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を通じて、持続可能な「わかやま」をつくる」の理念達成を踏まえて、ライトレール の効果、路線バスのコスト、市民のライフスタイル達成などにより和歌山市における

BRT

を象徴とした公共交通の持続的維持や都市経営に繋げたいという提案であるが、

強く進めるわけではなく、都市実態に応じる改善案として議論したいと考えている。

和歌山市の公共交通現状に基づいて、図表

3-46

のように

BRT

導入のコンセプトを 作成してみた。

BRT

がベースとしている幹線支線という都市公共交通網を形成させ、

各地域への乗継設計、時刻表の工夫、柔軟な料金体系などにより、スムーズなサービ スを提供していく。たとえ導入した場合、車両の追加購入、インフラ整備、料金体系 の確立、運営方式などの総合的交通マネジメントも問われるはずなので、引き続き徹 底的に議論することが必要であろう。

図表

3-46

和歌山市

BRT

導入の基本コンセプトのイメージ図

出典:筆者作成

(3)おわりに

本章では、平成

27

年度和歌市の研究報告に基づいて

BRT

を中心に導入に関わる課 題を検討した。なお、各課題の費用対効果に関する分析は、本報告書の対象外であ る。

和歌山市では、高齢化により自らが運転できない移動制約者の増加が予想され、こ れらの者に対する移動手段の確保が求められている。また、スプロール化とモータリ ゼーションが同時に進展した結果、利用者減によるバス路線の廃止等が相次ぎ、近 年、公共交通の持つ重要性とその役割機能の低下が懸念されている。また、現状のバ ス路線に関する問題点が山積みになっているようでもある。このことから、今後はこ ういった都市計画動向や市民のニーズについて、さらに詳細な検討を行い、効率的で 利便性の高い公共交通体系の形成を図ることが課題となっている。

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6.イギリスの LTP

(1)LTP の概要

英国では、イングランドのカウンティレベルの地方交通当局等が

LTP

(地域交通 計画)を策定している。その概要は図表

3-47

の通りであり、政策領域統合型の総合 交通戦略かつ交通投資計画となっている点や、指標と数値目標による業績管理を行 う点、アクセシビリティ戦略を盛り込む点などに特色がある。

2011

年までの第二期

LTP

では、国のガイダンスを通じた指導の下で達成度指標と 数値目標による業績管理が行われ、国からの交付金額と連動していた。

2011

年から の第三期

LTP

では指標が簡略化・非義務化され、「ローカルマター」であるとされ るようになった

が、「明確で計測可能な指標はアカウンタビリティにつながり、業 績向上のインセンティブとなり、よりよい

VFM

(ヴァリュー・フォー・マネー)を もたらす」

等として多くの自治体は指標群の積極的に意義を見いだして活用を続け ている。

図表

3-47

英国の

LTP

の概要

出典:鈴木温・泊尚志・屋井鉄雄(2011)「英国と米国カリフォルニア州の交通計画体系における都市間交 通と気候変動の考慮」『運輸政策研究』Vol.14、No.1、pp.2-16 を一部修正

∗ Department for Tranport

2009

”Guidance on Local Transport Plans"

http://webarchive.nationalarchives.gov.uk/20110505104156/http://www.dft.gov.uk/adobepdf/165237/lt p-guidance.pdf

∗ Merseytravel(2011)"The third Local Transport Plan for Merseyside"

http://www.merseytravel.gov.uk/about-us/local-transport-delivery/Pages/MTP.aspx

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(2)ノッティンガムの LTP

ノッティンガムは、イングランドの中央部にあり、

2016

年現在の人口が約

32.6

万人、市域面積

74.61

㎢(和歌山市は

210.3

㎢)、郊外を合わせたノッティンガム シャー全体で人口約

81.0

万人である

ノッティンガムでは、これまで

3

期にわたって

LTP

を策定し、そのもとで施策 を展開し(図表

3-48

)、

2004

年には図表

3-49

のようなトラムの新設を実現して いる

2011

年から

2026

年を対象年次とした第

3

LTP

の構成は図表

3-50

の通 りである。

ノッティンガムの第

3

LTP

では、まず

3

章で「世界クラスの持続可能な交通 システム」という野心的な目標を掲げて、交通需要マネジメント、持続可能な代替 交通手段の振興、ネットワークの効率性の向上、道路容量の向上という、需要・供 給の両面、および道路と公共交通・徒歩・自転車を総合的に捉えた戦略体系として いる。また、

4

章では環境面からの取り組み、

5

章ではアクセシビリティの向上、

6

章では生活の質の向上やコミュニティが抱える問題への対応、

7

章では交通安全 と健康増進に関する内容となっている。

進捗状況は、

5

つの分野(経済、二酸化炭素、アクセシビリティ、生活の質、健 康・交通安全)における

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の主要な問題(例えば石油依存、市内の一部における 高レベルの社会的排除など)に対する定性的なアウトカム目標(例えば自家用車に よる短距離移動の削減、障がい者の社会的排除の低減など)と、

11

の主要な指標

図表

3-48

ノッティンガム市の

LTP の変遷

次数 計画対象年 主な内容

1

LTP

2001~2005