このマニュアルでは,例題プログラムの開発作業を通して,
XMAP3 を使って画面,帳票,書式を作成する方法を説明しま す。この章では,マニュアル中で使用する例題プログラムにつ いて説明します。実際に操作を始める前に,例題プログラムの 概要を理解しておきましょう。
3.1 こんな例題を使います 3.2 画面用の例題プログラム 3.3 帳票用の例題プログラム
3.4 書式オーバレイ用の例題プログラム
3.5 例題プログラムの作成手順
3.1 こんな例題を使います
このマニュアルでは,次の
3
本の例題プログラムを用意しています。画面の例題:受注データ入力プログラム
得意先から注文を受けた商品データを画面から入力した後,受注ファイルに格納す るプログラムです。GUI画面と
CUI
画面の2
種類の画面の作成方法を学習します。帳票の例題:納品伝票印刷プログラム(帳票)
受注ファイルからデータを入力して,合計金額を計算し,商品に添付する伝票を印 刷するプログラムです。論理マップを経由してデータを出力する帳票の作成方法を 学習します。
書式オーバレイの例題:納品伝票印刷プログラム(書式オーバレイ)
受注ファイルからデータを入力して,合計金額を計算し,商品に添付する伝票を印 刷するプログラムです。納品伝票の定型部分
(
固定の文字列やけい線)
だけを書式と してレイアウト定義します。アプリケーションプログラムで書式と可変のデータを 重ねあわせて出力する書式オーバレイ印刷の作成方法について学習します。なお,これらの例題プログラムで使用する画面,帳票,書式には,XMAP3の定義を体験 してもらうのに必要な最低限のオブジェクトが盛り込まれています。実際の運用を想定 したものではありませんのでご注意ください。
図
3-1
に例題プログラムの概要を示します。図
3-1 例題プログラムの概要
3.2 画面用の例題プログラム
受注データ入力プログラムは,入力画面を
GUI
画面とCUI
画面の2
種類の画面で作成 できます。GUI
画面とは,キーボード入力のほかに,画面上のボタンやメニューをマウスで選んで データを入力できる画面です。マウスを使って操作するので,キーボード操作に慣れて いない人に向いています。また,GUI画面は,視覚的にわかりやすいので,不特定多数 の人が利用する画面に適しています。CUI
画面とは,キーボードからデータを入力する画面です。主に,データを,データに 割り当てられているコード(例:商品コード)で入力するので,顧客に対して早い対応 が求められたり,大量のデータを短時間に入力する必要があったりするデータエントリ 業務に向いています。また,すでにCUI
画面の操作に慣れているようなケース,つまり メインフレームやオフィスコンピュータから移行したシステムの業務にも適しています。GUI
画面とCUI
画面では,作成方法が違います。GUI画面を作成する場合は,「5GUI
画面を作成しましょう」を,CUI画面を作成する場合は,「6 CUI画面を作成しま しょう」を,それぞれ参照してください。次に,受注データ入力プログラムの仕様について,利用する画面別に説明します。
(1) GUI 画面を利用する場合
1.
得意先コードを入力します。手元にある得意先コードと得意先名の対応表を見て,得意先コードをキーボードから 入力します。入力後,フォーカスは自動的に入金区分の欄に位置づけられます。
2.
入金区分を選択します。ラジオボタンで入金区分を選択します。何も選択しない場合は,「現金」が選択され ます。
3.
リストボックスの中から商品名を選択します。選択した商品名が反転表示されます。商品名は,一つだけ選択できます。
4.
数量を4
けた以内の数字で入力します。5.
割引特典が付く場合は,「割引あり」のチェックボタンを選択します。商品の単価の
10%が割引になります。
6.
一とおり注文内容を入力したら,次の処理に該当するプッシュボタンを選択します。[次入力]ボタンを選択した場合
同じ得意先から続けて注文を受ける場合に,このボタンを選択します。得意先
受注ファイルに注文内容を格納してから,処理を終了します。
(2) CUI 画面を利用する場合
1.
得意先コードに該当するコード番号をキーボードから入力します。カーソルは,自動的に入金区分の欄に位置づけられます。
2.
入金区分に該当する番号をキーボードから入力します。カーソルは,自動的に商品コードの欄に位置づけられます。
3.
商品コードに該当する番号をキーボードから入力します。カーソルは自動的に数量の欄に位置づけられます。
4.
数量を4
けた以内の数字で入力したあとで,[Enter]キーを押します。カーソルは自動的に割引区分の欄に位置づけられます。
5.
割引特典の有無を選び,該当する番号をキーボードから入力します。1を選ぶと,商品の単価が
10%引きになります。
6.
一とおり注文内容を入力したら,次の処理に該当する[ファンクション]キーを押し ます。[F2]キーを押した場合
同じ得意先から続けて商品の注文を受ける場合に,このキーを押します。得意先 コードが正しければ,キーを押すと,次の商品の注文を受け付ける状態になりま す。カーソルは,商品コードの欄に位置づけられます。得意先コードが誤ってい る場合,カーソルは得意先コードの欄に位置づけられます。
[F3]キーを押した場合
受注ファイルに注文内容を格納して,処理を終了します。
3.3 帳票用の例題プログラム
納品伝票印刷プログラム(帳票)では,注文を受けた商品の一覧とその合計金額を得意 先別に出力します。ただし,出力できる注文データは最大
4
件です。画面から入力した データが5
件以上あった場合,5件目以降のデータは出力されませんのでご注意くださ い。納品伝票印刷プログラム(帳票)の仕様について説明します。
1.
受注ファイルからデータを入力します※。2.
得意先コードから得意先名を引き出します。3.
商品コードに対応する商品名と単価を引き出します。4.
単価に数量を掛けて,金額を計算します。割引特典の「割引あり」が選択されている場合は,単価を
10%引きにして金額を計算
します。5.
金額を合計して合計金額を算出します。6.
得意先別にプリンタ出力し,伝票を発行します。注※
このプログラムでは,受注ファイルから入力したデータに関係なく,一定のデータ が帳票出力される仕様になっています。
3.4 書式オーバレイ用の例題プログラム
納品伝票印刷プログラム(書式オーバレイ)では,注文を受けた商品の一覧とその合計 金額を得意先別に出力します。明細には,最大
4
件の注文データを出力できます。次に,納品伝票印刷プログラム(書式オーバレイ)の仕様について説明します。
1.
受注ファイルからデータを入力します※。2.
得意先コード,得意先名を編集して出力します。3.
各商品の金額を加算して合計金額を算出し,明細行を編集※して出力します。4
件分,この処理を繰り返します。注文データが3
件以下の場合は,空白行を出力し ます。4.
合計金額を編集して出力します。5.
改ページした後,納品伝票の印刷処理を終了します。注※
このプログラムでは,これらの処理を仮定しています。明細行のデータは,書式に 合わせて編集済みの行データを,テキストファイルから読み込みます。
3.5 例題プログラムの作成手順
例題プログラムは,次に示す手順で作成すると効率良く開発できます。
例題プログラムの作成手順を図
3-2
に示します。図
3-2 例題プログラムの作成手順
また,それぞれの工程での,このマニュアルの参照先を次に示します。
開発したい例題プログラムの種類に応じて,各章を順番に参照してください。
作成手順 画面 帳票 書式オーバレイ
(1) 4章
(2) • 5章:GUI画面
• 6章:CUI画面
8章 10章
(3) 7章 9章 11章
(4) 12章