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ロジック・アナライザのセット・アップおよび実行

ドキュメント内 Intoroduction to Quartus IIマニュアル Ver. 4.2 (ページ 193-197)

第 12 章: デバッグ

第 12 章: デバッグ

SignalTap IIロジック・アナライザ

SignalTap II ファイルのセット・アップおよびデータ・キャプチャの基本的な流れ

は、以下の通りです。

1. SignalTap IIファイルを新規に作成します。

2. SignalTap IIファイルにインスタンスを、また各インスタンスにはノードを追

加します。 Node Finderの SignalTap IIフィルタ機能を使用すると、合成前や フィッティング後のすべてのSignalTap IIノードを検索できます。

3. 各インスタンスにクロックを割り当てます。

4. サンプル容量およびトリガ・レベルといった他のオプションを設定し、データ 入力またはトリガ入力、デバッグ・ポートに信号を割り当てます。

5. 必要に応じて、拡張トリガ条件を指定します。

6. デザインをコンパイルします。

7. デバイスをプログラムします。

8. Quartus II 開発ソフトウェアまたは外部ロジック・アナライザやオシロスコー

プを使用して、信号データを取得し解析します。

図 3に、SignalTap IIロジック・アナライザを示します。

quartus_stp実行コマンドの使い方

quartus_stp実行コマンドを使用して、コマンド・プロンプトまたはスクリプトでSignalTap II ロジッ ク・アナライザを個別に実行することもできます。 SignalTap IIファイルを設定するには、quartus_stp 実行コマンドをはじめに実行します。 コンパイルの後にSignalTap II ロジック・アナライザを実行して、

信号をキャプチャすることができます。

quartus_stp実行コマンドのヘルプを参照する場合は、コマンド・プロンプトで次のいずれかを入力し

ます。

quartus_stp -h

quartus_stp --help

quartus_stp --help=<トピック名>

第 12 章: デバッグ SignalTap IIロジック・アナライザ

図 3. SignalTap IIロジック・アナライザ

SignalTap IIロジック・アナライザをセット・アップするには、次の機能を使用します。

複数のロジック・アナライザ: SignalTap IIロジック・アナライザは、各デバ イスに対しロジック・アナライザ機能を複数組み込むことが可能です(マルチ・

インスタンス)。 この機能を使用すると、デバイスの各クロック・ドメインに独 自のロジック・アナライザを個別に作成することや、複数のエンベデッド・ロ ジック・アナライザに異なる設定を適用することができます。

インスタンス・マネージャ: インスタンス・マネージャを使用して、マルチ・

インスタンスでのSignalTap IIロジック解析が可能です。また、SignalTap II ファイルのインスタンスの作成や削除、および名前の変更も可能です。 インス タンス・マネージャは、現在のSignalTap IIファイルにあるすべてのインスタ ンス、関連するインスタンスの現在の状態、関連するインスタンスで使用され るロジック・エレメントおよびメモリ・ビット数を表示します。インスタン ス・マネージャを使用すると、各ロジック・アナライザがデバイスで必要とす るリソースの使用率をチェックするのに役立ちます。 複数のロジック・アナラ

インスタンス・

マネージャ

セットアップ・ビュー シグナル・コンフィギュ レーション・パネル

JTAGチェーン・

コンフィギュレーション

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SignalTap IIロジック・アナライザ

トリガ: ロジックのレベルやクロック・エッジ、論理式などのロジック・イベ

ントのパターンをトリガといいます。 SignalTap IIロジック・アナライザは、マ ルチレベル・トリガ、複数のトリガ・ポイントやセグメント、外部トリガのイ ベ ン ト を サ ポ ー ト し て い ま す。 SignalTap II Logic Analyzerウ ィ ン ド ウ の Signal Configurationパ ネ ル を 使 用 し て、ト リ ガ・オ プ シ ョ ン を 設 定 し、

SignalTap II Logic Analyzerウ ィ ン ド ウ のSetupタ ブ のTrigger Levels列 の Advancedを選択して拡張トリガを指定します。

拡張トリガは、内部バスまたはノードのデータ値をベースにしたユーザ定義の 論理式や条件を柔軟に作ることができます。 Advanced Triggerタブを使用して、

Node ListおよびObject Libraryから記号をドラッグ・アンド・ドロップして、

論理、比較、ビット単位、リダクション、シフト演算、およびイベント・カウ ンタで構成される論理式を作成することができます。図 4は、SignalTap IIウィ ンドウのAdvanced Triggerタブを示しています。

図 4. SignalTap IIウィンドウのAdvanced Triggersタブ

トリガ・レベルは、最大10レベルまで設定可能で、最重要データのみを表示 することができます。 pre、center、post、およびcontinuousの4つのトリガ・ポ

第 12 章: デバッグ SignalTap IIロジック・アナライザ

セグメント・モードでは、メモリを時間周期ごとにセグメント化することで、

大きなサンプル容量の領域確保を行うことなく、周期的イベントのデータを取 り込むことができます。

インクリメンタル配線: この機能により、再度フル・コンパイルを実行するこ となしにフィッティング後のノードを解析できるため、デバッグのプロセスを 短縮できます。

SignalTap II インクリメンタル配線機能を使用する前に、Settings ダイアログ

(Assignmentsメニュー) の SignalTap II Logic AnalyzerページのAutomatically turn on smart compilation if conditions exist in which SignalTap II with incremental routing is usedをオンにして、スマート・コンパイルを実行してお く必要 があり ます。また、デ ザイン をコンパ イルす る前に Trigger Nodes allocatedおよびData Nodes allocatedボックスを使用して、SignalTap IIインク リメンタル配線のトリガまたはデータ・ノードを予約しておく必要がありま す。 Node FinderのFilter リストにあるSignalTap II: post-fittingを選択して、

SignalTap IIインクリメンタル配線ソースのノードを検索できます。

プログラミング・ファイルの付加:複数のSignalTap IIコンフィギュレーショ ン (トリガ設定) および対応するプログラミング・ファイルを1つのSignalTap II ファイルで実現します。 SOF Managerを使用して、SRAM Object Files (.sof)の 追加、名前の変更、または削除、SignalTap IIファイルからSOFを抽出、また はデバイスをプログラムすることができます。

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