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5. 港湾災害

5.1. 自然災害による港湾の被災

5.1.6. ヨランダ台風直後の物流

NGO団体ACAPS(Assessment Capacities Project)の“Secondary Data Review: Philippines Typhoon Yolanda, January 2014” より一部抜粋する。

市場価格の影響 (1)

- 台風ヨランダ以降、被災地では、サプライチェーンの寸断と燃料費のコスト増による影響で

最終報告書

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食料品費の高止まりの状態が続いている(MCNA 2013/12/20)1

- サマールやレイテの市場は、被災の影響を顕著に受けているのに対し、パナイやセブではそ の影響がより少なかった。コメの価格は、サマールやレイテで30%から50%増、パナイやセ ブでは10%増となった(MCNA 2013/12/20)。

製造業者 (2)

- マニラ、セブ、オルモック、ミンダナオ、ソゴドでの人道支援により国家、地方レベルで交 通障害が発生し、通常の配送に影響を及ぼしている(WFP 2013/12/10)2

- 缶詰の製造業者は、港湾の混雑が原因で容器の調達で不足や遅れといった問題に直面してい る(WFP 2013/12/10)。

卸業者・販売業者 (3)

- 卸業者・販売業者は在庫や倉庫施設に被災の影響を受けた他に港湾がボトルネックになった こともあり、商品の補充に時間を要している。さらに輸送トラックも被害を受けたことによ り流通量も制約を受けている(WFP 2013/12/10)。

被災地における発災後の市場特性 (4)

1) パナイ島(イロイロ)

- ロハス港と周辺の倉庫は、深刻な被害を受けた状態であった。その代替えとしてイロイロ港 が受け入れ拠点として利用されるようになっている。被害を受けたロハスの在庫は、交通容 量の制約もありイロイロに移転した(WFP 2013/12/10)。

- パナイ島北部の海岸沿いで特にアクランからカピスやイロイロを通る幹線道路は整備が行き 届いており、流通は機能している(WFP 2013/12/10)。

2) レイテ島

- ヨランダ台風の襲来前は、タクロバン市がレイテや南サマールの物流拠点であり、これら地 域の2番目の市場に供給していた。被災後は、2番手だった市場が物流拠点に取って代りタ クロバンに物資を供給している。(WFP 2013/12/10)

- セブやミンダナオからの缶製品や生鮮品および食肉は、港湾での混雑や配送の遅延の影響を 受けている。(WFP 2013/12/10)

1 Multicluster Needs Assessment –MCNA. Final Report, Philippines Typhoon Haiyan

2 WFP(World Food Programme): Rapid Market Assessment

46 避難所の資材調達

(5)

- セブやロハスの小売り業者は、地元の卸売業者からのみ供給しているが、マアヨンの大型ホ ームセンターは、ロハスやイロイロからも資材を調達していた。サンドニシオとサラのホー ムセンターは、イロイロの卸売業者から供給を受けていた。これらの店は、エンドユーザー が顧客であり、小規模な市場向けの卸売業者として機能していなかった。イロイロでは二つ の大きな小売業者がマニラかセブから資材を調達している。(IRC 2013/11/25)3

- 補充品を納入するにもリードタイムが1〜2週間要している。(IRC 2013/11/25)

- カリガラとジャロの小売業者は、オルモック向けのトラックの運搬料に、輸送費と燃料費を 上乗せした。11月末時点でジャロやオルモックの一部は、携帯電話や固定電話が不通だった ため、電話が使えないジャロの小売業者は、直接本人が出向く必要があった。(GOAL 2013/11/28)4

- 11月末にセブのメーカーは、需要に応えることに苦労し、その結果、ネジと8フィートサイ ズのCGIが品切れした。在庫の見通しが不透明であることから、いくつかの小売業者は、マ ニラのメーカーから直接仕入れることを期待しているようである。しかし、マニラにある在 庫が到着するのは2〜3週間かかる見込みとなっている。小売業者は、CGI100箱分を発注し たが、メーカーからは限られた数量の25箱から30箱しか発送されておらず、彼らの要求を 満たしていない。(GOAL 2013/11/28)

3 IRC(International Rescue Commitee): Summary of a rapid Market Assessment

4 RAM Leyte(Rapid Assessment for Market Report)

最終報告書

47 出典:ACAPS

図 5.1-10 建築用トタン材の製造と流通の流れ(パナイ島)

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