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ヶ月の禁煙継続に関連した要因の分析

ドキュメント内 第9回日本禁煙学会学術総会抄録集PDF版 (ページ 95-110)

◆ 一 般 口 演

禁煙治療終了後 12 ヶ月の禁煙継続に関連した要因の分析

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 千

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椙山女学園大学 看護学部

田中 英夫3)、尾瀬  功3)、橘  和延4)、野崎 裕広5)、鈴木 幸男6)、末久  弘7)、坂  英雄2,8)

2)名古屋医療センター 臨床研究センター、3)愛知県がんセンター研究所 疫学・予防部

4)近畿中央胸部疾患センター 呼吸器内科、5)中京病院 呼吸器内科、6)北里研究所病院 呼吸器内科

7)岩国医療センター 呼吸器外科、8)名古屋医療センター 呼吸器科

【 目的 】日本の禁煙治療における禁煙成功および終了後 12 ヵ月の禁煙継続に関連した要因を身体的、

心理的、社会的因子から明らかにすること。

【 方法 】禁煙治療を行う 6 施設を対象に、標準化された禁煙治療を実施した。禁煙治療 5 回目まで来院 した 660 名のうち、禁煙に成功した 516 名に対し 12 ヶ月後に郵送調査を行った。禁煙治療終了時の 禁煙成功の要因を分析するために多重ロジスティック回帰分析を行った。独立変数は年齢、性別、基 礎疾患、同居者の有無、喫煙者との同居の有無、喫煙開始年齢、初回の禁煙への動機、初回の禁煙達 成のセルフエフィカシー、初回の center for epidemiologic studies depression scale(CES-D)、ファー ガストロームニコチン依存度テスト、初回の渇望感、禁煙経験、使用薬剤とし、ステップワイズ法で 投入する変数を決定した。禁煙治療終了時の禁煙成功者を対象に、禁煙治療終了後 12 ヵ月の禁煙継続 の要因を同様に分析した。上記独立変数の、動機、セルフエフィカシー、CES-D、渇望感を禁煙治療 終了時のものに変更し投入した。

【 結果 】初回のセルフエフィカシーは、高ければ高い程禁煙治療終了時の禁煙成功に関連していた

(Odds Ratio(OR): 1.39, 95% 信頼区間(CI):1.06-1.82)、バレニクリンはニコチンパッチに比べて約 2.5 倍禁煙成功に関連していた(95%CI:1.23-5.03)。禁煙治療終了時の渇望感の強さは禁煙治療終了 後 12 ヵ月の禁煙継続を妨げる因子であった(OR:0.74, 95% CI: 0.57-0.97)。

【 結論 】長期的な禁煙継続を目指すために、禁煙治療終了時のカウンセリングによる渇望感のコント ロールが重要と考えられた。

O4-2

グループウエア「サイボウズ Live」を活用した連携と 禁煙指導者スキルアップセミナー

うち

 田

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医療法人社団 友愛会 鎌田クリニック / 横浜・川崎禁煙外来ネットワーク 今野 郁子3)、倉田 文秋3)、鈴木 悦朗3)、森  壽生2)、勝亦 琢磨2)、湯浅 章平2)

2)神奈川県保険医協会 学術部、3)横浜・川崎禁煙外来ネットワーク

【 目的 】 2020 年東京オリンピック開催に向けて禁煙意識の高まりと受動喫煙防止について社会的に再 び注目を集めてきている。今後、禁煙外来を受診する患者の増加が予測され、外来に携わる指導者の 役割も大きい。現在、禁煙外来実施医療機関の相互連携が行われておらず他部門(歯科・禁煙支援薬 局)との距離を縮め、知識を共有して連携を図り禁煙率を高める上で禁煙指導者の育成・スキルアッ プをする必要がある。我々は「サイボウズ Live」を用いネットワークを構築し、禁煙指導者スキル アップセミナーを実施したので報告する。

【 方法 】横浜・川崎禁煙外来ネットワークを立ち上げ、看護師を対象としたスキルアップセミナーを 4 回シリーズで実施した。内容はニコチン依存症算定基準、管理料など禁煙外来開設基準、行動科学ス テージ理論などで、グループワークとセミナー前後のアンケート調査を行い評価した。またコラボレー ションツール「サイボウズ Live」をネットワーク運用に採用した。「サイボウズ Live」はプロジェク ト進捗管理、連絡事項、スケジュール情報の共有、アンケート調査等の機能を有し、オンライン上に グループを作成しコミュニケーションを行った。

【 結果 】延参加人数は 71 名で、参加者は禁煙外来未経験者から経験豊富な担当者など様々であった。

未経験の参加者からは予測される問題、支援のポイントがわかり、今後に役立てる事ができるとの評 価が得られた。また経験者には事例を通し判断基準を議論できる機会となった。グループウエアを活 用した事により参加者からは「CO の測定についての疑問」「未成年への禁煙への対応」などの質問に 対しネットワークでのサポートがあった。看護師向けのセミナーであったが薬剤師の参加が数名あっ た。薬剤師からは、具体的禁煙支援の実際を知ることで連続性を持った支援が可能との意見が出た。

【 考察 】グループワーク、アンケート調査により外来での指導内容が把握出来、結果として施設間の 指導レベル格差を無くすためのカリキュラムの作成、問題点を共有し議論できる環境整備が必要と考 えた。禁煙を継続していく支援のポイントに「動機の強化、自信を上げる」があり、薬剤師による介 入で更なる支援強化が期待できる。医師、看護師、薬剤師、他部門の積極的連携で禁煙支援を進める うえでスマートフォンのアプリからも容易にアクセス出来る「サイボウズ Live」は有効なディバイス と考え推進していきたい。

O4-3

禁煙支援スキルアップセミナーについての考察

こん

 野

 郁

いく

 子

横浜・川崎禁煙外来ネットワーク / くらた内科クリニック

内田久仁子1)、山本 晴章3)、調 進一郎3)、徳山 隆之3)、森  壽生3)、勝亦 琢磨3)

湯浅 章平3)、倉田 文秋1,2)、鈴木 悦朗1)

1)横浜・川崎禁煙外来ネットワーク、2)くらた内科クリニック、3)神奈川県保険医協会

【 目的 】禁煙外来に携わるスタッフのスキルアップを図る。

【 方法 】看護師を対象とした禁煙指導内容についてセミナーを実施しその前後で知識の習得程度、満 足度についてアンケート調査を実施し検討した。

【 結果 】看護師を対象としたセミナーを 4 回にわたり実施した。内容は各回とも講義とグループワー クで構成し講義は行動科学のステージモデル、コミュニケーション技術、認知行動療法の基礎につい て行い、グループワークは指導場面での具体的な対応、症例検討の内容で行った。延べ 71 名の出席が あり 1 回目 24 名、2 回目 25 名、3 回目 22 名で 3 回通しての出席者は 12 名、2 回は 11 名、1 回のみ の出席は 12 名であった。受講者の内訳は勤続年数 10 年以上が 71%を占め、勤務先は病院が 19%で それ以外は診療所、企業の健康管理室などであった。禁煙外来の開設時期は最長 20 年、最短 3 ヶ月、

平均 5.2 年であった。受講者の禁煙指導に対する 1)興味 2)やる気 3)自信については平均 1)

78.8%2)76.8%3)53.6%だった。各回での満足度と難易度は満足度 が高いものが必ずしも難易 度が容易なわけではなく難しいと感じる内容でも満足度が高いものもあった。

【 考察 】 2006 年禁煙外来が保険適応になった当初、適応医療機関は全国で 1,000 施設にも及ばなかっ たが、2015 年 9 月 4 日現在は 15,873 施設にも及ぶ。ガイドラインの施設基準では専任の看護師が従 事することは記されているが具体的な指導内容についての指針は示されていない。禁煙を達成するた めには内服やパッチを正しく使用するだけでは十分ではない。身体的依存について薬剤は効果を発揮 するが、精神的依存については指導者の効果的な助言や生活指導がとても重要であると考える。今回 セミナー終了後に習熟度やスキルアップの程度を評価する予定だったが、実施の過程で知識の習得と 指導スキルの熟練度は必ずしもイコールではないと理解した。しかし受講者の不足している知識や各 自が実際の場面で迷ったこと、指導上の悩み等が具体的に明らかになりその内容を共有する場が持て たこと、地域において禁煙指導者としてのネットワークが出来たことは有益だと考える。

O4-4

当クリニックの禁煙外来の現状と課題

~卒煙アンケートから見えてくるもの~

はま

     恵

けい

社会医療法人財団 石心会 さやま総合クリニック 小野寺葉子、砂長 久美、松岡 明江、坂口 浩三

社会医療法人財団 石心会 さやま総合クリニック

【 背景・目的 】 2011 年 9 月より医師 1 名と看護師 3 名体制で禁煙外来を開始し、当クリニックではク リニカルパスの導入、初診時に胸部 X 線撮影やスパイログラム、初診から 1 週間後と卒煙後の電話サ ポート等を積極的に導入している。また、2014 年 1 月から、禁煙外来終了時に完全禁煙できた患者へ アンケートを実施している。そこから当院禁煙外来の現状と、今後の禁煙支援の課題を検討した。

【 方法・対象 】 2014 年 1 月〜 2015 年 3 月までに卒煙できた患者 40 名へ禁煙外来を知ったきっかけ、

動機づけ、X線撮影、スパイログラム、呼気 CO 値測定と効果の是非、アドバイスの効果、卒煙を迎 えた心境等に焦点をおいたアンケートを実施し解析した。

【 結果 】当院の禁煙外来を知ったきっかけは、担当医師より勧められた 20 名(50%)、インターネット で検索した 7 人、当院に掲示されているポスターを見た 5 名であった。X 線撮影とスパイログラムを 実施して良かった 35 名(87%)。それらの検査が動機づけに繋がった 31 名であった。また、呼気 CO 値測定がやる気に繋がった 32 名(80%)。禁煙に対する個々に応じたアドバイスが役に立ったと感じ ている 38 名(95%)であった。禁煙開始時の気持ちは、本当に止められるか不安だった 17 名(42%)、

絶対に禁煙するという気持ちだった 4 名、辛かった 3 名。禁煙して良かったことは、経済的に余裕が 出た 8 名、体調が良い 5 名、痰が減った 3 名、食がおいしい 2 名、周囲に対する気遣いが楽になった 3 名、気持ちが安定した 2 名などが出た。

【 考察 】卒煙アンケートの結果から、かかりつけ医から禁煙を勧められ禁煙に対する動機づけが出来 ている患者が多かった。また、禁煙治療の標準手順書には無く当院で補完的に行なっている初診時の 胸部 X 線撮影やスパイログラム(肺年齢)も動機づけに有効であると考えられ、現行の禁煙支援体制の 受け入れは良好であった。また、終了時にアンケートをとることは患者にとってこの 3 ヶ月を振り返 る良い機会となり、今後の禁煙継続へ意識を高めると思われた。支援者としては、初診時の患者の心 境に関して理解が深まった。

【 結論 】卒煙アンケートは患者・支援スタッフ両者に有用と考えられた。私達は、患者が禁煙したい という思いを持ち続けられるように支援をしていくことが重要であると改めて認識した。

ドキュメント内 第9回日本禁煙学会学術総会抄録集PDF版 (ページ 95-110)