2. jdeveloper.exe をダブルクリックします。
5.6 プロセス モデルのシミュレーション
■ ウィークポイントおよびボトルネックの検出
■ ベンチマークの作成、および代替プロセスの比較
■ 組織上の変更による影響の数値化(決定と議論のサポート)
■ アクティビティベースのコスト計算: 製品またはサービスの実際のコストの特定(収益を もたらす製品またはサービスおよび損失をもたらす製品またはサービスの特定)
ここでは、シミュレーションのメリットおよびパラメータについて説明します。また、プロセ スモデルに対するシミュレーションの作成方法についても説明します。
この項の内容は次のとおりです。
■ 5.6.1項「シミュレーションのメリット」
■ 5.6.2項「シミュレーションのパラメータ」
■ 5.6.3項「「Order Booking As-Is Process」モデルのシミュレーション」
5.6.1 シミュレーションのメリット
Oracle BPA Suiteのシミュレーションには、次のメリットがあります。
■ ビジネスアナリストまたは開発者が想定に基づいて作業し、様々な条件の下で実行される ビジネスプロセスの動作を事前に予測できるようにシミュレーション機能を提供します。
■ 特定のプロセスに対して複数のシナリオを定義して、様々な条件について分析する機能を 提供します。これによって、リソースの割当ておよびアクティビティの動作の様々な組合 せに基づいて、様々なシミュレーションを作成できます。
■ マルチプロセスシミュレーションを実行する機能を提供します。リソースの競合の観点か ら、複数のビジネスプロセスで作業する人に対する影響を把握する必要があるため、この 機能は重要となります。
■ 特定のプロセスバージョンで実行されているインスタンスの実際の実行時間から、プロセ スのシミュレーションモデルを生成できる双方向のシミュレーション機能を提供します。
■ シミュレーションアルゴリズムは、発生した順序でイベントを順次処理できる個別のイベ ントに基づいています。
■ プロセスのシミュレーションでは、プロセス内の各アクティビティの実際のコードは実行 されません。ただし、プロセスおよびプロジェクトのシミュレーションモデル内でパラ メータを構成することによって、ビジネスプロセスの動作を再現できます。
5.6.2 シミュレーションのパラメータ
シミュレーションのパラメータは次のとおりです。
プロセス レベル
このパラメータには、あるプロセスのインスタンスのインスタンス化頻度または発生率、およ びそのプロセスで作成されるインスタンスの数と比率が含まれています。このパラメータは、
プロセスの「Start」イベントで指定されます。
アクティビティ レベル
シミュレーションのアクティビティレベルのパラメータは次のとおりです。
■ 時間プロパティ
これには、処理時間、学習時間およびウォームアップ時間の分布が含まれます。
■ コスト
これには、アクティビティのコストが含まれます。
■ ヒューマンステップ
これには、各プロセス参加者ロールに割り当てられている人の数、様々な人のシフトカレ ンダ、休日スケジュールおよび様々な人のスキルレベルが含まれます。ロールまたは人は 複数のプロセスに割り当てることができるため、ロールがプロセス関連タスクを実行する 順序を決定するために、プロセスの優先順位が使用されます。
ゲートウェイ(ルーティング)
これには、各パスの確率が含まれます。つまり、様々な経路を通ってルーティングされるイン スタンスの確率(パーセンテージ)です。
5.6.3 「 Order Booking As-Is Process 」モデルのシミュレーション
ここでは、「Order Booking As-Is」サブプロセスのスループット分析を実行してから、クリティ カルパスおよびリソースのボトルネックを特定します。プロセスモデルの各アクティビティに は、様々なシミュレーション属性が存在します。
プロセスモデルのシミュレーションには、次のタスクが含まれます。
■ 5.6.3.1項「すべてのアクティビティの処理時間の設定」
■ 5.6.3.2項「すべてのアクティビティのコストパラメータの設定」
■ 5.6.3.3項「プロセスの頻度の設定」
■ 5.6.3.4項「条件付きブランチおよび決定点における確率の設定」
■ 5.6.3.5項「プロセス参加者に対するシミュレーションのパラメータの指定」
■ 5.6.3.6項「シミュレーションの実行オプションの構成」
■ 5.6.3.7項「シミュレーションの実行」
■ 5.6.3.8項「「Order Booking As-Is Process」のシミュレーションの結果の分析」
5.6.3.1 すべてのアクティビティの処理時間の設定
各アクティビティには、次を表す様々な時間パラメータが関連付けられます。
■ 処理時間
これは、アクティビティにかかった実際の時間です。
■ 待機時間
これは、前のアクティビティが完了してから特定のアクティビティが開始されるまでの待 機時間です。
■ 学習時間
これは、1回のみ、特定の回数または毎回のいずれかに設定できる学習時間です。
シミュレーションのパラメータには、アクティビティベースのコスト計算分析を行うための 様々なコストベースのパラメータも含まれます。
すべてのプロセス関連アクティビティに対して時間パラメータを設定するには、次の手順を実
図5-32 「Order Booking As Is Process」の選択
すべてのアクティビティ(ヒューマン、自動および通知)に対してシミュレーションのプ ロパティを一度に設定するには、任意のアクティビティを右クリックします。
2. 「Order Booking As Is Process」をダブルクリックします。
図5-33に示すように、「Order Booking As-Is Process」モデルが表示されます。
図5-33 「Order Booking As-Is Process」モデル
3. 「Order Booking As-Is Process」モデルで、「Create Order」を右クリックします。
メニューが表示されます。
4. 図5-34に示すように、「Select」→「Select all of this type」を選択します。
図5-34 すべてのアクティビティの選択
5. [F8]を押します。
「Attributes」ページが表示されます。
6. 左側のペインにある「Attributes」ナビゲーションツリーで、「Business Simulator attributes」を選択します。
図5-35に示すように、プロセス関連アクティビティの属性が表示されます。
図5-35 「Attributes」ページ: 処理時間の設定
7. すべてのアクティビティの処理時間を設定します。時間の書式は、日:時間:分:秒です。
この例では、すべてのアクティビティの処理時間に対して、デフォルトのオプションであ
る「Constant」が選択されています。図5-36に示すように、「Constant」以外の値を選択
して、選択可能な7つの統計分布のいずれかを指定できます。
図5-36 選択可能な統計分布のリスト
これで、すべてのアクティビティに対して処理時間が設定されました。
5.6.3.2 すべてのアクティビティのコスト パラメータの設定
ここでは、すべてのアクティビティに対してコストパラメータを設定する方法について説明し
すべてのアクティビティに対してコストパラメータを設定するには、次の手順を実行します。
1. 5.6.3.1項「すべてのアクティビティの処理時間の設定」で説明されている手順1~5を実
行します。
2. 「Attributes」ページで、「Costs」の下の「Total costs」を選択します。
図5-37に示すように、すべてのアクティビティのコストパラメータが示されている
「Attributes」ページが表示されます。
図5-37 「Attributes」ページ: コスト パラメータの設定
これで、すべてのアクティビティに対してコストパラメータが設定されました。
5.6.3.3 プロセスの頻度の設定
次の手順では、特定の時間内に予想されるインスタンスの数を指定します。プロセスの開始イ ベントには、プロセスのインスタンス化の割合を指定する「Frequency」属性があります。
プロセスの頻度を設定するには、次の手順を実行します。
1. 「Order Booking As-Is Process」モデルで「Start」を選択して、[F8]を押します。
図5-38 「Start」イベントの頻度属性
3. この例では、日次の頻度が100に設定されています。
4. ツールバーの「Save」をクリックしてから、「Close」をクリックして「Attributes」ペー ジを閉じます。
これで、「Start」イベントの頻度属性が設定されました。
5.6.3.4 条件付きブランチおよび決定点における確率の設定
ヒューマンアクティビティである「Approve Order」には、2つの結果パスがあります。成功 パス(すべての注文が承認される場合)および例外パス(どの注文も承認されない場合)です。
確率パラメータを使用して、成功パスまたは例外パスを選択する場合の可能性を取得します。
Global Companyの事例では、80%の確率で成功パスが選択されます。
「Approve Order」アクティビティの確率パラメータを設定するには、次の手順を実行します。
1. 「Not Approved」条件付きブランチを選択して、[F8]を押します。
「Attributes」ページが表示されます。
2. 図5-39に示すように、「Attributes」ナビゲーションツリーで「Analysis attributes」を選 択し、注文が承認されない確率として0.2と入力します。
図5-39 「Not Approved」条件付きブランチの確率の設定
3. 「Save」→「Close」をクリックします。
4. 「Approved」条件付きブランチを選択し、[F8]を押して「Attributes」ページを開きます。
5. 「Attributes」ナビゲーションツリーで「Analysis attributes」を選択し、注文が承認され
る確率として0.8と入力します。
パスは相互に排他的です。パスが相互に排他的である場合は、すべてのパスの確率を合計 すると1になります。
これで、「Approve Order」アクティビティの条件付きブランチに確率が設定されました。
5.6.3.5 プロセス参加者に対するシミュレーションのパラメータの指定
次の手順では、「Approve Order」および「Fulfill Order」ヒューマンアクティビティの監督者 ロールおよび注文処理係ロールに関連付けられる人の数を構成します。
Global Companyのサンプルシナリオでは、1人の監督者と3人の注文処理係が存在します。
デフォルトで、ロールに関わる人の数は に設定されています。
注意: プロセス参加者および属性は、ヒューマンアクティビティに関連す るロールを指しています。たとえば、監督者というロールは、プロセス参加 者、属性またはロールと呼ぶことができます。