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The 75th Annual Meeting of the Japanese Orthodontic Society

大会プログラム講演要旨学術展示症例展示 症例報告Academic ExhibitsCase Exhibits著者索引

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第75回日本矯正歯科学会大会

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サテライトセミナー 2

11月7日(月)18:15~20:15 講演会場Ⅱ(徳島文理大学 むらさきホール)

先天性多数歯欠損症例への歯科矯正用アンカースクリューの応用

横関 雅彦

(‌横関矯正歯科クリニック‌院長)

略 歴

1991年 北海道大学歯学部卒業

東京医科歯科大学歯学部専攻生(歯科矯正学第二講座)

1993年 東京医科歯科大学大学院歯学研究科入学 1997年 東京医科歯科大学大学院歯学研究科修了 1998年 徳島大学歯学部助手(歯科矯正学講座)

1999年 徳島大学歯学部附属病院講師(歯科矯正学講座)

2002年 徳島大学歯学部助教授(歯科矯正学講座)

2003年 横関矯正歯科クリニック開設 2004年 東京医科歯科大学非常勤講師

(現在に至る)

先天性多数歯欠如症例は、その欠如歯の部位・本数は様々であるため、矯正治療単独での治療が難しい場合、

補綴治療を含めた包括的な治療計画の立案が必要になる。日常臨床で多くみられる側切歯や第2小臼歯の先 天性欠如は補綴治療を行うか、矯正治療でその空隙を閉鎖するかが問題となることが多い。また、第1、第 2小臼歯の連続した欠損を伴う症例では、矯正治療のみで2歯分の欠損部位の閉鎖を行うことは困難なため、

ブリッジ、デンタルインプラント、自家歯牙移植を含めた補綴治療が必要になる。さらに、第3大臼歯が存 在する場合、先天性欠如歯の代用として第3大臼歯の有効活用を検討することも重要になる。多くの症例で、

先天性欠如歯が存在する部位の空隙閉鎖には大臼歯の近心移動が必要になるが、multi bracket appliance

では、その反作用として前歯の舌側傾斜が生じるため、固定源を含めたフォースシステムの検討が重要にな

る。一方、歯科矯正用アンカースクリューは2012年に薬事承認、2014年には保険導入され、現在、矯正

歯科臨床に様々な目的で使用されるようになってきている。特に大臼歯の圧下・近遠心移動には、矯正歯科

臨床の様々な局面で絶対的固定源として有用な場合が多い。本サテライトセミナーでは、先天性多数歯欠如

症例に歯科矯正用アンカースクリューを用いて大臼歯近心移動を行い、空隙閉鎖を行った症例を中心に、デ

ンタルインプラントや自家歯牙移植を含めた補綴治療を併用した症例も供覧し、多数歯欠損症例の治療計画

立案の難しさおよびその多様性について会員の先生とともに考えてみたい。

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ラウンド・テーブル・ディスカッション

11月8日(火)11:40~13:10 RTD 会場(アスティとくしま‌3階‌第1特別会議室)

1.‌‌久保田 隆朗

(‌ユアーズ矯正歯科)

略 歴 1985年 神奈川歯科大学大学院修了 歯学博士 1998年 神奈川歯科大学矯正学教室講師 2001年 ユアーズ矯正歯科、認定医、指導医 著書や研究発表の実績

訳書「歯科矯正メカニクス−その普遍性と臨床応用Ⅱ−最新バイオメカニクス」東京臨床出版 2009年 著書「効率的歯の移動による矯正歯科治療」東京臨床出版 2012年

「バイオデジタル矯正」東京臨床出版 2014年

『3Dバーチャルモデルの有用性』

近年、デジタルを利用した歯科治療が急速に発展してきている。矯正においても CBCT、光学スキャナー、

ベンディングロボット、3D プリンターを応用した治療がすでに導入されつつある。これら最先端機器を導 入することで、従来の2次元診断から3D バーチャルモデルを応用した診断が可能になり、先を見越した、

患者さんの安全性も考慮した具体的な診断が可能となって来ている。今回このような応用法について話し 合ってみたい。

2.‌‌斉宮 康寛

(‌神宮前矯正歯科)

略 歴 1991年 東北大学歯学部卒業 1992年 鶴見大学歯学部矯正学教室 2001年 神宮前矯正歯科開設 著書や研究発表の実績

著書「Anewpalatalimplantwithinterchangeableupperunits」J.Clin.Orthod.2009年

「Temporaryanchoragedevicewithinterchangeablesuperstructureformandibulartoothmovement」

J.World.Fed.Orthod2013年

『口蓋型歯科矯正用アンカースクリューを用いた臨床』

歯科矯正用アンカースクリューの出現により矯正治療の幅は大いに広がった。しかしながら確実な結果を残

すためには決められた位置に正確に動かすことができることが重要で、そのような精度が出せるアンカース

クリューが求められて来た。そこで我々は2003年から開発をスタートし完成に至った、口蓋型歯科矯正用

アンカースクリューの 特徴とそれを用いた臨床症例を紹介する。

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3.‌‌山口 芳功

(‌草津総合病院)

略 歴 1979年 3月 大阪歯科大学卒業

1980年 3月 滋賀医科大学付属病院歯科口腔外科 医員 1982年 1月 滋賀医科大学付属病院 歯科口腔外科助手

1988年 U.T.SouthwesternMedicalCenter(文部省在外研究員)

1991年 11月 滋賀医科大学歯科口腔外科学講座 助教授 2006年 4月 草津総合病院 歯科口腔外科 部長 著書や研究発表の実績

口腔外科ハンドマニュアル 06:「下顎枝垂直骨切り術」クインテッセンス2006 歯科医師臨床研修ハンドブック:「不正咬合・顎変形症に対する処置」金芳堂 2008

「あなたならどうしますか?」第 17回日本顎変形症学会総会ワークショップ 2007

「顎変形症の標準術式:下顎枝垂直骨切り術」第 56回日本口腔外科学会総会学術大会 . シンポジウム 3.2011年

『矯正医、口腔外科医の連携をさらに深めるために』

顎矯正手術、抜歯、埋伏歯の開窓など、矯正歯科医と口腔外科医が連携して行われる治療は少なくない。こ れらの治療においては、時に術後に問題を生じることがある。その要因として、治療前に十分な意見交換が 行われなかったり、互いの治療に対しての認識不足が原因となっている可能性が、昨年同様のテーマで行っ た RTD で推測された。今回は、問題解決に向けての方策を討議するとともに、様々な連携治療についての 相互理解を深める場としたい。

4.‌‌里見 優

(‌さとみ矯正歯科クリニック)

略 歴 1988年 鶴見大学大学院歯学研究科(歯科矯正学) 修了 2009年 東北矯正歯科学会理事

2011年 日本矯正歯科学会専門医 著書や研究発表の実績

著書「やさしくわかる MFT」 日本口腔筋機能療法学会編 わかば出版 2014年

研究発表「舌挙上を図る低位舌リンガルアーチの考案」 第 67回日本矯正歯科学会大会 学術展示 No.01972010年 講演「障害者と矯正治療」 第 64回日本矯正歯科学会大会 スタッフ&ドクターセミナー 2005年

『健診で得られる疫学データの歯科矯正医療への応用を考える』

口腔機能に関する客観的数値評価がこれまでは充分でなかった。また、EBM を語るとき、集団を扱う疫学

データが一番正確なデータともいわれる。健診を通じて収集した歯科矯正医療に関与するデータを会員で共

有、探求すれば口腔機能の科学的根拠付けに寄与し、真理究明に役立つであろう。今回は、健診を利用して

採得可能な疫学データについて、話し合ってみたい。

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5.‌‌龍野 耕一

(‌たつの矯正歯科クリニック)

略 歴 2014年 厚労科研慢性の痛み診療・教育の基盤となるシステム構築に関する研究班 2015年 岡山大学医学部非常勤講師(整形外科学)

2016年 岡山大学歯学部非常勤講師(実践歯科医療学/歯科臨床心理学)

著書や研究発表の実績

思春期における心理行動特性と睡眠時の呼吸循環動態の関係兵庫教育大学大学院修士論文 2014年 臨床心理学から “ 歯科臨床 ” 心理学へ 第 74回日本矯正歯科学会大会 RTD 2015年

疼痛と記憶- 般化形成と記憶再形成過程の役割 -LocomotivePainFrontierメディカルレビュー社 2016年

『痛みの心理学 -こころの痛みとからだの痛み-』

人々の悩みや苦しみに向き合う医療は、古くから身体が感じる “ 痛み ” に関わってきた。しかし、西洋で痛 みを罰と捉えて pain(罰)ish(する)を punish としたように、こころの苦悩と疼痛は表裏を成している。顎 口腔の痛みを扱う歯科領域で特に矯正歯科臨床では、一般に治療機序自体に随伴する痛みや違和感が、歯周 組織の侵害受容性の問題と受け止められている。それは、ほんとうだろうか。治療の安定や効率を支えるそ の “ 意味 ” を、ご一緒に読み解いて行きたい。

6.‌‌佐藤 俊仁

(‌さとう矯正歯科)

略 歴 1978 東京医科歯科大学歯学部卒業 1984 文部教官

1988 退官、高田馬場にて専門開業、現在に至る 著書や研究発表の実績

ラット臼歯去圧下移動時にみられる歯周組織変化の非脱灰標本による観察配案 日矯誌 1986 舌側矯正―ゴーマンテクニック 訳共著 医歯薬出版 1966

超音波スケーラーの矯正用メタルおよびセラミックブラケット撤去への応用 第 74回日矯福岡大会 2015

『矯正用ブラケット撤去方法について』

動揺歯、移動したばかりの歯、あるいは動揺が認められる乳歯に装着されたブラケットを撤去する際、力の

加え方に苦労することを多く経験する。特にセラミックブラケットであればなおさらである。そのような場

合先生方はいろいろ工夫されていることと思われる。柔らかい材質など接着剤に対するもの、ブラケットベー

スに対するもの、あるいは撤去用プライヤーや器具に対するものなど、今回そのような工夫について皆さん

と話し合いたい。