリティの評 価を行う。なお、本章においては、基本的性質を確認するために、仮 想都市として単純な線形都市を想定して公共交通機関の待ち時間や階 段の上り下りなどは考慮しない。

2. 都市内移動モデルと線形都市の概要

 この節では、都市内アクセシビリティの解析モデルを作成するため の仮想線形都市における歩行者の都市内移動の概要を述べる。

2.1 都市内の徒歩行動

 徒歩行動とは誰にとっても年齢を問わず生活の中の日常的な行動で ある。厚生労働省が行った健康日本 211)によると、平成 21 年において、

15 歳以上の 1 日あたり歩数の平均値は男性で 7243 歩(約 5km)、女性 6431 歩 ( 約 4.5km) であることを示している。また、公共交通機関を 利用する際、停留所までアクセスする、あるいは他の交通機関に乗り 換える時は、徒歩行動の重要性が高まっている。例えば、バスを利用 する時のバス停までの移動、バスから地下鉄に乗り換える時などに徒 歩行動は欠かせない。

 人の徒歩速度は、年齢および身体体力によって異なる。特に、加齢 と共に徒歩能力が減少することは、高齢者にとって公共交通機関の利

1) 厚 生 労 働 省 健 康: 日 本 21( 第 2 次 ) の推進に関する参考資料、p.100、

2012.07

第 2 章 公共交通機関を考慮した都市内アクセシビリティの定量的評価手法の定式化

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