第8章 トラブル情報採取について
A.8 トラブル情報採取について
互換のための帳票Webサービスを使用中に発生したトラブルの情報を採取する方法について説明します。
A.8.1 帳票出力時のトラブルの情報を採取する
対処できないトラブルが発生した場合は、トラブル調査用情報を採取し、当社技術員にお渡しください。
トラブル調査用情報と取得方法は、以下のとおりです。
【Windows版】
・ イベントログ
トラブルが発生した日時を含むWindowsのアプリケーションログを、イベントビューアを使って保存してください。手順は以下のとお りです。
1. 帳票Webサービスが動作するサーバに、管理者権限のユーザアカウントでログオンします。
2. Windows Server 2003、Windows Server2008の場合は [スタート]-[すべてのプログラム]-[管理ツール]-[イベント ビュー ア]を起動します。
Windows Server 2012の場合は、[管理ツール]-[イベントビューア]または[すべてのアプリ]-[イベントビューア]を起動しま
す。
3. Windows Server 2003 の場合は[イベント ビューア]の左の画面の、[イベント ビューア(ローカル)]の配下の[アプリケーショ
ン]で右ボタンクリックし、[ログファイルの名前を付けて保存]を実行して、Windows Server 2008またはWindows Server 2012 の場合は、[イベントビューア]の左の画面の、[イベントビューア(ローカル)]-[Windowsログ]の配下の[アプリケーション]で 右ボタンクリックし、[すべてのイベントを名前を付けて保存]を実行して、アプリケーションログを保存します。
4. [イベントビューア]を終了します。
・ List Creatorの障害調査用情報
エラーコードが29000番台以外の場合は、List Creatorのprprintコマンド実行時にエラーが発生した可能性があるため、List Creator の帳票出力時のトラブル情報を取得してください。取得方法は、オンラインマニュアル“トラブルシューティング集”を参照してくだ さい。
・ その他情報
支障がなければ、以下の情報を併せて当社技術員にお知らせください。
- 帳票出力時に指定した帳票資源(帳票定義情報、入力データ、メディアデータファイル、置換フォント情報ファイル、バーコー ド補正情報ファイル、帳票出力情報ファイル、電子帳票情報ファイル、電子保存時のFAX受信者情報ファイル、FAX送信時 のFAX受信者情報ファイル、PDFメール配信情報ファイル、PDF文書情報ファイル、PDFに添付するファイル、Excel文書情報 ファイル)
- 現象が発生したときの詳細情報。例えば以下のような情報 - 業務への影響度
- 発生頻度
- 動作環境
- 運用形態(オペレーティングシステム、搭載メモリ、搭載ディスク量、ディスク空き容量など)
- 帳票Webサービスが動作するサーバにインストールされたList Creatorのバージョン
- ユーザアプリケーションの開発環境(Interstage Studio(Apworks)、Microsoft Visual Studioなど)、および、バージョン - 使用した帳票Webサービスのメソッドと、呼び出しパラメータの内容
- できるだけ詳しい操作手順や条件
【Solaris版】
・ システムログ
トラブルが発生した日時を含むシステムログを取得してください。手順は以下のとおりです。
1. 帳票Webサービスが動作するサーバに、rootアカウントでログオンします。
2. 以下のコマンドを実行して、システムログを/tmp/LCW_syslog.tarに取得します。
tar cvf /tmp/LCW_syslog.tar /var/adm/messages*
・ トレースログとワークユニットのログ
トラブルが発生した日時を含むワークユニットとトレースログを取得してください。手順は以下のとおりです(※注:トレースログは、
動作設定の「ログレベル」に3を指定した場合のみ取得されます)。
1. 帳票Webサービスが動作するサーバに、rootアカウントでログオンします。
2. 以下のコマンドを実行して、ワークユニットのログを/tmp/LCW_ tracelog.tarに取得します。
tar cvf /tmp/LCW_tracelog.tar /var/opt/FJSVoawb/log
・ List Creatorの障害調査用情報
エラーコードが29000番台以外の場合は、List Creatorのprprintコマンド実行時にエラーが発生した可能性があるため、List Creator の帳票出力時のトラブル情報を取得してください。取得方法は、オンラインマニュアル“トラブルシューティング集”を参照してくだ さい。
・ その他情報
支障がなければ、以下の情報をあわせて当社技術員にお知らせください。
- 帳票出力時に指定した帳票資源(帳票定義情報、入力データ、メディアデータファイル、置換フォント情報ファイル、バーコー ド補正情報ファイル、帳票出力情報ファイル、電子帳票情報ファイル、PDFメール配信情報ファイル、PDF文書情報ファイル、
PDFに添付するファイル、Excel文書情報ファイル)
- 現象が発生したときの詳細情報。例えば以下のような情報 - 業務への影響度
- 発生頻度
- 動作環境
- 運用形態(オペレーティングシステム、搭載メモリ、搭載ディスク量、ディスク空き容量など)
- 帳票Webサービスが動作するサーバにインストールされたList Creatorのバージョン - ユーザアプリケーションの開発環境、および、バージョン
- 使用した帳票Webサービスのメソッドと、呼び出しパラメータの内容 - できるだけ詳しい操作手順や条件
付録 B 文字コード系について
ここでは、以下で使用できる文字コードの留意事項について説明します。
・ 帳票Webサービスのインタフェース
・ 互換のための帳票Webサービスのインタフェース
B.1 【Windows版】
ポイント
本節は、「帳票Webサービスのインタフェース」および「互換のための帳票Webサービスのインタフェース」共通の留意事項です。
B.1.1 使用できる文字コード系
帳票Webサービスインタフェースを使用して、帳票を出力する場合に使用できる文字コード系について説明します。
帳票Webサービスでは、帳票を出力する場合、使用する以下の文字コード系について指定する必要があります。
・ 入力データ
使用する入力データの文字コード系を指定します。入力データがファイル渡しの場合は、prprintコマンドがサポートしている文字 コードを指定できます。prprintコマンドがサポートしている文字コードについては、オンラインマニュアル"環境設定・帳票運用編"の 文字コードに関する記載を参照してください。
入力データがメモリ渡しの場合はUNICODEを指定できます。
・ 情報ファイル
情報ファイルとは、置換フォント情報ファイル、バーコード補正情報ファイル、帳票出力情報ファイル、電子帳票情報ファイル、PDF 文書情報ファイル、PDFメール配信情報ファイル、FAX受信者情報ファイル、電子保存時のFAX受信者情報ファイル、Excel文書 情報ファイルなどを指します。情報ファイルは、Shift-JISのみ指定できます。
・ 帳票定義情報
List Creatorでは、帳票定義情報の定義内容はShift-JISで保存されます。
したがって、以下の日本語文字列が指定できるもので利用者定義文字を使用する場合は、Shift-JISの範囲内での指定となりま す。
- 帳票様式定義
項目名、固定リテラル文字、集団印刷の印刷文字、オーバレイ文字、データ定義画面のオペランド
- 帳票業務情報のすべて
B.1.2 使用する文字コードに関する注意事項
・ 入力データの文字コードに関する注意事項
入力データの文字コードに関する注意事項は、オンラインマニュアル“環境設定・帳票運用編”を参照してください。
・ 帳票定義体での文字コードの指定について
帳票Webサービスでは、「Unicodeの文字を使用する」の指定がされている帳票は未サポートとなります。Unicode の文字を使用す る場合の帳票定義情報の作成方法や留意事項については、デザイナヘルプを参照してください。
B.2 【Solaris版】
B.2.1 使用できる文字コード系
帳票Webサービスインタフェースを使用して、帳票を出力する場合に使用できる文字コード系について説明します。
帳票Webサービスでは、帳票を出力する場合、使用する以下の文字コード系について指定する必要があります。
・ 入力データ
使用する入力データの文字コード系を指定します。入力データがファイル渡しの場合は、EUC(U90)、EUC(S90)、UNICODE(UTF8)、 Shift-JISのいずれかを指定できます。入力データがメモリ渡しの場合はUNICODEを指定できます。入力データがファイル渡しの 場合、入力データは、実行環境の文字コード系と同じ文字コードを指定する必要があります。
・ 実行環境
帳票出力実行時の文字コードを指定します。出力実行時の文字コードは、帳票出力インタフェース呼び出し時に指定する、LCParam パラメタのfileTypeプロパティで指定します。
・ 情報ファイル
情報ファイルとは、置換フォント情報ファイル、バーコード補正情報ファイル、帳票出力情報ファイル、電子帳票情報ファイル、PDF 文書情報ファイル、PDFメール配信情報ファイルなどを指します。情報ファイルは、実行環境のコード系と同じコード系で作成する 必要があります。
・ 帳票定義情報
List Creatorでは、帳票定義情報の定義内容はShift-JISで保存されます。
したがって、以下の日本語文字列が指定できるもので利用者定義文字を使用する場合は、Shift-JISの範囲内での指定となりま す。
- 帳票様式定義
項目名、固定リテラル文字、集団印刷の印刷文字、オーバレイ文字、データ定義画面のオペランド
- 帳票業務情報のすべて
帳票定義情報は、実行環境と同じ文字コード系にする必要があります。実行環境の文字コードがShift-JIS以外の場合、帳票コー ド変換機能を使用して帳票定義情報の文字コードを実行環境の文字コード系に変換してください。
B.2.2 使用する文字コードに関する留意事項
・ 出力できる文字について
使用する文字コード系により、一部出力できない文字があります。出力できる文字については、オンラインマニュアル“環境設定・
帳票運用編”を参照してください。
・ 他社文字について
他社文字の扱いについては、オンラインマニュアル“環境設定・帳票運用編”の他社文字の扱いの説明を参照してください。
・ 83年度JISで字体変更された文字について
JIS第一水準、第二水準漢字のうち、83年度JISで字体変更された文字は、出力方法により出力される字体が異なります。出力され る字体については、オンラインマニュアル“環境設定・帳票運用編”の83年度JISで字体変更された文字についての説明を参照し てください。
・ 帳票定義体での文字コードの指定について
帳票Webサービス機能では、「Unicodeの文字を使用する」の指定がされている帳票は未サポートとなります。Unicode の文字を使 用する場合の帳票定義情報の作成方法や留意事項については、デザイナヘルプを参照してください。