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Microsoft Hyper-V およびリモートデスクトップサービス

第5章 デスクトッププロバイダおよび仮想化プラットフォームの 構成

5.2. Microsoft Hyper-V およびリモートデスクトップサービス

5.2.1. Microsoft Hyper-V

Oracle VDI では、ユーザーは、Microsoft Hyper-V によってホストされる仮想マシンにアクセスすることができま す。Microsoft Hyper-V は、無償提供のスタンドアロン製品としてインストールすることも、Windows サーバーで Hyper-V ロールとして有効にすることもできます。

Microsoft Hyper-V デスクトッププロバイダは、Oracle VDI によりリモートで管理されます。Microsoft Hyper-V をホ ストする Windows サーバーと Oracle VDI との通信を有効にするには、Windows サーバーを準備する必要がありま す。準備の手順は Microsoft リモートデスクトッププロバイダと同じです。詳細については、「Windows サーバーの 準備」 を参照してください。

Microsoft リモートデスクトップサービス

Microsoft ソフトウェアは Oracle VDI パッケージに含まれていないため、Oracle のサポート担当者は、サードパー ティのソフトウェアに関連する問題には対応していません。

5.2.1.1. Microsoft Hyper-V のシステム要件

Microsoft Hyper-V デスクトッププロバイダは、次の仮想化プラットフォームでサポートされています。

• Microsoft Hyper-V Server 2008 R2

• Microsoft Windows Server 2008 R2

Hyper-V サーバーのシステム要件は次のとおりです。

• Microsoft Hyper-V Server 2008

• Microsoft Windows Server 2008 SP2

• Microsoft Windows Server 2008 R2

Hyper-V ロールをインストールする方法については、Microsoft の『Hyper-V ファースト ステップ ガイド』を参照し てください。

スタンドアロン製品をインストールする方法については、Microsoft Hyper-V Server 2008 サイトを参照してくださ い。

5.2.1.2. Microsoft Hyper-V のストレージ要件

Microsoft Hyper-V を使用する場合、Oracle VDI で使用される仮想マシンを格納するためのストレージサーバーが必要 になります。このサーバーは、Hyper-V ホスト自体とは別に必要です。

Oracle VDI Hypervisor と同様に、Microsoft Hyper-V デスクトッププロバイダでは Oracle Solaris および Sun Unified Storage の一部として iSCSI や ZFS を利用します。仮想ディスクは Oracle VDI ホストに格納できますが、本稼働環 境で Microsoft Hyper-V デスクトッププロバイダを使用する場合は、別のストレージホストが必要になります。

サポート対象の詳細は、「サポートされているストレージサーバープラットフォーム」を参照してください。

ストレージを準備する手順の詳細は、次のセクションを参照してください。

• 「Sun Storage 7000 Unified Storage System の設定方法」

• 「Oracle Solaris ストレージサーバーの設定方法」

5.2.2. Microsoft リモートデスクトップサービス

Oracle VDI を使用すると、Windows Server 2003 および Windows Server 2008 が提供するターミナルサービスセッ ションやリモートデスクトップサービスセッションにアクセスできます。Oracle VDI はリモートデスクトップサービ スとともに実装されている一部の Microsoft ツールを利用して、負荷分散やセッションの再接続を可能にするファーム やリモートデスクトップサービスホスト (RDS ホスト) のクラスタなどの高度な機能を実現しています。

注記

Windows Server 2008 R2 で、ターミナルサービス (Terminal Service、TS) は、リモートデ スクトップサービス (Remote Desktop Service、RDS) に名前が変更されました。

5.2.2.1. Microsoft リモートデスクトップサービスのシステム要件

Microsoft リモートデスクトッププロバイダは、次の仮想化プラットフォームでサポートされています。

• Microsoft Windows Server 2008 R2

• Microsoft Windows Server 2003

リモートデスクトップサーバーのシステム要件は次のとおりです。

Microsoft リモートデスクトップサービス

• Windows Server 2008 R2 のシステム要件

• Windows Server 2003 のシステム要件

5.2.2.2. Windows Server 2003 の Microsoft ターミナルサービス

Oracle VDI を使用すると、次の機能によって提供されるターミナルサービスセッションにアクセスできます。

• Windows Server 2003 を実行する単一のサーバー

• 次の特性を持つサーバーのクラスタ

• Windows Server 2003 を実行するすべてのサーバー (エディションは問いません)

• このクラスタは Microsoft ネットワーク負荷分散 (Network Load Balancing、NLB) クラスタであり、サーバー間の 負荷分散を実現します。

Microsoft セッションディレクトリを使用して、ユーザーが既存のセッションに再接続できるようにすることができま す。

Windows Server 2003 でリモートデスクトップサービスのロールをインストールする方法については、次のサイトを 参照してください。

http://technet.microsoft.com/ja-jp/windowsserver/dd299436.aspx Microsoft の参考ドキュメント:

• Session Directory and Load Balancing Using Terminal Server

• ネットワーク負荷分散クラスタ

5.2.2.3. Windows Server 2008 の Microsoft リモートデスクトップサービス

Oracle VDI を使用すると、次の機能によって提供されるリモートデスクトップサービスにアクセスできます。

• Windows Server 2008 を実行する単一のサーバー

• 次の特性を持つサーバーのファーム

• Windows Server 2008 を実行するすべてのサーバー

• Microsoft TS セッションブローカを使用して、負荷分散を有効にし、ユーザーが既存のセッションに再接続でき るようにします。

Microsoft のドキュメントで説明されているように、DNS ラウンドロビン、Microsoft ネットワーク負荷分散 (Network Load Balancing、NLB)、またはハードウェアロードバランサを使用して、事前の負荷分散を行うことができます。

Windows Server 2008 でリモートデスクトップサービスのロールをインストールする方法については、http://

www.microsoft.com/windowsserver2008/en/us/rds-product-home.aspx を参照してください。

Microsoft の参考ドキュメント:

• ステップ バイ ステップ ガイド - Windows Server 2008 TS セッション ブローカの負荷分散

• ステップ バイ ステップ ガイド - Windows Server 2008 のターミナル サービスでネットワーク負荷分散を構成する

5.2.2.4. Microsoft リモートデスクトッププロバイダの RDS ファームの管理

ファームまたは NLB クラスタに属する RDS ホストが存在する場合、Microsoft リモートデスクトッププロバイダの構 成方法は、Oracle VDI Manager またはコマンド行でセッション情報や CPU/メモリー負荷情報を表示できるようにす るかどうかによって変わってきます。

Oracle VDI でセッション情報や負荷情報を表示する場合は、Microsoft リモートデスクトッププロバイダを次のように 構成します。

Windows サーバーの準備

1. 「Windows サーバーの準備」の説明に従って、各 RDS ホストを準備します。

2. 新規プロバイダウィザードで、「新規ホストの指定」オプションを使用してファームにすべての RDS ホストを追 加します。

3. RDS ホストごとに、ホスト名または IP アドレス、SSL ポート、および管理者資格を指定します。

Oracle VDI は、個々の RDS ホストにアクセスして、そのホストのローカル管理者の資格と SSL 証明書を登録す る必要があります。この処理によって、RDS ホストは Oracle VDI との間でセッション情報や負荷情報をやりとり できるようになります。

このように構成した場合、Oracle VDI は、プロバイダの最初の RDS ホストに問い合わせることで、ファームに関す る情報を検出します。ユーザーがセッションにアクセスしようとすると、検出されたファーム名がリモートクライア ントに返されます。セッションは、ファームに参加している任意のホストで開始できます。

Oracle VDI でセッション情報や負荷情報を表示しない場合は、Microsoft リモートデスクトッププロバイダを次のよう に構成します。

1. 新規プロバイダウィザードで、「リモートデスクトップサーバーファームの選択」オプションを選択します。

2. RDS ファームまたは NLB クラスタの DNS 名または IP アドレスを入力します。

このように構成した場合、ユーザーがセッションにアクセスしようとすると、構成したファーム名がリモートクライ アントに返されます。

5.2.2.5. Microsoft リモートデスクトッププロバイダとプールの制限

ほかの仮想化バックエンドと比べて、リモートデスクトップサービスは特殊なため、リモートデスクトッププロバイ ダとプールで行うアクションや設定には、次のようにいくつかの制限があります。

• RDS ホストが同じネットワーク負荷分散クラスタまたはセッションブローカファームのメンバーである場合、プロ バイダには複数の RDS ホストが含まれる可能性があります。サポートされているプラットフォームについてのセク ションを参照してください。この場合、Microsoft NLB または Microsoft セッションブローカがホスト間の負荷分散 を実行します。Oracle VDI では、このような負荷分散を実行しません。

• プロバイダには、単一のスタンドアロン RDS ホストを含めることができます。

• 特定の RDS ホストは 1 つのプロバイダにのみ参加できます。

• 各 Microsoft リモートデスクトッププロバイダには 1 つのプールしかありません。

• プールでは複製機能は提供されません。リモートデスクトップサービスサーバーまたはファームは、新しいユー ザーが接続すると新しい RDS セッションを開きます。

• プールでの割り当てのタイプは常に柔軟です。RDS の設定がセッションの再接続用に正しく構成されていれば、

セッションの再接続が行われます。ただし、これは Oracle VDI が行うことではありません。サポートされているプ ラットフォームについてのセクションを参照してください。

• このプール用に表示されるデスクトップのリストは、プロバイダに関連付けられたすべての RDS ホストからの RDS セッションを集約したリストと対応しています。セッションが Oracle VDI からのセッションであってもなく ても、すべての RDP セッションが表示されます。

• グループまたはユーザーを RDS プールに割り当てることはできますが、手動でユーザーを RDS デスクトップに割 り当てることはできません。

5.2.3. Windows サーバーの準備

Microsoft Hyper-V または Microsoft リモートデスクトップサービスをインストールしたあとで、Oracle VDI と通信 するように Windows サーバーを準備する必要があります。Oracle VDI では Windows サーバーにエージェントをイ ンストールする必要はありません。代わりに、Oracle VDI が HTTPS (セキュリティー保護されたプロトコル) を介し て Windows リモート管理 (WinRM) を使用して Windows サーバーと通信します。HTTPS を使用する場合、正しく動 作するために WinRM はサーバー証明書を必要とします。この証明書は通信チャネルの暗号化に使用されます。詳細