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◆ 抄 録 集

ドキュメント内 第9回日本禁煙学会学術総会抄録集PDF版 (ページ 30-49)

理事長講演

略歴

日本禁煙学会理事長 日本頭痛学会理事,日本脳卒中学 会評議員,日本自律神経学会評議員,日本サルコイドー シス学会評議員, などを歴任

現 在, 英 国 王 立 医 学 会 フ ェ ロ ー active member of American Academy of Neurology

専攻領域 臨床神経学.パーキンソン病,頭痛,脳血管障 害の臨床日本神経学会専門医、日本禁煙学会専門医、日本内科学 1947 10 千葉県にて出生

1973  3 東京大学医学部医学科 卒業 1980  7 ミネソタ大学神経内科 research fellow 1981  7 ミネソタ大学神経内科 visiting assistant professor

1982 10 日本赤十字社医療センター神経内科部長

〜.2000/3/31退職

2000  4 杏林大学医学部神経内科教授 2002  4  同     第一内科主任教授

我々の足跡と 2016 年に向けて

さく

 田

   学

まなぶ

日本禁煙学会理事長

 日本禁煙学会はこれまで NPO 法人として様々な活動をして参り、現在は会員数も 3500 名を超える に至っています。

1)Global Science の立場から、毎年の学術総会、日本禁煙学会雑誌や禁煙学の発行、受動喫煙などの ファクトシート、FCTC ポケットブック、きんえんポケットブックなどの印刷と配布、さらに禁煙指導 者認定制度により 1500 名を超える指導者の皆様を試験により認定し、その禁煙外来は大学病院やおも だった病院を網羅するに至っています。 2013 年には第 10 回アジア太平洋タバコ対策会議(APACT Japan)を 40 か国 1000 人のご参加を得て千葉県幕張で友好団体と共同開催いたしましたが、この会に は秋篠宮妃殿下や WHO のベッチャー局長、各国の財務大臣をはじめ多くの専門家が参集しました。

 さらに、タバコや禁煙に関する種々の問題につき、政府などしかるべき部局に要請を繰り返し、その つど記者会見を行って参りました。

2)外圧・外国との連携としましては FCTC の COP(締約国会議)には毎回 FCA(FCTC 連盟)の一員と して正式参加し、さらに WHO, 世界医師会、世界歯科医師会、世界薬剤師会、世界看護協会、IOC、

SEATCA などと連携をとって参りました。

 4 年前からはオリンピックをてこに、日本の一向に進まない受動喫煙防止対策に風穴を開けるべく、

東京都医師会と連携してタバコ Q&A の発行、受動喫煙防止法や防止条例(案)の策定、東京都舛添知事 への要請、「メガイベントをタバコフリーにするガイド」や「都市をスモークフリーにする」の翻訳・

出版・配布などを繰り返しております。

3)Grass Roots の活動としましては、3500 名の会員の皆様それぞれが、周囲の方々にタバコの害を伝 え、禁煙を広めるべく日夜活動をしております。川根博司先生をはじめとする皆様の新聞・雑誌への投 稿はとても大切ですし、森田純二先生や日本各地の影響力の大きい方々を中心に Grass Roots 委員会を 結成しました。

 このようにして日本禁煙学会は日本の禁煙運動の中心として、またちっとも動こうとしない政府の尻 を叩くお目付役として厚労省とも連携を取りつつ活動をして参りました。

 このたび会員数が 3500 名を超え、活動が多岐にわたり、また活動範囲が東京都を超えて全国的であ ることから、NPO 法人を解散し、一般社団法人に切り替えることといたしました。

 今後はこれまでの活動をそのまま継続するとともに、タバコのパッケージの健康警告にも重点を置 きたいと考え、すでに財務省の担当官にはその旨を伝えています。皆様のご理解、ご協力を得て、日 本における禁煙運動のうねりをさらに大きく活発なものとしていきましょう。

タバコと NCD

はし

 本

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第9回日本禁煙学会学術総会会長 熊本市民病院首席診療部長兼神経内科部長 くまもと禁煙推進フォーラム代表 橋本洋一郎

 私は脳卒中を専門とする神経内科医として、急性期脳卒中の診療を 30 年以上行っている。1981 年 に医師になったときから禁煙は重要だと思っていたが、当時はなぜタバコは吸い始めると止められな いかが分からなかった。生活習慣のみだれが続き、一部の方がメタボリックシンドロームになり、高 血圧・糖尿病・脂質異常症になり、動脈硬化が進行して、脳卒中になる。発症直後の救急医療でどう にか治したいと頑張ってきたが、救命できても寝たきりになることも多い。後遺症を残す脳卒中を地 域全体で対応するために、1995 年から熊本で組織的に「地域完結型の脳卒中診療態勢構築」を行って きた。多くの仲間が集い、地域の医療資源を有効活用することにより、「脳卒中の熊本方式」は成り 立っている。“ 脳卒中 予防に勝る 治療なし ” ということで積極的な予防には禁煙は必須である。最 近の 10 年間は禁煙学を学ぶことで適切な禁煙支援を行いつつ、そこで習得したスキルを他の疾患診療 へ応用もできるようなった。

 NCD(noncommunicable disease:非感染性疾患)という言葉は知ってはいたが、2013 年 8 月 18 日

〜 21 日に幕張メッセで開催された APACT において、WHO の Dr Douglas Bettcher の発表スライド1 枚で大変よく理解できた。タバコは 4 つの NCD 全ての危険因子である。脳卒中は米国において

「apoplexy」→「stroke」→「brain attack」とキーワードを変えることにより、対策を大きく変化さ せてきた。「成人病」→「生活習慣病」→「NCD」とキーワードを変えることで、健康増進・疾病予 防・再発予防・健康寿命延伸について、禁煙の立場で積極的な情報発信をしていきたいと考えている。

 くまもと禁煙推進フォーラム(http://square.umin.ac.jp/nosmoke/)を 2009 年に設立し、①未成年者 の喫煙防止、②受動喫煙防止、③禁煙希望者への禁煙支援などを旗印に禁煙活動を行っている。2013 年には第 13 回全国禁煙推進研究会 2013 熊本フォーラムを開催し、2013 年度の第 2 回「健康寿命 を延ばそう! Award」厚生労働省健康局長優良賞を受賞した。くまもと禁煙推進フォーラムの過去 7 年間にわたる活動を中心に会長講演を行う。

会長講演

略歴

学 歴:1981 年3月 鹿児島大学医学部 卒業 職 歴:1981 年 熊本大学医学部 第一内科

    1984 年 国立循環器病センター 内科 脳血管部門     1987 年 熊本大学医学部 第一内科 助手     1993 年 熊本市立熊本市民病院 神経内科 医長     1998 年  同上              部長

    (1998 年9月〜 12 月ドイツのハイデルベルグ大学医学部神経内科に短期留学)

    2011 年  同上        診療部長     2014 年  同上      首席診療部長 学 会:日本脳卒中学会 (理事、代議員、評議員、専門医)

    日本神経学会 (代議員、専門医、指導医)

    日本リハビリテーション医学会 (代議員、専門医、指導責任者、

       2015 年九州地方会会長)

    日本頭痛学会(理事、専門医、指導医)

    日本内科学会(認定医、指導医)、日本プライマリ・ケア連合学会(認定医、指導医)

    日本禁煙学会(評議員、禁煙専門医、2015 年会長)

    日本静脈経腸栄養学会(認定医、NST 専門療法士認定教育施設指導医)

    日本栓子検出と治療学会(理事、評議員、2005 年会長)

    日本神経治療学会(評議員)、日本脳神経超音波学会 (評議員)

    日本認知神経科学会(評議員) 、日本脳ドック学会 (評議員)

    日本神経心理学会 (評議員)、日本高次機能学会(評議員)、日本睡眠学会     日本クリニカルパス学会、日本医療マネジメント学会、日本てんかん学会     日本リハビリテーション病院・施設協会

専 門:脳梗塞、頭痛、禁煙、不眠症、地域医療連携、リハビリテーション 著 書:脳卒中を防ぐ —病診連携の最前線— (南山堂、2003 年)

    脳卒中の再発を防ぐ!知っておきたいQ&A 76 (南山堂、2009)

    脳卒中 プライマリ・ケア ー脳卒中を発症させない見逃さないー        (プリメド社、2011 年)

他の活動:公益社団法人日本脳卒中協会 熊本県支部長      くまもと禁煙推進フォーラム代表

     熊本県保険医協会 副会長(勤務医部会長)

タバコの使用 不健康な食事 身体活動不足 アルコールの有害使用

循環器疾患(脳卒中・心疾患など)

がん

糖尿病

慢性呼吸器疾患

特別講演 Ⅰ

The cost today of Japan’s failure to implement modern tobacco control

Glantz, Stanton A, PhD, Professor of Medicine

Department of Medicine; and Director, Center for Tobacco Control Research and Education,

University of California, San Francisco

Despite the fact that Japanese scientist Takeshi Hirayama was the first to demonstrate that secondhand smoke cased lung cancer, Japan is lagging the world in protecting its citizens from secondhand smoke and the tobacco industry. This presentation will review the diseases secondhand smoke causes and the rapid benefits in terms of reduced heart attacks, strokes and other diseases that occur when environments are made smokefree. It will also discuss the emergence of e-cigarettes and the threat they propose to public health. Experience in the US and elsewhere where tobacco interests dominate national policymaking demonstrates that the place to work for change is at the local level.

日本が最新のタバコ規制を行わなかったことによる 今日の代償

スタントン グランツ

 1981 年に発表された平山雄氏の論文で受動喫煙により肺がんが生じることが、ここ日本から初めて 発表された。それにもかかわらず、日本は、現在も受動喫煙とタバコ産業から国民を守ることができ ていない。

 今回の発表では、受動喫煙の生じる疾患や受動喫の無い環境構築により心臓発作、脳卒中や多くの 疾患を減少させた急性効果などについてレビューする予定である。さらに、最近の電子タバコの問題 や周りの人々への健康被害の脅威にも述べてみたい。タバコの害の理解が国家政策を変化させたアメ リカや他の国での経験から学ぶこととして、まず改革を起こし始める場所とは、地方であることをお 伝えしたい。

Education

University of Cincinnati, OH, BS, 1969, Aerospace Engineering Stanford University, CA, MS, 1970, Applied Mechanics Stanford University, CA, PhD, 1973, Applied Mechanics and Engineering Economic Systems Stanford University, CA, Postdoc, 1975, Cardiology University of California San Francisco, CA, Postdoc, 1977, Cardiovascular Research

ドキュメント内 第9回日本禁煙学会学術総会抄録集PDF版 (ページ 30-49)