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@ N=12 上昇不動下降 上昇不動下降 上昇不動下降 上昇不動下降

高群

 1   1  4

i16,7)(16.7)(66.7)

2   1  3

i33,3)(16.7)(50.0)

0   0   5 i0.0)(0.0)(100.)

2  1  2『

i40の)(20.0)(40.0)

低群

 3   0  4

i42.9)(0.0)(57.1)

2  2   3

i28.6)(28.6)(42.9)

2   1   3

i33.3)(16!7)(50.0)

 1  2  4

i14.3)(28,6)(57.1)

統制学級A男子

@ N躍12

統制学級A女子

@ N=13

上昇不動下降 上昇不動下降 高群

 1  0  4

i20。0)(0.0)(80。0)

2  0  5

i28.6)(0.0)(71.4)

注1)数値は生徒数である

高Q)括弧内の数値は割合(%)である 高R)高群と低群との境界は、各学級の

@ 事前調査の得点の中央値である

群群

 2   0  5

i28.6)(0つ)(71.5)

4   1   1

i66.7)(16.7)(16.7)

 その学級ごとの人数の推移をクロス集計した結果を、Table 5。8に示した。事後に 上昇した生徒、得点の変化かがなかった生徒、得点が下降した生徒の3つの変化群に 分類し表記した。その結果、生徒間の不安の程度が、先の全国平均と比べても平均的 である実験学級B組においては、高群運勢ともに不安度を下降させた生徒がそれぞれ の群ともに半数前後いた。さらに、生徒間の不安の程度が高かった実験学級C組は、

高群低群ともに6割前後の生徒が不安度を下げている。逆に不安を増した生徒は事前 の不安度の差に関係なくB組で計8名、C組で計5名もいる。

 さらに詳しく見るために、事前の高群と低群のそれぞれの男女生徒数の推移の差に ついても集計した。その結果がTable 5.9である。これを見るとB組において、予め 不安度の低かった低土で、不安を増している生徒数1−2名の差があるが、性差は人 数的には認められなかったといえよう。また、C組では、男子の事前に級友間不安度 の高かかった高群が圧倒的に不安度を低減している点に差がみとめられた。t検定の 男女別の結果と合わせると、この事前の不安度の高かった男子の推移もt検定の結果 に大きく反映しているといえよう。なぜ不安度を上昇させてしまったのだろうか。こ の実験授業の影響が否定的にとられたのか、実験以外の要因が働いたのか、またはそ の両方である可能性もある。生徒個々の変容を丹念に見ていく課題の存在が明らかと なったと言えよう。この後、この意味を考察することにする。

5.2.3 級友間安定満足度の分析

 次に「級友間安定満足度」に関して、対応のあるt検定を行った結果をTable 5.8

に示す。統制学級A組においては、事前と事後での有意な差は認められなかった。

それに対し、実験学級B組では、平均値で1。56ポイント、級友との人間関係の安定 感・満足感の程度が増し、1%水準で有意な差が認められた。同じく実験学級C組に おいては、2.23ポイント実践前よりも実践後のほうが級友との人間関係の安定感・満 足感の程度が増し、1%水準で有意な差が認められた。

 事前の学級の間の等質性の検定で明らかになったように、実験学級のB組とC組 を比較した場合、級友問の人間関係の安定性や、学級としての凝集性に有意な差が認 められるが、この授業プログラムの効果は、事前の学級の人間関係の肯定的側面の状 況の差に関係なく、一様に成果が期待できることを示しているといえよう。

 性差についての効果はどうであろうか。Table 5.9とTable 5.10に対応のあるt検定 の結果を示した。統制学級A組の男女ともにその有意な差は認められなかった。実 験学級B組の男子には、L4アポイントの級友間の安定感と満足感が増し、5%水準で 有意な差が認められた。また、実験学級C組の男子では、2.50ポイントの級友間の 安定感と満足感が増し、1%水準で有意な差が認められた。

T紛ble 5.10 級友亭亭定満高度の対応のあるt検定の結果 事前調査 事後調査 t値

統制学級A

@N=27

29.93 i5.59)

29.97 i4.42)

一〇.05

実験学級B

@N=27

33.96 i4,54)

35.52 i4.86)

一3.25**

実験学級C

@N=26

29.04 i4.54)

31.38 i5.37)

一3つ5**

注1)表中の数値は平均値である

注2)平中の括弧内の数値は標準偏差である

** o〈.01

Table 5.11級友国安定満足蹴の対応のあるt検定の結果:男子

事前調査 事後調査 t値

統制学級A

@N=15

30.07 i6.64)

30.00 i5.46)

0.05

実験学級B

@N=15

33.33 i4.91)

34.80 i5。60)

一2.35*

実験学級C

@N=14

28.64 i5.12)

31.14 i5.19)

一3.57**

注1)表中の数値は平均値である     *p〈,05 **p〈.01 注2)表中の括弧内の数値は標準偏差である

一72一

Table 5.12級高間安定満足度の対応のあるt検定の結果:女子

事前調査 事後調査 t値

統制学級A

@N=12

29.75 i4.20)

29.92 i2.84)

一〇.18

実験学級B

@N=12

34.75 i4.12)

36.42 i3.78)

一2.16

実験学級C

@N=12

29.50 i3.92)

31.67 i5.37)

一1.45

注1)表中の数値は平均値である

注2)表中の括弧内の数値は標準偏差である

 一方、女子集団については、実験学級B組の女子は、1.6アポイントの級友間の安 定感と満足感が増し、有意な傾向が認められた。また、実験学級C組の女子は、2.1ア ポイントの級友間の安定感と満足感が増したが、有意な差は認められなかった。

 では、生徒の認知の階層差による効果の違いはどうであろうか。先の「生徒間不安 度」と同様に、事前調査の得点の中央値を求め、それより高得点を示した生徒を高群

とし、低い得点を示した生徒を低群として、学級ごとの人数の推移をクロス集計した 結果を、Table 5.13に示した。事後に上昇した生徒、得点の変化かがなかった生徒、

得点が下降した生徒の3つの変化群に分類し表記した。

 その結果、生徒間の安心度や満足度が、予め高かった生徒も低かった生徒もその変 容に大きな差は認められなかった。この第1次の実験授業は、生徒間の階級層に差が なく、一様に効果を及ぼしていたと言えよう。次に対応のあるt検定で、効果の違い が認められた性差について、階層別の生徒数についてクロス集計を行い、その結果を

Table 5.14に示す。

Table 5.13級友間安定満足度の事前事後の得点の階層別推移

 統制学級A

@ N=27

繽ク 不動 下降

 実験学級B

@  N=27 繽ク 不動 下降

 実験学級C

@  N=26

繽ク 不動 下降 高群

 4   0  9i30.1)(0.0)(69.2)

 5   1   3

i55.6)(11.1)(33.3)

 9   1  4

i64。3)(7.1)(28.6)

低群

 8  2  4i57.1)(14.3)(28.6)

 12  2   4

i66!7)(11.1)(22.2)

 8   2   2

i65フ)(16フ)(16.7)

注1)表中の数値は生徒数である

注2)表中の括弧内の数値は割合(%)である

注3)高群と低群との境界は、各学級の事前調査の得点の中央値である

Table 5.14級友間安定満足度の事前事後の得点の男女別階層別推移 実験学級B男子

@ N=13

実験学級B女子

@ N=13

実験学級C男子

@ N=11

実験学級C女子

@ N=12

上昇不動下降 上昇不動下降 上昇不動下降 上昇不動下降 高群

4   1  4

i44.4)(11.1)(444)

 2   0   2 i50.0)(00)(500)

5   0   1

i83.3)(0.0)(16.7)

2   1   2

i40.0>(20.0)(40.0)

帳面

5   1  0

i83.3)(16!7)(α0)

6  1  1

i75ゆ)(12.5)(12.5)

6   1   1 i75.0)(125)(125)

4   1   2

i57.1)(28.6)(14.3)

統制学級A男子

@ N=12

統制学級A女子

@ N=13

上昇不動下降 上昇不動下降

高群

2  0  5

i28.6)(0.0)(71.4)

 1  0  4

i20の)(0,0)(80.0)

注1)数値は生徒数である

高Q)括弧内の数値は割合(%)である 高R)高群と低群との境界は、各学級の

@ 事前調査の得点の中央値である

低群

5  0   1

i83.3)(0.0)(16.7)

4  0  3

i47.1>(0つ)(42,9)

 この結果を見ると、両実験学級ともに男子の低減にその肯定的な効果が顕著に現れ ていることが明らかである。高群においても生徒間の安定度や満足度を高揚させてい る。性差が現れた一つの理由は、女子の予め

の肯定的認知度の高かった高群の変容が、上昇傾向にも下降傾向にも等しいことが上 げられる。この点で男子が推移した生徒数の傾向との違いが特にC組に現れている。

5.2.4 学級の雰囲気の分析

 続いて、「学級の雰囲気度」に関して、対応のあるt検定を行った結果をTable 5.11 に示す。統制学級A組においては、事前と事後での有意な差は認められなかった。

それに対し、実験学級B組では、平均値で7.48ポイント、学級での居心地感や雰囲 気の肯定感が増し、0.1%水準で有意な差が認められた。同じく実験学級C組におい ては、7.65ポイント実践前よりも実践後のほうが、学級での居心地感や雰囲気の肯定 感が増し、1%水準で有意な差が認められた。

 事前の学級の間のにはポイント的に差がある。実験学級のB組はC組を比較した 場合、より肯定的な意識を持っている。この授業プログラムの効果は、事前の学級の の人間関係の肯定的な意識の高い学級集団ほど、より高い成果が期待できる可能性が あることを示していると言えよう。

 性差についての効果はどうであろうか。Table 5.12とTable 5.13に対応のあるt検 定の結果を示した。統制学級A組の男女ともにその有意な差は認められなかった。

一74一

Table 5.15 学級雰囲気度の対応のあるt検定の結果

事前調査 事後調査 t値

統制学級A

@N=27

93.22 i12.66)

 9556

i13。81)

一〇.96

実験学級B

@N=27

107.37

i1644)

114.85 i15.90)

一4.75***

実験学級C

@N=26

94.04 i18.89)

101.69 i18.35)

一3.35**

      ** P〈.01 注1)平中の数値は平均値である

注2)表中の括弧内の数値は標準偏差である

***@P〈∫)Ol

Table 5.16 学級雰:囲気度の対応のあるt検定の結果:男子

:事前調査

事後調査 t値

統制学級A

@N=15

91.33

i8.72)

 95.00 i14.80)

一1.20

実験学級B

@N=14

105.36 i18.71)

113.21 i18.51)

一3.68**

実験学級C

@N=14

 87.21 i18.59)

 95.43 i16.51)

一2.74*

*p〈.05   ** p〈.01

注1)表中の数値は平均値である

注2)表中の括弧内の数値は標準偏差である

TaMe 5.17 学級雰囲気度の対応のあるt検定の結果:女子

事前調査

事後調査 t値

統制学級A

@N=12

95.58

i1647)

 96.25 i13.09)

一〇.17

実験学級B

@N=13

109.54 i16.44)

116.62 i15.90)

一2.93*

実験学級C

@N=12

102.00 i16.56)

109.00 i18.30)

一1.92

*P〈.05

注1)表中の数値は平均値である

注2)表中の括弧内の数値は標準偏差である

実験学級B組の男子には、7。85ポイントの学級への居心地感や雰囲気の肯定的意識 が増し、1%水準で有意な差が認められた。また、実験学級C組の男子では学級への 居心地感や雰囲気の肯定的意識が8.22ポイントの増し、5%水準で有意な差が認め

られた。一方、女子集団については、実験学級B組の女子は、学級への居心地感や 雰囲気の肯定的意識が7.08ポイントの増し、5%水準で有意な差が認められた。また、

実験学級C組の女子は、学級への居心地感や雰囲気の肯定的意識が7.00ポイントの 増し、有意な傾向が認められた。

 以上のことから、この授業プログラムは、学級における居心地感や雰囲気を肯定的 な意識へと変容させる効果に優れ、本研究の心理尺度の他の効果と相対的に比べても この尺度に対する効果が男女を問わず、強い有意差をもって認められたといる。

 では、生徒の認知の階層差による効果の違いはどうであろうか。同様に、事前調査 の得点の中央値を求め、それより高得点を示した生徒を高群とし、低い得点を示した 生徒を低群として、学級ごとの人数の推移をクロス集計した結果を、Table 5.18に示

した。事後に上昇した生徒、得点の変化かがなかった生徒、得点が下降した生徒の3 つの変化群に分類し表記した。

 その結果、所属学級の居心地度や雰囲気度の予めの認知の高低度に関係なく、両実 験学級ともに生徒の肯定的認知への変容があったことが、この認知の階層別生徒数の 推移からも証明されたといえよう。

 では、その中の性差についての検討である。同様のクロス集計の結果をTable 5.19 に示した。その結果、学級全体の動向と同じように、予めの認知の高低差に影響する ことなくその肯定的な変容効果が認められる。ただし、先述の尺度についてもいえる ことであるが、実験学級C組の女子の高群の2名の生徒の反応に課題性を感じてい る。その生徒の同定や考察は、後述の本研究の課題点で、論述することにする。

Table 5.18 学級雰囲気度の事前事後の得点の階層別推移

 統制学級A

@ N=27

繽ク 不動 下降

 実験学級B

@  N=27 繽ク 不動 下降

 実験学級C

@  N=26

繽ク 不動 下降 高群

 7   0   8i46!7)(0.0)(53.3)

 10  0   3

i76.9)(0の)(23.1)

 7   1   5

i53。8)(7.7)(38.5)

低群

 8   0   4i66.7)(0.0)(33.3)

 13  0   1

i92.9)(0.0)(7.1)

 12  0   1

i92.3)(0.0)(7.4)

注1)表口の数値は生徒数である

注2)畠中の括弧内の数値は割合(%)である

注3)高群と低群との境界は、各学級の事前調査の得点の中央値である

一76一