Linkexpress Replication optionを使用する場合には、レプリケーションの処理の流れをLinkexpressの“業務”を利用して 作成します。
Linkexpressでは、ある一連の処理の流れを“業務”と呼び、業務を構成する処理の単位を“イベント”と呼びます。また、
イベントを組み合わせて業務を作成することを“業務定義”といいます。業務定義は、制御サーバに接続した“Linkexpress クライアント”の業務定義ウィンドウで行います。定義した業務は、“業務スケジュール”に従って実行されます。
業務、イベント、業務定義、業務スケジュールおよび業務定義ウィンドウの詳細については、“Linkexpress 運用ガイド”を 参照してください。
レプリケーションの処理をするために定義した業務を“レプリケーション業務”と呼びます。
ここでは、レプリケーション業務について以下を説明します。
・ レプリケーション業務の各処理
・ レプリケーション業務の実行
・ レプリケーション業務の種類
参考
制御サーバと業務サーバについて
分散業務では、複数のサーバでそれぞれの業務を実行しています。Linkexpressでは、これらの分散業務を一元管理す ることができます。この業務を管理するサーバを“制御サーバ”と呼びます。これに対して、各業務を実行するサーバを
“業務サーバ”と呼びます。通常は、ネットワーク上の業務サーバの1台が制御サーバを兼用するシステム形態がとられま す。詳細は、“Linkexpress 運用ガイド”を参照してください。
Linkexpressクライアントについて
Linkexpressでは、クライアントを利用して業務の定義や監視を行うことができます。接続先サーバがPCサーバの場合は、
サーバのコンピュータとクライアントのコンピュータとを共用することができます。
1.15.1 レプリケーション業務の各処理
レプリケーション業務は、以下の処理を組み合わせて定義します。
処理の種類 説明
抽出処理 データベース抽出コマンドを実行し、複写元データベース からデータを抽出します。
Linkexpressの以下のどちらかのイベントで定義します。
自側ジョブ起動イベント
相手側ジョブ起動イベント
データ送信 抽出したデータを複写先システムに送ります。
Linkexpressの以下のイベントで定義します。
ファイル送信イベント
データ受信 抽出したデータを複写先システムが受け取ります。
Linkexpressの以下のイベントで定義します。
ファイル受信イベント
格納処理 データベース格納コマンドを実行し、データを複写先データ ベースに格納します。
Linkexpressの以下のどちらかのイベントで定義します。
自側ジョブ起動イベント
相手側ジョブ起動イベント
Linkexpress for Windows NT V1.1L20以降、Solaris版 Linkexpress 1.1以降およびLinux版Linkexpress V3.0L20以 降では、表単位のレプリケーションの場合は、以下のどちら かのイベントで定義することもできます。
自側DB格納イベント
相手側DB格納イベント
処理の種類 説明
確定処理 複写元サーバで業務確定コマンドを実行し、レプリケーショ ン業務が正常に終了したことを宣言します。
確定処理を行うと、抽出処理で出力した“抽出データ格納 ファイル”が削除されます。確定処理を行わないと、同一の 抽出定義に対する全複写はできません。
Linkexpressの以下のどちらかのイベントで定義します。
自側ジョブ起動イベント
相手側ジョブ起動イベント
備考:表中のアイコンは、Linkexpressクライアントの業務定義ウインドウで指定するアイコンです。
参照
・ Linkexpressの各イベントについては、“Linkexpress 運用ガイド”を参照してください。
・ データベース抽出コマンドと業務確定コマンドについては、“6.14 lxextdbコマンド”、“6.15 lxcmtdbコマンド”、“6.31 lxrpoextコマンド”、“6.32 lxrpocmtコマンド”を参照してください。
・ データベース格納コマンドについては、“Linkexpress コマンドリファレンス”を参照してください。
1.15.2 レプリケーション業務の実行
定義した業務は、Linkexpressの業務スケジュールに従って実行されます。
業務スケジュールには、以下があります。
業務スケジュール の種類
説明
自動スケ ジュール
日次 毎日の指定した時間に業務が実行されます。
週次 毎週の決まった曜日の指定した時間に業務が実 行されます。
月次 毎月の決まった日付の指定した時間に業務が実 行されます。
年次 毎年の決まった月日の指定した時間に業務が実 行されます。
一定時間 繰り返し
1時間ごとなど、指定した時間間隔で繰り返し業務 が実行されます。
随時 業務開始コマンド(lxstrwrkコマンド)または
“Linkexpressクライアント”で業務が実行されます。
なお、全複写の業務は業務スケジュールの種類を“随時”で定義してください。自動スケジュールで定義してはいけませ ん。
1.15.3 レプリケーション業務の種類
レプリケーションの業務は、複写方法の違いから、以下の2種類に分類することができます。
・ 全複写業務(初期複写の業務を特に、“初期複写業務”と呼びます)
・ 一括差分複写業務
さらに、運用形態の違いから、以下の2種類に分類することができます。
・ 押出し型業務
・ 取込み型業務
1.15.3.1 押出し型業務
複写元システムのデータを、データの送信により複写先システムに押し出す業務形態です。業務定義は以下のようにな ります。押出し型業務では、複写元システムからレプリケーション業務を実行します。
1. 抽出処理(自側ジョブ起動イベント)
2. データ送信(ファイル送信イベント)
3. 格納処理(相手側ジョブ起動イベント)
4. 確定処理(自側ジョブ起動イベント)
押出し型業務では、レプリケーションの運用を複写元システムに集中化することができます。また、複数の複写先システ ムに対して、一度にレプリケーションを行うことができます。
1.15.3.2 取込み型業務
複写元システムのデータを、データの受信により複写先システムが取り込む業務形態です。業務定義は以下のようにな ります。取込み型業務では、複写先システムからレプリケーション業務を実行します。
1. 抽出処理(相手側ジョブ起動イベント)
2. データ受信(ファイル受信イベント)
3. 格納処理(自側ジョブ起動イベント)
4. 確定処理(相手側ジョブ起動イベント)
取込み型業務では、複写先システムが必要なときに最新の複写元システムのデータを取り込むことができます。